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この記事の監修者

三軒茶屋デンタルデザイン歯列矯正歯科を運営する医療法人D.D.Orthoが監修しています。

院長:内澤 朋哉

監修者
内澤 朋哉

経歴

2009年 北海道医療大学歯学部卒業
2009年 北海道医療大学院歯学研究科
2014年 北海道医療大学歯学部歯科矯正学講座
2015年 こうざき歯列矯正歯科クリニック勤務
2017年 三軒茶屋デンタルデザイン歯列矯正歯科開院

抜歯矯正で横顔はどう変わる?4本抜歯と口元の変化を解説

2024年12月22日 /更新日:2026年9月4日

抜歯矯正を行うことで、前歯の位置が後方へ移動し、それに伴って口元や横顔の印象が変化することがあります。

特に、前歯が前方に傾斜している場合や、上下の前歯が前方へ突出している場合には、小臼歯を抜歯して得られたスペースを利用して前歯を後方へ移動させることで、唇の位置が後退し、口元の突出感が改善することがあります。

ただし、4本抜歯をすれば必ず横顔が大きく変化するわけではありません。

抜歯によって得られたスペースを、前歯の後退にどの程度使用するか、歯のでこぼこの改善にどの程度使用するかによって、口元や横顔の変化量は異なります。

また、横顔は前歯や唇の位置だけでなく、鼻の高さ、下顎の位置、顎先の形、上下顎の骨格などにも影響されます。

この記事では、抜歯矯正によって横顔がどのように変化するのか、4本抜歯をしても横顔が大きく変わらない場合がある理由、抜歯・非抜歯を判断するポイントについて解説します。

 


横顔を評価するときのEラインとは?

横顔のバランスを評価する指標の一つにEラインがあります。ただし、横顔の印象はEラインだけで決まるものではなく、鼻の高さ、唇の位置、下顎の前後的位置、顎先の形、骨格なども含めて評価する必要があります。

Eラインや歯列矯正による横顔全体の変化については、以下の記事で詳しく解説しています。

歯列矯正で横顔は変わる?Eライン・口ゴボと抜歯の関係を解説

 


歯並びと横顔のバランスを考えた治療計画

歯列矯正では、歯並びや噛み合わせだけでなく、前歯の位置や口元、横顔のバランスも考慮して治療計画を立てることが重要です。

横顔の印象は、前歯の位置だけでなく、

  • 唇の位置や厚み
  • 鼻の高さ
  • 下顎の前後的位置
  • 顎先の形
  • 上下顎の骨格的なバランス

など、複数の要素によって決まります。

そのため、前歯を後方へ移動させれば必ず理想的な横顔になるわけではありません。また、横顔を改善するために必ず抜歯が必要というわけでもありません。

抜歯・非抜歯の判断では、歯を並べるために必要なスペースや前歯の位置、口元の突出度、噛み合わせ、骨格などを総合的に評価し、それぞれの患者さんに適した治療計画を検討します。


口ゴボと横顔の関係

口ゴボとは、横から見たときに口元が前方へ突出して見える状態を指す一般的な表現です。

前歯の位置や傾斜が原因となっている場合には、矯正治療によって前歯を後方へ移動させることで、唇の位置が変化し、横顔の突出感が改善することがあります。

一方で、鼻の高さや下顎の位置など骨格的な要因も横顔に影響するため、すべての口元の突出が歯列矯正だけで改善できるわけではありません。

口ゴボの原因や、抜歯矯正・非抜歯矯正による改善方法については、以下の記事で詳しく解説しています。

口ゴボは矯正で治せる?原因・抜歯・Eラインを症例で解説

 


抜歯矯正で横顔はどのように変わる?

前歯が前方へ突出している場合、抜歯によって得られたスペースを利用して前歯を後方へ移動させることで、口元や横顔の印象が変化することがあります。

ただし、抜歯を行えば必ず前歯が大きく後退するわけではありません。

抜歯によって得られたスペースを、前歯の後退にどの程度使用するか、でこぼこの改善にどの程度使用するかによって、横顔の変化量は異なります。

以下では、実際に前歯と口元の位置が変化した症例をご紹介します。

症例1|4本抜歯で前歯と口元が後退した症例

20代女性で、出っ歯や口元の突出感、上下顎前突の改善を希望されて来院されました。

前歯を後方へ移動させるためのスペースを確保する目的で、上下左右の小臼歯を抜歯し、ハーフリンガル矯正で治療を行いました。

動的治療期間は約2年半です。

治療の結果、前歯が後方へ移動し、それに伴って唇の位置も後退しました。口元の突出感が改善し、唇を閉じやすくなりました。

このように、抜歯によって得られたスペースを前歯の後退に利用できる場合には、口元や横顔の印象が変化することがあります。

【主なリスク・副作用】
歯根吸収、歯肉退縮、虫歯、歯肉炎、歯周病、歯髄壊死、後戻りなどが生じる可能性があります。

 

 


 

症例2|4本抜歯・表側矯正で横顔が改善した症例

20代女性で、前歯のでこぼこと前歯の前方傾斜の改善を希望されて来院されました。

診断では上下顎前突および上下顎前歯の唇側傾斜を認め、前歯を後方へ移動させるためのスペースを確保する目的で、上下左右の小臼歯を4本抜歯し、表側矯正で治療を行いました。

動的治療期間は22か月です。

治療の結果、前歯が後方へ移動し、それに伴って唇の位置も後退しました。口元の突出感が改善し、唇を閉じやすくなりました。

この症例のように、抜歯によって得られたスペースを前歯の後退に利用できる場合には、口元や横顔の印象が変化することがあります。

【主なリスク・副作用】
歯根吸収、歯肉退縮、後戻り、虫歯、痛み、歯肉炎、歯周病などが生じる可能性があります。

 

 

 

口ゴボは矯正で治せる?原因・抜歯・Eラインを症例で解説


4本抜歯をしても横顔が大きく変わらないことがある理由

抜歯矯正を行えば、必ず前歯が大きく後退して横顔が変化するわけではありません。

抜歯によってできたスペースを何に使用するかによって、前歯や口元の変化量は異なります。

例えば、歯のでこぼこ(叢生)が強い場合には、抜歯スペースの多くを八重歯や歯列のでこぼこの改善に使用することがあります。

その場合、前歯を後方へ移動させるために使用できるスペースが少なくなるため、前歯や唇の位置の変化も比較的小さくなることがあります。

つまり、横顔の変化は「抜歯したかどうか」だけではなく、「抜歯スペースをどのように使用する治療計画なのか」が重要です。

 

20代男性で、八重歯と歯のでこぼこの改善を希望されて来院されました。

叢生が強く、歯を並べるためのスペースを確保する目的で、上下左右の小臼歯を4本抜歯し、表側矯正で治療を行いました。

動的治療期間は約22か月です。

この症例では、抜歯によって得られたスペースの多くを歯のでこぼこの改善に使用しました。そのため、4本抜歯を行っていても、前歯を後方へ移動させるために使用できるスペースは限られます。

このように、同じ4本抜歯でも、抜歯スペースをどのように使用するかによって、前歯や口元、横顔の変化量は異なります。

【主なリスク・副作用】
歯根吸収、歯肉退縮、後戻り、虫歯、痛み、歯肉炎、歯周病などが生じる可能性があります。

 

 

矯正治療症例集のご紹介

 

 

 

 

 

 

抜歯矯正ではどの歯を抜く?


矯正治療では、前から4番目の第1小臼歯や5番目の第2小臼歯を抜歯することがあります。どの歯を選択するかは、前歯をどの程度後方へ移動させる必要があるか、歯のでこぼこの量、噛み合わせ、歯の健康状態などを総合的に評価して決定します。

 

抜歯が必要になる主なケース

矯正治療では、すべての患者さんに抜歯が必要になるわけではありません。

一方で、以下のような場合には、小臼歯の抜歯を検討することがあります。

  • 歯のでこぼこが強く、歯を並べるためのスペースが不足している場合
  • 前歯が前方へ突出しており、後方へ移動させる必要がある場合
  • 口元の突出感を改善するために前歯の後退が必要な場合
  • 非抜歯では適切な噛み合わせや歯列を作ることが難しい場合

反対に、歯列の拡大、奥歯の後方移動、IPRなどによって必要なスペースを確保できる場合には、非抜歯で治療できることもあります。

抜歯・非抜歯は、歯並びだけではなく、前歯の位置、口元、横顔、骨格、噛み合わせなどを総合的に評価して判断します。

横顔を考慮した抜歯・非抜歯の判断

矯正治療で抜歯が必要かどうかは、横顔だけで決定するものではありません。

当院では、主に以下の要素を総合的に評価して治療方針を決定します。

  • 歯のでこぼこ(叢生)の量
  • 上下顎前歯の位置や傾斜
  • 口唇の突出度
  • 鼻・唇・顎の前後的なバランス
  • 上顎・下顎の骨格的な位置関係
  • 歯列の幅や歯を並べるためのスペース
  • 上下の噛み合わせ
  • 歯肉や歯槽骨など歯周組織の状態

例えば、前歯を後方へ移動させる必要があり、非抜歯では十分なスペースを確保できない場合には、小臼歯の抜歯を検討することがあります。

一方、歯列の拡大や奥歯の後方移動、IPRなどによって必要なスペースを確保でき、横顔や噛み合わせにも問題がないと判断できる場合には、非抜歯治療が可能なこともあります。

最終的には、口腔内写真やレントゲン、セファログラムなどの検査結果をもとに判断します。


4番目・5番目の歯を抜歯する理由

小臼歯は前歯と大臼歯の間に位置しており、抜歯によって得られたスペースを前歯の後方移動や歯のでこぼこの改善に利用しやすいため、矯正治療で抜歯の対象となることがあります。4番目と5番目のどちらを選択するかは、前歯をどの程度後退させたいか、叢生の量、臼歯の位置、歯の状態などによって異なります。

 

 

矯正の小臼歯抜歯(4番・5番抜歯)とは?違いと抜歯する歯の選び方

 

 

横顔をきれいにしたい方へ


まとめ|抜歯矯正による横顔の変化は治療計画によって異なります

抜歯矯正では、抜歯によって得られたスペースを利用して前歯を後方へ移動させることで、唇の位置や口元、横顔の印象が変化することがあります。

ただし、4本抜歯をすれば必ず横顔が大きく変わるわけではありません。

歯のでこぼこの改善に多くのスペースを使用する場合には、前歯の後退量が小さくなり、口元や横顔の変化も比較的小さくなることがあります。

また、抜歯が必要かどうかは、前歯の位置、歯のでこぼこの量、口元の突出度、骨格、噛み合わせなどを総合的に評価して判断します。

三軒茶屋デンタルデザイン歯列矯正歯科では、口腔内写真やレントゲン、セファログラムなどの検査結果をもとに、歯並びだけでなく口元や横顔のバランスも考慮して治療方針をご提案しています。

「抜歯すると横顔はどのくらい変わるのか」
「自分は抜歯が必要なのか」
「口元を下げることはできるのか」

といった疑問がある方は、矯正相談をご利用ください。

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