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インビザラインは後戻りしやすいの?~原因・予防法・対処法を徹底解説~

2023年1月20日

こんにちは。世田谷区にある三軒茶屋デンタルデザイン歯列矯正歯科です。 

 

最近は、マウスピース矯正のなかでもインビザラインが脚光を浴びており、希望する患者様も多くなってきました。しかし「インビザラインでも後戻りしやすいって聞いたから不安」「インビザラインは治療中のメリットが多い分、治療後が怖い…」と感じている方もいらっしゃると思います。 

 

そこで今回は、インビザラインと後戻りの関係と共に、予防法や後戻りしてしまった際の対処法についてご紹介しますよ。 

目次

■インビザラインは後戻りしやすいって本当?
■後戻りしてしまう原因は…
■後戻りを避けるためにできること
■後戻りをしてしまったらどうする?
■まとめ

■インビザラインは後戻りしやすいって本当?


○そもそもインビザラインに向かない歯並びもある!

インビラインは「骨格に異常がある」際と、「マウスピースの装着時間を管理できない」際は向いていないとされています。歯性と骨格性の大きく2つに分けることができる歯並びの乱れですが、歯性の場合はインビザラインは適応可能なケースが多いのです。しかし一方で骨格性の歯列不正は、顎の骨の位置や大きさに異常が認められるため、インビザラインのみでの歯列矯正では改善できません。骨格性の歯列不正は、顎の骨を削って行う外科矯正の併用を選択する必要があります。 

 

また、インビザラインのマウスピースは、1日20時間以上装着する必要があって、装着する時間を厳守しない場合は、歯の後戻りが起こりやすくなってしまいます。それだけではなく、歯の移動が予定通りに進行しません。ですので、マウスピースの装着時間の管理が難しい患者様は、固定式装置のワイヤー矯正の方が向いているとされています。 

 

○インビザラインでもワイヤー矯正でも後戻りする可能性は同程度!

インビザラインでも矯正終了後に後戻りすることはあります。しばしば噂で聞く「ワイヤー矯正と比べると後戻りがしやすい」というのは正しくありません。 

 

インビザラインでもワイヤーによる矯正も、治療後にする「保定」は同一の方法です。歯の後戻りは矯正治療の手段とは直接的な関係はありません。どのような矯正治療で治療しても、後戻りの生じやすさは同程度と考えてください。 

 

どの矯正治療でも後戻りの生じやすさは同程度

どの矯正治療でも後戻りの生じやすさは同程度

 

■後戻りしてしまう原因は…


矯正治療後に後戻りしてしまう主な理由として「歯周靭帯に引っ張られる」というのがあげられます。私たちの歯は、顎の骨と直接結合されているのではなく、歯と顎部分との骨の間にある歯周靭帯という組織で間接的ではありますが結合されています。 

 

靭帯はかなりタフで柔軟性に優れた組織であり、各器官が正常に機能するためのサポートをしてくれています。矯正治療によって歯を移した際、靭帯は自然と元の位置に歯を戻そうとする働きをします。ですので、その状態から放置してしまえばと歯が後戻りをはじめます。 

 

また、顎の骨が再生するためには時間がかかります。歯が移動する際は、吸収と再生と言う現象が発生します。移動する先の骨が溶けていないと、歯は前進することが不可能で、歯が前進すると後ろには骨が存在しない場所ができます。しかし、そこでは骨の再生が起こります。 

 

これは「骨のリモデリング」とも言われますが、リモデリングが完了するためにはある程度の時間が必要です。そのため、歯の移動直後は後戻りも発生しやすいと考えられています。 

 

リモデリング完了まで時間が必要なため後戻りしやすい

リモデリング完了まで時間が必要なため後戻りしやすい

 

■後戻りを避けるためにできること


多くの時間とお金を投資して治療を行った歯並びなので、可能なら後戻りは防ぎたいはずです。そこで重要となるのが保定処置と呼ばれるものです。 

○保定装置(リテーナー)って?

保定処置とは、移動が完了した歯をその位置に固定する処置のことです。リテーナーと呼ばれている保定装置を使用して固定し、歯の後戻りを防ぎます。リテーナーのなかにも固定式と着脱式の2つがありますが、ここ最近ではインビザラインのマウスピースと似た材質や形状のものを選択することが多くなっています。 

 

○保定にかかる期間は約3年

移動した歯を安定させるための処置のため、保定装置は矯正治療後約3年間と、長い時間が必要です。保定処置を面倒だと省いたり途中でやめると、結果的に後戻りしてしまいます。矯正治療をして終わり、ではなく、その後の対応も重要になります。 

 

○保定装置の使用を中止したら?

矯正治療をした、していないに限らず、加齢とともに歯並びは変化していくものです。矯正治療の有無に関係なく、歯は少しずつ動き続けます。保定アイテムの使用をやめた時点からこれは始まってしまい、これを後戻りと勘違いしてしまう方も多いようですが、実は後戻りではありません。あくまでも生理的な歯の移動です。 

 

○生理的な歯の動きまでも避けたい、抑え込みたいと思う場合

生理的な歯の動きまでも避けたい、抑え込みたいと思う場合には、3年間の保定期間が終わった後もリテーナーを就寝時に使用していく必要があります。

 

保定装置(リテーナー)で歯を固定

保定装置(リテーナー)で歯を固定

 

■後戻りをしてしまったらどうする?


これまで予防方法をご紹介してきましたが、個人差があるためそれでも後戻りしてしまうこともあります。インビザライン矯正をした後に、後戻りした際は放置をせずに、きちんと対処していくことが大切です。 

 

まず担当医に相談しましょう。担当医は患者様の口腔内の状態を熟知しており、後戻りが発生したとしても適切に対応が可能です。 

 

残念ながら、後戻りが発生した場合は再治療することになります。どのくらい後戻りしているかの程度にもよりますが、一度目の治療ほど長い期間は要しません。もしインビザライン矯正で後戻りした場合は、マウスピース型の器具で再治療を行うことが一般的とされています。しかし、状態によってはワイヤー矯正に切り替えた方が良いとされるケースも存在します。担当医と相談して、後戻りを改善するためには何が最も最善かを慎重に考えていくことが重要です。 

 

■まとめ


今回はインビラインにおける後戻りについてご紹介してきました。インビザラインでも後戻りをするリスクはありますが、原因はワイヤー矯正と共通しているところが多いのも特徴です。後戻りしても対処法はありますが、一番良いのはもちろん後戻りしないように予防すること。 

 

担当医と相談を重ね、しっかりと指示に従って治療をすすめていきましょう。インビザラインは自己管理も大切です。面倒だからと手間を惜しんでしまうと、後々後悔することになりかねません。 

 

矯正治療をする理由は、「美しい歯並びと、噛むための機能性を回復させること」でしょう。ひとつの矯正方法だけを候補とするのではなく、この目的を達成するために、自分の歯の状態を見極め、自分に合う矯正方法を見つけることもとても重要です。 

 

矯正治療は歯並びを改善し審美的な面だけを改善するものではなく、口元の状態にも影響していたり、全身の健康維持にも影響したりと、機能面でも役立ちます。そして、なによりも患者様の気持ちも明るくなり、自分に自信を持つことができます。 

 

当院では、マウスピース矯正のインビザラインや他人から見えない裏側矯正、アンカースクリューを使った矯正など、患者様のご要望に応じていろいろな矯正治療をご用意しています。 

 

矯正治療を検討されている方や歯並びで悩んでいらっしゃる方がいらっしゃいましたら、ぜひお気軽にご相談くださいませ。HPからでも受け付けております! 

 

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