インビザラインの基礎知識を徹底解説!メリットやデメリットも◎
2022年6月24日
皆さんこんにちは。世田谷区にある三軒茶屋デンタルデザイン歯列矯正歯科です。
インビザラインとは、マウスピース型の矯正治療のことで、部分矯正だけでなく、全体矯正まで対応しています。
この記事では、インビザラインに関する基礎知識をはじめ、治療のメリットや注意点について詳しくご紹介します。
矯正治療を検討中の方をはじめ、インビザラインの費用や治療期間が知りたい方はぜひ参考にしてください。
■インビザラインとは?
インビザラインは、歯科先進国のアメリカで開発されたマウスピース型の歯科矯正治療のことです。
全世界の1,200万人が使用する実績がある信頼できる矯正治療として注目されています。
従来のワイヤー型の矯正治療は、目立ってしまうだけでなく痛みを伴うことが多くありましたが、マウスピースを用いて徐々に歯並びを矯正していくので、負担を最小限にできます。

インビザラインはマウスピース型の装置を用いた矯正治療
■インビザラインの対象年齢
インビザラインは、さまざまな症例や年代に対応したシステムが開発し続けられています。
口腔内が健康な状態ですと、どの年代の方でも効果的に治療を行えます。
お子様からご年配の方まで幅広い世代に利用いただける矯正治療なのです。
■治療にかかる期間
インビザラインでの矯正治療にかかる期間は、次の3つのポイントで大きく左右されます。
- 動かしたい歯の本数
- 歯を移動させる距離
- 「部分矯正」or「全体矯正」なのか
元々の歯並びの状態や口腔内の状態によって治療期間には個人差が生じるのです。
まずはお口の中の状態を診てもらいましょう。
■治療費用の目安
インビザラインの矯正治療の費用相場は20万円〜100万円とかなり開きがあります。
歯並びの状態によって、治療費用は大きく変動します。
歯並びだけでなく、インビザラインの治療費用は次のような理由でも費用相場が異なります。
- インビザラインには複数の種類がある
- 部分矯正か全体矯正かによって治療費が変動する
- 歯並びの乱れ方によって治療期間が変動する
作成するマウスピースの量や治療期間によって大きく変動します。
詳しい費用を知りたい方は、お気軽に当院までお問い合わせください。
■インビザラインの治療の流れ
ここからは、インビザラインの治療の流れについて説明します。
○STEP1|カウンセリング
インビザラインをはじめとする矯正治療は自由診療です。
そのため、保険診療と比べて高額な治療費がかかります。
治療後に後悔するようなことがないように、検査や治療前にはしっかりとしたカウンセリングを行います。
理想とする歯並びや歯並びに関する悩みや困りごと、そしてインビザラインの治療に関する疑問などを共有し、治療のメリット、デメリットをしっかりと説明してもらいましょう。
○STEP2|検査・スキャン
カウンセリングが終了したら、口腔内の状態をチェックするために検査を行います。
虫歯や歯周病が見つかった場合は、治療が行えません。何かしらの治療が必要な状態であれば、適切な処置や治療を行ってもらいましょう。
○STEP3|マウスピースが数週間で届く
マウスピースが届いたら治療のスタートです。
マウスピースはおよそ2週間ごとに交換するのでとても衛生的に使えるのがうれしいポイントですね。
矯正期間中は定期的にクリニックへ通院し、歯並びや口腔内の状態をチェック、メンテナンスを行います。
矯正治療が終了しても、リテーナーと呼ばれる器具を1〜2年ほど装着をし、歯並びが元の状態に戻るのを防ぐ必要があります。
■インビザラインのメリット
インビザラインで矯正治療をするメリットは次の4つです。
○取り外しができる
ワイヤー治療のブラケットとは違い、マウスピースは取り外しが簡単にできます。
歯磨きなどの際もしっかりと磨けるため、セルフケアがしやすく、虫歯や歯周病ができにくいのが大きなメリットです。
○ワイヤー式と比べて目立ちにくい
インビザラインのマウスピースは無色透明で目立ちにくいのが特徴です。
他の人の視線が気になる方や人前で話をする機会が多い方、そして結婚式などの大きなイベントを控えている方でも、気にすることなく矯正治療を行えるでしょう。
○診療回数が少なく、短時間で診療が終わる
ワイヤーを用いた矯正治療の場合は3週間から1ヶ月の頻度での通院が必要ですが、インビザラインの場合は1〜2ヶ月に1回の頻度で通院するだけで済むことが多いです。
そのため、お仕事や子育てに忙しい方など、頻繁な通院が難しい方にとてもおすすめです。
○痛みや口内炎などの口腔内トラブルが少ない
ワイヤー矯正のブラケットは金属製で凹凸があるため、口の中の粘膜を傷つけてしまいがちです。傷ができてしまうことで口内炎の原因となってしまいます。インビザラインならシリコンのマウスピースのため、痛みや口内炎などのトラブルが少なく済むでしょう。
■インビザラインをする際の注意点
インビザラインにはたくさんのメリットがあると分かりましたが、いくつか注意点も存在します。
○治療できない症例もある
インビザラインは、歯の位置を大きく動かすのが苦手な治療です。
そのため次のような症例の場合はインビザラインのみでの治療ができない可能性があります。
- 元々の歯が少ない場合
- 歯並びがとても悪い場合(出っ歯や受け口を含む)
- インプラントが多数埋め込まれている場合
治療の方法にはいくつか選択肢あります。
担当医としっかり相談して決めていきましょう。
○食事中に外さなければならない
食事の際は装置を外す必要があります。
水はそのまま飲んでも問題ありませんが、砂糖を含む飲料や食事をする際は、虫歯や歯周病を予防するためにマウスピースを外しましょう。
○正しい装着方法と装着時間を守らないと効果を実感しにくい
インビザラインは、一日20時間ほどマウスピースを着用しなければなりません。
長時間、装着を忘れてしまうと、最悪の場合マウスピースがはまらなくなってしまうことも考えられます。
余計な治療費や治療期間を発生させないためにも、ルールをしっかりと守って装着していきましょう。
さらに、マウスピースを長時間装着することで虫歯ができやすい環境となりがちです。
毎日のセルフケアはもちろん、定期的なクリニックでのメンテナンスを行っていきましょう。
■矯正治療を検討中ならインビザラインがおすすめ!
インビザラインの矯正治療に関する基礎知識をはじめ、メリットや注意点について詳しくご紹介しました。
身体的にも精神的にも少ない負担で矯正治療が行えるインビザラインは、世界中から人気を集めている治療方法です。
費用面や治療期間などを詳しく知りたい方は、ぜひ当院のホームページからでもお問い合わせください!
一緒にきれいな歯並びを目指しましょう。

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矯正治療とリテーナーについて
2022年6月17日
こんにちは。世田谷区にある三軒茶屋デンタルデザイン歯列矯正歯科です。
短くはない矯正治療を終えて、やっと矯正装置を外せると思ったら今度はリテーナーを付けるのか…という声もありますが、リテーナーは矯正治療について非常に大事な存在です。
そこで今回は、リテーナーの大切さについてご紹介します。
矯正治療を検討中の方や今矯正中という方は、ぜひ参考にしてください。
■リテーナーとは?
リテーナーとは、保定装置のことで矯正装置を外した後の歯並びが、元の状態に後戻りしないように使用する装置を指します。
リテーナーは矯正後の歯が動きやすい期間に、歯をしっかり固定する役割を持っています。この期間も変わらずブラケットで矯正しても良いのですが、歯を動かす力はそんなに必要ないので、リテーナーで対応します。
ブラケットは虫歯になるリスクがあるので、時期が来たらリテーナーをつけることが大切なのです。
■リテーナーをつける理由
まずは、矯正治療の後にリテーナーをつけなければならない理由について見ていきましょう。
○後戻りを防ぐため
矯正治療が終わったばかりの場合は、歯の根を支える部分が動きやすい状態にあり、キレイに整えた歯が移動するリスクもがあるのです。
矯正治療は時間をかけて歯を移動させていきますが、歯は一生動き続けるという性質があります。
リテーナーは後戻り期間における矯正を担う第二の矯正装置でもあるのです。
歯の安定や保持をするために必要なもので、歯が動きやすい状態が終わるまで付け続けることが大切です。
○よりしっかり噛める噛み合わせにするため
リテーナーは噛み合わせを整える役割もあります。歯が動いて、噛み合わせがずれてしまうのを防ぐのです。噛み合わせをきちんと調節することで、きちんと噛むことができる歯に変化させます。
■リテーナーを付ける期間
では、矯正治療後のリテーナーは、いつまで付ける必要があるのでしょうか。次は、リテーナーを付ける期間について見ていきましょう。
○期間には個人差がある
個人差がありますが、早い方は1年、長い方は3年程度の期間が必要です。目安は、矯正にかかった期間と同じくらいと考えておきましょう。
矯正治療をした直後の歯は動きやすくなっていて、美しい歯並びを安定的に維持できるまでは、補助的にリテーナーを付ける必要があるのです。
キレイな歯並びを安定して保てるというのは、歯を支える骨や頬など周りの組織が歯並びに慣れ、うまく支えらえるようになるといった状態を指します。
○矯正終了後もしばらくは24時間装着する
リテーナーの種類次第ですが、リテーナーを付け始めた当初は、24時間ずっと装着した状態になります。ブラケットによる矯正は多少の食事制限があるものの、リテーナーを取り外して食事ができるため、自分の好みのものを食べられるでしょう。
ですが、リテーナーのタイプによっては食べられない食べ物もあるため、確認しておきましょう。
○安定してきたら数時間のみでもOK
はじめはリテーナーを24時間ずっとつけっぱなしにしますが、どんどんつける時間を減らしていき、安定してきた場合は数日に1回など、となります。
そして最終的に使用の必要もなくなるわけです。
これはもちろん、個人の判断ではなく歯科医師が検診し、判断します。
「もうそろそろいいかな?」と個人的な判断でリテーナーを付ける時間を短くすると歯が動く恐れがあるので注意しましょう。
歯の動きが止まるまで少しとは言えない期間ですが、時間をしっかり守り、歯を良い状態に保てるようにすることが大切です。
■リテーナーの種類
最後に、リテーナーの種類を見ていきましょう。リテーナーにはいくつかの種類があるので、自分に合ったものを選択することが大切です。
○床タイプ
床タイプは、歯の表面をワイヤーで固定して、内側にはプラスチックでできたプレートがついているものです。ベッグタイプやホーレータイプとも言われ、取り外しが簡単で、歯磨きなどがしやすい特徴を持っています。
口を開けると針金が目立つので、審美性を気にする方にはあまりおすすめできません。プラスチックのプレートが口腔内に触れるため、着け心地は慣れるまで時間がかかることもあります。
上下の歯がきちんと噛み合うので、噛み合わせは違和感が少ないでしょう。
○マウスピースタイプ
マウスピースタイプは見た目を気にされる方にオススメできる透明のリテーナーです。
歯をすべて覆うものであり、薄いプラスチック製です。強度はあまり高くありませんが、透明なので気づかれにくいという特徴があります。
装着時に発音を妨げることはありませんが、慣れるまでは使い方に気を付けましょう。
○ワイヤータイプ
ワイヤータイプのリテーナーはフィックスタイプとも呼ばれ、歯の裏側に約0.5㎜の細い針金を接着して固定するので、取り外しができません。
虫歯や歯周病、歯肉炎などのリスクを抑えるため、日ごろのケアや定期的なクリーニングを受ける必要があります。
■リテーナーの注意点
リテーナーには、以下のような注意点があるので気を付けて使用しましょう。
○食事中はリテーナーを外す
リテーナーは矯正装置よりもデリケートな作りですから、器具が変形しないように保護しましょう。また、リテーナーが壊れて口腔内を傷つける恐れがあるので、食事中は、少しであっても外すほうが望ましいでしょう。
○リテーナーの洗浄
リテーナーの洗浄は、歯磨きのタイミングに行うと忘れにくいのでオススメです。
流水で柔らかい歯ブラシなどを使って汚れを落としたり、専用洗剤などを使用したりすると良いでしょう。
ケアを怠ると、細菌が繁殖して虫歯や歯周病のリスクを高めたり、口臭につながったりしてしまうので注意が必要です。
ご不安なことやご不明な点がございましたらスタッフまでお気軽にお尋ねくださいませ。

食事中はリテーナーを外す・リテーナーの洗浄を忘れず行う
■まとめ
リテーナーについて詳しく知ることはできましたか?
リテーナーは、矯正治療後の歯並びをしっかり保つために重要なものなので、最後まで慎重に保定を完了させ、矯正治療の効果を最大限に高めることが大切です。
リテーナーについて不明なことがある方は、ぜひ当院までお気軽にご相談くださいね。

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大人になってから矯正治療を始めるメリット
2022年6月10日
こんにちは。世田谷区にある三軒茶屋デンタルデザイン歯列矯正歯科です。
矯正治療は、お子様が始めるものだと思っている方もいらっしゃいますが、大人になってから矯正治療を始める方も非常に多いです。矯正治療に「始めるのが遅かった…」ということはなく、気になった時が矯正治療を始めるタイミングです。
大人の歯は生えている位置が定着しているため、矯正治療は時間がかかる場合がありますが、大人になってから始めても十分間に合います。
最近は、審美面でのメリットを求めて、大人になってから矯正治療を始める方も多いのです。そこで今回は、大人になってから矯正治療を始めるメリットや矯正方法、リスクなどをご紹介します。
■大人になってから矯正治療を始めるメリット
矯正治療で歯並びが整うと、見た目のイメージが良くなるだけでなく、口腔内の環境や体全体にも良い影響を与えます。
まずは、大人になってから矯正治療を始めるメリットを見ていきましょう。
○虫歯や歯周病になりにくい
矯正治療で歯列が整うと、歯磨きやデンタルフロス、歯間ブラシなどがしやすくなります。歯の間に食べ物が挟まりにくくなり、万が一詰まっても歯磨きで簡単に落とせるようになるでしょう。
そのため、虫歯や歯周病のリスクが低下します。
丁寧に歯磨きができるようになり、口腔内が常に清潔に保てるようになるので、口臭の改善にもつながります。
○噛み合わせが整う
矯正治療で、歯の位置がずれていることによる噛み合わせの悪さが改善されます。
噛み合わせが良くなると、左右の歯できちんと咀嚼可能になります。
噛み合わせが整うと、しっかり噛めるようになり、胃腸などの消化器官への負担を減可能です。特定の歯のみに強い力が加わらなくなるため、歯ぎしりをしなくなったという方もいるようです。
○コンプレックスがなくなる
矯正治療による一番のメリットは、歯並びが悪いというコンプレックスから解放され、ストレスがなくなるという点です。
歯並びが悪いと、人前で口を開けて笑えなかったり、大きな口を開けて食事ができなかったりと、お悩みを抱えている場合も多いです。
しかし、矯正治療によってコンプレックスから解放されると、「人の目を気にすることなく自然に笑える」「考え方まで前向きになった」「どんなことにも積極的に取り組めるようになった」等、考え方や性格までプラスになることもあるでしょう。
精神的な負担がなくなるのは嬉しいメリットですよね。
○全身の健康状態を整える
矯正治療によってしっかり咀嚼できるようになると、表情筋が活発に使われるようになり、顔の左右差やバランスの悪さ、ほうれい線、シワの改善まで期待できます。このように見た目が整ってくると、自然と笑顔も増えるでしょう。
また、きちんと咀嚼し顎を動かすことは、唾液の分泌を促進し、脳に刺激を与えます。唾液は消化を助けるだけではなく、免疫力向上にも役立ちます。
矯正治療を行うことによって、見た目も体の内側も、より健康的で若々しくなることが期待できるのです。

大人になってからの矯正治療にも様々なメリットがある
■歯列矯正の種類
では、歯列矯正の種類はどのようなものがあるのでしょうか。それぞれのメリットや特徴をご紹介します。
○ブラケット矯正
ブラケット矯正は、矯正する歯の一つ一つにブラケットという小さな器具を取り付ける矯正方法です。この器具は、ワイヤーを通して固定させるものです。
ブラケットに通したワイヤーを少しずつ引っ張り、歯列全体の形を徐々に整えていきます。最近は、透明な目立たない素材を使われることもあります。
透明なブラケットは金属製のものより目立ちにくいので人気です。
ブラケット矯正のメリットは以下の通りです。
- 以前から用いられていて信頼性が高い矯正方法
- 0.1ミリ単位で矯正することができる
- 美しい仕上がりが期待できる
しかし、ブラケット矯正には以下のようなデメリットもあるので注意が必要です。
- 矯正治療中に見た目が気になることがある
- 隙間に食べ物が挟まりやすい
○裏側矯正
裏側矯正は、ブラケットの器具を歯の表側でなく裏側(舌側)に取り付けて矯正する方法です。見た目で矯正していることがわかりにくいという特徴があります。
しかし、裏側矯正は話しにくさを感じる方もいるので注意が必要です。
○マウスピース矯正
マウスピースという取り外しができる器具を使った矯正治療です。食事中や歯磨きの際にマウスピースを取り外せるので、食事を思い切り楽しめたり、念入りに歯磨きができたりといった大きなメリットがあります。
また、マウスピースは透明で目立たないので、矯正治療をしているということが周りの方に知られにくいといった特徴もあるのです。
しかし、マウスピースを外す時間が長くなってしまうと、矯正にかかる時間も長くなってしまうので気を付けましょう。
○部分矯正
部分矯正は、歯列の中で特に前歯の並びなどを整える際に使われる矯正方法です。前歯だけブラケット矯正を施したり、マウスピースを用いたりするのです。
一番のメリットは、期間が短く比較的安い費用で矯正できる点です。
しかし、部分矯正は全体的な噛み合わせ改善まではできないので注意しましょう。
■大人の矯正治療のリスク
時間や費用が掛かる矯正治療ですが、治療をスタートする前にリスクについてもしっかり理解しておきましょう。
最後に、大人の矯正治療のリスクについてご紹介します。
○矯正中に痛みを伴う
大人の歯は、お子様の歯と比べて既にしっかりと歯の位置が固まっています。その状態から矯正治療で歯を動かしていくので、最初のころは痛みを感じることがあります。
しかし、痛みは徐々に治まっていくので安心してください。
○歯の移動が完了するまでに時間がかかる
お子様の矯正治療と比べますと、大人の歯は移動した後に元に戻ろうとする力が加わりやすいです。
動かした後の位置できちんと歯並びが固定するように、しばらくリテーナーという保定装置を付けますが、定着するまでに数年程度かかる可能性があります。
■まとめ
ご紹介した通り、大人になってからの矯正治療は嬉しいメリットが沢山あります。
大人になってからの矯正治療は、決して遅いものではありません。
矯正治療中は、治療器具の見た目や違和感が気になることがありますが、今はマウスピース矯正や裏側矯正など見た目がわかりにくいものもあります。
矯正治療中のほんの数年間を乗り越えれば、今後見た目のコンプレックスを気にすることがなくなり、この先の長い未来は嬉しいことがたくさん待っているでしょう。
また、当院では患者様のニーズに合わせて矯正治療プランをいくつかご用意しています。短期スピード矯正や見えない裏側矯正、インビザラインを使ったマウスピース矯正、痛みを抑えた矯正などさまざまなので、自分に合った矯正治療を選ぶことが大切です。
ぜひ、お気軽に当院までお問い合わせください。

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裏側矯正が難しいと言われる理由について
2022年6月3日
こんにちは。世田谷区にある三軒茶屋デンタルデザイン歯列矯正歯科です。
キレイな歯列に整える矯正治療ですが、表側に付けるワイヤー矯正は、銀色の金具が目立って恥ずかしいという方も少なくありません。
そんな周りの目が気になる方に人気なのが歯の裏側(舌側)に付ける裏側矯正です。
前回に引き続き、今回も「裏側矯正」についてお話していきます。
実は裏側矯正は、通常の表側矯正と比較して治療が困難だと言われています。
この記事では、裏側矯正が表側矯正と比べて難しいと言われている理由についてご紹介します。
■裏側矯正とは
矯正装置は、歯にブラケットと呼ばれる装置を取り付け、その部分にワイヤーを通して歯に負荷をかけていきます。
矯正装置はよく目立つカラーの金属製なので、歯の表面に付ける表側矯正では周りの目が気になるという方も多いようです。
それに対して裏側矯正は、歯の裏側に付けますから歯列で装置が隠れて、他人からはほとんど見えません。お仕事や学校などで口元が気になる方は、裏側矯正を選ぶ場合も多いです。
矯正装置を付けた歯の面は歯磨きしにくく、虫歯になりやすいと言われています。ですが、歯の裏面は殺菌効果を有する唾液が循環しやすいため、裏側矯正であれば虫歯になりづらいというメリットもあります。
アメフトやラグビーなど人とぶつかったり、バスケットやサッカーなどボールが口にぶつかったりする可能性のあるスポーツは、表側矯正よりも裏側矯正のほうが口腔内を傷つけるリスクが少ないと言えるでしょう。
また、吹奏楽で楽器を吹く方も、裏側矯正のほうが、矯正装置が楽器に触れないため、トラブルが起こるリスクが少ないのです。

裏側矯正は歯の裏側に装置を取り付ける
■裏側矯正が難しいと言われる理由について
裏側矯正は、表側矯正と比べて治療が難しいと言われています。
従来の表側矯正とは治療方法が大きく異なるだけでなく、技術的にも難易度が高いと言われているのです。
では、どうして裏側矯正は難しいと言われているのでしょうか。
次は、裏側矯正が難しいと言われている理由についてご紹介します。
○ブラケットを正しく取り付けるのが困難
表側矯正は、特殊なゲージを使って正しく目で確認しながらブラケットを位置づけられます。
しかし、裏側矯正の場合は、歯の裏側にブラケットを付けられる正確なゲージがありません。
そして、歯の裏側はかなり複雑な形をしているのです。そのため、歯に装置を付けるのが難しく、正しくブラケットを付けるには経験やスキルが必要になるでしょう。
○治療の操作が困難
矯正治療では、ブラケットにあるスロットに通しているワイヤーをうまく操作することで、歯に負荷をかけて徐々に動かしていきます。
表側矯正ならば、ブラケットと歯が支持点となるため操作は簡単なのですが、裏側矯正の場合は装置が見えづらいこともあり、施術を行いにくいです。
また、歯の厚みや形を考慮しながら歯を配列するために、細かいワイヤー調節が必要になります。
裏側矯正は表側のものとは違い、ブラケット同士が狭く、操作が困難だと言われています。しかし、裏側の矯正は他の人には言いにくいので、様々な細工が可能になります。もちろんこれは裏側矯正の利点です。
○負荷のかかり方が表側矯正と違うので困難
矯正装置を歯の裏側と表側にかけると、同じ装置を同じ力、同じ方向へとかけたとしても、歯の動く向きが異なる可能性があります。
動く方向の差は、180度違うこともあれば、ほんの少しだけ異なるケースもあります。
そのため、治療計画を立てる段階で、ワイヤーの種類や大きさ、設計など、いろいろと注意しないといけません。
ここで負荷を入れる方向や角度を間違ってしまうと、治療結果に影響する恐れもあるのです。
■裏側矯正の痛みについて
裏側矯正の治療中の痛みが気になる方も少なくありません。
裏側矯正で痛みを感じるのは、主に以下の2つです。
矯正装置を付けたり装置の調節をしたりした後は、歯を積極的に動かしている時です。
歯列矯正は定期的な調節によって、徐々に歯を動かしていくのです。
そのため、矯正装置の調節直後は痛みがあるかもしれませんが、必要な部分まで歯が動けば力がかからなくなって、痛みがかなり治まるでしょう。
ほとんどは、装置の調節直後から2~3日程度で痛みが治まります。
では、歯列矯正で感じるのはどのような痛みなのでしょうか。
もちろん個人差がありますが、歯列矯正で感じる痛みは、「歯を引っ張られるような痛み」「歯が締め付けられるような痛み」と表現されることが多いです。
しかし、これはもともとの歯並びによっても感じ方が異なります。
■裏側矯正のデメリット
裏側矯正は周りの目が気にならないという大きなメリットがありますが、デメリットも少なからずありますので、しっかり確認しておきましょう。
○食べにくい場合がある
裏側矯正は見た目を気にせず大きな口を開けて食事ができますが、歯の裏側に装置が付いているので、食べにくさを感じる可能性もあります。
これによって粘膜を間違って噛んでしまうと、口内炎ができてしまう場合もあるでしょう。
○発音しづらい場合がある
裏側矯正の装置を取り付けた直後は、どうしても発音しにくい・話しにくい場合があります。
歯の裏側に装置が付いているので、舌が当たって発音しづらい場合があるのです。
○歯磨きがしにくい場合がある
矯正装置が歯の表側についていても歯磨きしにくいですが、裏側矯正ですと、歯磨きがよりしにくくなるでしょう。
歯の裏側はどうしても自分で直視できないので、歯磨きの操作が難しくなるのです。
普段の歯磨きを注意して行い、定期的に歯科医院でクリーニングしてもらいましょう。
■裏側矯正で治せる症例
表側矯正で治せるような症例は、基本的にすべての裏側矯正でも対応できます。
矯正装置の種類によって歯への負荷が異なりますが、治療期間に影響を与えるほどではありません。ですから、裏側矯正と表側矯正では、治療期間にさほど差は出ないのです。
しかし、裏側矯正で治せない症例もあるので注意が必要です。
裏側矯正は舌と歯の間に矯正装置を入れるので、十分なスペースがない場合は、発音への影響が強くなるのであまりおすすめできません。

表側矯正で治せる症例は裏側矯正でも対応可能
■まとめ
裏側矯正は歯の裏側に装置を付けるので、基本的に外側から矯正装置が見えることはありません。
装置は、歯科医師がお口をのぞき込む体制を取ってようやく見えるイメージです。
裏側矯正は、結婚式や入学、就職、撮影など大きなイベントを控えている方はもちろん、営業職や接客業の方など人前に多く出る職業の方にも多く選ばれています。
また、裏側矯正は歯並びが徐々に変わっていく姿を自分で確認できるのも魅力です。
日々歯並びがキレイに変化していくのは、矯正治療のモチベーションアップにもつながるでしょう。
当院では、裏側矯正のほかにも、患者様のご要望に合わせた矯正治療プランをご用意しています。マウスピース型のインビザラインという矯正装置やアンカースクリューを用いた矯正、前歯の部分矯正、後戻り矯正などさまざまです。
歯並びが気になるという方は、ぜひお気軽に当院までご相談ください。
一緒にキレイな歯並びを目指しましょう。

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