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インビザライン治療中の飲み物に制限はある?注意事項を解説!

2023年7月28日

こんにちは。世田谷区にある三軒茶屋デンタルデザイン歯列矯正歯科です。

マウスピースを使ったインビザライン治療はとても便利ですが、「治療中に飲むことができる飲み物が制限されるのか」が気になる方も多いはずです。一部の飲み物はマウスピースを外すことなく飲めますが、その線引きが曖昧…という方も見られます。
この記事では、治療中の飲み物に関する制限の有無やその詳細を紹介していきます。

 

目次

■インビザライン治療中でもマウスピースを外せば好きな飲み物を飲んでいい?
■マウスピースを装着した状態でも飲める飲み物とは?
■マウスピース装着中に避けるべき具体的な飲み物
■装着した状態でNGな飲み物を飲んだ場合の対処方法
■マウスピースを着けたまま飲むことがNGな理由
■インビザライン生活に慣れるまでにかかる期間
■まとめ

■インビザライン治療中でもマウスピースを外せば好きな飲み物を飲んでいい?


インビザライン治療は、ワイヤーを使用した矯正とは違って、透明のマウスピースを装着して歯並びを良くする方法です。装着すべき時間はルール化されていますが、いつでも取り外すことができ、例えば飲食の際に気軽に外せる部分も人気の理由です。しかし何かを飲む際に注意すべき点もいくつかあります。

まず気になるのは、「マウスピースを外せば何でも飲んでいいか」という問題です。これは取り外してさえいれば何を飲んでも問題ありません。マウスピースを装着している状態で飲むと、飲み物に入っている糖分などが留まりやすくなり、口腔内の病気の原因となりますが、マウスピースを外すことでそういったリスクも排除できます。

 

とはいえ、砂糖の入ったジュースを飲んだ後に口の中を洗わずマウスピースを再装着してしまうと、やはり虫歯などのリスクは高まります。そのためマウスピースを外していたとしても、再度マウスピースを取り付ける際にはしっかりと口の中を洗ってください。そうすることでインビザライン治療中の虫歯などを未然に防げ、スムーズな治療の進行が期待できるでしょう。

インビザライン治療を考えている方の中には、取り外しても好きな飲み物を飲めない…と誤解されている方もいらっしゃいます。上記の事さえ守れば問題ないのでご安心ください。

■マウスピースを装着した状態でも飲める飲み物とは?


インビザライン治療目的のマウスピースを外せば飲み物に制限はありませんが、一部の飲み物についてはマウスピースを装着した状態でも飲むことができます。
「水・無糖の炭酸水」だけが唯一マウスピースを着けたまま飲めるため、非常に重宝されています。

 

水には砂糖も入っておらず、虫歯や歯周病などの口の中の病気の原因にもならず、そのうえマウスピースが着色する心配もありません。
特に暑い夏場は水分補給もとても大切ですから、健康維持のためにもきちんと摂取しましょう。マウスピースを外して飲むと、再装着することになるので時間もかかります。そういった煩わしさを感じる場合のために、水や無糖の炭酸水を用意しておきましょう。

 

残念ながら他の飲み物を飲む時には、面倒ですが一度マウスピースを取り外してから飲むようにしてください。少しの油断が虫歯などの原因になることもありますし、それがインビザライン治療を妨げることになりかねません。

■マウスピース装着中に避けるべき具体的な飲み物


コーヒーのイラスト

コーヒーのイラスト

水と無糖の炭酸水しか装着中には飲めませんが、ここでは日常的によく飲む飲み物がNGな理由も含め紹介します。
大別しますと、「砂糖が入っている」「色が濃い」「熱い」、これらの飲み物がNGということです。

 

「砂糖」
・ジュース
・スポーツドリンク
・砂糖入りの各種飲み物
・炭酸ドリンク

 

「色が濃い」
・コーヒー
・紅茶
・お茶

 

「熱い」
・お湯
・熱いお茶など、熱い飲み物

 

注意したいのは、水はOKだけれどお湯はダメ、無糖の炭酸水はOKだけれど炭酸ドリンクはダメという点です。
迷わないためにも、「水・無糖の炭酸水」以外はマウスピースを外して飲むこと、と覚えておきたいです。

■装着した状態でNGな飲み物を飲んだ場合の対処方法


特にインビザラインの治療をはじめたばかりの頃によくあるのが、知らず知らずのうちにマウスピースを着けた状態でNGな飲み物を飲んでしまった…というケースです。すごく喉が渇いている時もつい装着していることを忘れ、飲んでから気づくこともあるでしょう。

 

もしマウスピースを外さずにNGな飲み物を飲んでしまった場合は、早めにマウスピースを取り外し洗浄し、口の中もしっかりと水で洗い、そのうえで再度装着しましょう。

着色程度であれば問題ないでしょうが、熱い飲み物を飲み破損した場合は、すぐに歯科医院に連絡し指示を仰ぎましょう。自己判断で解決できるものではありませんし、破損しているとケガをするリスクや、本来とは違った形状に変化し歯並びが悪化してしまう恐れもあります。こういったことを防ぐために、水や無糖の炭酸水を常に持ち歩いておくとよいでしょう。

■マウスピースを着けたまま飲むことがNGな理由


水など以外はマウスピースを外してから飲む必要がありますが、上記したように虫歯や歯周病を防ぐためでもあります。
そしてマウスピースの精度を維持するためでもあります。

インビザラインで使用するマウスピースはしっかりと計測された後に、患者様用に作られます。少しの油断で精度が低くなる恐れもあるので、マウスピースを着けたままジュースやコーヒーなどを飲むことが禁じられています。

 

とはいえ、状況次第ではマウスピースを外すことなく飲むべき場合も出てくるでしょう。
そんな時にはストローを使ったり、できるだけ糖度の低い飲み物や着色への影響が少なそうな飲み物を選びましょう。そして時間ができるとすぐにマウスピースを取り外し、口内も綺麗にし、再装着しでください。

■インビザライン生活に慣れるまでにかかる期間


インビザラインは一般的な矯正治療に比べると敷居が低いと言われ、治療中の見た目が気になる方にもおすすめです。しかし今回紹介したような飲み物の問題もあるので、慣れるまでには一定期間がかかるでしょう。
しかしおよそ1週間もすれば、自分の口の中にはマウスピースが入っていると常に認識するようになるので、飲んではいけない飲み物を飲むリスクも下がるでしょう。
そういった意味では1週間程度というのが慣れるまでの期間となります。

 

もちろん装着や痛み、違和感などの問題も含めると、1~3週間程度かかることも珍しくはありません。懸念される痛みについても、従来のワイヤーに比べるとかなりやさしめなので、矯正治療に対して恐怖心がある方も安心です。

■まとめ


今回は、インビザラインの治療中に飲める飲み物について紹介しました。

「砂糖が入っている」「色が濃くて着色汚れに繋がりそう」「熱い」飲み物はNGとなり、基本的には水や無糖の炭酸水以外はマウスピースを装着した状態では飲むべきではありません。
特に熱い飲み物を飲むと変形する恐れもあるので要注意ですし、大抵の飲み物に入っている砂糖も虫歯のような病気に繋がるためマウスピースを外してから飲みましょう。その後はしっかりと口内を洗ってから再装着してください。

 

水や無糖の炭酸水がなく、マウスピースを取り外すこともできなくてNGな飲み物を飲まざるを得ないこともあるでしょう。その際には時間ができるといち早くマウスピースと口内を洗浄しましょう。

一見すると面倒な生活に感じるかもしれませんが、自分がマウスピースを着けているという意識が芽生え、そして装着や取り外しに慣れてくれば何の問題もなく生活を送れます。

当院はこれまでに数多くのインビザライン治療を施しており、飲み物や食べ物に関するルールにも熟知しております。不安なことなどがありましたら、無料カウンセリングの際に気兼ねなくご相談ください。

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人気のインビザラインとキレイラインを比較!2つの違いを解説

2023年7月21日

こんにちは。世田谷区にある三軒茶屋デンタルデザイン歯列矯正歯科です。

インビザラインと似ていると言われている矯正がキレイラインです。マウスピース矯正の一つで、比較的短期間で治療できる特徴があります。一見インビザラインと似ていますが、基本的に異なる治療方法です。

この記事では、インビザラインとキレイラインの違いをわかりやすく比較して紹介しています。

 

目次

■キレイラインとは?
■インビザラインとキレイラインの違いって何?
■インビザラインとキレイラインの共通点は?
■マウスピース矯正が人気の理由
■インビザラインとキレイライン、それぞれどんな人がおすすめなの?
■まとめ

 

■キレイラインとは?


キレイラインは、無色透明なマウスピースを利用し、歯並びを矯正するマウスピース矯正の一種です。主に上下の前歯12本を対象とした部分矯正で、奥歯や全体の歯並びの矯正には対応していません。しかし治療可能な症例は幅広く、叢生や出っ歯、受け口やすきっ歯など、軽度の不正咬合の矯正治療に対応しています。

 

マウスピース矯正というと、多くの方はインビザラインを思い浮かべるかもしれません。インビザラインは歴史が長く、世界で数百万の症例実績があります。そのため、世界的な知名度を持っています。

一方のキレイラインは歴史が浅く、インビザラインほどの症例実績はありません。数万円程度から治療を始めることが可能ですので費用重視の場合や、部分矯正をご希望の方に比較的向いています。

 

また、治療期間も最短で5ヶ月程度と短いため、短期間で前歯の歯並びを改善したい方にも適しています。一般的なマウスピース矯正は時間がかかりますので、治療期間の短さはキレイラインの強みといえます。

ただ、前歯が乱ぐい歯になっているなど、歯を抜く症例には対応していません。キレイラインは、軽度かつ歯を抜かない症例にのみ適応しています。

■インビザラインとキレイラインの違いって何?


悩んでいる女性

悩んでいる女性

インビザラインとキレイラインは、いずれもマウスピースを使って歯並びを矯正します。ただし、異なる部分が多いため、人によって向き不向きがあります。

 

まず異なる点は対応可能な症例です。インビザラインは全体矯正が可能で、ほとんどの症例に対応することができます。一方のキレイラインは部分矯正のため、全体の歯並びを整えたり、奥歯を矯正したりすることはできません。全体矯正が必要な時は、インビザラインが候補に入ります。

マウスピースの交換頻度も異なります。インビザラインは、およそ1~2週間ごとにマウスピースを交換しますが、キレイラインは3週間ごとに交換します。また、キレイラインはハードタイプとソフトタイプがあり、それぞれ3週間ずつ装着し、次の段階へと進みます。マウスピースの装着時間は、いずれも最低20時間程度必要です。

 

治療にかかる期間も違いがあります。先に述べたとおり、キレイラインは最短で5ヶ月程度、長くても1年3ヶ月程度で治療が完了します。インビザラインは症例によって異なりますが、部分矯正なら1年未満で済みます。なお、全体矯正の治療期間は2~3年が目安です。

インビザラインとキレイラインは、交換頻度や治療期間など、さまざまな違いがあります。慎重に選ぶことが重要ですが、迷った時は歯科医院で相談し、適切な治療方法を提案してもらいましょう。当院でもインビザラインの治療が可能ですし、無料でのカウンセリングも行っています。キレイラインよりも対象となる症例が多いのでおすすめです。

■インビザラインとキレイラインの共通点は?


一方、インビザラインとキレイラインには共通点もあります。特に似ているのはマウスピースの見た目で、どちらも無色透明の樹脂で作られています。ワイヤー矯正とは違い、装置を装着しても目立つことがありません。ただ、キレイラインは拡大床を併用する症例もあるため、装置の金属部分が目立ってしまう場合があります。

 

マウスピースの装着時間も同じです。インビザラインは、マウスピースを1日20~22時間以上装着しなくてはいけませんが、キレイラインも1日20時間以上を目安としています。ほとんど違いがなく、マウスピースの自己管理が必要な点も同一です。しっかりと習慣化させ、装着時間を守れるようにしましょう。

 

マウスピースを自由に取り外せる点も変わりません。飲食中はマウスピースを取り外して料理を楽しめます。また、歯磨き時も取り外せますので、ブラッシングの難易度が変わることもありません。

痛みや違和感の有無もほぼ同じです。感じ方は人それぞれ異なりますが、ワイヤー矯正ほどの痛みや違和感を覚えることはないでしょう。

■マウスピース矯正が人気の理由


女性の笑顔

女性の笑顔

歯並びを矯正する方法は、大別してワイヤー矯正とマウスピース矯正があります。このうち、多くの方はマウスピース矯正を選択します。

マウスピース矯正が人気の理由は、装置をいつでも自由に取り外せるためです。ワイヤー矯正は、治療完了まで装置を外すことができません。飲食中や歯磨き時も付けっぱなしです。一方、マウスピースは任意に取り外せますので、飲食や歯磨きに専念することができます。

 

また、装置が目立たないことも人気の理由です。マウスピースは透明ですので、装着時にほとんど目立ちません。笑った時や歯が見えた時でも、ワイヤー矯正ほど目立つ心配がないため、接客業や人と触れ合う機会が多い方でも安心して治療を受けられます。

費用も安いため、矯正治療にお金をかけたくない方にも人気があります。キレイラインは20~40万円、インビザラインでも70~80万円で治療できるため、経済的な負担を抑えられます。

■インビザラインとキレイライン、それぞれどんな人がおすすめなの?


・インビザラインがおすすめな人
インビザラインは、部分矯正では対応できない症例はもちろん、奥歯や全体の歯並びを矯正したい方におすすめです。キレイラインと比べて対応できる症例が非常に多く、ほとんどの歯並びの矯正に対応しています。ワイヤー矯正のように、歯を抜く症例にも適応しますので、キレイラインよりも幅広く対応できるのがメリットといえます。

 

精度の高い治療をご希望の方にもインビザラインがおすすめです。インビザラインは、iTeroという3Dスキャナーを使って歯型を採取します。3Dスキャンによって細かな凹凸まで歯型を採れるため、従来のシリコンを使うよりも精度の高い治療が可能です。また、歯並びの変化のシミュレーションも可能なので、事前に治療前後の違いを把握できます。

 

・キレイラインがおすすめな人
キレイラインは、前歯の部分矯正を検討中の方におすすめです。上下の前歯12本を対象にしているため、前歯の歯並びが気になる方は検討してみるとよいでしょう。インビザラインより対応できる症例は少ないものの、その分治療費を抑えることが可能です。

症例によっては最短5ヶ月程度で矯正できるほか、長くとも1年3ヶ月程度で歯並びを改善可能です。他の治療方法ほど時間を取られる心配がありません。

■まとめ


インビザラインとキレイラインは似ている部分も多々ありますが、上記のように似て非なるものです。
マウスピース矯正はインビザラインが特に有名で、かなりの実績が世界中であるので、インビザラインがおすすめです。

キレイラインでは矯正が難しい症例であっても、インビザラインなら対応可能です。歯並びによってはインビザラインを検討したほうがよいでしょう。

 

当院では過去に数多くのインビザライン治療を行ってきており、手慣れた歯科医師が治療にあたります。マウスピース矯正ならではの利便性の高さを、ぜひ満喫してください。

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歯科矯正でよく見る専門用語を解説!治療前に知っておきたい言葉リスト

2023年7月14日

こんにちは。世田谷区にある三軒茶屋デンタルデザイン歯列矯正歯科です。

ブラケットやリテーナーなど、歯科矯正ではさまざまな専門用語を用いています。歯科医師が治療を説明する際に用いることも多いですが、意味を理解できないまま説明を聞いてしまうと、後でトラブルになるおそれもあります。現在矯正治療を検討中の方は、矯正に関する専門用語をしっかり覚えておきましょう。

 

目次

■歯科矯正を考えているなら専門用語を知っておこう
■歯科矯正関連のよく見る言葉を解説
■まとめ

■歯科矯正を考えているなら専門用語を知っておこう


矯正治療を始めるにあたって、ほとんどの歯科医院は治療方法について丁寧な説明を行っています。しかし、専門用語を使ってしまうことも多く、患者さんが理解できないまま治療を始めるケースも少なくありません。ただ、専門用語を理解できずに治療を決めると、後から認識の齟齬が生じるおそれがあります。

 

知らない専門用語については、その場で歯科医師へ説明してもらうのもよいでしょう。ただ、どこまで説明してくれるか分かりませんので、ある程度はご自身で把握しておくことをおすすめします。

歯科矯正に関する専門的な用語は多数ありますが、実は難しい言葉はほとんどありません。例えば歯科医師から裏側矯正という言葉が出た場合、歯の裏に装置を装着する矯正方法であると大まかな予想がつくかと思います。なお、よく聞く言葉については当記事でも解説しますので、ぜひ参考にして頂ければと思います。

■歯科矯正関連のよく見る言葉を解説


・マウスピース矯正
マウスピース矯正は、歯にフィットする矯正装置(マウスピース)を装着し、歯を移動させる矯正治療の方法です。マウスピースは樹脂でできており、透明で目立たない特徴があります。後述のワイヤー矯正とは違って飲食中に装置を自由に取り外せるため、実生活への影響も最小限に抑えられます。

マウスピース矯正は少しずつ歯を移動させますので、治療には2~3年ほどの時間を要します。しかし、装置が透明で目立たないので、矯正中であることを周囲に隠したままにできます。装置を装着した時の違和感も少なく、痛みもほとんどありません。また、治療費も抑えられるため、費用をかけたくない方におすすめです。

 

・ワイヤー矯正

ワイヤー矯正中の口元

ワイヤー矯正中の口元

ワイヤー矯正は、ブラケット(後述)とワイヤーを利用して歯を移動させる治療方法です。古くからある矯正治療の方法で、矯正歯科の多くが対応しています。

ワイヤー矯正は治療費が安価で、治療期間も短くて済むメリットがあります。もし短期間で歯並びを改善させたい方は、ワイヤー矯正が適しているでしょう。

しかし、装置を歯の表面に固定するため、治療が終わるまで取り外すことができません。装置を取り付けた後、中には違和感や痛みを覚える方もいらっしゃいます。

また、金属製のブラケットやワイヤーを使う場合、装置が目立ってしまうのもネックです。審美面を気にする方は、目立たないワイヤー矯正を検討するか、裏側矯正やマウスピース矯正を選びましょう。

 

・ブラケット
ブラケットは、ワイヤー矯正で利用する装置のことです。ワイヤーを通せる構造になっており、歯の表面に取り付け、ワイヤーで固定することで歯を移動させる役割を担っています。ブラケットの素材は金属が一般的ですが、目立ちにくいプラスチック製やセラミック製もあります。ただ、どのブラケットを選べるかは歯科医院によります。

 

・部分矯正
部分矯正は、一部の歯・領域のみを矯正する治療方法です。一般的に歯科矯正というと、歯全体の矯正を指しますが、部分矯正は前歯数本のみなど、部分的な歯並びを矯正できます。

部分矯正は気になる部分だけを矯正できるため、治療期間は短くて済みます。また、装置も一部のみに装着すればよいため、治療費も抑えられます。一部の歯並びを改善したい方におすすめです。

一方で、全体の噛み合わせを矯正することはできません。出っ歯(上顎前突症)や受け口(下顎前突症)などの場合、全体の矯正が必要になります。対応可能な症例も限られるため、歯並びによっては部分矯正が不可能です。

 

・裏側矯正
裏側矯正は、歯の裏側にブラケットなどの装置を取り付ける矯正治療の方法です。舌側矯正やリンガルブラケット矯正法とも呼ばれています。ワイヤーで装置を固定しますが、歯の裏側にブラケットを取り付けるため、従来のワイヤー矯正のように目立つことはありません。

 

また、装置が比較的小さく、違和感や痛みが少ないのもメリットです。歯の裏側は常に唾液が分泌されているため、虫歯になるリスクも低減できます。

しかし、ワイヤー矯正やマウスピース矯正と比べて治療費が高額です。100万円を超える症例もあるため、支払いが難しい時は分割払いかデンタルローンも検討しましょう。

 

・インビザライン

インビザライン

インビザライン

インビザラインは、アライナーと呼ばれる透明なマウスピースを用いる矯正治療の方法です。アメリカのアライン・テクノロジーが開発しており、矯正治療の分野において豊富な実績を有しています。日本でもインビザラインに対応した歯科医院は増えており、気軽に治療を受けられる環境が整っています。インビザラインのメリットは、装置を自由に取り外せる点にあります。飲食中や歯磨き時に装置を装着する必要がありません。また、アライナーが透明で目立たないため、見た目が気になる方でも安心して治療を受けられます。

 

一方で、アライナーは1日20時間以上装着する必要があります。治療期間も長いため、長期的に取り組む覚悟が求められます。

 

・iTero
iTeroは、インビザライン治療で歯型を採取する際に用いられている3Dスキャナーです。従来の矯正治療は、シリコンを流し込んで歯型を採取します。一方、iTeroは口の中に小さなヘッドを入れ、スキャンすることで歯型を採取しています。シリコンよりも高精度で、スピーディに歯型を採取できます。これにより、精度の高い治療を可能にしています。

 

・チューイー
チューイーは、インビザラインの治療で用いる補助具です。アライナーを装着する際、歯にしっかりとフィットさせる目的で利用します。アライナーを手で装着した場合、歯との間に隙間ができてしまうことがあります。しかし、隙間があると歯の移動に影響するため、チューイーを用いるのが一般的です。チューイーはシリコンで作られており、何度でも繰り返し利用できます。ただ、使っているうちに弾力がなくなるため、定期的な交換が必要です。

 

・リテーナー(保定装置)リテーナー(保定装置)は、矯正治療直後の歯並びを安定させるために利用する装置です。歯科矯正後、そのままでは歯並びが元に戻ったり、乱れたりするおそれがあります。そうした不安定な状態を解消するために、矯正治療後はリテーナーを装着します。

リテーナーの装着期間は、矯正治療にかかった期間とほぼ同じです。短い方で1年程度、長ければ3年程度は装着する必要があります。ただ、矯正装置ほど歯に力をかけないため、違和感や痛みはほとんどありません。

 

・後戻り
後戻りは、矯正治療後に歯並びが戻ってしまうことを言います。後戻りは矯正治療の方法を問わず、誰にでも起こりうる現象です。矯正治療直後の歯は非常に不安定な状態で、すぐに後戻りするリスクがあります。せっかくの治療が無駄になってしまい、2度目の矯正が必要になります。治療後は後戻りが起こらないよう注意しましょう。後戻りを防止するためには、歯科医師の指示に従ってリテーナーを装着する必要があります。

■まとめ


矯正治療を受ける場合、歯科医院でカウンセリングを受け、自分に合った治療方法を提案してもらうことが重要です。カウンセリング時には、歯科医師から治療の説明を受けると思いますが、専門用語を多用される可能性もあります。分からないまま治療へ入らずに済むように、用語をある程度覚えておくとよいでしょう。

 

矯正治療に関する用語は色々ありますが、難しい言葉はほとんどありません。また、歯科医師へ聞けば分からない用語を説明してもらえると思います。もし分からない部分があったら、遠慮せずに聞きましょう。

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大人になってからの歯列矯正で注意すること。医療費控除についても解説

2023年7月7日

こんにちは。世田谷区にある三軒茶屋デンタルデザイン歯列矯正歯科です。

歯列矯正には年齢制限がなく、大人になってから歯並びを矯正することも可能です。しかし、子供の矯正とは違い、成人矯正にはリスクやデメリットもあります。矯正治療を検討中の方は、注意点を押さえたうえで治療の可否を判断しましょう。
今回は、大人になってから行う矯正の注意点を紹介します。

 

目次

■大人になってから歯列矯正する人も多い
■虫歯や歯周病のリスクが高まる
■子供の歯列矯正よりも痛みやすい
■自分に適した治療法かを見定める
■大人は医療費控除対象外になるケースも多い
■引っ越し予定がある場合は要注意
■まとめ

■大人になってから歯列矯正する人も多い


歯が生え揃ってから歯列矯正するのは難しい、と考えている方も多いのではないでしょうか。確かに子供の頃に矯正することが望ましいといえますが、大人になってから治療を受ける方も少なくありません。そのため、成人したからといって歯列矯正を諦める必要はないのです。

 

歯並びは顎の成長と深く関わっていますが、顎の成長は15歳頃までにほぼ止まってしまいます。子供の矯正は、顎の成長に合わせて治療計画を立てられるため、大人よりも歯並びを整えやすいといえます。

しかし、現在は成人後の矯正がポピュラーで、ワイヤー矯正やマウスピース矯正など、さまざまな治療方法が確立されています。また、歯を抜くことでスペースを確保し、歯並びを整える手段もあります。いずれにせよ、成人後に歯並びでお悩みの方は、一度歯科医院でカウンセリングを受けてみるとよいでしょう。カウンセリングを受けてから、矯正するべきか判断しても遅くはありません。

■虫歯や歯周病のリスクが高まる


ただし、大人になってから矯正治療を受けるのであれば、虫歯や歯周病に注意しましょう。矯正治療中は、装置などの影響で口腔内のケアが難しくなる場合があります。

例えばワイヤー矯正の場合、歯の表面にブラケットという装置を装着しますが、隙間に食べかすや歯垢が詰まりやすくなります。こまめな歯磨きが必要で、矯正治療前よりも丁寧なブラッシングが求められます。マウスピース矯正においても、マウスピースを適切に洗浄しなければ雑菌が繁殖し、口腔内の環境を悪化させるおそれがあります。

 

仕事などで忙しいと、歯磨きや口腔内のケアも怠りがちになってしまうと思います。しかし、歯列矯正中はこれまで以上に歯のケアが必要です。もし矯正治療中に虫歯や歯周病になると、矯正治療を中断しなくてはいけません。その結果、矯正治療にかかる期間が延びてしまう可能性もあります。金銭的負担も増えかねませんので、日頃から虫歯・歯周病リスクを最小限に抑えるためのケアが求められます。

■子供の歯列矯正よりも痛みやすい


成人矯正は、子供の矯正と比べて痛みやすいことにも注意しましょう。子供の矯正は、歯や顎の成長に合わせて対応できますので、痛みに配慮した治療が可能です。装置を装着してしばらくは痛むかもしれませんが、通常は数日ほどで収まるため、ずっと続く心配はありません。

 

一方の成人矯正は、歯が固定された状態から移動させますので、子供よりも痛みを感じやすいです。もちろん個人差はあるものの、ある程度は覚悟しておいたほうがよいでしょう。

特に装置を固定するワイヤー矯正の場合、治療開始から数日間は強い痛みが出ることがあります。また、歯が動くことによる痛みもあるため、しばらくは気をつけておきましょう。

マウスピース矯正も痛みを感じる場合があります。しかし、ワイヤー矯正とは違って装置を固定しないうえ、歯を移動させるスピードも非常に緩やかです。装着時の違和感はあると思いますが、ワイヤー矯正ほど痛みは強くありません。ただし、その分治療には時間がかかります。

■自分に適した治療法かを見定める


大人になってから矯正治療を受ける方は、自分に適した治療方法を見極めることも大切です。歯列矯正は、大きく分けてワイヤー矯正とマウスピース矯正があり、それぞれメリット・デメリットが異なります。

ワイヤー矯正は、歯の表面にブラケットという装置を取り付け、ワイヤーで固定して歯並びを矯正する治療方法です。装置を歯の表面に取り付ける表側矯正と、裏側に取り付ける裏側矯正(リンガルブラケット矯正)があります。

 

表側矯正は治療費が安価で、マウスピース矯正と比較して短期間で治療できます。しかし、装置が固定されるため、人によっては違和感を覚えるかもしれません。ブラケットとワイヤーの色次第では、装置が目立つことも欠点です。

 

裏側矯正は、歯の裏側にブラケットを取り付けるため、装置が目立つ心配はありません。一方、表側矯正よりも治療費が高くなる場合があります。

マウスピース矯正は、取り外し可能なマウスピースを使って矯正する治療方法です。さまざまな種類がありますが、特に有名なものはインビザラインです。インビザラインは、一定期間ごとに透明なマウスピースを交換しながら歯並びを移動させます。なお、当院でもインビザラインを用いた矯正治療を提案しています。

マウスピース矯正は費用が手頃で、裏側矯正と比べても安価です。また、装置を自由に取り外せるため、装置の違和感を気にせず飲食を楽しめます。ただし、治療期間は長くなりがちで、2~3年かかる場合もあります。

一口に歯列矯正といっても、ワイヤー矯正とマウスピース矯正では治療費や治療期間、対応できる症例が異なります。どの方法が自分向きか迷った時は、一度歯科医院でカウンセリングを受けてみましょう。

■大人は医療費控除対象外になるケースも多い


税務署

税務署

病院へ通院し、年間治療費が一定額を超えた場合に利用できるのが医療費控除です。医療費控除を適用した場合、税金が安くなります。歯科医院でも、虫歯や歯周病の治療は医療費控除の対象になりますが、成人矯正は医療費控除対象外の症例が目立ちます。

 

医療費控除の可否を分けるのは治療目的です。成人矯正の場合、顔の輪郭に影響が出ている、見た目が気になるなど、審美面の改善を理由に矯正する方も少なくありません。しかし、審美面の改善を目的とした矯正治療は医療費控除の対象外です。仮に矯正治療費を100万円支払ったとしても、医療費控除は適用されません。

一方、機能の回復を目的とした歯列矯正は、医療費控除の対象となる場合があります。例えば噛み合わせによって飲食に問題が出ている、正しく発音できなくなっているなどです。これらは審美面の改善ではなく、日常生活に支障をきたしており、機能の回復が必要と判断されます。このように、矯正治療を受ける理由によっては、医療費控除が適用される可能性があります。

ただ、医療費控除適用の可否は個々の症例次第です。治療を受ける前に、歯科医院で相談してみましょう。

■引っ越し予定がある場合は要注意


引っ越しを予定している方は、矯正治療を受けるかどうか慎重な判断をおすすめします。歯列矯正は、完了まで同一の歯科医院で治療を受けるのが一般的です。引越後も同じ歯科医院に通えるならよいですが、もし通院が難しくなる場合、治療計画に大きな影響が及びます。

 

引越先で新しく歯科医院を探し、治療を引き継いでもらうことも可能です。ただ、治療計画の見直しや変更は避けられず、新しい歯科医院で治療費を再度支払う必要があります。想定以上に治療期間が延びたり、費用が膨らんだりすることもあるでしょう。

成人矯正は、治療が終わるまでに年単位の時間がかかります。1~2年以内に遠方へ引っ越す予定がある方は、引っ越し予定時期と治療期間を比べてから治療可否を決めましょう。

■まとめ


歯列矯正は年齢の制限がなく、大人になってから治療を開始する方も少なくありません。ただし、虫歯や歯周病リスクがあるほか、子供の矯正よりも痛みが強くなる可能性があります。医療費控除も適用されるか判断が難しく、治療が完了するまでには時間もかかります。

 

当院では、患者さんに合わせて最適な治療方法を提案しています。歯列矯正を検討中の方はもちろん、治療を受けるかお悩みの方も、お気軽にご相談ください。

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