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インビザラインの装着時間は?装着時間が不足するとどうなる?装着時間を守るための対策は?

2023年2月24日

こんにちは。世田谷区にある三軒茶屋デンタルデザイン歯列矯正歯科です。  

 

矯正治療が以前よりも身近なものになり、希望する患者様も増えてきています。なかでもマウスピース矯正のインビザラインは特に人気を集め、SNSなどで目にする機会も増えてきています。 

 

この記事では、インビザラインの装着時間について詳しくご紹介していきます。すでにインビザラインで治療中の人も治療を検討している人も参考になる内容ですので、ぜひ最後までご覧ください。 

目次

■インビザラインとは
■どのくらい歯は動く?
■インビザラインの装着時間はどのくらい?
■装着時間が不足した場合どうなる?
■装着時間を守るためには
■まとめ

■インビザラインとは


インビザラインとは、1997年にアメリカのアライン・テクノロジー社で開発され、日本では2006年から行われるようになった歯列矯正の治療方法です。従来のブラケットやワイヤーを使用するワイヤー矯正とは異なり、患者様の歯型をもとにプラスチック製の透明なマウスピースを制作し、それを装着して歯を適切な位置に動かして歯並びを整えていきます。治療開始前に歯の状態や動きをコンピューターにてシミュレーションできるため、患者様自身も治療効果をイメージしやすくなります。透明のマウスピースは1ー2週間ごとに、新しいものと交換します。 

 

取り外しができるというのはインビザラインの最大のメリットでもありますが、その分徹底した自己管理が必要不可欠になります。不衛生な状態のまま装着しているとお口の中のトラブルも起こりやすくなるので要注意です。 

○メリット

  • 取り外しができるので食べ物の制限がなく生活しやすい 
  • ワイヤー矯正と比べると痛みが少ない 
  • 矯正装置が透明なので周囲に気づかれにくい 

 

○デメリット

  • 取り外しできるがゆえに自己管理が必要 
  • 適応できないケースも多い 
  • 治療期間が長引くことがある

 

■どのくらい歯は動く?


目で見てわかる移動ではないものの、インビザラインでは透明のマウスピースを1〜2週間ほど使用し1枚で最大0.25mm程度歯が移動すると言われています。 

 

単純計算をするとマウスピースを1週間使用した場合、1日あたり0.036mm歯が動くことになります。 

 

もちろん移動の距離は見た目では実感できないほどのものですが、装置時間を守り、毎日マウスピースをつけるという積み重ねにより、計画通りに歯が移動していきます。歯は一気に移動するわけではなく、持続的に力を加えることで正しい位置へと移動するため、矯正力をかけ続ける必要があります。 

 

マウスピースを1〜2週間つけると最大0.25mm歯が移動

マウスピースを1〜2週間つけると最大0.25mm歯が移動

 

■インビザラインの装着時間はどのくらい?


インビザラインでは1日あたり20時間〜22時間以上装置することが必要です。1日が24時間と考えると、食べ物を食べる時と歯磨きなどのケアをするとき以外の時間は装着していることになります。取り外しができるというのは大きなメリットですが、装着している時間がほとんどを占めるようになります。 

 

22時間の装着が推奨される理由は、先ほどもお話したように持続的に矯正力をかける必要があるからです。外している間は力が加わらないため、矯正力がなくなり、元の歯並びに戻ろうとする力(後戻り)が働きます。 

 

■装着時間が不足した場合どうなる?


20〜22時間以上の装着時間を守れなかった場合、当初予定していた治療計画通りに進まず、治療が長引いてしまったり、計画の調整が検討されます。1日だけ取り外していた程度では大きく治療計画に響くことはないとされていますが、つけ忘れが続いてしまった場合、歯の移動量が不足し、治療計画に影響を及ぼします。  

また、先ほどもお話したように、矯正力がかかっていない状態では後戻りするリスクもあるため、注意が必要です。 

 

歯に急に強い力を与えてしまうと歯が動かなかったり、歯根吸収が起こるリスクが高くなります。そのため、矯正治療では歯に持続的に適切な力を加えることでゆっくりと移動させていきます。しかし、装着時間が不足しているまま新しいマウスピースへと交換すると、計画していた以上の力がかかってしまい、歯への負担が大きくなります。 

 

それだけではなく、マウスピースがはまらないなんてことにもなりかねません。コンピューターの綿密なシミュレーションに基づいてインビザラインは治療計画が組まれているため、マウスピースの装着時間が足りなくなると歯の移動量も足りなくなり、交換時期にシミュレーションした予定通りの歯列になっていない可能性が考えられます。そうなってしまうと、新しいマウスピースに交換しても、きちんと装着できなくなるリスクが生じます。 

 

目には見えないほどの移動なので、つけ忘れていても大丈夫と考えてしまう人も多いかもしれませんが、持続的に圧をかけることにより歯が動くのと同じように、持続的に加わる力がなくなってしまうと、歯は徐々に元に戻ろうとする力がはたらいてしまいます。 

 

定められた装着時間をきちんと守ることは、治療計画通りに進めるために大変重要なことになります。 

 

装着時間の不足は治療が長引く等の問題を引き起こす

装着時間の不足は治療が長引く等の問題を引き起こす

 

■装着時間を守るためには


「自己管理がむずかしい」「仕事をしながらコーヒーを飲みたい」などの理由から、20〜22時間以上矯正装置をつけるのは難しいといった事例も見られます。 

 

そういった場合、装着時間を守るためには以下のような対処法があげられます。 

○色の濃い飲み物はストローを使用する

歯磨きの時間が増え、装着時間が減るという人はストローを活用するのもおすすめです。なるべく歯に当たらないように飲み、飲んだ後は水で洗い流すなどの工夫をしましょう 

 

また、食べ物を食べる際は直前までつけていることを意識すると、装着時間を長くすることにつながります。 

 

○携帯のアラームやリマインダーを活用する

自己管理に苦手意識がある人は、携帯のアラームやリマインダーを上手に活用して、時間を管理するのがおすすめです。1日の生活リズムを同じにしていくことで習慣化し、自然と管理できるようになってきます。 

 

それでもどうしても自己管理がうまくできないという人は、インビザラインではなくワイヤー矯正を検討してみましょう。 

 

■まとめ


今回はインビザラインの装着時間についてご紹介してきました。インビザラインを使用して矯正治療をする場合、装着時間をきちんと守ることはとても重要です。 

 

装着時間が不足してしまうと当初の治療計画通りに進まず、治療が長引いてしまったり、思い通りの効果が得られなくなる可能性があります。ワイヤー矯正と比較するとインビザラインは自己管理がとても重要なため、自己管理ができない、自信がない、という人はワイヤー矯正を検討するのも良いかもしれません。 

 

どちらを選択するにしても、矯正治療は担当医と相談しながら慎重に計画を立てていくことが大切です。 

 

当院では、この記事で紹介したインビザラインのほか、周りに気づかれにくい裏側矯正、アンカースクリューを使って行う矯正など、患者様のお悩みがご要望に応じて、それぞれに合った矯正治療を提案しております。 

 

矯正治療を考えている人や、歯列に関するお悩みがある人はぜひお気軽に当院にご相談ください。 

 

公式ホームページからでも予約を受け付けております。スタッフ一同みなさまのご来院を心よりお待ちしております! 

 

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妊娠中でもインビザラインで矯正治療はできる?~よくある質問にもお答えします~

2023年2月17日

こんにちは。世田谷区にある三軒茶屋デンタルデザイン歯列矯正歯科です。  

 

これまで矯正治療というと、ワイヤー矯正が主流でしたが、近年マウスピース矯正のインビザラインが注目も集め、希望する患者様も増えてきています。しかし「名前は聞いたことがあっても詳しいことはわからない…」という人も多いのではないでしょうか。 

 

そこで今回は、インビザライン治療でよくある質問の「妊娠中でもできるのか」について解説していきます。現在妊娠中でインビザラインを検討している人をはじめ、インビラインの治療中に妊娠した人、そうでない人も参考になる内容ですので、ぜひ最後までご覧ください。 

目次

■妊娠中でもインビラインでの治療は可能?
■妊娠中の矯正治療で注意すべきことや起こりうるリスク
■妊娠中のインビラインでよくある質問
■当院のインビザラインのご紹介
■まとめ

■妊娠中でもインビラインでの治療は可能?


女性にとって妊娠や出産は、人生の中の一大イベントであり、自分のライフスタイルに大きく関わることです。インビザラインの治療を検討している人のなかには「妊娠をしていても大丈夫か」と不安に思う人や、すでに治療をしていて妊娠が発覚したという人も見られます。 

 

結論から言ってしまうと、妊娠中でもインビラインでの治療は可能です。インビラインに限らず基本的にはワイヤー矯正でも治療は可能とされています。しかし、ワイヤー矯正に比べてマウスピース矯正は痛みが少ない、取り外しができるなどのメリットがあるため、妊娠中でもストレスが少なく済むのでおすすめです。 

 

妊娠中でも治療は可能

妊娠中でも治療は可能

 

■妊娠中の矯正治療で注意すべきことや起こりうるリスク


○つわりや体調不良の際は、健康を重視して矯正治療を中断する場合がある

妊娠中はホルモンバランスが乱れやすくなるため、精神的にも不安定になり、貧血やつわり 

など、体調不良を起こしやすい時期です。矯正治療が負担になってしまう場合は、一度マウスピースを取り外し、身体と心の健康を最優先させましょう。つわりの度合いは個人差がありますが、辛い時には無理はせずに体調を整えることを大切にしましょう。体調不良が続く場合には一度矯正治療を中断するケースもあります。体調が安定した後に治療を再開することはできますが、当初計画していた治療期間よりも長くなることを念頭に置いておきましょう。 

 

○妊娠性歯肉炎になってしまうことがある

妊娠中はホルモンバランスに変化があり、つわりが酷いとブラッシングもむずかしくなるため、歯茎に炎症が起こりやすくなり、これを「妊娠性歯肉炎」と呼び、歯茎から出血が見られたり、赤く腫れるなどの症状が見られます。初期段階の場合は丁寧にケアすることで治すことができますが、何もせずにそのまま放っておくと歯周病に発展してしまうので要注意です。歯周病は歯茎に炎症が起きて骨を溶かしてしまう病気です。虫歯とは違い、ある程度進行しないと自覚症状がないことも多いですが、妊婦さんの歯周病が進行すると赤ちゃんにも影響が出てしまうことがあるため、妊娠中の歯周病予防はとても重要です。 

 

○虫歯になりやすくなる人もいる

虫歯になったことがほとんどないという人でも「妊娠したら虫歯になりやすくなった」という人は少なくありません。原因はさまざまありますが、妊娠中のつわりがひどくて歯磨きが不十分で磨き残しがあったり、食べづわりによって間食の頻度が増えたりすることが引き金となることが多いと言われています。妊娠中は通常よりも虫歯になりやすいことを自覚したうえで矯正治療中の自己管理を徹底し、定期検診をしっかり受けて担当医に診てもらうことが大切です。 

 

○出産予定前後の通院について担当医と相談する

出産予定日が近づくと、その前後は通院も難しくなるため、あらかじめ余裕をもって担当医と通院や治療の計画について相談しておく必要があります。不安な点や要望、自分の状態などを伝えて共有しておくことで自分の負担を減らすことにも繋がります。 

 

○産婦人科と歯科医院で連帯をとる

産婦人科と歯科医院で連帯をとることも大切です。歯科医院に妊娠した事実を伝えるのはもちろんですが、産婦人科の担当医にも矯正治療について説明しておきましょう。自分の身体と心、そして赤ちゃんの健康を守るためにも、プロの力や知識を借りることはとても重要です。 

 

自分と赤ちゃんの健康のためにもプロに頼る

自分と赤ちゃんの健康のためにもプロに頼る

 

■妊娠中のインビラインでよくある質問


○レントゲンを撮っても大丈夫?

レントゲン撮影や麻酔の使用はできるだけ避けるのが望ましいですが、撮影をする際は、X線を遮断する防護用エプロンを着用するため、お腹の赤ちゃんへの影響はほとんどないと考えられています。インビザライン治療中であれば、最初のレントゲン撮影を終えているため、治療を続行できるケースが多いですが、治療を検討している段階で妊娠した方は、できるだけ落ち着いてから改めて治療を開始するのがおすすめです。 

 

○薬の服用や麻酔は?

基本的に麻酔の使用や投薬は避けるべきだとされています。しかし、時期やタイミングをずらすことで問題なく治療を進められることもあります。抜歯をする際は必ず麻酔は必要になりますので、産婦人科と歯科医院の担当医に相談して慎重に判断していきましょう。歯科医院から薬が処方される場合は、患者様の状態や妊娠の周期、体質などすべてを踏まえて安全だと判断したものを選択しているため、安心して飲んでいただいて大丈夫でしょう。 

 

■当院のインビザラインのご紹介


治療後の歯並びのシミュレーションや精密検査および診断、カウンセリングなど、他院ではおよそ55,000円ほどの費用がかかるところを、当院ではすべて無料で提供しております。矯正治療の契約をしなかった場合でも費用は発生いたしません。 

 

矯正治療は一般的な歯科治療よりも時間や費用、身体的な負担も大きくなる治療ですので、患者様には後悔のないようじっくり検討したうえで決めていただきたいと思っております。ですので、まずはカウンセリングや検査を受けていただいてから考えても遅くはありません。当院は2020年時点でマウスピース矯正の症例は180症例以上と、信頼と実績があります。もちろんマウスピース矯正だけではなく、ワイヤー矯正や部分矯正にも力を入れておりますので「自分に合う矯正方法は?」「自分のライフスタイルに合う方法を見つけたい」などさまざまなご要望に応じてプランを提案することができます。 

 

■まとめ


今回は妊娠中のインビラインと、注意点などについてお話しました。治療が可能かどうかで言えばインビザラインでの治療は可能ですが、妊娠中は身体も心もデリケートになりやすい時期なので、通常よりも注意が必要です。 

 

矯正治療でストレスを感じてしまう場合は、担当医に相談して一度矯正をストップするのも検討すべきでしょう。妊娠中は身体と心の健康が何よりも優先されます。矯正治療前には必ずカウンセリングや口腔内の検査が行われます。その際に妊娠に関する疑問や不安を担当医に相談してて伝えておくと良いでしょう。治療中に焦ったり後悔することがないよう、矯正治療は慎重に判断して、計画を立てていくことが大切です。 

 

当院では、マウスピース矯正のインビザラインのほか、ワイヤー矯正での裏側矯正や、アンカースクリューを用いた矯正など、患者様のご要望や悩みに応じて、幅広い矯正治療をご提案しております。 矯正が気になっている人や、歯列に関する悩みがある人はぜひお気軽にご相談くださいませ。 

 

公式ホームページからでも予約を受け付けております。スタッフ一同みなさまのご来院を心よりお待ちしております! 

 

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矯正治療をする前に知っておきたいこと~治療の目的や必要性についても解説~

2023年2月10日

こんにちは。世田谷区にある三軒茶屋デンタルデザイン歯列矯正歯科です。  

 

矯正治療はSNSや広告で目にする機会も増え、気になっている人も多いのではないでしょうか。しかし、治療名は聞いたことがあっても、種類やその違い、注意点など「わからないことがたくさんある…」「治療前に知っておくべきことは?」など、疑問や不安もありますよね。 

 

そこで今回は、矯正治療の目的や、矯正治療をする前に知っておきたいことをご紹介いたします!現在矯正治療が気になっている人はぜひ参考にしてみてくださいね。 

目次

■矯正治療の目的・必要性
■矯正治療をする前に知っておきたいこと
■まとめ

■矯正治療の目的・必要性


噛み合わせを改善する、良好にするというのが矯正治療の一番の目的です。上と下の歯がしっかりと噛み合い、しっかり機能する位置に歯を移動させます。目的は歯並びを良くして噛み合わせを良くすることではありますが、結果として審美的な面で美しくなるという大きなメリットも得られます。矯正治療をすることで機能性だけではなく審美性の改善も可能なのです。 

 

矯正治療を放っておくと歯並びが自然と良くなるということはないため、歯磨きをしても磨き残しが多くなってしまい、虫歯や歯周病になるリスクが高まります。また、噛み合わせが整っていないことで適切かつ効率よく食べ物を粉砕することができなくなり、唾液を上手に活用できなくなるなど、消化器官へ悪影響を及ぼすこともあります。 

 

また、歯並びは発音にも強く関連していると言われているため、歯並びが良くない状態だと言葉によっては正しく発音できないという問題も起こります。発音障害を改善したい人にとっても矯正治療は有効に働くケースが多いと言われています。さらに、小さなお子さまの場合は、顎の正しい運動を誘導できるため、顔や顎の正しい発育を促せます。顔のコンプレックスを解消したい人にとっても効果的な治療だと言えるでしょう。 

 

矯正で良い噛み合わせと審美的な美しさが得られる

矯正で良い噛み合わせと審美的な美しさが得られる

 

■矯正治療をする前に知っておきたいこと


○歯列矯正の種類

矯正治療とひとことで言っても、歯列矯正には種類があります。主にワイヤー矯正とマウスピース矯正に分けられ、さらにワイヤー矯正では表側矯正のほかに裏側矯正もあります。ワイヤー矯正は歯の表面にブラケットと言われる矯正装置を装着し、そこにワイヤーを通して力をかけることで歯を適切な位置に移動していきます。歯列矯正の先駆けとも言われ、一般的に広く知られている矯正方法です。しかし、この表側矯正に比べて、裏側矯正は難しい治療になるためワイヤー矯正を診療科目に掲げている歯科医院でも、対応していないケースもあります。 

 

マウスピース矯正は近年注目されている矯正方法で、歯の型取りをして制作した透明のマウスピースを装着することでゆっくりと歯を正しい位置に動かしていきます。1日20時間以上装着し、1〜2週間ごとに新しいマウスピースに交換していきます。ワイヤー矯正に比べて痛みが少ない、透明なので矯正していることを周囲に気づかれにくい、取り外しができるなどのメリットがあります。マウスピース矯正の中でも特に選ばれているのは、世界100か国以上の国々で提供され、世界的に認められているインビザラインです。 

 

○虫歯や歯周病がある場合は矯正治療をする前に治療する

どの種類の矯正方法を選択しても、治療を行う前には必ずカウンセリングや口腔内および歯の検査が行われます。検査の時点で歯周病や虫歯がある場合は、まずそこの歯の治療を完了させてから矯正治療に移行します。そのため自分が望んだ時期と、矯正治療開始の時期がずれてしまう可能性があることは視野に入れておく必要があります。 

 

○顎関節に関する問題

矯正期間中は歯が移動するため、全体の噛み合わせは一時的に崩れた状態になります。矯正治療が完了するまで正しい噛み合わせではない状態になってしまうので、顎関節への負担が増してしまうリスクがあります。治療期間中に顎の関節症に対する対応は困難になるため、顎関節の問題の有無は矯正治療開始前にしっかり確認し、対応しておくようにしましょう。 

 

○矯正治療中の痛み

矯正治療中の痛みの感じ方には、元の歯の状態も大きく影響するため、個人差があります。ワイヤー矯正の場合、歯の凹凸が激しかったり歯列が大きくずれている際は、強い力がかかるため、激しい痛みを感じることがあります。しかし矯正装置を装着した直後や、長くても通院後1週間ほどで痛みは徐々に軽くなっていきます。治療が進むうちに徐々に痛みは気にならなくなることがほとんどですが、長い期間継続した痛みがある場合は、すみやかに担当医に相談しましょう。また、痛みに対して強い不安をお持ちの人は、痛みの少ないインビザラインがおすすめです。なるべく痛みが少ない方法が良い、などの要望もカウンセリングで伝えるようにしましょう。 

 

○治療期間と費用

矯正治療には、矯正装置をつけて治療している歯を適切な位置へ動かす期間と、移動させた歯を安定した位置に固定しておくための保定期間があります。個人差もあるため、あくまで目安ではありますが、治療期間は大人の場合全体的な矯正でおよそ1〜3年、部分的な矯正で約3ヶ月〜1年半ほどの期間を要するとされています。保定期間はリテーナー(保定装置)を約2年間ほど装着する必要があります。長い時間をかけての治療になるので、開始する時期は慎重に決めましょう。 

 

費用は、歯科医院や個人差もありますが、下記を目安にしていただけるとわかりやすいでしょう。 

 

治療期間・費用は種類により異なる

治療期間・費用は種類により異なる

 

◇ワイヤー矯正

  • 表側矯正の目安:70~100万円 
  • 裏側矯正の目安:100〜150万円 
  • 部分的な矯正の目安:35~60万円 

 

◇マウスピース矯正

  • 全体的な矯正:約80万円~100万円 
  • 部分的な矯正:約10万円~70万円

 

矯正治療前に種類や費用を知っておくとよい

矯正治療前に種類や費用を知っておくとよい

 

■まとめ


今回は矯正治療の目的やメリット、矯正治療をする前に知っておきたいことについてご紹介してきました。矯正治療の大きな目的は噛み合わせを整えることですが、審美的な面での改善も大きく「横顔を綺麗にしたい」「自信をもって笑いたい」など、それ以外の悩みも解決できる、有効な治療です。 

 

しかし、メリットや得られる効果が大きい分、注意点も多く、徹底した自己管理も必要になります。矯正治療は一般的な歯科治療と比較すると、費用や時間も要するため、担当医としっかり相談して慎重に決めていくことが大切ですよ。 

 

矯正治療前には必ずカウンセリングや口腔内の検査が行われますが、その時に不安や要望、疑問点を担当医に伝えておくことで、治療中や治療後にギャップを感じたり、後悔するという問題を避けられますよ。 

 

自分の歯と口腔内、生活スタイルを総合して見極め、自分に合う矯正方法を見つけてみてくださいね。 

 

当院では、ワイヤー矯正での裏側矯正や、マウスピース矯正のインビザライン、アンカースクリューを用いた矯正など、患者様のご要望や悩みに応じて、幅広い矯正治療をご提案しております。  

 

矯正が気になっている人や歯並びの悩みを抱えている人がいらっしゃいましたら、ぜひお気軽にご相談くださいませ。 

 

公式ホームページからでも受け付けております!  

 

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ワイヤー矯正で注意すること~特徴・知っておきたいことについても解説~

2023年2月3日

こんにちは。世田谷区にある三軒茶屋デンタルデザイン歯列矯正歯科です。  

 

矯正治療には、ワイヤー矯正やマウスピース矯正などの種類があり、さらに、裏側矯正、表側矯正などにもわけられます。近年マウスピース矯正が注目を集めていますが、歯の状態によってはワイヤー矯正の方が適しているケースも存在します。 

 

そこで今回は、ワイヤー矯正をする際に注意することや知っておきたいことについてご紹介いたします! 

目次

■ワイヤー矯正とは?
■ワイヤー矯正で注意すること・知っておきたいこと
■よくあるトラブルは…
■まとめ

■ワイヤー矯正とは?


ワイヤー矯正とは、ブラケットと呼ばれる装置を歯に付け、そこにワイヤーを装着させて繋ぎ、力を加えることで歯を適切な場所へ移動していく方法です。ワイヤー矯正は、歯列矯正の先駆けとも言われ、一般的によく知られている最も伝統のある矯正方法です。そのため、多くの歯科医院で実施されています。 

 

しかし、ワイヤー矯正とひとことで言っても表側矯正や裏側矯正があり、裏側矯正は同じワイヤー矯正であるものの、難度が高いためまだ一般的ではありません。診療科目にワイヤー矯正を掲げている場合でも、裏側矯正を実施しているとは限らないので注意が必要ですよ。 

○特徴

  • マウスピース矯正に比べると自己管理は必要ない 
  • 治療期間が短くなるケースが多い 
  • 適応症例が多い 
  • 矯正装置の取り外しはできない 
  • 耐え難い痛みを生じることがある 
  • 金具を使用して歯列矯正するため、周囲にも気づかれやすい 

 

○治療期間

  • 全体矯正の場合の目安:1〜3年程度 
  • 部分矯正の場合の目安:2か月~1年程度 

 

○治療費用

  • 表側矯正の目安:70~100万円 
  • 裏側矯正の目安:100〜150万円 
  • 部分矯正の目安:35~60万円 

 

ワイヤー矯正はブラケットとワイヤーを装着する方法

ワイヤー矯正はブラケットとワイヤーを装着する方法

 

■ワイヤー矯正で注意すること・知っておきたいこと


○歯を締め付けられるような痛みについて

ワイヤー矯正はマウスピース矯正とは異なり、ワイヤーの力で歯を動かすため、痛みを伴うことが多いとされています。特に、装着・調整直後やその後1週間程度は継続的に痛みが生じることがあります。時間と共に痛みは落ち着きますが、生活スタイルや職業などによっては影響を考慮しておく必要があります。 

 

○周囲に気づかれやすい審美性について

ワイヤー矯正は主に金属製のブラケットを装着して矯正治療を行うため、矯正装置が目立つというデメリットがあります。周囲に気づかれずに矯正したいという方は、審美ブラケットと呼ばれるセラミックブラケットを選択するのがおすすめです。白色および透明の装置になるため、目立ちにくくなります。しかし、金属製と比較すると費用がかさむため、自分の予算と照らし合わせ、担当医と相談しながら決めましょう。 

 

○自宅での口腔内のケアについて

ワイヤー矯正はマウスピース矯正のように取り外しができないため、自宅での丁寧なケアが大切です。矯正装置は歯の間や溝には食べ物のカスや繊維が挟まりやすいため、毎日のケアを丁寧に行うことが重要です。矯正装置や歯をしっかりブラッシングできていないと、虫歯や歯周病になるリスクが高くなってしまいます。歯ブラシはもちろんですが、歯間ブラシやフロスも併用するのがおすすめです。ルーティン化されていることは適当になってしまいがちですが、後々大変な事態にならないよう、日々のケアが大切です。 

 

○口内炎や虫歯について

ワイヤー矯正では、装着している矯正装置の出っ張った部分が頬の内側や口腔内の粘膜を傷つけてしまうため、口内炎になるリスクが高くなってしまいます。一度口内炎ができてしまうと、矯正をしている間中は同じ部分に繰り返し装置が触れるため、治りにくくなってしまいます。 

 

さらに、矯正装置を歯に装着していることで磨き残しが多くなるため、装置の隙間や溝などに歯石が溜まりやすくなります。ワイヤー矯正中は矯正前よりも口腔内が虫歯にかかりやすい環境になってしまうため、注意が必要です。意識してケアしていても万が一虫歯ができてしまった場合、一度矯正装置を取り外して虫歯の治療を最優先で行うことになります。 

 

そうなってしまうと矯正治療を中断することになるため、治療期間は自ずと長引いてしまいます。計画通りに矯正治療を進めていくためにも、毎日の歯みがきを丁寧に行い、虫歯予防に努めていくことが大切です。 

 

○矯正中の食べ物について

矯正治療中は、ガムやキャラメルなどの粘着性の高い食べ物や繊維の多い食べ物を控えることが望ましいとされています。繊維の多い食べ物の例としては、ほうれん草やニラ、ネギ、きのこ類などがあげられます。また、コーヒーやカレー、キムチなど着色しやすい食べ物にも注意が必要です。 

 

■よくあるトラブルは…


○ブラケットが外れる

ブラケットが外れてしまった場合は速やかに歯科医院に連絡しましょう。 

口腔内の粘膜に触れて痛みが強く生じる場合はワックスで保護するのがおすすめです。 

外れたブラケットをなくしてしまうと費用がかかる場合があるため、 

完全に取れてしまった際は、保管して歯科医院に持ち込みましょう。 

 

○奥の方にある針金が抜けたり出てきてしまう

歯が適切に並び、凹凸がなくなってくるとアーチ表面の距離が短くなるため、固いワイヤーが奥歯から伸びて出てきてしまったり、抜けたりすることがあります。痛みが強い場合はすぐに歯科医院に連絡しましょう。 

 

○歯が計画通りに動かない

カウンセリングや治療前の検査は必ず行われますが、把握しきれない問題で予定通りに歯が動かないこともあります。場合によっては治療計画を再び練り直すこともあります。 

 

トラブル発生時は歯科医院に連絡

トラブル発生時は歯科医院に連絡

 

■まとめ


今回はワイヤー矯正の特徴と、ワイヤー矯正をする際に注意することや知っておきたいことをご紹介してきました。最近注目を集めているマウスピース矯正(インビザライン)は、見た目が気にならない、痛みが少ないなど、メリットがたくさんりますが、歯並びが大きく乱れている場合や自己管理が難しい場合などはワイヤー矯正の方が向いているとされています。 

 

どちらの矯正方法を選択しても、歯列矯正は費用も時間もかかるため、担当医と相談を重ね、慎重に判断していくことが大切です。要望を伝えたうえでしっかりと担当医の指示に従って治療をすすめていきましょう。 

  

歯列矯正の大前提にある目標は「歯並びの美しさの実現」「噛み合わせの機能性の回復」です。この記事ではワイヤー矯正についてご紹介してきましたが、一番大事なのは自分の歯と口腔内、生活スタイルを総合して見極め、自分に合う矯正方法を見つけることです。 

   

当院では、ワイヤー矯正での裏側矯正や、マウスピース矯正のインビザライン、アンカースクリューを用いた矯正など、患者様のご要望に応じてさまざまな矯正治療をご用意しています。  

  

矯正をお考えの方や歯並びについてお悩みの方がいらっしゃいましたらぜひお気軽にご相談くださいませ。 

 

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