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インビザラインと他のマウスピース矯正の違い~インビザラインに向いている人は?~

2023年1月27日

こんにちは。世田谷区にある三軒茶屋デンタルデザイン歯列矯正歯科です。  

  

近年マウスピース矯正のなかでもインビザラインが注目されており、希望する患者様も多くなってきました。「ほかのマウスピース矯正と何が違うの?」「注目されている理由って何?」と感じている方もいらっしゃると思います。  

  

そこで今回は、インビザラインと他のマウスピース矯正との違いと共に、インビザラインの特徴についてご紹介していきます! 

目次

■そもそもワイヤー矯正とマウスピース矯正は何が違う?
■ほかのマウスピース矯正とインビザラインとの違い
■インビザラインはどんな人におすすめ?
■まとめ

■そもそもワイヤー矯正とマウスピース矯正は何が違う?


矯正治療している歯ワイヤー矯正は、歯列矯正の先駆けとも言われ、一般的によく知られている矯正方法です。近年注目されているマウスピース矯正との違いは大きくわけて下記の3つになります。 

  • ワイヤー矯正は取り外しができないがマウスピース矯正は取り外しができる 
  • ワイヤー矯正は金属を使用するため審美的な面で目立つというデメリットがあるが、 マウスピース矯正は無色透明で金属を使用していない 
  • ワイヤー矯正は痛みが強く生じる場合はあるのに対し、マウスピース矯正では痛みが少ない、もしくは少ないケースが多い 

この違いだけ見てしまうと「絶対マウスピース矯正の方が良い!」と感じてしまうかもしれませんが、マウスピース矯正は取り外しができる分、自己管理能力が必要になり、治療期間も長くなるというデメリットも存在します。 

 

ワイヤー矯正・マウスピース矯正にはそれぞれの良さがある

ワイヤー矯正・マウスピース矯正にはそれぞれの良さがある

 

■ほかのマウスピース矯正とインビザラインとの違い


マウスピース矯正は、ワイヤー矯正と並んで、矯正装置の選択肢として認知度も広がってきていますよね。そのなかでもインビザラインはマウスピース矯正の代名詞と言われるほど有名であり人気を集めています。ではほかのマウスピース矯正とインビザラインではどのような違いがあるのでしょうか? 

 

インビザラインとほかのマウスピース矯正の違いは大きく「歯の型取りの回数」「治療できる範囲」「治療期間」「費用」の4つにわけられると言われています。  

○歯の型取りの回数

ほかのマウスピース矯正との最大の違いとも言えるのが、型取りの回数です。インビザラインでは歯の型どりは治療前の1回のみであるのに対し、多くのマウスピース矯正では、次の矯正装置につけ替えるタイミングで毎回歯の型を取る必要があります。 

 

○治療できる範囲

ほかのマウスピース矯正では部分的な治療を行うことが多く、症例は限定的となるケースが多いです。それに対し、インビザラインの場合は抜歯を伴う全体の矯正治療も可能とされています。アタッチメントなどの補助装置を使用することで、マウスピース矯正だけでは苦手とされている動きをカバーして治療できます。 

 

インビザラインかほかのマウスピース矯正か、どちらを選択しようか迷っている方は、自分の気になる部分を把握し、どちらが合うかのかをしっかり検討することが大切です。部分的な矯正で治るように見えても全体的な矯正が必要になる噛み合わせも存在するので要注意です。 

 

○治療期間

移動させる歯の数や量によって、治療期間は個人差もありますが、インビザラインは全体の治療となることにより治療期間は比較的長くなることが多いとされています。少なくとも1年以上かかることがほとんどです。しかし、ほかのマウスピース矯正は部分的な矯正になるため、治療期間は少なければ3ヶ月ほどと、少なくなることがほとんどです。 

 

○費用

インビザラインは、ほとんどが全体の治療となりますので、どこの歯科医院を選んでも、それなりの費用がかかります。それと比較すると、ほかのマウスピース矯正では、マウスピースを製作する費用がその都度かかることにより、コストを削減することが可能なため、比較的安価に済ませられます。 

 

■インビザラインはどんな人におすすめ?


○金属アレルギーがある人

冒頭でもお伝えしたように、ワイヤー矯正では金属製品を使用することになります。ブラケットに関しては、セラミックやプラスチックのものを選択すれば金属アレルギーのリスクを取り除けるケースもありますが、ワイヤーやアンカースクリューなどには、どうしても金属製品が必要になってきます。しかし、インビザラインで使用するのは透明なポリウレタン製のものなので金属アレルギーがある人や金属アレルギーを懸念している方にもおすすめです。 

 

○矯正中の見た目を気にする人

矯正治療を検討している人のなかには「治療中の見た目が気になる」という人もたくさんいらっしゃいます。ワイヤー矯正の場合は金属製品を使用しているため、笑ったときや会話の最中に周囲に気づかれることが多いですが、インビザラインは、透明な素材でできているため、周囲に気づかれることもほとんどなく、審美的な美しさを保つことができます。 

 

○自己管理がしっかりできる人

取り外しができるというのはインビザラインの大きなメリットでもありますが、その反面、しっかり自己管理が必要になります。汚れが付着したまま装着していると虫歯や歯周病のリスクも高まり、マウスピースを装着し忘れたりすると、歯列矯正が計画通りに進まなくなります。日常的に自己管理ができる人にインビザラインは向いていると言えるでしょう。 

 

○矯正治療中の痛みが気になる人

矯正治療は痛いというイメージをもっている人が多いと思いますが、ワイヤー矯正と比較すると、インビザラインではぎゅっと締め付けられるような耐え難いほどの痛みを伴うことはほとんどありません。痛みを生じたとしても装着直後から2日~3日ほどでなくなっていきます。「できるだけ痛みは少ない方が良い」「痛いのが怖くて矯正治療に踏み切れない」という人にもインビザライン矯正はおすすめですよ。 

 

インビザラインは金属アレルギーの人などにオススメ

インビザラインは金属アレルギーの人などにオススメ

 

■まとめ


今回はインビラインとほかのマウスピース矯正との違いについてご紹介してきました。この記事を読んでいただくとわかる通り、インビザラインはほかのマウスピース矯正と比較すると治療できる症例も多く、これまで矯正において懸念されていた悩みや不安を解消できるメリットがたくさんあることがわかります。 

 

歯列矯正は費用も時間もかかるため、担当医と相談を重ね、慎重に判断していくことが大切です。要望を伝えたうえでしっかりと担当医の指示に従って治療をすすめていきましょう。 

  

矯正治療の大前提にあるのは、「歯並びの美しさと、噛むという機能性を回復させること」です。この記事ではインビザラインについて詳しくご紹介していますが、ひとつの矯正方法だけを候補とするのではなく、自分の歯の状態を見極め、自分に合う矯正方法を見つけることもとても重要です。  

   

当院では、マウスピース矯正のインビザラインや見えない裏側矯正、アンカースクリューを用いた矯正など、患者様のご要望に応じてさまざまな矯正治療をご用意しています。  

  

矯正をお考えの方や歯並びについてお悩みの方がいらっしゃいましたらぜひお気軽にご相談くださいませ。HPからでも受け付けております!  

  

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インビザラインは後戻りしやすいの?~原因・予防法・対処法を徹底解説~

2023年1月20日

こんにちは。世田谷区にある三軒茶屋デンタルデザイン歯列矯正歯科です。 

 

最近は、マウスピース矯正のなかでもインビザラインが脚光を浴びており、希望する患者様も多くなってきました。しかし「インビザラインでも後戻りしやすいって聞いたから不安」「インビザラインは治療中のメリットが多い分、治療後が怖い…」と感じている方もいらっしゃると思います。 

 

そこで今回は、インビザラインと後戻りの関係と共に、予防法や後戻りしてしまった際の対処法についてご紹介しますよ。 

目次

■インビザラインは後戻りしやすいって本当?
■後戻りしてしまう原因は…
■後戻りを避けるためにできること
■後戻りをしてしまったらどうする?
■まとめ

■インビザラインは後戻りしやすいって本当?


○そもそもインビザラインに向かない歯並びもある!

インビラインは「骨格に異常がある」際と、「マウスピースの装着時間を管理できない」際は向いていないとされています。歯性と骨格性の大きく2つに分けることができる歯並びの乱れですが、歯性の場合はインビザラインは適応可能なケースが多いのです。しかし一方で骨格性の歯列不正は、顎の骨の位置や大きさに異常が認められるため、インビザラインのみでの歯列矯正では改善できません。骨格性の歯列不正は、顎の骨を削って行う外科矯正の併用を選択する必要があります。 

 

また、インビザラインのマウスピースは、1日20時間以上装着する必要があって、装着する時間を厳守しない場合は、歯の後戻りが起こりやすくなってしまいます。それだけではなく、歯の移動が予定通りに進行しません。ですので、マウスピースの装着時間の管理が難しい患者様は、固定式装置のワイヤー矯正の方が向いているとされています。 

 

○インビザラインでもワイヤー矯正でも後戻りする可能性は同程度!

インビザラインでも矯正終了後に後戻りすることはあります。しばしば噂で聞く「ワイヤー矯正と比べると後戻りがしやすい」というのは正しくありません。 

 

インビザラインでもワイヤーによる矯正も、治療後にする「保定」は同一の方法です。歯の後戻りは矯正治療の手段とは直接的な関係はありません。どのような矯正治療で治療しても、後戻りの生じやすさは同程度と考えてください。 

 

どの矯正治療でも後戻りの生じやすさは同程度

どの矯正治療でも後戻りの生じやすさは同程度

 

■後戻りしてしまう原因は…


矯正治療後に後戻りしてしまう主な理由として「歯周靭帯に引っ張られる」というのがあげられます。私たちの歯は、顎の骨と直接結合されているのではなく、歯と顎部分との骨の間にある歯周靭帯という組織で間接的ではありますが結合されています。 

 

靭帯はかなりタフで柔軟性に優れた組織であり、各器官が正常に機能するためのサポートをしてくれています。矯正治療によって歯を移した際、靭帯は自然と元の位置に歯を戻そうとする働きをします。ですので、その状態から放置してしまえばと歯が後戻りをはじめます。 

 

また、顎の骨が再生するためには時間がかかります。歯が移動する際は、吸収と再生と言う現象が発生します。移動する先の骨が溶けていないと、歯は前進することが不可能で、歯が前進すると後ろには骨が存在しない場所ができます。しかし、そこでは骨の再生が起こります。 

 

これは「骨のリモデリング」とも言われますが、リモデリングが完了するためにはある程度の時間が必要です。そのため、歯の移動直後は後戻りも発生しやすいと考えられています。 

 

リモデリング完了まで時間が必要なため後戻りしやすい

リモデリング完了まで時間が必要なため後戻りしやすい

 

■後戻りを避けるためにできること


多くの時間とお金を投資して治療を行った歯並びなので、可能なら後戻りは防ぎたいはずです。そこで重要となるのが保定処置と呼ばれるものです。 

○保定装置(リテーナー)って?

保定処置とは、移動が完了した歯をその位置に固定する処置のことです。リテーナーと呼ばれている保定装置を使用して固定し、歯の後戻りを防ぎます。リテーナーのなかにも固定式と着脱式の2つがありますが、ここ最近ではインビザラインのマウスピースと似た材質や形状のものを選択することが多くなっています。 

 

○保定にかかる期間は約3年

移動した歯を安定させるための処置のため、保定装置は矯正治療後約3年間と、長い時間が必要です。保定処置を面倒だと省いたり途中でやめると、結果的に後戻りしてしまいます。矯正治療をして終わり、ではなく、その後の対応も重要になります。 

 

○保定装置の使用を中止したら?

矯正治療をした、していないに限らず、加齢とともに歯並びは変化していくものです。矯正治療の有無に関係なく、歯は少しずつ動き続けます。保定アイテムの使用をやめた時点からこれは始まってしまい、これを後戻りと勘違いしてしまう方も多いようですが、実は後戻りではありません。あくまでも生理的な歯の移動です。 

 

○生理的な歯の動きまでも避けたい、抑え込みたいと思う場合

生理的な歯の動きまでも避けたい、抑え込みたいと思う場合には、3年間の保定期間が終わった後もリテーナーを就寝時に使用していく必要があります。

 

保定装置(リテーナー)で歯を固定

保定装置(リテーナー)で歯を固定

 

■後戻りをしてしまったらどうする?


これまで予防方法をご紹介してきましたが、個人差があるためそれでも後戻りしてしまうこともあります。インビザライン矯正をした後に、後戻りした際は放置をせずに、きちんと対処していくことが大切です。 

 

まず担当医に相談しましょう。担当医は患者様の口腔内の状態を熟知しており、後戻りが発生したとしても適切に対応が可能です。 

 

残念ながら、後戻りが発生した場合は再治療することになります。どのくらい後戻りしているかの程度にもよりますが、一度目の治療ほど長い期間は要しません。もしインビザライン矯正で後戻りした場合は、マウスピース型の器具で再治療を行うことが一般的とされています。しかし、状態によってはワイヤー矯正に切り替えた方が良いとされるケースも存在します。担当医と相談して、後戻りを改善するためには何が最も最善かを慎重に考えていくことが重要です。 

 

■まとめ


今回はインビラインにおける後戻りについてご紹介してきました。インビザラインでも後戻りをするリスクはありますが、原因はワイヤー矯正と共通しているところが多いのも特徴です。後戻りしても対処法はありますが、一番良いのはもちろん後戻りしないように予防すること。 

 

担当医と相談を重ね、しっかりと指示に従って治療をすすめていきましょう。インビザラインは自己管理も大切です。面倒だからと手間を惜しんでしまうと、後々後悔することになりかねません。 

 

矯正治療をする理由は、「美しい歯並びと、噛むための機能性を回復させること」でしょう。ひとつの矯正方法だけを候補とするのではなく、この目的を達成するために、自分の歯の状態を見極め、自分に合う矯正方法を見つけることもとても重要です。 

 

矯正治療は歯並びを改善し審美的な面だけを改善するものではなく、口元の状態にも影響していたり、全身の健康維持にも影響したりと、機能面でも役立ちます。そして、なによりも患者様の気持ちも明るくなり、自分に自信を持つことができます。 

 

当院では、マウスピース矯正のインビザラインや他人から見えない裏側矯正、アンカースクリューを使った矯正など、患者様のご要望に応じていろいろな矯正治療をご用意しています。 

 

矯正治療を検討されている方や歯並びで悩んでいらっしゃる方がいらっしゃいましたら、ぜひお気軽にご相談くださいませ。HPからでも受け付けております! 

 

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絶対に抜歯は必要?「非抜歯」が可能な矯正とは~抜歯の基準・メリットなどを解説~

2023年1月13日

こんにちは。世田谷区にある三軒茶屋デンタルデザイン歯列矯正歯科です。

 

近年希望する患者様も多い矯正治療ですが、 「矯正するためには何本も歯を抜かなくてはならないの?」「抜くのが怖い」

と不安に思う方もいらっしゃると思います。

 

そこで今回は、当院で行っている可能な限りの「非抜歯」での矯正治療などをご紹介いたします。

目次

■歯を抜くか・抜かないかの基準
■非抜歯矯正のメリット
■非抜歯の可能性を高める術式について
■「非抜歯矯正」Q&A
■まとめ

■歯を抜くか・抜かないかの基準


非抜歯による矯正治療についてご紹介すると言いましたが、注意していただきたいのはすべての症例で非抜歯矯正をしていないという点です。

患者様のお口の状態をトータル的に診断して、歯を抜かずに可能な場合その方向で対応をし、 抜く必要がある際はきちんと理由を伝えて、適切な治療を実施します。

 

ここでは、当院での考え方や判断基準をご紹介します。

  • 非抜歯の基準 
    歯を抜かなくても、審美的・機能的に正しい咬合ができる
    歯を抜かなくても、美しい横顔ができる
  • 歯を抜く基準 
    歯を抜かなければ、審美的・機能的に正しい咬合ができない
    歯を抜かなければ、美しい横顔ができない

 

見ていただくとわかる通り、当院での判断基準はとてもシンプル。

具体的に歯を抜くことが必要なケースはどのような場合かを例と共にご紹介します。

 

無理をして非抜歯矯正を行うと一般的に「出っ歯」と一般的に呼ばれている 「上顎前突」になってしまう可能性があります。そうなると、美しくなるための矯正治療のはずが、審美性を大きく損ねてしまうことになってしまいます。

これは歯を並べるスペースが足りないのに、無理に歯を並べようとすることが原因で起きてしまう現象です。こういったリスクを回避するためにも患者様の歯並びの状態をしっかり把握して できること・できないことを判断していくことが大切になってきます。

 

無理に非抜歯矯正を行うと審美性を損なうことにつながる

無理に非抜歯矯正を行うと審美性を損なうことにつながる

 

■非抜歯矯正のメリット


歯を抜くことによる矯正も非抜歯矯正もそれぞれメリット・デメリットがありますが、

非抜歯矯正をすることによって生じるメリットを、端的に2つご紹介します。

○健康な歯を抜かなくて済む

当たり前のことを言っているように感じるかもしれませんが、 自分の健康な歯を残すということはとても大切なことです。

歯は1つの臓器。安易に歯を抜いてよいものではないため、きちんと判断をするべきなのです。

 

○歯を抜く際にかかる費用的負担/時間的負担/肉体的負担がなくなる

歯を抜く場合、平均5,000円~15,000円ほどの金銭負担がかかるため、歯を抜かないとなると金銭的な負担を減らすことができます。さらに、他院を紹介され歯を抜くとなると時間的な負担もかかってきますその他、歯を抜いた後の腫れや痛みなど、肉体的負担も生じます。

 

非抜歯矯正は健康な歯を抜かずに済み、様々な負担がなくなる

非抜歯矯正は健康な歯を抜かずに済み、様々な負担がなくなる

 

■非抜歯の可能性を高める術式について


可能な限りの非抜歯矯正を実施するため、当院で行っている「インプラントアンカーを使った矯正」「歯を薄く削るディスキング」という2つの手法をご紹介します。

○インプラントアンカーを使った矯正

そもそも歯を抜く理由は歯を並べるためのスペースを確保する必要があるためです。インプラントアンカーを利用することで、歯を抜く必要があるとされた歯並びでも、非抜歯の可能性を高めることが可能になりました。インプラントアンカーを利用すると、歯を抜かずとも歯を並べるためのスペースを確保できる可能性が高まり、非抜歯での矯正治療が可能になるのです。

 

○歯を薄く削るディスキング

こちらの治療法は歯を少しだけ削り、歯を動かすスペースを確保する治療法です。エナメル質は1〜2mmの厚みがあり、そのうちの1/3(0.3mm〜0.6mm)程を削ります。「健康な歯を削るの?」と不安に思う方や抵抗がある方も多いと思いますが、エナメル質の切削量をきちんとコントロールすれば、ほとんどリスクはない方法と言えます。

 

■「非抜歯矯正」Q&A


○Q:非抜歯矯正は、歯が後戻りしやすいの?

これは患者様からよくある質問ですが、事実ではありません。

歯を抜いても抜かなくても、動かした歯には「元に戻ろうとする力」が加わります。

怪我をした際でも1週間ほどで治癒するのと同様、 人間は「変化すること」に対し、「回復」させる力があるので、 これは歯にも当てはまる現象なのです。

 

そのため、後戻りを予防するために患者様には矯正治療後に保定装置(リテーナー)と呼ばれる装置を一定期間装着していただいております。

非抜歯が原因で歯が後戻りするのではなく、後戻りした方の多くは、この保定装置を使用していなかったのが一番の理由です。

矯正治療をした際は、歯科医院の指示にしっかり従って生活していきましょう。

 

○Q:非抜歯矯正は、治療期間が長くなると聞くけど本当?

事実ではありません。

もちろん、状態やケースにもよりますが、歯を抜いた場合と、歯を抜かなかった場合では大きな違いはありません。

非抜歯の方が治療期間が短くなることもあり、診断時に、伝えられる治療期間の目安を参考にしましょう。

 

■まとめ


今回は非抜歯での矯正治療についてご紹介してきましたが、注意していただきたいのは「非抜歯」で治療することが「目的」になってはいけないという事。
目的はあくまで矯正治療によって「歯並びの見た目と、噛む機能性を回復させること」です。

 

患者様の歯の状態を見極め、非抜歯が可能かどうかをしっかり判断して治療していくことが一番重要であり、我々歯科医院も大切にしております。

 

歯を抜かなくても矯正ができる場合は「歯並びの見た目と、噛む機能性を回復させる」 という目的を達成させるために非抜歯で対応し、歯を抜かずには難しいと判断した場合は歯を抜くことを提案致します。これらを踏まえた上で、患者様自身も医院選びの参考にして頂けたら幸いです。

 

矯正治療は歯並びを改善し、審美的な面だけを改善するものと思われがちですが、

実際には、口元の状態にも影響していたり、全身の健康維持にも影響したりと、機能面でも役立ちます。

 

そして、なによりも見た目も美しくなり、機能面も改善されると、患者様の気持ちも明るくなり、自分に自信を持つことができます。

当院では、マウスピース矯正のインビザラインや見えない裏側矯正、アンカースクリューを用いた矯正など、患者様のご要望に応じてさまざまな矯正治療をご用意しています。

 

矯正をお考えの方や歯並びについてお悩みの方がいらっしゃいましたらぜひお気軽にご相談くださいませ。HPからでも受け付けております!

 

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歯並びが全身に及ぼす影響~矯正治療は口・全身の健康維持につながる~

2023年1月6日

こんにちは。世田谷区にある三軒茶屋デンタルデザイン歯列矯正歯科です。

 

長い治療期間と、高額な治療費まで払って矯正治療を行って歯並びを治す必要って
あるのかな?とお思いの方もいるかと思います。

 

そこで今回は、歯並びが全身に及ぼす影響についてご紹介します。
矯正治療を検討中の方や今矯正中という方は、ぜひ参考にしてください。

目次

■歯並びの悪さが口周辺に与える影響
■しっかり咀嚼すると・・・
■咀嚼機能が衰えると・・・
■肩こりの原因
■腰痛の原因
■頭痛の原因
■矯正前にチェックすべき3つのポイント
■まとめ

■歯並びの悪さが口周辺に与える影響


歯並びの悪さを放置すると体にはどんな影響があるのでしょうか?

○むし歯になりやすい

歯並びが悪いと、歯を磨くことが難しくなります。
そのため普段の歯磨きで汚れを落とすことが難しくなり、その結果むし歯になる危険が高くなってしまいます。

 

○歯周病になりやすい

歯磨きがしづらいため、歯周病のリスクが高まります。

歯周病とは、細菌の感染によって引き起こされる炎症性疾患で、歯の周りの歯ぐき(歯肉)や、歯を支える骨などが溶けてしまう病気です。
歯の歯肉の境目(歯肉溝)の清掃が行き届かないでいると、そこに多くの細菌が停滞し歯肉の辺縁が炎症を起こして赤くなったり、腫れたりします。

さらに進行すると膿が出たり歯が動揺してきて、最後には歯を抜かなければならなくなってしまうケースもあります。

 

○ドライマウスや口臭の原因

歯並びが悪いと、噛み合わせも悪くなります。そのため鼻呼吸よりも口呼吸をする方が多くなりやすい傾向があります。口呼吸が多くお口の中が乾いてしまうと細菌が繁殖しやすくなり、口臭の原因にも繋がってきます。

 

○感染症になりやすい

口の中が乾くと、唾液の持っている自浄作用が失われ、通常よりも感染症になりやすくなってしまいます。

 

○顎関節症を引き起こす

歯並びが悪いと、正しい噛み合わせからズレてしまい、その分顎に負担がかかってしまいます。すると、顎関節症を引き起こす可能性が高くなります。顎関節症は、特に女性の方に多く見られます。

顎関節がカクカクしたり食事で顎を動かす際にゴリゴリ、ジャリジャリといった雑音がしたりする症状を顎関節症といいます。この他にも、痛みを感じる、口が開きづらいなどの症状がよく挙げられます。

 

○咀嚼機能の低下

歯並びが悪いとよく噛むことができなくなるので、食べ物をよく咀嚼せずに飲み込んでしまいます。そうすると胃腸などの消化器官に負担を与えてしまうことになります。

また、噛まずに食べるというのは知能の面における発達にも影響を与えることもあるでしょう。

 

■しっかり咀嚼すると・・・


  • 顎や舌の運動が活発になる
  • 口の感覚が刺激されて、運動機能も良くなり、噛んだり話す機能にも役立つ
  • 唾液が分泌され、消化吸収に役立つ

 

しっかりした咀嚼は身体に良いことがたくさん

しっかりした咀嚼は身体に良いことがたくさん

 

■咀嚼機能が衰えると・・・


○顔が歪みやすい

噛み合わせが悪いと、噛み癖が出てきてしまいます。片側だけでいつも食べてしまったり、特定の歯を多く使ってしまう等です。
そうすると、徐々に顔のバランスが左右で変わってきてしまいます。

 

○頭痛や肩こり、腰痛やめまいを引き起こす

歯並びが悪いと噛み合わせに「ズレ」が起こってしまいます。なぜなら歯は上下左右に対象となる歯が生えており、しっかり噛み合う形状をしているためです。

歯並びが乱れていると本来噛み合う場所で噛めておらず、強く当たる部分や、当たらない部分が生じてしまうので、一部の歯に大きな負担がかかってしまい、さまざまな弊害に繋がってしまいます。

 

○その他の影響

  • 栄養を適切に取れない
  • 唾液の分泌量が減る
  • 全身の運動機能の低下が発生しやすい
  • 硬い食べ物を食べづらく、軟らかい食べ物に偏る
  • 咀嚼による脳への刺激が減り、脳血液量が低下する

 

■肩こりの原因


歯並びの悪さからくる噛み合わせのズレが肩こりの原因なのではないかといわれています。
あまり強い力で噛みしめる機会がなくても、毎日の食事で自然に顎や口周辺の筋肉には負荷がかかります。
噛み合わせのバランスが悪いと、かかる負荷が大きくなり血行が悪くなってしまい、だんだんと肩周辺の血流も滞るようになってしまうため、肩こりに影響していると考えられています。

 

歯並びの悪さは肩こりの原因といわれている

歯並びの悪さは肩こりの原因といわれている

 

■腰痛の原因


歯並びの悪さが影響して起こる「体の歪み」が腰痛の原因となる可能性があります。
噛み合わせが悪いと長年「噛みやすいところで噛む」クセが付いてしまいます。
噛みグセがあると過度の負荷がかかる部分の筋肉だけが発達し、表情筋のバランスが崩れ、かおの歪みや直立時の左右差などにつながることがあります。このバランスの不和が腰への負担をおおきくしているのです。

 

■頭痛の原因


先ほどご紹介したように、噛み合わせがあっていないことの影響は頭につながる血管や筋肉などにも負荷をかけることになります。それらが頭痛の原因となっていることも考えられます。

以上が、歯並びの悪さが体に与える影響です。

ですが、歯並びが影響するのは体の問題だけではなく、心にも影響を与えることが分かっています。

デコボコの歯並びだったり、噛み合わせが反対だったりすると、気になって口を押さえてしゃべったり笑ったりする方がいらっしゃいますが、歯並びが悪いということはそれだけで様々なストレスに繋がってしまいます。
他人からの視線が気になったり、口元そのものがコンプレックスになってしまうこともあり、悪化してしまうと、歯並びが気になって他人と食事が出来なくなってしまったり、しゃべれなくなってしまうような場合もあり得ます。

 

■矯正前にチェックすべき3つのポイント


ここからは矯正前に必ず行いたいセルフチェックポイントについてご紹介します。

○歯並びで気になるポイントを明確にする

治療を受ける際、ご自分の歯並びで一番気になるところを把握することが大切です。ご自分の歯並びを鏡などを使ってチェックしてみましょう。
歯並びだけでなく、歯や顎に違和感がないかも併せて確認してください。

 

○歯列矯正で一番治したい箇所をチェックする

矯正治療を行なう上で一番治したい箇所を明確にすることも大切です。どの部分の歯並びが気になるかをカウンセリング時に伝えることで、理想とする歯並びを手に入れることができるでしょう。気になる部分があればいつでもお気軽にお声がけくださいね。

 

○顎関節の痛みがあるかどうか

歯科矯正は歯並びの矯正だけでなく、顎関節の痛みに関する相談も可能です。症状に合わせた治療方法を選ぶ必要があります。

噛み合わせに違和感がある場合や口を開け閉めするときに痛みがある場合は、矯正治療をする前にきちんとクリニックに伝えるようにしましょう。

 

■まとめ


今回は「歯並びが全身に及ぼす影響」についてご紹介しました。

矯正治療は歯並びだけを改善するものと思われがちですが、実際には、口元の状態にも影響していたり、全身の健康維持にも役立っています。
そして、なによりも皆さまのこころを明るくするものです。

 

当院では、マウスピース矯正のインビザラインや見えない裏側矯正、アンカースクリューを用いた矯正など、患者様のご要望に応じてさまざまな矯正治療をご用意しています。
矯正をお考えの方や歯並びについてお悩みの方がいらっしゃいましたらぜひお気軽にご相談くださいませ。HPからでも受け付けております。

 

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当院では、患者さんが抱えていらっしゃるお口のお悩みや疑問・不安などにお応えする機会を設けております。どんなことでも構いませんので、私たちにお話ししていただけたらと思います。
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