「非抜歯」が可能な矯正とは?~メリット デメリット 基準について解説~
2023年1月13日
こんにちは。世田谷区にある三軒茶屋デンタルデザイン歯列矯正歯科です。
「メリット」とは、物事や行動、選択によって得られる利点や有益な側面を指します。
また
「デメリット」とは、ある物事や行動、選択に伴う欠点や不利な点を指します。一般的に、デメリットはメリット(利点)と対照的に使われ、物事を総合的に判断するための要素となります。デメリットの例としては、価格が高い、時間がかかる、予期しないリスクがある、などが挙げられます。たとえば、新しい治療法や製品を導入する際には、メリットだけでなく、デメリットも十分に考慮することが大切です。
近年希望する患者様も多い矯正治療ですが、 「矯正するためには何本も歯を抜かなくてはならないの?」「抜くのが怖い」
と不安に思う方もいらっしゃると思います。
そこで今回は、当院で行っている可能な限りの「非抜歯」での矯正治療、非抜歯で治療を行うメリット、デメリットなどをご紹介いたします。
■歯を抜くか・抜かないかの基準
非抜歯による矯正治療についてご紹介すると言いましたが、注意していただきたいのはすべての症例で非抜歯矯正をしていないという点です。
患者様のお口の状態をトータル的に診断して、歯を抜かずに可能な場合その方向で対応をし、 抜く必要がある際はきちんと理由を伝えて、適切な治療を実施します。
ここでは、当院での考え方や判断基準をご紹介します。
- 非抜歯の基準
歯を抜かなくても、審美的・機能的に正しい咬合ができる
歯を抜かなくても、美しい横顔ができる - 歯を抜く基準
歯を抜かなければ、審美的・機能的に正しい咬合ができない
歯を抜かなければ、美しい横顔ができない
見ていただくとわかる通り、当院での判断基準はとてもシンプル。
具体的に歯を抜くことが必要なケースはどのような場合かを例と共にご紹介します。
無理をして非抜歯矯正を行うと一般的に「出っ歯」と一般的に呼ばれている 「上顎前突」になってしまう可能性があります。そうなると、美しくなるための矯正治療のはずが、審美性を大きく損ねてしまうことになってしまいます。
これは歯を並べるスペースが足りないのに、無理に歯を並べようとすることが原因で起きてしまう現象です。こういったリスクを回避するためにも患者様の歯並びの状態をしっかり把握して できること・できないことを判断していくことが大切になってきます。
■非抜歯矯正のメリットについてくわしく解説
歯を抜くことによる矯正も非抜歯矯正もそれぞれメリット・デメリットがありますが、
非抜歯矯正をすることによって生じるメリットを、端的に2つご紹介します。
○健康な歯を抜かなくて済む
当たり前のことを言っているように感じるかもしれませんが、 自分の健康な歯を残すということはとても大切なことです。
歯は1つの臓器。安易に歯を抜いてよいものではないため、きちんと判断をするべきなのです。
○歯を抜く際にかかる費用的負担/時間的負担/肉体的負担がなくなる
歯を抜く場合、平均5,000円~15,000円ほどの金銭負担がかかるため、歯を抜かないとなると金銭的な負担を減らすことができます。さらに、他院を紹介され歯を抜くとなると時間的な負担もかかってきますその他、歯を抜いた後の腫れや痛みなど、肉体的負担も生じます。
■非抜歯の可能性を高める術式について
可能な限りの非抜歯矯正を実施するため、当院で行っている「インプラントアンカーを使った矯正」「歯を薄く削るディスキング」という2つの手法をご紹介します。
○インプラントアンカーを使った矯正
そもそも歯を抜く理由は歯を並べるためのスペースを確保する必要があるためです。インプラントアンカーを利用することで、歯を抜く必要があるとされた歯並びでも、非抜歯の可能性を高めることが可能になりました。インプラントアンカーを利用すると、歯を抜かずとも歯を並べるためのスペースを確保できる可能性が高まり、非抜歯での矯正治療が可能になるのです。
○歯を薄く削るディスキング
こちらの治療法は歯を少しだけ削り、歯を動かすスペースを確保する治療法です。エナメル質は1〜2mmの厚みがあり、そのうちの1/3(0.3mm〜0.6mm)程を削ります。「健康な歯を削るの?」と不安に思う方や抵抗がある方も多いと思いますが、エナメル質の切削量をきちんとコントロールすれば、ほとんどリスクはない方法と言えます。
■「非抜歯矯正」Q&A
○Q:非抜歯矯正は、歯が後戻りしやすいの?
これは患者様からよくある質問ですが、事実ではありません。
歯を抜いても抜かなくても、動かした歯には「元に戻ろうとする力」が加わります。
怪我をした際でも1週間ほどで治癒するのと同様、 人間は「変化すること」に対し、「回復」させる力があるので、 これは歯にも当てはまる現象なのです。
そのため、後戻りを予防するために患者様には矯正治療後に保定装置(リテーナー)と呼ばれる装置を一定期間装着していただいております。
非抜歯が原因で歯が後戻りするのではなく、後戻りした方の多くは、この保定装置を使用していなかったのが一番の理由です。
矯正治療をした際は、歯科医院の指示にしっかり従って生活していきましょう。
○Q:非抜歯矯正は、治療期間が長くなると聞くけど本当?
事実ではありません。
もちろん、状態やケースにもよりますが、歯を抜いた場合と、歯を抜かなかった場合では大きな違いはありません。
非抜歯の方が治療期間が短くなることもあり、診断時に、伝えられる治療期間の目安を参考にしましょう。
非抜歯裏側矯正治療で行なった症例の報告
当院で治療した患者様をご紹介いたします。
現状は前歯オープンバイト(開咬)、軽度の舌吐出癖でした。世田谷に在住の20代女性、前歯が噛みづらいを改善したく治療を希望し来院いただきました。
装置の選択は、目立たない装置がよく、性格的にマウスピースはさけたいとのこと、また滑舌が心配とのことでハーフリンガルとアンカー スクリューを選択されました。
治療開始2年6ヶ月で、歯並び、前歯もかめるようになったため動的治療を終了し、装置除去、保定治療を現在進行中です。
治療中にスポーツや食事など制限はありませんと案内しています。
治療の副作用 デメリットとしては歯肉退縮、歯根吸収、虫歯、歯周病
■非抜歯矯正のデメリット
非抜歯での矯正治療には多くの利点がある一方で、デメリットも存在します。
以下に、非抜歯矯正の一般的なデメリットをいくつか挙げます。
- 歯列が広がりすぎる可能性
非抜歯でスペースを確保するために、歯列全体を広げることがあります。しかし、広がりすぎると歯茎の骨に負担がかかり、後戻りしやすくなることがあります。 - 治療期間が長くなる場合がある
抜歯することでスペースがすぐに確保できるのに対し、非抜歯での矯正では歯の移動がゆっくり進むことが多く、結果的に治療期間が長引く可能性があります。 - 口元が突出するリスク
スペースが足りない状態で非抜歯矯正を行うと、歯が前方に移動して口元が突出して見える場合があります。特に唇が厚めの方や顔の形によっては、審美的な影響が大きくなることがあります。 - 安定性に欠ける可能性
抜歯によって得られる安定したスペースがないため、治療後に歯が元の位置に戻ろうとする「後戻り」が起こりやすくなることがあります。 - 症例によっては適応が難しい
非抜歯矯正が適しているのは、ある程度スペースに余裕がある症例に限られます。スペース不足が大きい場合や、骨格的な問題がある場合は、非抜歯矯正では理想的な歯並びや咬み合わせを得るのが難しいことがあります。
口ゴボ、上下顎前突の治療を解説
口元が出ると横顔がサルやゴリラのようになというかたもいらっしゃいます。
そこで、前歯が抜歯によって後退すると口唇がどのように変化したのか1症例をご紹介します。
東京の世田谷区にある矯正専門クリニックの当院で治療した患者様を紹介し、口ゴボの改善が歯列矯正でどう変化するか?ご紹介します。
患者様は20代女性で埼玉県在住のかたで、出っ歯の改善がしたく、また口唇の突出、上下顎前突の改善、口ゴボの改善もしたく当院にご来院いただき歯列矯正の相談をさせていただきました。
歯列矯正治療としては出っ歯や口ゴボの改善したいとのことだったので今回は4本抜歯を提案し同意いただきました。
使用する歯列矯正装置は、目立たない歯列矯正装置で、性格的にマウスピースを自己管理は難しいとのこと、またコストも抑えたいとのことで、ハーフリンガル矯正を選択されました。
口ゴボ治療の動的治療期間は約2年半、動的治療後はマウスピースにて保定を行なっております。
治療結果として、前歯が大きき後退し、唇も大きく後退し、口ゴボと口唇閉鎖不全も改善しました。
口ゴボ治療のリスク・副作用としては、歯肉退縮、歯髄壊死、歯肉炎、歯槽膿漏、歯周病、虫歯、歯根吸収などありますが、今回の口ゴボ治療では大きな問題や副作用もなくスムーズに治療が進行しました。
■まとめ
今回は非抜歯での矯正治療についてご紹介してきましたが、注意していただきたいのは「非抜歯」で治療することが「目的」になってはいけないという事。
目的はあくまで矯正治療によって「歯並びの見た目と、噛む機能性を回復させること」です。
患者様の歯の状態を見極め、非抜歯が可能かどうかをしっかり判断して治療していくことが一番重要であり、我々歯科医院も大切にしております。
歯を抜かなくても矯正ができる場合は「歯並びの見た目と、噛む機能性を回復させる」 という目的を達成させるために非抜歯で対応し、歯を抜かずには難しいと判断した場合は歯を抜くことを提案致します。これらを踏まえた上で、患者様自身も医院選びの参考にして頂けたら幸いです。
矯正治療は歯並びを改善し、審美的な面だけを改善するものと思われがちですが、
実際には、口元の状態にも影響していたり、全身の健康維持にも影響したりと、機能面でも役立ちます。
そして、なによりも見た目も美しくなり、機能面も改善されると、患者様の気持ちも明るくなり、自分に自信を持つことができます。
当院では、マウスピース矯正のインビザラインや見えない裏側矯正、アンカースクリューを用いた矯正など、患者様のご要望に応じてさまざまな矯正治療をご用意しています。
歯列矯正を考える際、奥歯の噛み合わせは非常に重要です。治療方法にはさまざまな種類があり、個々の症状や骨格に応じて異なります。たとえば、上下の歯の噛み合わせが悪く、奥歯に負担がかかる場合、外側や内側に歯を移動させたり、必要に応じて小臼歯を削ったりすることもあります。奥歯の位置や骨の成長具合により治療計画は変わるため、総合的な検査とシミュレーションが欠かせません。
また、どの治療方法を選ぶかによって通院頻度や満足度も異なり、個人差も考慮が必要です。特に、歯を前方に移動させる場合や歯列を広げる場合は、顔の骨格とのバランスも見極める必要があり、場合によっては別の治療方針を検討することもあります。
最新の矯正技術を取り入れることで、以前よりも高い精度でシミュレーションが行えるようになり、患者様一人ひとりに最適な治療計画を立てることが可能です。お子様の治療から成人の方まで、年齢や症状に合わせて適した方法をご提案しますので、ぜひご相談にお越しください。
矯正をお考えの方や歯並びについてお悩みの方がいらっしゃいましたらぜひお気軽にご相談くださいませ。HPからでも受け付けております!
非抜歯で矯正相談のご予約・お問い合わせ
裏側 矯正 東京の歯列矯正治療を検討されている方なら、ぜひ当院にご相談ください。
初めての方でも安心して後悔しない治療を受けていただけるよう、丁寧な説明と親身な対応を心がけています。
お問い合わせやご予約は、当院のホームページ(三軒茶屋デンタルデザイン歯列矯正歯科)からお気軽にどうぞ。
当院では、子供から成人(大人)までの患者様のライフスタイルや歯並びの状態から、希望する治療結果に合わせた最適な治療方法をご提案いたしますので、ぜひご相談ください。多くの芸能人、YouTuberなどの目立たない歯列矯正を希望される方々も当院に来院いただいております。利用できる歯列矯正装置も目立たないマウスピース、ハーフリンガル、裏側矯正、部分矯正)も可能です。症例も開咬、八重歯、出っ歯、受け口、すきっ歯など様々な症例も対応します。
歯並びのことで質問やお悩みや不安などがある場合には、是非当院まで気軽に無料カウンセリングのご予約ください
院内情報
料金:https://www.sangenjaya-ortho.com/price/
当院は三軒茶屋駅から徒歩2分に位置しアクセスも良好です。
土曜日、日曜 も診療し、お仕事帰りの方でも通える時間の夜20:30まで診療しています。
診療日は月 水 木 金 土 日
休診 休診日 は火と祝日です
虫歯の治療や歯周病、審美 歯科、セラミック ホワイトニングは一般歯科クリニック
、親知らずの抜歯やインプラントは口腔外科での受診をおすすめしています。
住所: 東京 都世田谷区三軒茶屋1-32-14 園田ビル地下1階
医院の電話予約: 03-6805-5765
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