開咬と矯正治療について 20代女性 ハーフリンガルで前歯部開咬の改善
2024年6月11日
出っ歯、開咬(かいこう)、八重歯など歯並びにはいろいろな状況があります。
そのなかで、前歯部開咬は前歯がかめない状況なので、食事や噛みしめている時に奥歯の負担が大きくなるため、矯正治療を行った方が既存の歯を残せる可能性が上がります
今回は、開咬について解説します。
開咬とは?
開咬(かいこう)とは、上下の歯をかみ合わせたときに前歯や奥歯が接触しない状態のことを指します。
この状態は、食事や発音に支障をきたすだけでなく、見た目にも影響を与えることがあります。
開咬の原因
開咬の原因はさまざまであり、遺伝的要因や環境的要因が考えられます。主な原因には以下のものがあります:
- 遺伝:家族に開咬の人がいる場合、遺伝的に影響を受けやすい。
- 口呼吸:口で呼吸する習慣があると、歯並びに影響を与えることがある。
- 舌の癖:舌を前に突き出す癖があると、前歯が前に押され、開咬が進行する。
- 乳歯の早期喪失:乳歯が早く抜けると、永久歯が正しく生えるスペースが確保できず、開咬が発生することがある。
開咬の治療法
開咬の治療法には、ワイヤー矯正を含むいくつかの方法があります。ここでは、特に「ワイヤー矯正」に焦点を当てて解説します。
ワイヤー矯正とは?
ワイヤー矯正は、歯にブラケットを装着しワイヤーを通すことで歯を移動させる矯正方法です。
この方法は、歯を正確に動かすことができ、さまざまな歯並びの問題を解決するのに適しています。
ワイヤー矯正による開咬の治療
ワイヤー矯正を使用して開咬を治療する場合、以下のような手順が取られます:
- 初診・診断:まず、歯科医が口腔内の状態を診断し、開咬の程度や原因を特定します。
- 治療計画の立案:歯科医は、患者の状況に合わせた治療計画を作成します
これには、どの歯をどのように動かすか、どれくらいの期間が必要かを検討し治療計画を立案します。 - ブラケットの装着:歯にブラケットを装着し、ワイヤーを通します。ワイヤーの調整によって、歯を少しずつ正しい位置に移動させます。
- 定期調整:定期的な来院により、新たな矯正力を歯に加えることで歯が計画通りに動くようにします。
- 保定期間:治療が完了した後、保定装置を使用して歯の位置を安定させます。
ワイヤー矯正の利点
ワイヤー矯正には多くの利点があります:
- 効果的:ワイヤー矯正は、開咬を含むさまざまな歯並びの問題に対して非常に効果的です。
- 持続的な結果:適切な保定を行えば、治療後の歯並びを長期間維持することができます。
- 適応範囲が広い:さまざまな年齢層や歯並びの状態に対応できます。
症例報告
当院で治療した患者様です。
ハーフリンガル(上顎:表側 下顎:裏側 のワイヤー矯正)で治療しています。
以下に治療の概要をまとめます。
特徴
・前歯部開咬。
使用した矯正装置
・ハーフリンガル(上顎:表側 下顎:裏側 のワイヤー矯正)
・歯科矯正用アンカースクリュー
治療期間約2.5年で咬合および歯の並びが改善したため、動的治療終了とした。
リスクと副作用:歯根吸収、歯肉退縮、後戻り、虫歯、痛み
結論
開咬は、見た目や機能に影響を与える問題ですが、ワイヤー矯正を使用することで効果的に治療することが可能です。
もし、開咬でお悩みの方がいれば、一度専門の矯正歯科医に相談してみてください。
当クリニックでは、専門的な診断と治療を提供しております。
詳しくは当院のウェブサイトをご覧いただくか、お気軽にお問い合わせください。
三軒茶屋デンタルデザイン歯列矯正歯科
住所: 東京都世田谷区三軒茶屋1-32-14
電話番号: 03-6805-5765
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