「裏側矯正」はこんな人におすすめ。表側矯正との違いやメリットを解説
2023年9月1日
こんにちは。世田谷区にある三軒茶屋デンタルデザイン歯列矯正歯科です。
歯の矯正方法は色々ありますが、中でもポピュラーなのがワイヤー矯正です。ワイヤー矯正は、さらに表側矯正と裏側矯正に大別できますが、目立たない矯正治療を希望する場合は、裏側矯正もよいでしょう。マウスピース矯正と比べても、装置がほとんど目立ちません。
今回は、裏側矯正の詳細やどんな人に向いているのかを紹介していきます。
■裏側矯正に関して

模型に裏側矯正のブラケットが装着された状況 CLIPPY L使用
裏側矯正は、歯の裏側にブラケットという装置やワイヤーなどを取り付ける矯正治療の方法です。舌側矯正や、リンガルブラケット矯正とも呼ばれています。
歯列矯正というと、ほとんどの方は表側矯正を頭に浮かべると思います。表側矯正は歯の表面に装置を取り付ける方法で、数百年もの歴史があります。
一方、裏側矯正は1980年代に誕生し、日本とアメリカを中心に広まり,日本ではポピュラーな矯正治療の方法となっています。また、アジアやヨーロッパでも広まっており、症例数も増えているのが特徴です。
ただ、裏側矯正に対応している歯科医院は決して多いといえません。装置の取り付け・治療に技術が求められるため、表側矯正・マウスピース矯正に比べると治療を受けにくいのがネックといえます。
■裏側矯正はこんな人におすすめ
裏側矯正と他の矯正治療と、どちらにすべきか迷っている方も多いと思います。もし迷った時は、どの程度審美性を重視したいかを考えてみましょう。周囲にバレずに治療したい、できるだけ目立たない治療がよいと考えている方には、裏側矯正がおすすめです。
裏側矯正は、装置がほぼ見えませんので、周囲にバレることなく治療できるのが強みといえます。外からは装置が見えないので、目立ってしまう心配もありません。接客業やサービス業など、仕事の都合で目立たない矯正治療を希望している方にも適しています。
また、矯正装置の自己管理が難しい方や、手間をかけたくない方にも裏側矯正がおすすめです。裏側矯正は、治療が終わるまで装置を付けっぱなしの状態が続くため、装着の管理をする必要はありません。
治療期間を短くしたい方にも適しています。以前は表側矯正より時間がかかると言われていましたが、現在は装置や技術の改良が進み、ほとんど差がなくなっています。個々の症例によりますが、表側矯正とほぼ同じ期間で治療を終えられます。
■裏側矯正と表側矯正の違い

矯正装置
裏側矯正と表側矯正は、治療時にワイヤーとブラケットを利用する点は同じです。そのため、ワイヤー矯正とまとめて表現されることもあります。しかし、実際は違う部分が多いので、異なる治療方法と考えておきましょう。
特に大きな違いは装置を取り付ける場所です。表側矯正は、ブラケットなどを歯の表面に装着しますが、裏側矯正は歯の裏側(舌側)に装着します。表側矯正だと、歯の表面の装置に異物感や違和感を覚える方も多いですが、裏側矯正なら違和感に悩まされる心配はありません。
また、装置を装着する場所が異なるため、審美面も大きく異なります。表側矯正は装置が常に見える状態なので、会話をした時や笑った時に目立ってしまうことがあります。見た目が気になる方にとっては、大きなデメリットとなるでしょう。
一方、裏側矯正は歯の裏に装置を取り付けますので、会話時や笑った時に装置が見えてしまう心配がありません。数ある矯正治療方法の中でも、特に審美面が優れています。ただ、近年は表側矯正も装置の改良が進んでおり、目立ちにくいブラケット・ワイヤーも登場しています。しかし、歯の表面に装置を付ける点は同じなので裏側矯正よりは目立ってしまいます。
治療費にも違いがあります。表側矯正は治療費が比較的安価で、100万円以内に収まるのが一般的です。一方の裏側矯正は、治療に技術が求められることから、治療費は高くなる傾向があります。一概にいえませんが、100万円以上かかる場合も珍しくありません。裏側矯正を希望する方は、必ず治療費を確認しましょう。
■裏側矯正のメリットについて
裏側矯正には多くのメリットがありますが、中でも大きなメリットは装置が目立たない点です。先述のとおり、表側矯正は歯の表面に装置を取り付けますので、どうしても目立ってしまいます。しかし、裏側矯正は歯の裏側に装置を取り付けるため、口の中を覗き込まれない限り、外から見えることはありません。他人に治療を気付かれることもないでしょう。
表側矯正と比較して、虫歯になりにくい点もメリットといえます。その鍵を握っているのが唾液で、汚れを落としたり、殺菌したりする働きがあります。
歯の表面に装置を取り付けた場合、装置を取り付けた部分は唾液による作用が働きにくくなります。また、隙間に食べかすが詰まりやすいので、ブラッシングの仕方によっては歯垢が溜まり、虫歯菌が繁殖してしまう場合があります。
一方、歯の裏側は常に唾液が循環しているため、唾液の汚れを取る作用や殺菌作用が働きやすいです。唾液が循環することで、歯垢が蓄積しづらい点も強みといえます。ただし、虫歯を完全に防止できるわけではないため、裏側矯正であっても毎日のブラッシングは必須です。
このほか、装置と歯の隙間に食べかすが詰まりにくい点もメリットといえます。表側矯正と比較して、ケアに手間をかけずに済むでしょう。
■裏側矯正で気を付けるべきことは?
裏側矯正を検討している方もいらっしゃると思いますが、治療を受ける際は費用に注意しましょう。他の矯正治療と比べ、裏側矯正は費用が高くなってしまう可能性があります。
表側矯正やマウスピース矯正は、治療費が60~100万円ほどの症例も珍しくありません。相場は70~80万円ほどで、100万円を超えるケースは限られています。歯科医院によって実際の治療費は変わりますが、相場とほぼ同等の水準に収まるでしょう。
一方、裏側矯正の治療費は表側矯正・マウスピース矯正と比較して高くなります。
これは表側矯正と違い、裏側矯正ではブラケット以外にブラケットを歯に装着するための矯正装置(セットアップの作成)の作成が必要なるため、その作成分の費用が追加となるため表側矯正よりも値段が高くなります。
また、滑舌に影響が出やすい点も気を付けましょう。一時的な現象で終わる方が多いですが、舌の位置に装置が当たるので、違和感を覚えて発音
や滑舌が悪くなる可能性があります。特に接客・サービス業の方は、仕事に影響が出ないよう注意が必要です。
結果として数日から数ヶ月で装置になれ滑舌は改善します。
■まとめ
歯列矯正の方法は色々ありますが、目立たない治療を希望する方は、裏側矯正を検討してみてはいかがでしょうか。歯の裏側に装置を取り付けるので、表側矯正のように目立つ心配がありません。違和感も少なめで、虫歯のリスクも低いなどのメリットがあります。
審美面を重視するのであれば、裏側矯正を検討する価値があります。
当院では、マウスピース矯正のほかに、裏側矯正にも対応していますので、お気軽にご相談ください。
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気になるインビザラインの「通院頻度」や「治療期間」の目安を解説!
2023年8月25日
こんにちは。世田谷区にある三軒茶屋デンタルデザイン歯列矯正歯科です。
インビザライン治療は数ある歯列矯正方法の中でも注目度が高く、多くの患者様に選ばれています。しかし矯正は一度の治療で完了するものではなく、治療期間中は定期的に通院する必要があります。それをもし怠ると、理想の歯並びにならない・予想以上に完了までに時間がかかる、ということもあります。
今回は、インビザラインの通院頻度や大まかな治療期間について説明していきます。
■歯列矯正は一度通って終了ではない

医師と患者
ガタガタの歯並びや出っ歯、受け口など、さまざまな歯列に関する悩みがあります。それを効率的に治すのが歯列矯正です。歯は歯茎の上に置かれているだけではなく、しっかりと歯根部分が歯茎の中に入り込み、簡単に動かないようになっています。それを自分が思い描いた歯並びにするわけなので、ケースバイケースですがある程度の期間通院する必要があります。1度や2度通うだけで希望する歯並びを手に入れることができないため、あらかじめ中長期的なビジョンを持ち、臨みましょう。
歯並びが気になるからといってすぐさま治療開始できないこともあります。例えば虫歯や歯周病に罹患している際には、まずそちらの治療が優先され、その後歯列矯正をすることになります。これはインビザライン以外のマウスピース矯正やワイヤー矯正においても同様でしょう。
口の中の下準備がしっかりでき、そのうえで使用する矯正装置を作り、歯列矯正を開始します。
気になる通院期間や頻度については、専門の歯科医院に行けば大まかな範囲で教えてもらえるでしょう。当院では無料のカウンセリングをご用意しているため、その際に期間や頻度、その他にもいろいろなご質問をなさってください。
■インビザラインの通院頻度について
インビザライン治療の通院頻度は、およそ2ヶ月に1度となります。具体的に他の歯列矯正方法と比較すると、通院頻度の少なさを実感できるでしょう。
一般的なワイヤー矯正の場合は、基本的に1ヶ月に1度は通院し、歯の状態に合わせたワイヤー調整が必要です。ワイヤー矯正とインビザラインを比べると、インビザラインは半分の通院頻度なので、仕事などで忙しい患者様にも最適です。通院しにくい場所から通っておられる患者様にとっても頻度が少ないというのは理想的なことです。
実際に歯列矯正を行う際のデメリットのひとつに歯科医院に通う頻度が挙げられていましたが、インビザラインの登場のおかげで状況が変わりつつあります。インビザラインは通院頻度が少ないものの、あらかじめ現在装着しているマウスピースの他にその次に装着することになるマウスピースも渡されているため、時期や歯の動きを確認すれば、歯科医院に行かずとも使用するマウスピースの変更ができるというわけです。ワイヤー矯正であればそうはいかず、1ヶ月に1度は通院して調整をしてもらう必要があります。
さまざまな事柄も含め考えると、インビザラインが機能面以外にも優れていることが分かるでしょう。
■インビザラインの治療期間の目安

診察している手元や資料
歯列矯正のインビザラインの治療期間は、大人の場合は「2年~2年半」が一般的です。年齢によって異なることも多く、例えば10代の場合はより短く、治療期間の目安が2年弱となっています。そして部分的な矯正なのか、全体的な矯正なのかによっても違いがあり例えば前歯の部分矯正であれば数ヶ月もあれば治療が終わるでしょう。
患者様によって歯列の状態は大きく異なりますし、一見するとそれほど酷くなさそうでも望む歯並びに近づけるためには想像以上の期間がかかるケースも見られます。
結局は人それぞれ…ということになりますので、専門医に相談してみるのがベストです。インビザラインは透明なマウスピースなので非常に目立ちにくく、仕事中やプライベートの外出中でも問題なく装着可能です。そのため治療期間がある程度長くなってもそれほど不都合はありませんが、できれば短い方が良いですよね。ちなみに、飲食の際にはインビザラインのマウスピースを取り外すことになるため、矯正中ということを忘れて飲食を楽しめます。
カウンセリングや検査の際に大まかな治療期間は分かりますが、歯の動きが想定よりも遅い、マウスピースの装着をさぼっていた、という場合には治療期間の例外も出てきます。治療期間をできるだけ短く、そして美しく歯列を仕上げるためには、決められた時間しっかりと装着することが重要です。
■症例によって治療期間は異なる点も理解すべき
精密検査を行いクリンチェックができ上がると、本格的なシミュレーションが可能になります。どのように現在の歯列が移動するのか知ることができ、3D画像で確認できますので、インビザライン治療を始める前から将来の歯並びを想像することが可能です。
こういった綿密な検査などにより、現状の歯並びが判明し、理想的な歯並びになるまでどういった順序をたどるのかが分かってきます。症例(現在の歯並び)によっては、平均的な治療期間とずれることも珍しくありません。他にも、実際に治療をはじめてみると思いのほか動きが悪く、はじめに聞いていた治療期間を超えるケースもあるためご了承ください。
自分自身では気づいていなかった歯並びの問題が判明することも意外と多いです。
当院にはインビザラインダイヤモンドドクターが在籍しており、ダイヤモンドプロバイダーに認定されています。そのためより正確度が高く、安心したインビザライン治療を受けていただけます。
■無料カウンセリングで通院頻度や目安の治療期間を要チェック
矯正治療は一般的な歯科治療に比べて高額になりやすく、比較的気軽に受けられるインビザラインであっても数十万円はかかります。そのため信頼できる歯科医院で目安の通院頻度や治療期間、自分自身の歯並びの状態、その他さまざまな事柄について聞いておきましょう。
当院は上記したようにダイヤモンドプロバイダーに認定されているため、患者様が知りたいと思っておられるインビザラインに関するさまざまな疑問に答えられます。
矯正歯科の中にはカウンセリングを行っていないところや有料のところもあります。そういった歯科医院は気軽に利用しにくいですし、患者様に対するサービス精神に欠けているとも言えるでしょう。しかし当院は無料でのカウンセリングを実施しており、実際に歯並びで悩んでいる多くの方が希望されています。
カウンセリングのみならず、具体的に下記についても無料対応しています。
・治療後の歯並び事前シミュレーション(希望者のみ)
・精密検査
・診断
悩んでいる患者様にとって、特に事前シミュレーションは非常に参考になります。そもそも治療をすべきなのか、もし治療をする場合にはどういった流れでどれくらいの期間がかかるのか…など、知りたいと思っておられる内容をきっちりとお伝えします。
想像されている以上にカウンセリングが持つ意味は大きく、それが無料か有料かという点もかなり大切になります。
■まとめ
今回はインビザライン治療を受ける際の通院の頻度や治療期間の長さなどを説明しました。頻度は一般的には2ヶ月に1度程度、期間は症例にもよりますが大人の場合は2年~2年半程度となります。
実際に契約をする前にカウンセリングで話をしっかりと聞き、歯科医院の善し悪しも含め、さまざまな事柄について判断してください。
当院のドクターは、高い技術力も有しているため、安心してインビザライン矯正をしていただけます。疑問などがある際には、お気軽にご相談ください。
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インビザラインで大事な衛生管理。怠ってしまうとどうなる?
2023年8月18日
こんにちは。世田谷区にある三軒茶屋デンタルデザイン歯列矯正歯科です。
マウスピースを利用して歯並びを矯正するインビザラインは、日頃のマウスピースの衛生管理が大切です。マウスピースのケアを怠った場合、口腔内の環境が悪化したり、虫歯や歯周病になったりするおそれがあります。ワイヤー矯正よりも衛生管理が重要ですので、マウスピースの洗浄を習慣化しておきましょう。
今回は、インビザラインの衛生管理について、わかりやすく説明します。
■インビザラインは衛生管理が必須
矯正治療を始めた後、特別なケアや装置の管理は不要と考えている方も多いと思います。確かにワイヤー矯正の場合、歯磨きさえ注意すれば特段のケアは必要ありません。装置のケアは不要で、歯科医師の指示に従って治療を受ければ問題ないでしょう。
しかし、インビザラインはマウスピースの衛生管理が必要不可欠です。マウスピースは数週間に1回の頻度で交換しますが、毎日装着しますので、何度も使用するうちに汚れが蓄積していきます。日々のケアを怠ると、治療に悪影響が生じるおそれもあります。インビザラインで歯並びを矯正する方は、マウスピースの衛生管理を忘れないようにしましょう。
■インビザラインで衛生管理が必要な理由
インビザラインで衛生管理が求められる理由は、口腔内の環境をきれいに保つためです。インビザライン治療で用いるマウスピースは、数週間ほど同じものを利用します。そのため、使い続けているうちに汚れがたまってしまい、雑菌が繁殖するおそれがあるのです。たとえマウスピースの見た目はきれいだとしても、実際は雑菌が大量に付着している可能性もあります。
また、マウスピースの悪臭を予防するためにも、日々の衛生管理が欠かせません。マウスピースで雑菌が繁殖すると、次第に独特の悪臭を放つようになります。その結果、自分自身の口臭が悪化してしまうおそれもあります。
いずれにせよ、インビザライン治療を利用する場合、マウスピースのケアは必須と考えておきましょう。
■衛生管理を怠るとどうなるの?
もしインビザラインで衛生管理を怠った場合、先に触れたように口臭が強くなってしまうことがあります。マウスピースは1日20時間以上、同じものを数週間にわたって使い続けます。そのため、使い続けるうちに汚れが溜まり、マウスピースが黄ばんでいきます。汚れを除去せずに放置すると雑菌が繁殖しますので、結果として口臭が強くなるのです。
マウスピース本体にカビが繁殖してしまうリスクもあります。カビはアレルギーを引き起こすことも多く、健康にさまざまな悪影響を及ぼします。もしカビが生えてしまった場合、取り除くのは決して簡単ではありません。使用を止め、新たに作り直してもらう必要があります。
マウスピースを装着している間は、通常時と比べて唾液の分泌量も減少します。口臭が強くなるのはもちろん、虫歯や歯周病のリスクが高まる点に注意しましょう。さらに衛生管理を怠った場合、マウスピースに付着した雑菌が虫歯・歯周病の原因になる可能性があります。もし虫歯・歯周病になった時は矯正治療を中断し、虫歯などの治療をしなければいけません。
インビザラインのケアを怠ると、口臭を悪化させ、虫歯・歯周病を引き起こすことがあります。そうならないように、正しい方法を覚えてケアを徹底しましょう。
■インビザラインのケア方法について

インビザラインのマウスピース
インビザラインのケアは決して難しくありません。普段のケアであれば、マウスピース本体をしっかり水洗いするだけでも十分です。
水洗いは1日1~2回を目安に、マウスピースを流水に当てながら、指の腹で優しく汚れを洗い落としましょう。マウスピースは樹脂製なので、お湯を使うと変形してしまうおそれがあります。水洗いのタイミングは任意ですが、歯磨きに合わせて行うと習慣化させやすいです。
もし指で擦っても汚れが落ちない時は、歯ブラシを使って汚れを落としましょう。歯ブラシを使う際は毛先が柔らかめのものを利用し、マウスピースを優しく擦ってください。毛先が硬めの歯ブラシを使うと、マウスピースに細かい傷が付いてしまう可能性があります。
汚れが落ちにくいからといって歯磨き粉を使ってはいけません。研磨剤の有無に関わらず、マウスピースを傷付けてしまうので、利用は控えましょう。何も使わず、柔らかめの歯ブラシでそのまま擦ることが大切です。
ただ、水洗いや歯ブラシのみでは、マウスピースの汚れをしっかり落とせません。週に1~2回程度は、マウスピース専用の洗浄剤を利用して洗いましょう。洗浄剤は隅々まで浸透しますので、マウスピースの細かい部分までしっかり洗浄できます。
また、消臭・殺菌効果もあるため、口臭や虫歯・歯周病対策にも効果的です。一般的な洗浄剤は浸け置きタイプで、歯科医院や薬局、ドラッグストアなどで購入できます。
マウスピースを洗った後は、水分を拭き取って十分に乾燥させましょう。しっかり乾燥させないと雑菌が繁殖し、マウスピースが悪臭を放つおそれがあります。
マウスピースを乾燥させたら、出しっぱなしにしてはいけません。専用のケースに入れ、汚れやホコリが付かないようにしましょう。なお、使い終わったマウスピースと現在使っているマウスピースは、分けて保管することをおすすめします。
■衛生管理など、インビザラインのルールは歯科医院で徹底確認
インビザライン治療を受ける場合、衛生管理などのルールを徹底することが重要です。ただ、分かりにくい部分も多いと思いますので、不明点やルールは歯科医院で確認しましょう。
自己判断で衛生管理してしまう方も中にはいますが、基本的にNGと考えておくべきです。自己判断でマウスピースを管理・ケアすると、雑菌が繁殖したり、本体に傷が付いたりするおそれがあります。虫歯や歯周病のリスクも高まりますので、いかなる理由でも自己判断は避けましょう。
歯科医院で相談すれば、インビザラインの正しい衛生管理の方法や、マウスピースのケア方法についてアドバイスを受けられます。マウスピースの洗浄方法も詳しく聞けるほか、保管に関する注意点も聞くことが可能です。もし分からないことがあっても、丁寧に教えてもらえるでしょう。
インビザラインは治療期間が長く、症例によっては3年程度の時間が求められます。長期的な衛生管理が必要ですので、虫歯や歯周病のリスクを軽減するためにも、歯科医師の指示・アドバイスに従って対応しましょう。
■問題があればすぐに歯科医院に連絡
もしインビザラインの衛生管理やケアで問題が生じた時は、速やかに歯科医院へ連絡することをおすすめします。問題を放置した場合、インビザラインの治療計画に狂いが生じる可能性もあります。
例えば、洗浄中にマウスピースが破れてしまったら、新しく作り直さなくてはいけません。破れたマウスピースを使い続けると、歯並びが予期せぬ方向に動いてしまうおそれがあります。また、忙しくてマウスピースをケアできなかった場合、汚れたり黄ばんだりすることもあるでしょう。しかし、汚れたマウスピースを使い続けると、虫歯・歯周病になってしまうかもしれません。
このような問題が発生した時は、できるだけ早く歯科医院に連絡し、適切に対応してもらう必要があります。
■まとめ
インビザラインは痛みや違和感が少なく、目立たずに歯並びを矯正できるとから人気の治療方法です。しかし、マウスピースの衛生管理が求められるほか、適切な方法でケアする必要があります。毎日しっかりと水洗いし、週に1~2回は洗浄剤を使って洗うようにしましょう。
もし衛生管理の方法で分からないことがある場合、歯科医院に相談をおすすめします。自分で判断するのではなく、正しいケアの方法や衛生管理のルールを教えてもらいましょう。万が一問題が発生した際は、すぐに連絡することも大切です。
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見た目が気になる若い女性におすすめ!目立たない矯正治療について解説
2023年8月11日
こんにちは。世田谷区にある三軒茶屋デンタルデザイン歯列矯正歯科です。
矯正治療したいけど目立つのは嫌…このように考えている方もいらっしゃると思います。確かに矯正治療は装置が目立ってしまう場合もあります。しかし、インビザラインのように、方法によっては目立たない矯正治療が可能です。矯正治療を検討中の方は、カウンセリングを受けてみてはいかがでしょうか。
今回は、目立たない矯正治療について紹介します。
■矯正をしたけど目立つのは嫌という女性も多い
出っ歯や受け口、乱ぐい歯など歯並びの乱れを正すためには、歯科医院で矯正治療を受ける必要があります。ただ、矯正装置が目立つため、治療をためらっている方も少なくないでしょう。
確かに矯正装置が目立ってしまう治療方法も存在します。例えばワイヤーを利用する表側矯正は、歯の表面に装置を取り付けるため、笑った時や会話した時に装置が見えてしまうことがあります。審美的には決してよいものではないので、気になってしまう方は多いと思います。
しかし、装置が目立つ矯正治療の方法は表側矯正くらいです。歯列矯正においては、他にもさまざまな治療方法がありますが、そのほとんどは装置が目立ちません。例えば透明なマウスピースを使うことで、目立たずに治療できる方法もあります。また、装置の色が目立たない表側矯正もあるため、矯正治療=目立つ、と考えてはいけません。
■目立たない矯正治療にはどんなものがあるの?

裏側矯正
矯正治療の方法は、大きくワイヤー矯正とマウスピース矯正に大別できます。このうち、ワイヤー矯正は表側矯正と裏側矯正に分けられますが、裏側矯正は目立たない治療方法として知られています。また、マウスピース矯正も基本的に目立ちませんので、目立つのが嫌な方は検討してみましょう。
裏側矯正は、歯の裏側に装置を取り付ける矯正治療の方法です。ブラケットという装置にワイヤーを組み合わせ、歯並びを矯正していきます。表側矯正とは違い、装置を歯の裏側に装着するため、装置が目立つ心配はありません。
一般的にはワイヤー矯正は、歯の表面に装置を取り付ける表側矯正が広まっています。古くからあるため、ほとんどの歯科医院で治療を受けることが可能です。しかし、表側矯正は装置が目立ってしまうので、目立たない矯正治療を望むなら裏側矯正を候補に入れましょう。
ただ、裏側矯正は費用が高く、100万円を超える症例も珍しくありません。少しでも費用を抑えたい場合、マウスピース矯正がよいかと思います。
マウスピース矯正は、歯並びに合わせたマウスピースを使い、少しずつ歯列を矯正する治療方法です。マウスピースは定期的に交換し、時間をかけて歯並びを移動させます。なお、マウスピース矯正もさまざまな種類がありますが、ポピュラーなものはインビザラインです。インビザラインは治療の精度が高く、裏側矯正と比較して治療費を抑えられます。
また、マウスピース矯正は装置を取り外せるため、飲食中や歯磨き時に装置を気にする必要がありません。しかし、裏側矯正と比較して治療期間が長くなる傾向があります。症例によって異なりますが、治療完了までに2~3年ほどかかると考えておきましょう。ただ、治療期間の長さを差し引いても、マウスピース矯正の費用の安さや装置を取り外せる柔軟性は代えがたいものがあります。
■目立たない矯正治療のメリット

笑顔の女性
裏側矯正やマウスピース矯正など、目立たない矯正治療のメリットは、周囲の目を気にせずに済む点です。表側矯正など装置が目立つ治療方法の場合、笑ったり会話をしたりすると相手に装置が見えてしまうことがあります。相手が気にしないとしても、自分自身は気になってしまうこともあるでしょう。特に接客業・サービス業のように、人と会話する機会が多い職場で働く方は、審美面が仕事に影響する可能性もあります。
一方、目立たない矯正治療は、会話時に装置が目立つ心配がありません。裏側矯正は歯の裏側に装置があるため、気付かれるケースはほぼ皆無といえます。また、マウスピースも基本的に無色透明なので、装着した状態でもほとんど目立ちません。
また、飲食への影響が少ないこともメリットといえます。表側矯正の場合、歯と装置の間に食べかすが詰まり、目立ってしまうおそれがあります。しかし、裏側矯正は歯の裏側に装置があるため、食べかすが詰まる可能性は低いです。もし詰まったとしても、裏側なので目立たずに済みます。マウスピース矯正にいたっては、飲食中に装置を取り外せるので、そもそも食べかすが詰まる心配がありません。
表側矯正と比較して、虫歯のリスクが低いのもメリットです。歯の裏側は常に唾液が循環しているので、歯の表面ほど汚れが溜まりません。また、マウスピース矯正は装置を取り外せます。もし食べかすや汚れが付着しても、歯磨きすればしっかり除去できます。
■目立つ矯正治療にはどんなものがあるの?
裏側矯正やマウスピース矯正は目立たない一方、少なからず目立ってしまうのが表側矯正です。表側矯正は、歯の表面にブラケットとワイヤーを装着するため、笑った時などに装置が見えてしまう場合があります。特に金属のブラケットとワイヤーを使う場合、遠目にも目立ってしまうので注意が必要です。
また、ハーフリンガル矯正も目立ってしまう可能性があります。ハーフリンガル矯正は、上の歯は裏側矯正を行う一方、下の歯は表側矯正とする治療方法です。通常の表側矯正と比較して目立ちにくいものの、下の歯はブラケットとワイヤーが見えるため、場合によっては目立ってしまいます。表側・裏側矯正のメリットを持つ反面、デメリットも備えている治療方法です。
先に触れたように、矯正装置が目立つ治療方法は仕事に影響する可能性もあります。人と触れ合う機会が多い方は、マウスピース矯正や裏側矯正のほうが向いているでしょう。
■インビザラインなら若い女性にもおすすめ
もし矯正治療の審美面が気になるなら、インビザラインを検討してみてはいかがでしょうか。インビザラインは透明なマウスピースを利用するため、若い女性におすすめの治療方法です。ほとんど目立ちませんので、他の治療方法と比較して審美性が優れています。
インビザラインの治療期間は症例によりますが、~3年程度の時間がかかります。また、マウスピースは1日20時間以上の装着が必要ですので、自己管理が求められる点に注意しましょう。
一方で治療費は安く、表側矯正とほぼ同じです。症例によっては、裏側矯正の半額程度で済む場合があります。経済的な負担を減らしたい方には、裏側矯正よりもインビザラインがおすすめです。対応している症例も幅広く、さまざまな不正咬合を治療できます。一般的なワイヤー矯正とは異なり、歯を抜く症例も少なめです。
マウスピースは自由に取り外せますので、飲食中に装着する必要がありません。食べかすが挟まる心配がないので、治療をしていない時と同じように飲食を楽しめます。ただし、飲食後は早めに歯磨きを行い、マウスピースを装着しましょう。
■まとめ
歯並びが悪いと、十分に咀嚼できなかったり、滑舌が悪くなったりと、日常生活にさまざまな影響を及ぼします。人によっては顔の輪郭が変わるなど、審美面にも影響が出てしまうこともあります。ただ、装置が目立つからと、矯正治療を躊躇している方も多いと思います。
しかし、現在は裏側矯正やマウスピース矯正など、目立たない矯正治療が主流です。中でもインビザラインは治療費が安く、装置が目立たないため若い女性に向いています。もし装置の見た目を気にしている方は、インビザラインを検討してみてはいかがでしょうか。
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裏側矯正と表側矯正を徹底比較!それぞれのメリットデメリットを解説
2023年8月4日
こんにちは。世田谷区にある三軒茶屋デンタルデザイン歯列矯正歯科です。
ブラケットという装置にワイヤーを組み合わせるワイヤー矯正は、古くからあるポピュラーな矯正治療の方法です。大きく表側矯正と裏側矯正の2種類に分けられますが、それぞれメリットとデメリットがあります。表と裏、どちらがよいか迷った時は、違いをしっかり把握して判断しましょう。
今回は、裏側矯正と表側矯正をメリットとデメリットを紹介する形で比較していきます。
■裏側矯正と表側矯正の違い

矯正装置
表側矯正と裏側矯正の主な違いは、矯正装置を取り付ける場所にあります。表側矯正は、歯の表面にブラケットを取り付け、ワイヤーで固定することで歯並びを移動させていきます。一方の裏側矯正は、ブラケット・ワイヤーを歯の裏側に取り付けて歯並びを矯正します。
表側矯正は、矯正装置を歯の表面に取り付けるので、どうしても装置が目立ってしまいます。しかし、裏側矯正は歯の裏側に装置があるため、ほとんど目立つことがありません。
虫歯や歯周病のリスクも違いが見られます。表側矯正は歯の表面に唾液が循環しづらく、虫歯になりやすいとされます。一方、歯の裏側は常に唾液が循環していますので、裏側矯正は虫歯や歯周病のリスクが低めです。ただし、歯磨きなどのオーラルケア次第で虫歯・歯周病のリスクは変わります。表側矯正であっても、適切にケアすれば虫歯や歯周病を予防できます。
他にも、飲食への影響や治療費など、いくつかの違いがあります。表側矯正と裏側矯正のどちらがよいかは個人によりますので、後述のメリット・デメリットを見て判断しましょう。
■裏側矯正のメリット
裏側矯正のメリットは、矯正装置が目立たない点にあります。ブラケットやワイヤーを歯の裏側に固定しますので、笑った時などに装置が見えてしまう心配がありません。一般的な表側矯正は、笑った際に装置が見えてしまうのが欠点です。一方の裏側矯正はほぼ目立たないため、接客業やサービス業のように、人と触れ合う機会が多い仕事に従事する方でも安心して治療を受けられます。
また、飲食への影響を抑えられる点もメリットといえます。表側矯正の場合、歯とブラケットの隙間に食べかすが詰まってしまうことがあります。飲食中に気になったり、歯磨き時に中々取れなかったりと、飲食やケアに影響が及びます。しかし、裏側矯正は食べかすが詰まりにくく、もし詰まっても気にせず飲食に集中できます。会話中に食べかすが見えてしまう心配もありません。
歯の裏側は唾液が常に循環しているため、虫歯・歯周病になる可能性も低いです。装置に汚れが付着しても、唾液である程度は洗浄されます。もちろん毎日の歯磨きは必要不可欠ですが、表側矯正と比較して、オーラルケアにかかる手間を省けるでしょう。
■裏側矯正のデメリット
一方、裏側矯正のデメリットは治療費です。治療を受ける歯科医院や症例によりますが、安価な場合でも100万円前後、高いと150万円近い治療費がかかります。矯正治療は基本的に自由診療なので、健康保険は適用されません。そのため、治療費は全額自己負担となります。少しでも治療費を抑えたい方は、表側矯正かマウスピース矯正を検討したほうがよいでしょう。
費用をまとめて支払うのが難しい場合、クレジットカードの分割払いかデンタルローンも候補に入ります。ただし、金利が発生するため、トータルの支払額は増えます。
また、矯正装置の取り付けに技術が問われる点もデメリットといえます。歯の裏側は確認が難しく、表側矯正よりもブラケットやワイヤーの取り付け難易度が高いです。歯科医師の技術に左右されますので、治療を成功させたい方は、症例実績や裏側矯正の経験豊富な歯科医院を選びましょう。
矯正装置を裏側に取り付けるため、発音・滑舌が悪くなる場合もあります。一時的な現象で、ほとんどの方は1ヶ月程度で元に戻りますが、仕事に影響が出ないよう注意が必要です。特に接客業の方は、歯科医師としっかり相談しましょう。
■表側矯正のメリット
表側矯正のメリットは、治療費を抑えられる点にあります。裏側矯正の治療費の相場は100~150万円ですが、表側矯正は60~100万円ほどです。100万円を超える症例はめったになく、半分程度で済む場合もあります。デンタルローンなどを使うとしても、金利を含めた総費用は裏側矯正よりも安価です。治療費を少しでも抑えたい方は、表側矯正が適しているでしょう。
また、ほとんどの症例に対応している点もメリットといえます。表側矯正は古くからある矯正治療の方法で、数え切れないほどの症例実績があります。軽度の不正咬合はもちろん、歯を抜く必要性がある重度の不正咬合まで、幅広く対応できます。他の方法では治療が難しい場合でも、表側矯正なら治療できることがあります。
発音への影響がない点も表側矯正の強みです。ブラケットやワイヤーを歯の表面に取り付けますので、装置が舌の動きを阻害する心配はありません。滑舌や発音は普段と変わらないため、装置装着後もこれまでと同じように会話できます。中には違和感を覚える方もいますが、すぐに慣れるケースがほとんどです。
■表側矯正のデメリット
一方、表側矯正のデメリットは装置が目立ってしまう点でしょう。歯の表面にブラケットやワイヤーを装着しますので、会話した際などに見えてしまうことがあります。特に金属製のブラケットとワイヤーを使う場合、遠目にも目立つので注意しましょう。
現在は真っ白いブラケットやワイヤーなど、目立ちにくい装置を利用した表側矯正も可能です。ただ、あくまで目立ちにくいだけですので、裏側矯正よりも目立ってしまう点に変わりありません。もし審美面が気になる方は、裏側矯正のほうが向いているでしょう。
食べかすが詰まりやすい点もデメリットです。表側矯正は。歯の表面にブラケットを装着しますが、ブラケットと歯の間に食べかすが詰まる場合があります。もし詰まってしまった場合、かなり目立ちますので、できるだけ早めに取り除くことが望ましいといえます。特に外食中は注意しておきましょう。
他にも、ブラケットが唇に引っかかって違和感を覚えたり、口内炎ができたりする場合もあります。ただ、違和感は時間とともになくなりますし、口内炎も歯科矯正用の粘膜保護剤を塗布すれば予防可能です。
■自分に合った矯正治療法を見つけることが重要
表側矯正と裏側矯正は、それぞれ異なるメリットとデメリットがあります。主に表側矯正は費用が安く、矯正装置が目立つ一方、裏側矯正は費用が高く、矯正装置は目立ちません。このような違いがありますので、自分に適した矯正治療の方法を見つけましょう。
例えば費用を抑えたい場合、表側矯正が適しています。反対に見た目を気にするのであれば、裏側矯正が適しているでしょう。
ただ、矯正治療は表側・裏側矯正以外にも、マウスピース矯正という手段があります。マウスピース矯正は費用が安価で、かつ装置が目立ちません。表側矯正と裏側矯正のよい部分を持ち合わせた治療方法です。
中でもインビザラインはポピュラーで、正確性の高い治療が可能です。部分矯正はもちろん、全体矯正も可能で、幅広い症例に対応しています。マウスピースも透明で目立たず、いつでも取り外せますので、飲食中に食べかすが詰まる心配もありません。ワイヤー矯正にこだわらないなら、インビザラインを検討してみるのもおすすめです。
■まとめ
ワイヤー矯正は表側矯正と裏側矯正に大別できますが、メリットとデメリットは異なります。表側矯正が向いている方もいれば、裏側矯正がよい方もいますので、治療方法は慎重に選びましょう。場合によっては、インビザラインなどマウスピース矯正も候補に入れるのがよいと思います。
治療方法で迷った場合、カウンセリングを受けてみるのもおすすめです。歯科医師へ相談し、ご自身に合った治療方法を提案してもらいましょう。
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インビザライン治療中の飲み物に制限はある?注意事項を解説!
2023年7月28日
こんにちは。世田谷区にある三軒茶屋デンタルデザイン歯列矯正歯科です。
マウスピースを使ったインビザライン治療はとても便利ですが、「治療中に飲むことができる飲み物が制限されるのか」が気になる方も多いはずです。一部の飲み物はマウスピースを外すことなく飲めますが、その線引きが曖昧…という方も見られます。
この記事では、治療中の飲み物に関する制限の有無やその詳細を紹介していきます。
■インビザライン治療中でもマウスピースを外せば好きな飲み物を飲んでいい?
インビザライン治療は、ワイヤーを使用した矯正とは違って、透明のマウスピースを装着して歯並びを良くする方法です。装着すべき時間はルール化されていますが、いつでも取り外すことができ、例えば飲食の際に気軽に外せる部分も人気の理由です。しかし何かを飲む際に注意すべき点もいくつかあります。
まず気になるのは、「マウスピースを外せば何でも飲んでいいか」という問題です。これは取り外してさえいれば何を飲んでも問題ありません。マウスピースを装着している状態で飲むと、飲み物に入っている糖分などが留まりやすくなり、口腔内の病気の原因となりますが、マウスピースを外すことでそういったリスクも排除できます。
とはいえ、砂糖の入ったジュースを飲んだ後に口の中を洗わずマウスピースを再装着してしまうと、やはり虫歯などのリスクは高まります。そのためマウスピースを外していたとしても、再度マウスピースを取り付ける際にはしっかりと口の中を洗ってください。そうすることでインビザライン治療中の虫歯などを未然に防げ、スムーズな治療の進行が期待できるでしょう。
インビザライン治療を考えている方の中には、取り外しても好きな飲み物を飲めない…と誤解されている方もいらっしゃいます。上記の事さえ守れば問題ないのでご安心ください。
■マウスピースを装着した状態でも飲める飲み物とは?
インビザライン治療目的のマウスピースを外せば飲み物に制限はありませんが、一部の飲み物についてはマウスピースを装着した状態でも飲むことができます。
「水・無糖の炭酸水」だけが唯一マウスピースを着けたまま飲めるため、非常に重宝されています。
水には砂糖も入っておらず、虫歯や歯周病などの口の中の病気の原因にもならず、そのうえマウスピースが着色する心配もありません。
特に暑い夏場は水分補給もとても大切ですから、健康維持のためにもきちんと摂取しましょう。マウスピースを外して飲むと、再装着することになるので時間もかかります。そういった煩わしさを感じる場合のために、水や無糖の炭酸水を用意しておきましょう。
残念ながら他の飲み物を飲む時には、面倒ですが一度マウスピースを取り外してから飲むようにしてください。少しの油断が虫歯などの原因になることもありますし、それがインビザライン治療を妨げることになりかねません。
■マウスピース装着中に避けるべき具体的な飲み物

コーヒーのイラスト
水と無糖の炭酸水しか装着中には飲めませんが、ここでは日常的によく飲む飲み物がNGな理由も含め紹介します。
大別しますと、「砂糖が入っている」「色が濃い」「熱い」、これらの飲み物がNGということです。
「砂糖」
・ジュース
・スポーツドリンク
・砂糖入りの各種飲み物
・炭酸ドリンク
「色が濃い」
・コーヒー
・紅茶
・お茶
「熱い」
・お湯
・熱いお茶など、熱い飲み物
注意したいのは、水はOKだけれどお湯はダメ、無糖の炭酸水はOKだけれど炭酸ドリンクはダメという点です。
迷わないためにも、「水・無糖の炭酸水」以外はマウスピースを外して飲むこと、と覚えておきたいです。
■装着した状態でNGな飲み物を飲んだ場合の対処方法
特にインビザラインの治療をはじめたばかりの頃によくあるのが、知らず知らずのうちにマウスピースを着けた状態でNGな飲み物を飲んでしまった…というケースです。すごく喉が渇いている時もつい装着していることを忘れ、飲んでから気づくこともあるでしょう。
もしマウスピースを外さずにNGな飲み物を飲んでしまった場合は、早めにマウスピースを取り外し洗浄し、口の中もしっかりと水で洗い、そのうえで再度装着しましょう。
着色程度であれば問題ないでしょうが、熱い飲み物を飲み破損した場合は、すぐに歯科医院に連絡し指示を仰ぎましょう。自己判断で解決できるものではありませんし、破損しているとケガをするリスクや、本来とは違った形状に変化し歯並びが悪化してしまう恐れもあります。こういったことを防ぐために、水や無糖の炭酸水を常に持ち歩いておくとよいでしょう。
■マウスピースを着けたまま飲むことがNGな理由
水など以外はマウスピースを外してから飲む必要がありますが、上記したように虫歯や歯周病を防ぐためでもあります。
そしてマウスピースの精度を維持するためでもあります。
インビザラインで使用するマウスピースはしっかりと計測された後に、患者様用に作られます。少しの油断で精度が低くなる恐れもあるので、マウスピースを着けたままジュースやコーヒーなどを飲むことが禁じられています。
とはいえ、状況次第ではマウスピースを外すことなく飲むべき場合も出てくるでしょう。
そんな時にはストローを使ったり、できるだけ糖度の低い飲み物や着色への影響が少なそうな飲み物を選びましょう。そして時間ができるとすぐにマウスピースを取り外し、口内も綺麗にし、再装着しでください。
■インビザライン生活に慣れるまでにかかる期間
インビザラインは一般的な矯正治療に比べると敷居が低いと言われ、治療中の見た目が気になる方にもおすすめです。しかし今回紹介したような飲み物の問題もあるので、慣れるまでには一定期間がかかるでしょう。
しかしおよそ1週間もすれば、自分の口の中にはマウスピースが入っていると常に認識するようになるので、飲んではいけない飲み物を飲むリスクも下がるでしょう。
そういった意味では1週間程度というのが慣れるまでの期間となります。
もちろん装着や痛み、違和感などの問題も含めると、1~3週間程度かかることも珍しくはありません。懸念される痛みについても、従来のワイヤーに比べるとかなりやさしめなので、矯正治療に対して恐怖心がある方も安心です。
■まとめ
今回は、インビザラインの治療中に飲める飲み物について紹介しました。
「砂糖が入っている」「色が濃くて着色汚れに繋がりそう」「熱い」飲み物はNGとなり、基本的には水や無糖の炭酸水以外はマウスピースを装着した状態では飲むべきではありません。
特に熱い飲み物を飲むと変形する恐れもあるので要注意ですし、大抵の飲み物に入っている砂糖も虫歯のような病気に繋がるためマウスピースを外してから飲みましょう。その後はしっかりと口内を洗ってから再装着してください。
水や無糖の炭酸水がなく、マウスピースを取り外すこともできなくてNGな飲み物を飲まざるを得ないこともあるでしょう。その際には時間ができるといち早くマウスピースと口内を洗浄しましょう。
一見すると面倒な生活に感じるかもしれませんが、自分がマウスピースを着けているという意識が芽生え、そして装着や取り外しに慣れてくれば何の問題もなく生活を送れます。
当院はこれまでに数多くのインビザライン治療を施しており、飲み物や食べ物に関するルールにも熟知しております。不安なことなどがありましたら、無料カウンセリングの際に気兼ねなくご相談ください。
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人気のインビザラインとキレイラインを比較!2つの違いを解説
2023年7月21日
こんにちは。世田谷区にある三軒茶屋デンタルデザイン歯列矯正歯科です。
インビザラインと似ていると言われている矯正がキレイラインです。マウスピース矯正の一つで、比較的短期間で治療できる特徴があります。一見インビザラインと似ていますが、基本的に異なる治療方法です。
この記事では、インビザラインとキレイラインの違いをわかりやすく比較して紹介しています。
■キレイラインとは?
キレイラインは、無色透明なマウスピースを利用し、歯並びを矯正するマウスピース矯正の一種です。主に上下の前歯12本を対象とした部分矯正で、奥歯や全体の歯並びの矯正には対応していません。しかし治療可能な症例は幅広く、叢生や出っ歯、受け口やすきっ歯など、軽度の不正咬合の矯正治療に対応しています。
マウスピース矯正というと、多くの方はインビザラインを思い浮かべるかもしれません。インビザラインは歴史が長く、世界で数百万の症例実績があります。そのため、世界的な知名度を持っています。
一方のキレイラインは歴史が浅く、インビザラインほどの症例実績はありません。数万円程度から治療を始めることが可能ですので費用重視の場合や、部分矯正をご希望の方に比較的向いています。
また、治療期間も最短で5ヶ月程度と短いため、短期間で前歯の歯並びを改善したい方にも適しています。一般的なマウスピース矯正は時間がかかりますので、治療期間の短さはキレイラインの強みといえます。
ただ、前歯が乱ぐい歯になっているなど、歯を抜く症例には対応していません。キレイラインは、軽度かつ歯を抜かない症例にのみ適応しています。
■インビザラインとキレイラインの違いって何?

悩んでいる女性
インビザラインとキレイラインは、いずれもマウスピースを使って歯並びを矯正します。ただし、異なる部分が多いため、人によって向き不向きがあります。
まず異なる点は対応可能な症例です。インビザラインは全体矯正が可能で、ほとんどの症例に対応することができます。一方のキレイラインは部分矯正のため、全体の歯並びを整えたり、奥歯を矯正したりすることはできません。全体矯正が必要な時は、インビザラインが候補に入ります。
マウスピースの交換頻度も異なります。インビザラインは、およそ1~2週間ごとにマウスピースを交換しますが、キレイラインは3週間ごとに交換します。また、キレイラインはハードタイプとソフトタイプがあり、それぞれ3週間ずつ装着し、次の段階へと進みます。マウスピースの装着時間は、いずれも最低20時間程度必要です。
治療にかかる期間も違いがあります。先に述べたとおり、キレイラインは最短で5ヶ月程度、長くても1年3ヶ月程度で治療が完了します。インビザラインは症例によって異なりますが、部分矯正なら1年未満で済みます。なお、全体矯正の治療期間は2~3年が目安です。
インビザラインとキレイラインは、交換頻度や治療期間など、さまざまな違いがあります。慎重に選ぶことが重要ですが、迷った時は歯科医院で相談し、適切な治療方法を提案してもらいましょう。当院でもインビザラインの治療が可能ですし、無料でのカウンセリングも行っています。キレイラインよりも対象となる症例が多いのでおすすめです。
■インビザラインとキレイラインの共通点は?
一方、インビザラインとキレイラインには共通点もあります。特に似ているのはマウスピースの見た目で、どちらも無色透明の樹脂で作られています。ワイヤー矯正とは違い、装置を装着しても目立つことがありません。ただ、キレイラインは拡大床を併用する症例もあるため、装置の金属部分が目立ってしまう場合があります。
マウスピースの装着時間も同じです。インビザラインは、マウスピースを1日20~22時間以上装着しなくてはいけませんが、キレイラインも1日20時間以上を目安としています。ほとんど違いがなく、マウスピースの自己管理が必要な点も同一です。しっかりと習慣化させ、装着時間を守れるようにしましょう。
マウスピースを自由に取り外せる点も変わりません。飲食中はマウスピースを取り外して料理を楽しめます。また、歯磨き時も取り外せますので、ブラッシングの難易度が変わることもありません。
痛みや違和感の有無もほぼ同じです。感じ方は人それぞれ異なりますが、ワイヤー矯正ほどの痛みや違和感を覚えることはないでしょう。
■マウスピース矯正が人気の理由

女性の笑顔
歯並びを矯正する方法は、大別してワイヤー矯正とマウスピース矯正があります。このうち、多くの方はマウスピース矯正を選択します。
マウスピース矯正が人気の理由は、装置をいつでも自由に取り外せるためです。ワイヤー矯正は、治療完了まで装置を外すことができません。飲食中や歯磨き時も付けっぱなしです。一方、マウスピースは任意に取り外せますので、飲食や歯磨きに専念することができます。
また、装置が目立たないことも人気の理由です。マウスピースは透明ですので、装着時にほとんど目立ちません。笑った時や歯が見えた時でも、ワイヤー矯正ほど目立つ心配がないため、接客業や人と触れ合う機会が多い方でも安心して治療を受けられます。
費用も安いため、矯正治療にお金をかけたくない方にも人気があります。キレイラインは20~40万円、インビザラインでも70~80万円で治療できるため、経済的な負担を抑えられます。
■インビザラインとキレイライン、それぞれどんな人がおすすめなの?
・インビザラインがおすすめな人
インビザラインは、部分矯正では対応できない症例はもちろん、奥歯や全体の歯並びを矯正したい方におすすめです。キレイラインと比べて対応できる症例が非常に多く、ほとんどの歯並びの矯正に対応しています。ワイヤー矯正のように、歯を抜く症例にも適応しますので、キレイラインよりも幅広く対応できるのがメリットといえます。
精度の高い治療をご希望の方にもインビザラインがおすすめです。インビザラインは、iTeroという3Dスキャナーを使って歯型を採取します。3Dスキャンによって細かな凹凸まで歯型を採れるため、従来のシリコンを使うよりも精度の高い治療が可能です。また、歯並びの変化のシミュレーションも可能なので、事前に治療前後の違いを把握できます。
・キレイラインがおすすめな人
キレイラインは、前歯の部分矯正を検討中の方におすすめです。上下の前歯12本を対象にしているため、前歯の歯並びが気になる方は検討してみるとよいでしょう。インビザラインより対応できる症例は少ないものの、その分治療費を抑えることが可能です。
症例によっては最短5ヶ月程度で矯正できるほか、長くとも1年3ヶ月程度で歯並びを改善可能です。他の治療方法ほど時間を取られる心配がありません。
■まとめ
インビザラインとキレイラインは似ている部分も多々ありますが、上記のように似て非なるものです。
マウスピース矯正はインビザラインが特に有名で、かなりの実績が世界中であるので、インビザラインがおすすめです。
キレイラインでは矯正が難しい症例であっても、インビザラインなら対応可能です。歯並びによってはインビザラインを検討したほうがよいでしょう。
当院では過去に数多くのインビザライン治療を行ってきており、手慣れた歯科医師が治療にあたります。マウスピース矯正ならではの利便性の高さを、ぜひ満喫してください。
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歯科矯正でよく見る専門用語を解説!治療前に知っておきたい言葉リスト
2023年7月14日
こんにちは。世田谷区にある三軒茶屋デンタルデザイン歯列矯正歯科です。
ブラケットやリテーナーなど、歯科矯正ではさまざまな専門用語を用いています。歯科医師が治療を説明する際に用いることも多いですが、意味を理解できないまま説明を聞いてしまうと、後でトラブルになるおそれもあります。現在矯正治療を検討中の方は、矯正に関する専門用語をしっかり覚えておきましょう。
■歯科矯正を考えているなら専門用語を知っておこう
矯正治療を始めるにあたって、ほとんどの歯科医院は治療方法について丁寧な説明を行っています。しかし、専門用語を使ってしまうことも多く、患者さんが理解できないまま治療を始めるケースも少なくありません。ただ、専門用語を理解できずに治療を決めると、後から認識の齟齬が生じるおそれがあります。
知らない専門用語については、その場で歯科医師へ説明してもらうのもよいでしょう。ただ、どこまで説明してくれるか分かりませんので、ある程度はご自身で把握しておくことをおすすめします。
歯科矯正に関する専門的な用語は多数ありますが、実は難しい言葉はほとんどありません。例えば歯科医師から裏側矯正という言葉が出た場合、歯の裏に装置を装着する矯正方法であると大まかな予想がつくかと思います。なお、よく聞く言葉については当記事でも解説しますので、ぜひ参考にして頂ければと思います。
■歯科矯正関連のよく見る言葉を解説
・マウスピース矯正
マウスピース矯正は、歯にフィットする矯正装置(マウスピース)を装着し、歯を移動させる矯正治療の方法です。マウスピースは樹脂でできており、透明で目立たない特徴があります。後述のワイヤー矯正とは違って飲食中に装置を自由に取り外せるため、実生活への影響も最小限に抑えられます。
マウスピース矯正は少しずつ歯を移動させますので、治療には2~3年ほどの時間を要します。しかし、装置が透明で目立たないので、矯正中であることを周囲に隠したままにできます。装置を装着した時の違和感も少なく、痛みもほとんどありません。また、治療費も抑えられるため、費用をかけたくない方におすすめです。
・ワイヤー矯正

ワイヤー矯正中の口元
ワイヤー矯正は、ブラケット(後述)とワイヤーを利用して歯を移動させる治療方法です。古くからある矯正治療の方法で、矯正歯科の多くが対応しています。
ワイヤー矯正は治療費が安価で、治療期間も短くて済むメリットがあります。もし短期間で歯並びを改善させたい方は、ワイヤー矯正が適しているでしょう。
しかし、装置を歯の表面に固定するため、治療が終わるまで取り外すことができません。装置を取り付けた後、中には違和感や痛みを覚える方もいらっしゃいます。
また、金属製のブラケットやワイヤーを使う場合、装置が目立ってしまうのもネックです。審美面を気にする方は、目立たないワイヤー矯正を検討するか、裏側矯正やマウスピース矯正を選びましょう。
・ブラケット
ブラケットは、ワイヤー矯正で利用する装置のことです。ワイヤーを通せる構造になっており、歯の表面に取り付け、ワイヤーで固定することで歯を移動させる役割を担っています。ブラケットの素材は金属が一般的ですが、目立ちにくいプラスチック製やセラミック製もあります。ただ、どのブラケットを選べるかは歯科医院によります。
・部分矯正
部分矯正は、一部の歯・領域のみを矯正する治療方法です。一般的に歯科矯正というと、歯全体の矯正を指しますが、部分矯正は前歯数本のみなど、部分的な歯並びを矯正できます。
部分矯正は気になる部分だけを矯正できるため、治療期間は短くて済みます。また、装置も一部のみに装着すればよいため、治療費も抑えられます。一部の歯並びを改善したい方におすすめです。
一方で、全体の噛み合わせを矯正することはできません。出っ歯(上顎前突症)や受け口(下顎前突症)などの場合、全体の矯正が必要になります。対応可能な症例も限られるため、歯並びによっては部分矯正が不可能です。
・裏側矯正
裏側矯正は、歯の裏側にブラケットなどの装置を取り付ける矯正治療の方法です。舌側矯正やリンガルブラケット矯正法とも呼ばれています。ワイヤーで装置を固定しますが、歯の裏側にブラケットを取り付けるため、従来のワイヤー矯正のように目立つことはありません。
また、装置が比較的小さく、違和感や痛みが少ないのもメリットです。歯の裏側は常に唾液が分泌されているため、虫歯になるリスクも低減できます。
しかし、ワイヤー矯正やマウスピース矯正と比べて治療費が高額です。100万円を超える症例もあるため、支払いが難しい時は分割払いかデンタルローンも検討しましょう。
・インビザライン

インビザライン
インビザラインは、アライナーと呼ばれる透明なマウスピースを用いる矯正治療の方法です。アメリカのアライン・テクノロジーが開発しており、矯正治療の分野において豊富な実績を有しています。日本でもインビザラインに対応した歯科医院は増えており、気軽に治療を受けられる環境が整っています。インビザラインのメリットは、装置を自由に取り外せる点にあります。飲食中や歯磨き時に装置を装着する必要がありません。また、アライナーが透明で目立たないため、見た目が気になる方でも安心して治療を受けられます。
一方で、アライナーは1日20時間以上装着する必要があります。治療期間も長いため、長期的に取り組む覚悟が求められます。
・iTero
iTeroは、インビザライン治療で歯型を採取する際に用いられている3Dスキャナーです。従来の矯正治療は、シリコンを流し込んで歯型を採取します。一方、iTeroは口の中に小さなヘッドを入れ、スキャンすることで歯型を採取しています。シリコンよりも高精度で、スピーディに歯型を採取できます。これにより、精度の高い治療を可能にしています。
・チューイー
チューイーは、インビザラインの治療で用いる補助具です。アライナーを装着する際、歯にしっかりとフィットさせる目的で利用します。アライナーを手で装着した場合、歯との間に隙間ができてしまうことがあります。しかし、隙間があると歯の移動に影響するため、チューイーを用いるのが一般的です。チューイーはシリコンで作られており、何度でも繰り返し利用できます。ただ、使っているうちに弾力がなくなるため、定期的な交換が必要です。
・リテーナー(保定装置)リテーナー(保定装置)は、矯正治療直後の歯並びを安定させるために利用する装置です。歯科矯正後、そのままでは歯並びが元に戻ったり、乱れたりするおそれがあります。そうした不安定な状態を解消するために、矯正治療後はリテーナーを装着します。
リテーナーの装着期間は、矯正治療にかかった期間とほぼ同じです。短い方で1年程度、長ければ3年程度は装着する必要があります。ただ、矯正装置ほど歯に力をかけないため、違和感や痛みはほとんどありません。
・後戻り
後戻りは、矯正治療後に歯並びが戻ってしまうことを言います。後戻りは矯正治療の方法を問わず、誰にでも起こりうる現象です。矯正治療直後の歯は非常に不安定な状態で、すぐに後戻りするリスクがあります。せっかくの治療が無駄になってしまい、2度目の矯正が必要になります。治療後は後戻りが起こらないよう注意しましょう。後戻りを防止するためには、歯科医師の指示に従ってリテーナーを装着する必要があります。
■まとめ
矯正治療を受ける場合、歯科医院でカウンセリングを受け、自分に合った治療方法を提案してもらうことが重要です。カウンセリング時には、歯科医師から治療の説明を受けると思いますが、専門用語を多用される可能性もあります。分からないまま治療へ入らずに済むように、用語をある程度覚えておくとよいでしょう。
矯正治療に関する用語は色々ありますが、難しい言葉はほとんどありません。また、歯科医師へ聞けば分からない用語を説明してもらえると思います。もし分からない部分があったら、遠慮せずに聞きましょう。
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大人になってからの歯列矯正で注意すること。医療費控除についても解説
2023年7月7日
こんにちは。世田谷区にある三軒茶屋デンタルデザイン歯列矯正歯科です。
歯列矯正には年齢制限がなく、大人になってから歯並びを矯正することも可能です。しかし、子供の矯正とは違い、成人矯正にはリスクやデメリットもあります。矯正治療を検討中の方は、注意点を押さえたうえで治療の可否を判断しましょう。
今回は、大人になってから行う矯正の注意点を紹介します。
■大人になってから歯列矯正する人も多い
歯が生え揃ってから歯列矯正するのは難しい、と考えている方も多いのではないでしょうか。確かに子供の頃に矯正することが望ましいといえますが、大人になってから治療を受ける方も少なくありません。そのため、成人したからといって歯列矯正を諦める必要はないのです。
歯並びは顎の成長と深く関わっていますが、顎の成長は15歳頃までにほぼ止まってしまいます。子供の矯正は、顎の成長に合わせて治療計画を立てられるため、大人よりも歯並びを整えやすいといえます。
しかし、現在は成人後の矯正がポピュラーで、ワイヤー矯正やマウスピース矯正など、さまざまな治療方法が確立されています。また、歯を抜くことでスペースを確保し、歯並びを整える手段もあります。いずれにせよ、成人後に歯並びでお悩みの方は、一度歯科医院でカウンセリングを受けてみるとよいでしょう。カウンセリングを受けてから、矯正するべきか判断しても遅くはありません。
■虫歯や歯周病のリスクが高まる
ただし、大人になってから矯正治療を受けるのであれば、虫歯や歯周病に注意しましょう。矯正治療中は、装置などの影響で口腔内のケアが難しくなる場合があります。
例えばワイヤー矯正の場合、歯の表面にブラケットという装置を装着しますが、隙間に食べかすや歯垢が詰まりやすくなります。こまめな歯磨きが必要で、矯正治療前よりも丁寧なブラッシングが求められます。マウスピース矯正においても、マウスピースを適切に洗浄しなければ雑菌が繁殖し、口腔内の環境を悪化させるおそれがあります。
仕事などで忙しいと、歯磨きや口腔内のケアも怠りがちになってしまうと思います。しかし、歯列矯正中はこれまで以上に歯のケアが必要です。もし矯正治療中に虫歯や歯周病になると、矯正治療を中断しなくてはいけません。その結果、矯正治療にかかる期間が延びてしまう可能性もあります。金銭的負担も増えかねませんので、日頃から虫歯・歯周病リスクを最小限に抑えるためのケアが求められます。
■子供の歯列矯正よりも痛みやすい
成人矯正は、子供の矯正と比べて痛みやすいことにも注意しましょう。子供の矯正は、歯や顎の成長に合わせて対応できますので、痛みに配慮した治療が可能です。装置を装着してしばらくは痛むかもしれませんが、通常は数日ほどで収まるため、ずっと続く心配はありません。
一方の成人矯正は、歯が固定された状態から移動させますので、子供よりも痛みを感じやすいです。もちろん個人差はあるものの、ある程度は覚悟しておいたほうがよいでしょう。
特に装置を固定するワイヤー矯正の場合、治療開始から数日間は強い痛みが出ることがあります。また、歯が動くことによる痛みもあるため、しばらくは気をつけておきましょう。
マウスピース矯正も痛みを感じる場合があります。しかし、ワイヤー矯正とは違って装置を固定しないうえ、歯を移動させるスピードも非常に緩やかです。装着時の違和感はあると思いますが、ワイヤー矯正ほど痛みは強くありません。ただし、その分治療には時間がかかります。
■自分に適した治療法かを見定める
大人になってから矯正治療を受ける方は、自分に適した治療方法を見極めることも大切です。歯列矯正は、大きく分けてワイヤー矯正とマウスピース矯正があり、それぞれメリット・デメリットが異なります。
ワイヤー矯正は、歯の表面にブラケットという装置を取り付け、ワイヤーで固定して歯並びを矯正する治療方法です。装置を歯の表面に取り付ける表側矯正と、裏側に取り付ける裏側矯正(リンガルブラケット矯正)があります。
表側矯正は治療費が安価で、マウスピース矯正と比較して短期間で治療できます。しかし、装置が固定されるため、人によっては違和感を覚えるかもしれません。ブラケットとワイヤーの色次第では、装置が目立つことも欠点です。
裏側矯正は、歯の裏側にブラケットを取り付けるため、装置が目立つ心配はありません。一方、表側矯正よりも治療費が高くなる場合があります。
マウスピース矯正は、取り外し可能なマウスピースを使って矯正する治療方法です。さまざまな種類がありますが、特に有名なものはインビザラインです。インビザラインは、一定期間ごとに透明なマウスピースを交換しながら歯並びを移動させます。なお、当院でもインビザラインを用いた矯正治療を提案しています。
マウスピース矯正は費用が手頃で、裏側矯正と比べても安価です。また、装置を自由に取り外せるため、装置の違和感を気にせず飲食を楽しめます。ただし、治療期間は長くなりがちで、2~3年かかる場合もあります。
一口に歯列矯正といっても、ワイヤー矯正とマウスピース矯正では治療費や治療期間、対応できる症例が異なります。どの方法が自分向きか迷った時は、一度歯科医院でカウンセリングを受けてみましょう。
■大人は医療費控除対象外になるケースも多い

税務署
病院へ通院し、年間治療費が一定額を超えた場合に利用できるのが医療費控除です。医療費控除を適用した場合、税金が安くなります。歯科医院でも、虫歯や歯周病の治療は医療費控除の対象になりますが、成人矯正は医療費控除対象外の症例が目立ちます。
医療費控除の可否を分けるのは治療目的です。成人矯正の場合、顔の輪郭に影響が出ている、見た目が気になるなど、審美面の改善を理由に矯正する方も少なくありません。しかし、審美面の改善を目的とした矯正治療は医療費控除の対象外です。仮に矯正治療費を100万円支払ったとしても、医療費控除は適用されません。
一方、機能の回復を目的とした歯列矯正は、医療費控除の対象となる場合があります。例えば噛み合わせによって飲食に問題が出ている、正しく発音できなくなっているなどです。これらは審美面の改善ではなく、日常生活に支障をきたしており、機能の回復が必要と判断されます。このように、矯正治療を受ける理由によっては、医療費控除が適用される可能性があります。
ただ、医療費控除適用の可否は個々の症例次第です。治療を受ける前に、歯科医院で相談してみましょう。
■引っ越し予定がある場合は要注意
引っ越しを予定している方は、矯正治療を受けるかどうか慎重な判断をおすすめします。歯列矯正は、完了まで同一の歯科医院で治療を受けるのが一般的です。引越後も同じ歯科医院に通えるならよいですが、もし通院が難しくなる場合、治療計画に大きな影響が及びます。
引越先で新しく歯科医院を探し、治療を引き継いでもらうことも可能です。ただ、治療計画の見直しや変更は避けられず、新しい歯科医院で治療費を再度支払う必要があります。想定以上に治療期間が延びたり、費用が膨らんだりすることもあるでしょう。
成人矯正は、治療が終わるまでに年単位の時間がかかります。1~2年以内に遠方へ引っ越す予定がある方は、引っ越し予定時期と治療期間を比べてから治療可否を決めましょう。
■まとめ
歯列矯正は年齢の制限がなく、大人になってから治療を開始する方も少なくありません。ただし、虫歯や歯周病リスクがあるほか、子供の矯正よりも痛みが強くなる可能性があります。医療費控除も適用されるか判断が難しく、治療が完了するまでには時間もかかります。
当院では、患者さんに合わせて最適な治療方法を提案しています。歯列矯正を検討中の方はもちろん、治療を受けるかお悩みの方も、お気軽にご相談ください。
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後悔しないインビザライン矯正の受け方とは?知っておきたいポイント
2023年6月30日
こんにちは。世田谷区にある三軒茶屋デンタルデザイン歯列矯正歯科です。
マウスピースを用いるインビザラインは、透明で目立たず、装置を取り外せるなど、従来のワイヤー矯正にはない多くのメリットがあります。しかし、人それぞれ向き不向きがあるため、治療を受けるかどうかは慎重な判断が求められます。
今回は、後悔しないためのインビザライン矯正の受け方について紹介します。
■インビザラインがどんな治療か知ろう
インビザラインを受けるか迷っている方は、まずどのような治療方法かしっかり知ることが重要です。矯正治療の方法は他にもありますので、違いを把握しておきましょう。
インビザラインは、アライナーと呼ばれる透明なマウスピースを使った矯正治療の方法です。治療へ入る前には、3Dスキャナーなどを使って一人ひとりの歯型を採取し、歯並びの変化をシミュレーションしたうえで治療計画を立てます。時間をかけて治療するのが特徴で、マウスピースを1~2週間ごとに交換し、ゆっくりと歯並びを変化させていきます。
ワイヤー矯正の場合、装置は歯の表面にしっかりと固定しますので、自分の意思で取り外すことができません。そのため、治療中に違和感を覚えたり、歯磨きがしづらかったりと、さまざまなデメリットがあります。
しかし、インビザラインのマウスピースは、いつでも好きな時に取り外しが可能です。飲食中はもちろん、歯磨きする際も取り外せますので、日常生活への影響も最小限に抑えられます。
また、インビザラインは治療費も抑えめで、100万円以上かかる症例は多くありません。裏側矯正よりも手頃で、ワイヤー矯正とほぼ同程度の治療費で済みます。
このように、インビザラインは多くのメリットがある矯正治療の方法です。ただし、ワイヤー矯正より優れているとは一概に言えません。生活リズムによっては、従来のワイヤー矯正が適している場合もあります。
■自分の生活・生活パターンとインビザラインが合うかもチェック

カフェで作業をしている女性
インビザライン治療を利用するかどうか迷った際は、まずご自身の生活パターンやリズムをチェックしてみましょう。もし合わないと判断した場合、他の矯正治療の方法も検討をおすすめします。
インビザラインは、およそ2~3年かけて歯並びを矯正する方法です。もし1~2年以内に引っ越しを予定している場合、治療が完了する前に引っ越しすることになるかもしれません。もちろん別の歯科医院に治療を引き継ぐ方法もありますが、治療計画の見直しが必要になったり、追加の治療費が生じたりする可能性があります。
このほか、短期間での矯正治療を希望する方にとって、インビザラインは不向きといえるでしょう。インビザラインと比べて短期間で済むワイヤー矯正を検討するべきです。
また、マウスピースをほぼ1日装着するのが難しい方にも適しません。インビザラインは、1日20時間以上マウスピースの装着が必要です。20時間に満たない日が出てくることもあると思いますが、1~2日であれば問題ありません。しかし、1日20時間以上の装着が難しいようであれば、インビザラインは候補から外したほうがよいでしょう。
マウスピースを付けたままにするのが難しい、外食が多くて脱着が面倒など、生活スタイルによってはインビザラインをおすすめできません。長期的な治療を受ける覚悟があり、1日20時間以上装着できる場合のみ、インビザラインを検討してみましょう。
■メリットだけでなく、デメリットも知る
インビザライン治療には多数のメリットがある反面、いくつかのデメリットがあります。治療を受ける際は、デメリットも考慮したうえで判断することが重要です。
まず挙げられるデメリットは、1日あたりの装着時間の長さが挙げられます。先述したように、インビザラインの装着時間は1日20時間以上が目安になっており、これを下回ると治療計画に影響が及ぶ場合があります。1日20時間以上を守るためには、生活リズムを規則正しいものにしたり、マウスピース装着を習慣化させたりすることが求められます。
また、治療期間も年単位に及びますので、矯正治療に対するモチベーションの維持も欠かせません。もしモチベーションが低下してしまうと、マウスピースの装着が億劫になり、治療に影響が出る可能性があります。最後までやり遂げる意気込みがなければ、インビザラインによる矯正治療は難しいと言わざるをえません。
インビザラインのマウスピースは自己管理が不可欠で、破損・紛失時には再作成が必要になります。管理の手間も増えるため、面倒に感じる方は管理の手間が不要なワイヤー矯正が向いているでしょう。
■後悔しないためには歯科医院選びが重要
インビザライン治療を成功させるためには、慎重な歯科医院選びが求められます。どこで治療を受けても同じ、と考えている方は多いと思いますが、治療のクオリティは歯科医院によって異なるのです。
例えばインビザライン治療では、歯型を採取したうえでマウスピースを作成します。しかし、歯型をシリコンで採取(シリコン印象)する歯科医院もあれば、3DスキャナーのiTeroで採取する歯科医院もあります。当然ながら精度が高いのはiTeroで、シリコン印象は精細な歯型を取ることができません。
歯型の採取方法が変わると、歯並びのシミュレーションや治療計画も大きく変化します。iTeroを使った場合は精度の高いシミュレーションが可能で、途中で治療計画に狂いが生じるリスクも抑えめです。一方、シリコン印象はシミュレーションが難しく、途中で治療計画が狂ってしまうおそれがあります。
また、矯正治療にかかる診断・検査費用や、装置の調整料も歯科医院によって異なります。出費が積み重なった結果、治療費が想定を超えてしまう可能性もあります。
当院のインビザライン治療は、iTeroを利用して歯型の採取を行っています。希望者には歯並びの事前シミュレーションも実施していますので、変化を確認したうえで治療の可否を判断可能です。また、精密検査や診断、カウンセリング料は頂きません。マウスピースの調整料も無料です。
■治療中にはルールをしっかり守る
インビザライン治療中は、決められたルールを守ることも欠かせません。ルールを守らなければ、治療期間が長引いたり、計画が狂ったりするおそれがあります。
特に大切なのは装着時間です。何度も言いますが、マウスピースは飲食や歯磨きなどを除き、1日20時間以上の装着が求められます。治療期間に関わりますので、外すタイミングや時間を明確にし、回数を最小限に留めるなど、ルールを決めて守ることが大切です。マウスピースを取り外すタイミングなどは、習慣になるまで意識しておきましょう。
ただし、装着時間を守りたいからといって、マウスピースを装着したまま飲食してはいけません。マウスピースに汚れや匂いが付着するほか、咀嚼した時に穴が空いたり破れたりするおそれがあります。飲食の際は必ずマウスピースを取り外し、飲食後は歯磨きをしてから装着しましょう。
マウスピースは毎日洗浄することも大切です。色や汚れが付着するだけでなく、放置すると雑菌が繁殖してしまいます。歯科医院などで洗浄剤を購入し、毎日欠かさず洗浄しましょう。
■まとめ
インビザラインはマウスピースが透明なので、目立たない矯正治療の方法として人気があります。装置も自由に取り外しできますので、違和感が少ないのもメリットです。
しかし、1日20時間以上装着が必須など複数のデメリットがあります。生活リズムによっては、インビザライン治療が向かない場合もあるでしょう。もし判断で迷った時は、歯科医院へ相談することをおすすめします。
当院のカウンセリングは無料ですので、お気軽にご相談ください。
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