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この記事の監修者

三軒茶屋デンタルデザイン歯列矯正歯科を運営する医療法人D.D.Orthoが監修しています。

院長:内澤 朋哉

監修者
内澤 朋哉

経歴

2009年 北海道医療大学歯学部卒業
2009年 北海道医療大学院歯学研究科
2014年 北海道医療大学歯学部歯科矯正学講座
2015年 こうざき歯列矯正歯科クリニック勤務
2017年 三軒茶屋デンタルデザイン歯列矯正歯科開院

口ゴボは矯正で治せる?原因・抜歯・Eラインを症例で解説

2024年12月20日 /更新日:2026年10月3日

口ゴボは、前歯の位置が主な原因であれば、矯正治療によって改善できる可能性があります。一方で、顎骨の位置や鼻・顎先の形態が大きく関係している場合は、矯正治療だけでは改善に限界があります。そのため、治療前にセファロ分析を行い、原因を確認することが重要です。


口ゴボとは?口ゴボの特徴と原因について

 

「口ゴボ」は医学的な診断名ではなく、一般的に口元が前方へ突出して見える状態を指す言葉です。矯正歯科では、上下顎前突、前歯の唇側傾斜、下顎の後退など、さまざまな原因によって口元が突出して見える場合があります。

口ゴボは、見た目の印象に影響を与えるだけでなく、以下のような問題を引き起こす可能性があります:

  • 口唇閉鎖不全:唇が閉じにくく乾燥しやすい
  • 歯列や噛み合わせの問題:口腔機能にも影響を及ぼす

口ゴボの特徴

  • 口元が前に突き出ている:横顔から見ると、上唇と下唇が前方に突出しているように見えます。
  • 凸形顔貌:顔全体が凸型のシルエットになることが一般的です。
  • 唇の突出:唇を自然に閉じにくく、無意識に突き出してしまう場合があります。

口ゴボの原因

口ゴボや上下顎前突の原因には、以下のような要因があります:

  1. 骨格の影響
    上下顎の骨格が前方に突出している場合、口元が出ているように見えます。上顎が前に出ていたり、下顎が後退している場合も同様です。
  2. 歯並びの問題
    歯の位置や噛み合わせが適切でない場合、口元が前方に押し出されることがあります。

口ゴボを歯列矯正で治す方法

前歯の位置や傾斜が口元の突出に大きく関係している場合には、矯正治療によって前歯の位置を調整し、口元の突出感の改善を目指します。

必要なスペースは、抜歯、奥歯の後方移動、IPR、歯列の拡大などによって確保します。

一方、上下顎骨の前後的位置関係など骨格的な要因が大きい場合には、矯正治療だけでは改善に限界があり、症例によっては外科的矯正治療が選択肢となります。

 

口ゴボは非抜歯でも治療できる?

口ゴボの治療では、必ずしも抜歯が必要になるわけではありません。

口元の突出が比較的軽度で、奥歯の後方移動やIPR(歯と歯の間をわずかに削ってスペースを確保する方法)、歯列の拡大などによって前歯を後方へ移動するためのスペースを確保できる場合には、非抜歯で治療できることがあります。

一方、前歯の突出が大きく、口元を十分に後退させるために大きなスペースが必要な場合や、歯のでこぼこが強く、前歯を後方へ移動するためのスペースを十分に確保できない場合には、小臼歯の抜歯を検討することがあります。

抜歯・非抜歯の判断は、「歯を並べられるか」だけでなく、前歯の位置、歯根の位置、顎骨、噛み合わせ、口唇の突出感、Eラインなどを総合的に評価して決定することが重要です。

 

口ゴボは自力で治せる?


成人で、前歯や顎骨の位置が原因となっている口ゴボを、トレーニングや姿勢改善だけで大きく改善することは困難です。前歯の位置が原因となっている場合には、矯正治療によって改善を目指せることがあります。

口ゴボ矯正の費用について

 当院では、矯正治療開始前に治療費の下限と上限を提示しています。治療が予定通り進んだ場合は費用を抑えられることがあり、治療期間が延長した場合でも、設定した上限を超える治療費は発生しません。詳しくは料金表をご確認ください。

 

料金表

 

 

Eラインとは?口ゴボとの関係


Eライン(Esthetic Line)とは、鼻先とオトガイの先端を結んだ線で、横顔の軟組織のバランスを評価する際に用いられる指標の一つです。

口元の突出に前歯の前方位や唇側傾斜が大きく関係している場合には、前歯を後方へ移動させることで、口唇の位置にも変化が生じることがあります。

 一般的に、前歯の移動量と口唇の変化には一定の関連がありますが、その割合には個人差が大きく、唇の厚さ、軟組織、年齢、前歯の初期位置などによって異なります。そのため、口ゴボの改善を目的とする場合には、必要に応じて抜歯を伴う全体的な歯列矯正治療をご提案することがあります。また、前歯の位置だけでなく、骨格的な下顎後退が口元の突出感に大きく関係している場合には、症例によって外科的矯正治療が選択肢となることがあります。外科的矯正治療では、症例によって下顎骨を前方へ移動させる顎矯正手術を併用することがあります。この治療法は状況によっては保険適用となる場合もあります。

ただし、Eラインは横顔を評価する一つの指標であり、Eラインだけを基準に前歯を下げればよいわけではありません。

鼻の高さ、オトガイの位置、上下顎骨の前後的位置、唇の厚み、鼻唇角などを含めて評価する必要があります。

 

 

治療前治療後

 

 

前歯の位置と口元の変化|リップサポートとは


 リップサポートとは、前歯が内側から唇を支える働きのことです。

前歯の位置は、口唇の位置や口元の見え方に影響します。たとえば前歯を失うと、唇を内側から支える力が弱くなり、口元が内側へ入り込んで見えることがあります。

このように、歯の位置と唇の位置には密接な関係があり、横顔や正面から見た口元の印象にも影響します。

では、歯列矯正によって口元の突出感を改善するには、どのように治療するのでしょうか。

前歯を後方へ移動させるためには、そのためのスペースが必要になります。矯正治療では、症例に応じて小臼歯の抜歯、奥歯の後方移動、IPRなどによってスペースを確保し、そのスペースを利用して前歯を後退させます。

前歯が後退すると、それに伴って口唇も後方へ移動する傾向があります。ただし、前歯の移動量と口唇の変化量が同じになるわけではなく、その程度には大きな個人差があります。

口唇の厚さや柔らかさ、年齢、前歯の初期位置、骨格、軟組織の状態などによって、同じように前歯を後退させても口元の変化には差が生じます。

そのため、抜歯を伴う矯正治療を行って前歯を後退させても、必ずしも希望した程度まで口元の突出感が改善するとは限りません。

また、口元の変化を左右するのは、表側矯正や裏側矯正などの装置の種類そのものではなく、治療によって前歯をどの程度、どの方向へ移動できたかという点が重要です。

一方で、前歯を後方へ移動させればよいというわけではありません。口元を過度に後退させると、患者さんによってはほうれい線が目立って見えたり、口元の印象が変化したりすることがあります。

そのため、口元の突出感を改善する際には、単純に「できるだけ前歯を下げる」のではなく、鼻、口唇、オトガイ、顎骨などを含めた顔全体のバランスを考えて治療目標を設定することが重要です。

口元の評価では、前歯の位置だけでなく、上下顎骨の前後的位置、鼻、口唇、オトガイ、Eラインなどを総合的に確認します。

 

 

口ゴボの矯正治療を症例で解説


 

症例報告1:口ゴボをハーフリンガル矯正 4本抜歯で改善

項目
年齢・性別 20代女性
主訴 出っ歯・口元の突出
診断 上下顎前突
抜歯 上下左右小臼歯4本
装置 ハーフリンガル矯正
治療期間 2年6か月
費用 121万円
保定 マウスピース+固定式リテーナー
主なリスク 疼痛、虫歯、歯肉炎、歯肉退縮、歯根吸収、歯髄壊死、後戻りなど

 

20代女性。出っ歯と口元の突出感を主訴に来院されました。上下左右小臼歯4本を抜歯し、ハーフリンガル矯正で治療しました。治療期間は2年6か月で、前歯の後退に伴って口元の突出感にも改善がみられました。

詳しくは

口ゴボ・上下顎前突を抜歯矯正で改善した症例

「出っ歯の治療では、必ずしも上下4本を抜歯するわけではありません。実際に上顎の小臼歯2本のみを抜歯して改善した症例もあります。」

→『上顎2本抜歯で出っ歯を改善した症例』

症例報告2:口ゴボを裏側矯正 4本抜歯で改善


項目
年齢・性別 20代女性
主訴 前歯のでこぼこと口唇の突出感
診断 上下顎前突 前歯部叢生 前歯部開咬
抜歯 上下左右小臼歯4本
装置 裏側矯正
治療期間 2年0か月
費用 138万円
保定 マウスピース+固定式リテーナー
主なリスク 疼痛、虫歯、歯肉炎、歯肉退縮、歯根吸収、歯髄壊死、後戻りなど

 

東京都在住の20代女性、前歯のでこぼこと口唇の突出感の改善を希望し、当院の矯正相談に来院しました。

治療方法として、目立たない矯正装置が良いとのことで、マウスピース型矯正装置とフルリンガル(裏側矯正)を比較検討した結果、フルリンガル(裏側矯正)の選択となりました。

治療方針としては、ご本人が口唇の突出感の改善に強い希望があったため、上下左右の小臼歯を一本ずつ抜歯することとなりました。

治療開始から2年で動的治療を終了しました。

動的治療終了後は、固定式リテーナーとマウスピース型保定装置を使用して保定を行っています。保定装置の使用時間は、歯列の安定を確認しながら段階的に減らしていきます。

治療結果として、抜歯により生じたスペースを利用し前歯が後退しました。前歯が後退した結果、動画のように口唇も後退し、歯列と咬合が改善し、口元の突出感にも改善がみられました。

 

前歯の移動量と口唇の変化には関連がありますが、その程度には個人差があります。患者様の年齢、口唇の厚さ、軟組織の性状、前歯の初期位置などの影響を受けるため、口唇の後退量を正確に予測することは困難です。また、前歯の後退に伴って口唇や口元の見え方が変化することがありますが、その程度には個人差があります。

 

※前歯の後退と口唇の変化については、複数の研究で関連が報告されていますが、その変化量には個人差があります(参考文献1、2)

 

 

症例報告3:口ゴボを表側矯正・4本抜歯で改善


 

項目 内容
主訴 口元の突出感・横顔を改善したい
診断 上下顎前突・前歯部叢生
抜歯 上下左右第一小臼歯4本
装置 表側ワイヤー矯正
治療期間 2年6か月
保定 マウスピース型保定装置+固定式リテーナー
主なリスク 疼痛、虫歯、歯肉退縮、歯根吸収、後戻りなど

 

 

この症例では、骨格的にはSkeletal ClassⅠでしたが、上下顎前歯が唇側に傾斜しており、前歯の位置が口元の突出感に大きく関係していました。

上下左右の第一小臼歯4本を抜歯し、そのスペースを利用して前歯を後方へ移動しました。

治療後は歯並びと咬み合わせが整い、前歯の後退に伴って口元の突出感にも改善がみられました。

→【表側矯正で口ゴボを改善した症例を詳しく見る】

 

 

 

抜歯をすれば口ゴボは治る?


結論からいうと、抜歯をしたからといって必ず前歯が大きく後退するわけではありません。抜歯によって得られたスペースは、叢生の改善、犬歯の移動、前歯の後退などに使用されます。そのため、重度の叢生がある症例では、4本抜歯を行ってもスペースの多くが歯のでこぼこの改善に使われ、前歯の後退量が小さくなることがあります。

例えば下の症例のように、叢生が強く、抜歯によって得られたスペースの多くを八重歯や歯のでこぼこの改善に使用した場合、前歯の後退量は大きくならないことがあります。そのため、抜歯を行っても口元の変化が比較的小さいケースがあります。

項目
年齢・性別 20代男性
主訴 前歯のでこぼこを改善したい
診断 前歯部叢生
抜歯 上下左右小臼歯4本
装置 表側矯正
治療期間 1年10か月
費用 95万円
保定 マウスピース+固定式リテーナー
主なリスク 疼痛、虫歯、歯肉炎、歯肉退縮、歯根吸収、歯髄壊死、後戻りなど

 

東京都世田谷区在住の20代男性が、八重歯を改善したいとのご希望で当院の歯列矯正相談にお越しいただきました。

歯列矯正装置はワイヤー矯正をご希望され、学生ということで治療費を抑えられる表側矯正を選択されました。

歯列のデコボコが目立ち八重歯になっていたため、上下左右1本ずつ計4本の抜歯を行いました。

治療期間は約22ヶ月で咬合および歯並びの改善が見られたため、動的治療を終了しました。

動的治療終了後は、整った歯並びと咬合を維持するために、透明で目立ちにくいマウスピース型の保定装置を使用しています。また、取り外しができないワイヤーを歯の裏側に装着し、歯列の安定を図っています。

 

 

 

矯正治療症例集のご紹介

 

 

口ゴボ治療では見た目だけでなく噛み合わせも重要


口ゴボの矯正治療では、前歯を後方へ移動させて口元の突出感を改善することだけでなく、上下の歯の噛み合わせや歯根の位置、歯周組織とのバランスも考慮することが重要です。

前歯の後退量だけを優先すると、歯根の位置や歯周組織、咬合とのバランスに配慮が必要になる場合があります。そのため、治療前には口腔内写真やレントゲン、セファログラムなどを用いて、前歯の位置、顎骨の前後的位置、口唇やオトガイのバランスを確認しながら治療目標を設定します。

また、舌の位置や口唇閉鎖、口呼吸などの口腔習癖が歯列に影響している場合には、必要に応じて口腔筋機能療法(MFT)などを併用することもあります。

口ゴボ治療で確保する「スペース」の重要性

前歯を後方へ移動させるためには、そのためのスペースが必要です。

矯正治療では、症例に応じて以下のような方法でスペースを確保します。

  • 小臼歯などを抜歯する
  • 奥歯を後方へ移動する
  • 歯列を適切な範囲で拡大する
  • 歯と歯の間をわずかに削るIPRを行う

ただし、抜歯によって得られたスペースのすべてを前歯の後退に使用できるわけではありません。

例えば、歯のでこぼこが強い症例では、抜歯スペースの一部を叢生の改善に使用するため、前歯の後退量が小さくなることがあります。

そのため、「4本抜歯をすれば必ず口元が大きく下がる」というわけではなく、現在の歯並びや前歯の位置、必要な移動量を考えて治療計画を立てることが重要です。

外科的矯正治療を検討するケース

口ゴボに見える原因が歯の位置だけではなく、上下顎骨の前後的な位置関係に大きく関係している場合、通常の矯正治療だけでは希望する変化を得ることが難しいことがあります。

骨格的なズレが大きい症例では、矯正治療と顎の骨を移動させる外科手術を組み合わせた外科的矯正治療が選択肢となることがあります。

治療方法を判断するためには、見た目だけではなくセファロ分析などを用いて骨格と歯の位置を分けて評価することが重要です。

口ゴボ治療の流れと矯正装置の選択


口ゴボの矯正治療では、まず精密検査を行い、口元が前方に見える原因を確認します。

一般的には、以下のような流れで治療方針を決定します。

  1. 矯正相談
  2. 口腔内写真・レントゲン・セファログラムなどの精密検査
  3. 歯や顎骨、口元のバランスの分析
  4. 抜歯・非抜歯を含めた治療方針の決定
  5. 矯正装置による歯の移動
  6. 前歯や奥歯の位置、噛み合わせの調整
  7. 動的治療終了後の保定

使用する装置としては、表側ワイヤー矯正、ハーフリンガル矯正、裏側矯正、マウスピース型矯正装置などがあります。

口ゴボの改善では、装置の種類だけでなく、前歯をどの程度後退させるのか、奥歯をどのようにコントロールするのか、固定源をどのように確保するのかが重要になります。

そのため、目立ちにくさや費用だけで装置を選ぶのではなく、歯並びや骨格、必要な歯の移動量を考慮して治療方法を決定します。

口ゴボを矯正治療するメリットと注意点


口ゴボの原因が主に前歯の位置にある場合、矯正治療によって歯並びや噛み合わせを整えながら、口元の突出感の改善を目指すことができます。

一方で、矯正治療による口元の変化には個人差があります。

特に注意したい点として、以下のようなものがあります。

  • 抜歯をしても必ず口元が大きく後退するわけではない
  • 前歯の移動量と唇の後退量は必ずしも一致しない
  • 唇の厚さや軟組織の状態によって横顔の変化が異なる
  • ほうれい線や人中などの見え方が変化することがある
  • 骨格的な問題が大きい場合には、矯正治療だけでは改善に限界がある
  • 治療中には痛み、虫歯、歯肉炎、歯肉退縮、歯根吸収などが生じる可能性がある
  • 治療後には後戻りを防ぐための保定が必要になる

そのため、単に「口元をできるだけ下げる」ことを目標にするのではなく、歯並び、噛み合わせ、鼻、唇、オトガイを含めた顔貌全体のバランスを考えることが重要です。

口ゴボの治療期間はどのくらい?


口ゴボの矯正治療に必要な期間は、歯並びの状態、抜歯の有無、前歯や奥歯の移動量、使用する装置などによって異なります。

特に抜歯を伴い、前歯を大きく後退させる必要がある症例では、歯並びを整えるだけの症例より治療期間が長くなることがあります。

実際の治療期間については、精密検査後に歯の移動量や治療計画を確認したうえで判断します。

口ゴボの治療を検討している方へ


口ゴボは、見た目が似ていても原因は患者様によって異なります。

前歯が前方に傾斜している場合、上下顎前突がある場合、下顎が後退している場合などでは、適した治療方法も異なります。

そのため、口元の突出感を改善したい場合には、歯並びだけでなく、セファロ分析などを用いて歯・顎骨・口唇の位置関係を確認することが重要です。

当院では、矯正相談および精密検査を行い、それぞれの歯並びや骨格、希望する口元の変化を踏まえて治療方針をご提案しています。

治療方法や費用について詳しく知りたい方は、当院の料金表および矯正相談・WEB予約をご確認ください。

 


当院の詳細とアクセス

  • 医院名: 三軒茶屋デンタルデザイン歯列矯正歯科
  • 住所: 東京都世田谷区三軒茶屋1-32-14 園田ビル地下1階
  • 電話予約: 03-6805-5765
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参考文献

  1.  Leonardi R, Annunziata A, Licciardello V, Barbato E. Soft tissue changes following the extraction of premolars in nongrowing patients with bimaxillary protrusion. A systematic review. Angle Orthod. 2010;80(1):211-216
  2.  Ramos AL, Sakima MT, Pinto AS, Bowman SJ. “Upper lip changes correlated to maxillary incisor retraction—a metallic implant study.” Angle Orthodontist. 2005;75:499-505.

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