装置が目立たない裏側矯正で気を付けることは?
2022年5月27日
こんにちは。世田谷区にある三軒茶屋デンタルデザイン歯列矯正歯科です。
乱れた歯並びをキレイにしたいという思いを抱きながらも、矯正装置をつけた口元を周りの人に見られたくないというジレンマでお悩みの方は非常に多いです。
歯列矯正後はキレイな歯並びを手に入れられますが、矯正期間中は短いものでもないので、周りの目が気になることもありますよね。
そんな方におすすめなのが、歯の裏側から矯正装置を取り付ける「裏側矯正」です。
今回は、矯正装置が目立たない裏側矯正中に気を付けたいポイントや裏側矯正のメリット・デメリットなどをご紹介します。
裏側矯正に興味がある方や裏側矯正を検討中の方、周りから目立たない矯正治療をお探し中の方などは、ぜひ参考にしてください。
■裏側矯正について
裏側矯正とは、歯の裏側に矯正装置をとりつけて矯正を行う方法です。
表側矯正が唇側言われるのに対して、舌側矯正と呼ばれることもあります。
外側からは、矯正しているのがわからないのが特徴です。
裏側矯正は固定式で、患者様ご自身で装置を取り外すことはありません。表側からと裏側からだと力のかかり方の違いがありますが、一番の違いは、裏側矯正だと装置が歯で隠れるので目立ちにくいという点でしょう。
そんな裏側矯正は、以下のような方々に特におすすめです。
■接客業や営業職など人前で口元を見せる機会が多い方
■ マウスピース型のように取り外しは面倒だと感じる方
■矯正装置装着時にこまめに歯磨きができる方
■裏側矯正のメリット
まずは、裏側矯正ならではのメリットをいくつか案内します。
・外側から矯正装置が見えない
裏側矯正はその名の通り、裏側に矯正装置をつけるので、矯正していることを見た目でわかりにくいのが大きなメリットです。
周りの目を気にすることなく、矯正中も気にせず大きな口を開けられるでしょう。
おしゃれを妨げることなく矯正できるのは嬉しい魅力ですよね。

・前歯を後方に動かしやすい
裏側矯正では、前歯を後ろ側に移動させやすいというメリットがあります。また、前歯が内側に倒れこむこともほとんどありません。
最近では矯正装置の小型化が進み、全体的に歯を動かしやすい場合もあるでしょう。オーダーメイドで歯の形にぴったり合った装置を作ることにより、歯はさらに動かしやすくなります。
・表側矯正より虫歯になりにくい
表側矯正と比較して、裏側矯正のほうが虫歯になりにくいといったメリットもあります。矯正装置をつけている間は、どうしても歯の裏側が磨きにくくなります。
特に、上の歯は自分で鏡を使っても見えにくい部分です。
しかし、歯の裏側には唾液があたります。
さらに、表側と比較して歯の硬い層の部分が厚くなっています。そのため、表側が磨きにくくなるよりも、裏側のほうが虫歯リスクは低いと言えます。
もちろん、まったく裏側を磨かなくても良いというわけではありません。できる限りのブラッシングを行い、こまめなケアを心がけることが大切です。
■裏側矯正のデメリット
メリットの多い裏側矯正ですが、少なからずデメリットも存在します。裏側矯正を検討中の方は、デメリットもしっかり確認することが大切です。
・食事や会話がしにくい場合がある
裏側矯正の装置によって、食事や会話がしにくくなる可能性があります。会話する際に、矯正装置が舌に当たり、うまく発音できなくなるからです。
ご飯を食べる際は、舌がうまく動かせず、矯正装置のツッパリ感が噛む際の妨げになるのです。
しかし、最近では小型の矯正装置もあるので、このような影響を抑えられるケースがあります。自分に合った矯正装置を選択することが大切です。
・通常の矯正より費用が高い
裏側矯正を検討する際にネックになりやすいのが費用面です。矯正治療の処置自体が表側矯正より難しいので、高額となるのです。予算をしっかりチェックすることが大切になるでしょう。
・違和感が大きい場合がある
裏側矯正は裏側に矯正装置をつけるので、どうしても舌が当たるという多少の違和感があります。舌が当たってケガしてしまうという不安を持つ方もいるでしょう。
また、少し古い形の矯正装置の場合、歯を引っ張られるような独特の感覚があるケースがあります。装置をつけることで痛みを感じる場合もあります。
このように、初めての矯正だと慣れるまでに時間がかかるでしょう。
しかし、こちらも発音のしにくさとなど同様に、改良が進んでいます。新しい裏側矯正装置やオーダーメイドタイプの矯正装置であれば、違和感もあまりないでしょう。
■裏側矯正で気を付けたいポイント
それでは、裏側矯正で気を付けたいポイントをご紹介します。以下のようなポイントを意識して矯正することで、矯正後に後悔することが少なくなるでしょう。
・不安なことは事前に相談する
実際に裏側矯正を受ける前に、じっくりと歯科医師と相談することで心構えができます。
不安なことや気になることは、積極的になんでも質問しましょう。
当院では、プライバシー配慮のため、個室でのカウンセリングを行っております。個室なので周りの目を気にすることなく、不安なことなどをなんでもお話しくださいね。
・保定装置をしっかり取り付ける
裏側矯正は矯正装置を取り外してからも、リテーナーと呼ばれる保定装置を取り付ける必要があります。
この保定期間を怠ると、せっかく時間をかけて矯正した歯並びが元に戻ってしまう可能性があるのです。
特に、裏側矯正は費用もかかるため、無駄にならないようにしたいものです。そのためにも、矯正治療後の保定をしっかり行うことが大切です。
個人差がありますが、保定完了までは数年かかります。年に数回は歯科医院に通い、定期的に医師のチェックを受けましょう。
リテーナーにはマウスピース型とワイヤー型があり、周りから見えにくいものが多いです。
■まとめ
裏側矯正は、目立つ矯正装置をつけるのに抵抗があるという方に最適な矯正治療です。こちらの記事を読んで、裏側矯正に興味を持った方や裏側矯正を受けてみようかと思った方も少なくないと思います。
しかし、裏側矯正ならではのデメリットが気になる方もいるはずです。
そんなときは、実際に矯正歯科の歯科医師に相談してみることをおすすめします。
専門的な知識やスキルを持った専門医師とじっくり話すことで、どのような矯正治療が合っているのかが判断できます。

歯列矯正中にトラブルが起きたときの対応は?
2022年5月20日
こんにちは。世田谷区にある三軒茶屋デンタルデザイン歯列矯正歯科です。
矯正治療を考えているけれど、治療中に虫歯になったり装置が外れたりしたらどうしよう…と不安を持っている方も多いのではないでしょうか。
矯正治療中は、歯に力がかかることによって痛みが出たり、歯が矯正で動くことにより、隠れていた虫歯が見つかる可能性もございます。
今回は、矯正治療中にトラブルが起きたときの対応や、トラブルが起こりにくい矯正治療などをご紹介します。
■矯正治療中は虫歯ができやすい?
矯正治療中に虫歯ができやすいのは、矯正装置がついていることによって歯磨きしにくいことが大きな原因です。
特に、ワイヤー矯正は原則として治療が終わるまで矯正装置を外すことがありません。そのため、矯正装置をつけたまま歯磨きを行うのですが、ワイヤーが通っていることやブラケット周りの汚れが取り除きにくいことから、歯に汚れが残りやすくなってしまいます。
一方で、インビザラインのようなマウスピース型の矯正装置の場合は、装置の取り外しができるので、日々の歯ブラシもいつも通り行うことができますし、万が一、矯正中に虫歯が見つかっても比較的スムーズに治療を行うことができるでしょう。
ですが、虫歯治療により噛み合わせが変化している可能性があるので、新しくマウスピースを設計しなおすことが必要です。
どのような矯正治療を選択する場合でも、治療期間中は虫歯や歯周病にならないように、自宅でのケアをしっかり行うことが重要です。
■矯正治療中に伴う痛みについて
矯正治療中は、痛みが伴う場合があります。
もちろん痛みの感じ方は個人差があり、気にならないという方も多いでしょう。
特に、ワイヤー矯正は口腔内にある矯正装置が頬粘膜や舌、口唇などに当たって、痛みを感じる場合があります。
これは、矯正装置を調節して軟組織に当たらないようにする工夫が大切です。
■矯正治療中に痛みが出たときの対処法
ワイヤーが飛び出て痛みがある場合には、飛び出たワイヤーを切断し、粘膜にあたらないようにする必要があります。少しでも気になる際には遠慮なくご連絡ください。
また、ワイヤーをカバーするための矯正用ワックスを併用するとより安心でしょう。
矯正治療中の痛みには、歯に力がかかることで出る痛みの可能性も考えられます。
もし矯正治療中に痛みが出てきてしまった場合には、痛み止めを使用することも一つの方法です。痛み止めは、市販のものをご購入いただいても大丈夫ですし、歯科医院から処方してもらうことも可能です。不安がありましたら担当の先生にご相談ください。
当院では「クリッピーシステム」という結さつ線を使わない矯正方法も導入しております。
これは、痛みの原因の一つでもあるワイヤーとブラケットの間で生じる「摩擦」をなくすための方法です。
結さつ線を使用しないことで痛みの軽減につながることはもちろん、治療期間の短縮、発音のしにくさの軽減が可能になります。

■矯正装置が外れてしまったら?
ワイヤー矯正では一般的に「ブラケット」という装置を歯の表面や裏側につけ、そこにワイヤーを通して少しずつ力を加えながら歯を並べていきます。
ブラケットは専用の接着剤で歯にしっかりとくっついておりますが、長い矯正治療の間では、何らかのトラブルによってそのブラケットやワイヤーが外れてしまうことがあります。
装置が外れたままになっていると、飛び出たワイヤーで口腔内の粘膜を傷つけてしまったり、歯が予定通りに動かない恐れもあります。
もし、矯正期間中に装置が外れたり、破損してしまったりした場合には、早めにご連絡いただき、ご相談ください。
■矯正装置が外れてしまったときの対処法
一番は、すぐにお口の中を見てもらうことですが、なかなかすぐには歯科医院に行けないという場合もあるかと思います。
すぐに歯医者に行けないときはどうしたらいいのか。
その対処法をいくつかご紹介いたします。
1、 ブラケットが外れてしまった場合
ブラケットは米粒くらいのとても小さなものです。
ブラケットが外れたときには誤って飲み込んでしまわないように注意してください。外れたブラケットが手元に残っている場合には、次にお口の中を見てもらうときまで大切に保管しましょう。
2,ワイヤーが外れてしまった場合
ワイヤーが外れてしまった場合には、ブラケットに差しこめるか確認して元の状態に戻せそうであれば、応急処置として差し込みましょう。これは誤ってワイヤーの先端で口腔内の粘膜を傷つけてしまうのを防ぐためです。ワイヤーの先端が頬の粘膜や、歯茎などに当たっていないか、傷がついていないかも十分に確認してください。
もし、ブラケットに差しこめそうになければ、ワイヤーを切断したり、折り曲げるなどして粘膜に当たらないようにしましょう。
いずれも、一時的な対応になりますので早めにお口の中を見てもらうことが大切です。
■痛みや虫歯が起こりにくい矯正治療
インビザラインのような取り外しができるマウスピース型の矯正治療は、痛みや虫歯が起こりにくいというメリットがあります。
インビザラインは取り外せるので、毎日の歯磨きも普段通りに行うことができます。
また、インビザラインは丸洗いできるため衛生的に使えるといったメリットがあるのです。
自分でお手入れするのはなかなか大変ですが、こまめに歯を磨く習慣がつくため、以前より虫歯や歯周病のリスクが低下するでしょう。
■まとめ
矯正治療中にトラブルが起きないように、日ごろのケアや歯科医院での定期検診を受ける必要があります。
今、症状や違和感がない場合でも、歯科医院で口腔内の状態をしっかり見てもらいましょう。
インビザラインのようなマウスピース矯正は、歯磨きをするときに矯正装置を取り外せるので、矯正中でも口腔内を清潔に保つことが可能です。ほかにも、目立たない、従来のワイヤー矯正と比較して短い治療期間で始められる、といったメリットがあります。
また、矯正治療中に虫歯が発覚した場合でも、インビザラインなら治療期間を伸ばすことなく虫歯治療が可能な場合もあります。治療の状態によっては、今ある虫歯治療と並行してインビザラインを始められることもあるでしょう。
当院では、マウスピース矯正のインビザラインや見えない裏側矯正、アンカースクリューを用いた矯正など、患者様のご要望に応じてさまざまな矯正治療をご用意しています。できるだけ痛みを抑えた矯正治療もありますので、気になる方は、ぜひお気軽にご相談ください。

矯正中の痛みはあるの?痛みを抑えた矯正治療もご紹介
2022年5月13日
こんにちは。世田谷区の三軒茶屋デンタルデザイン歯列矯正歯科です。
歯並びの悪さを改善するなら、歯科医院における矯正治療が一般的でしょう。しかし矯正は歯を移動するので、痛みが気になる方も少なくありません。
矯正治療では、歯が移動する際に感じる歯の痛みが生じる場合があります。
そこで今回は、矯正治療中の痛みや、痛みを抑えた矯正治療の方法、矯正中の痛みに関する対処法を案内していきます。矯正中の痛みについて詳しく知りたいという方は、ぜひ参考にしてくださいね。
■歯が動く際の痛みの原因
歯が動く際の痛みは、食べものを噛んだときに感じることが多いです。噛まなければ、歯が少し浮いた感じがする程度でしょう。
まずは、歯が動く際の痛みの原因やその対処法についてご紹介します。
矯正治療では、歯はどのように動いているのでしょうか。
歯は、歯槽骨という骨部分で支えられています。この歯槽骨の中を歯が動いていっていますが、動く方向の骨が吸収し、空いた場所に歯が移動していくことになります。移動することで空いたところに骨が作成される!というように繰り返していき、歯が移動します。
骨の吸収の初期の段階でプロスタグランジンE2が出ます。これが、歯が動く際の痛みの原因になります。

■矯正中の痛みはどのくらい続く?
では、矯正中に感じやすい痛みはどれくらい続くのでしょうか。
矯正装置を初めて付けた時は、歯に力が加わっている感覚はあると思いますが、通常は痛みをあまり感じないでしょう。
痛みの感じ方には個人差がありますが、通常は、装置をつけてから3時間~6時間くらいで痛みはじめて、ピークはその次の日や2日後でしょう。
3日くらいしますと痛みは緩和されてきて、長い場合であっても1週間程度あると痛みはほとんど感じないと思われます。
また、矯正治療は定期的に通院して調節しますが、調節のたびに3日から1週間程度の痛みを感じることがあります。しかし、初めより2日目、2 回目より3回目とだんだん痛みの強さと期間が緩和されていきます。
さらに、矯正治療が3か月から半年経つと、調節後の痛みもほとんど感じなくなることが多いです。
■矯正装置が舌に当たって痛い場合
裏側矯正装置で治療した際に、痛みを感じる可能性があります。
舌が矯正装置に当たって痛みを感じるのですが、感覚が鈍い頬の粘膜とは異なって、裏側矯正 装置に当たる舌の辺縁部は感覚がすごく敏感ですから、人によっては痛みに耐えきれず、表面の矯正に変更することになるかもしれません。
裏側矯正装置も昔と比べて徐々に小さくなり、前より痛みは軽減できますが、小さいといっても尖ってはいますので、表側の矯正装置と比べると痛みは感じやすいです。
■頬を噛んでしまう場合
矯正し始めの時は矯正装置に慣れていないため、咀嚼する際などに頬を噛んでしまい、痛みが生じる場合があります。 これは、矯正装置の感覚に慣れてくると徐々に少なくなってくるので、あまり心配する必要はありません。
■矯正中の痛みの対処法
では、矯正中に痛みが生じ、我慢できないときはどうすればよいのでしょうか。次は、矯正中に痛みが生じた際の対処法をご紹介します。
口腔内の粘膜に矯正装置が当たって痛みがあるときは、矯正用のワックスを活用しましょう。矯正用ワックスは、矯正装置に付ける粘着性のあるもので、器具が粘膜に当たっている際に、粘膜を保護する役割を持ちます。
口腔内に痛みを感じたら、どの部分に器具が当たっているのかをチェックし、矯正用ワックスを付けましょう。
矯正中に、噛むと痛みが強く出る・何もしていなくても歯が痛いという場合は、食事も辛く感じるでしょう。この場合は、食べ物の工夫をすることが大切です。
矯正治療中は、歯に負担がかかりにくい食べ物なら痛みがあっても比較的食べやすいです。
柔らかいものや水分が多いもの、繊維質でないものなどは、食べやすいでしょう。
■痛みを抑えた矯正治療
矯正による歯の痛みは、基本的に数週間もあれば治まりますが、人によっては「耐えられない」と感じるほどの痛みに襲われることもあるかもしれません。 それに対し、インビザラインなどのマウスピース型矯正装置は、耐えられないほどの強い痛みを感じることがなく、はじめの2~3日程度違和感を覚える程度でしょう。
このインビザラインは、歯に取り付ける矯正装置が柔らかいプラスチックでできているので、口腔内に当たる痛みが少なく、口内炎などの症状も起こりにくいという特徴があります。
ここからは、インビザラインの特徴をご紹介します。
インビザラインなどのマウスピース矯正は、ぴったりとフィットし、必要最小限の力で歯並びを整えるので、痛みの軽減につながります。
また、ワイヤー矯正のように金属部分が歯茎や舌に当たり、粘膜を傷つけるリスクも少ないのです。
マウスピースは、透明な見た目をしているので、周りから見られた時でも矯正装置を付けていることがわかりにくいでしょう。 そのため、人と会話しているときに口元を気にせず、思い切り歯を見せて笑うこともできます。
他人からの視線が気になるという方には、心身のストレスを軽減できるおすすめの治療法です。特に、接客業や営業職など、人と関わることが多い人にもおすすめです。
マウスピースは自由に取り外せるので、歯磨きや食事も今までと同じように行えます。
そのため、食事をしっかり楽しみたい方や、衛生面が気になる方にも最適です。
■当院のインビザラインについて
透明で目立ちにくいインビザラインには、7つのランクが設定されています。当院は、その中でもトップクラスに当たる「ダイヤモンドプロバイダー」の認定を受けています。 こちらは、インビザライン矯正(マウスピース矯正)を年間で150症例以上行った歯科医院が認定されます。
■まとめ
矯正中の痛みは個人差がありますが、辛いまま痛みを我慢することは良くありません。
なかなか痛みが取れずに日常生活にまで支障をきたす場合は、早めに歯科医院を受診し、歯科医師に相談することが大切です。
当院では、マウスピース矯正のインビザラインなど、患者様のご要望に応じた矯正治療可能です。できるだけ痛みを抑えた矯正治療もありますので、気になる方は、ぜひお気軽にご相談ください。

矯正中の歯茎の腫れについて。腫れの原因や予防法は?
2022年5月6日
こんにちは。世田谷区にある三軒茶屋デンタルデザイン歯列矯正歯科です。
歯並びの悪さがコンプレックスになっている、八重歯が目立って気になる、など、歯並びの悪さを治したいと感じている方は少なくありません。
歯並びの悪さが気になると、口を大きく開けて食事するのが恥ずかしくなったり、歯を見せて笑うことが気になったりと、見た目に自信を持てなくなることもあるでしょう。
そんな悪い歯並びを改善するのが矯正治療です。
矯正治療は悪い歯並びや嚙み合わせを改善し、理想的な口元を手に入れることができます。
そこで今回は、矯正治療中によくある歯茎の腫れの問題について詳しくご紹介いたします。矯正治療について詳しく知りたい方は、ぜひ参考にしてください。
■矯正治療中の歯茎の腫れについて
矯正治療中に歯茎が腫れてしまうことは、決して珍しいことではありません。歯茎の腫れは、歯茎の痛みで腫れに気づく方も多いでしょう。また、歯磨き中の出血で、歯茎の腫れに気づくケースもあります。
歯茎の腫れは矯正治療中だけではなく、どのような方でも起こりうるお口のトラブルです。ですが、矯正治療を行っている方と行っていない方では、歯茎の腫れる箇所が少し異なるので注意が必要です。
それは、歯茎が腫れる原因が異なるからです。
同じ原因で歯茎が腫れる場合もあるのですが、矯正装置を付けている関係で歯茎が腫れるケースもあります。
また、歯並びの悪さも歯茎の腫れに影響を及ぼす可能性もあります。
さらに、矯正治療中は歯茎が腫れて痛みが出たり、歯磨きで出血したりする場合もあるのです。
■矯正治療中に歯茎が腫れる原因
では、どうして矯正治療中に歯茎が腫れてしまうのでしょうか。
次は、歯茎の腫れの原因についてご紹介します。
歯肉炎
歯肉炎とは、歯と歯茎の間にある歯周ポケットに歯垢(プラーク)が溜まり続けることによって細菌が繁殖し、歯茎が炎症してしまうことを指します。炎症が起こった歯茎は腫れ、痛みや出血しやすい状態になります。
歯垢が残り続けると、歯肉炎につながります。そのため、矯正治療中でなくても、歯磨きの際に歯垢をしっかり除去できなければ、歯肉炎が発症しやすくなるのです。
矯正治療中に関係なく歯肉炎は起こるのですが、歯並びが悪いと歯磨きしにくくなり、歯垢が残りやすいです。
このケースは、矯正治療中のために歯茎が腫れやすいというわけではなく、歯並びの悪さで歯磨きしにくくなり、歯肉炎になりやすいと言えるでしょう。
また、ワイヤー・ブラケット矯正治療中の場合、矯正装置が邪魔になり、歯周ポケットに歯ブラシの毛先部分がうまく入らず、歯垢が取りにくいです。特に、矯正治療中は歯並びが悪い部分や装置周りに歯垢が溜まりやすいので、歯茎が腫れて歯肉炎になることが痛みや出血につながります。
矯正装置が歯茎に当たる
矯正装置が歯茎に当たったり食い込んだりすることによって、歯茎に傷ができて、炎症を起こして腫れの原因になることもあります。
特に、歯が窮屈に並んでいるような歯並びを、ワイヤー矯正する場合、ワイヤーが歯茎に当たってしまうケースも少なくありません。
また、噛み合わせると高さがなくなる過蓋咬合の場合、歯の表面積が小さくなっているので、ブラケットが歯茎に当たって炎症を起こす場合もあります。
歯の間に汚れが溜まっている
歯垢によって歯肉炎になるのは、歯周ポケットだけではないのです。
歯の間にも歯垢が付きやすく、汚れが溜まると付近の歯茎が炎症を起こして腫れてしまいます。
歯を動かす矯正治療中は、歯と歯に隙間があるので、歯垢が溜まりやすいのです。歯の間は歯ブラシでも磨きにくく、磨き残しがあると歯茎が腫れる原因につながります。
見た目では歯と歯に隙間がないように見えていても、知らないうちに細かい汚れや細菌が入り込んでしまいます。
そのため、矯正治療中でなくても、歯の隙間に汚れが溜まってしまうと、歯茎が腫れてしまうのです。
心身の疲れ、ストレス
歯肉炎は歯磨きで歯垢をしっかり除去できてないと起こりやすいのですが、ストレスや疲れをため込んでいると発症する場合もあります。
ストレスや寝不足、疲れなどは免疫力の低下にもつながるので、少しの磨き残しでも歯肉炎が起きやすいのです。
また、矯正治療中は食事や会話がしにくくなる可能性があるので、口内炎や歯が動く痛みからもストレスを感じてしまうでしょう。そのため、矯正治療中は歯茎が腫れやすい方が少なくありません。

■歯茎の腫れの予防方法
矯正治療中であっても、歯茎が腫れないように予防することはできます。ここからは、歯茎の腫れを予防する方法を見ていきましょう。
しっかり歯磨きを行う
歯茎が腫れる歯肉炎を防ぐには、毎日の歯磨きをしっかり丁寧に行うことが大切です。朝や夜だけではなく、食後に歯磨きをすることで、口腔内を清潔に保ち炎症を防ぐのです。
しっかりと歯周ポケットに歯ブラシの先端部分を当てて、歯垢を除去し、歯肉炎を防ぎましょう。
デンタルフロスや歯間ブラシを活用する
歯ブラシだけでは歯の間を磨くのは困難なので、デンタルフロスや歯間ブラシを使用して磨くことが大切です。
歯の隙間が大きい場合は、歯間ブラシも少し大きめサイズを選びましょう。歯の隣接部分は歯間ブラシが入らないので、デンタルフロスを活用することをおすすめします。
歯が重なり合って歯間ブラシやデンタルフロスが通らないときは、歯周ポケットをピンポイントで磨けるタフトブラシを使用するのもおすすめです。どのアイテムも慣れると簡単に使えるので、ぜひ毎日のお手入れに取り入れて習慣化してください。
歯科医院に定期的に通う
歯茎の腫れを防ぐには、歯科医院に定期的に通って、歯垢や歯石の除去をしてもらうことが効果的です。月に一度ほど通って、歯のクリーニングを行うと、歯垢が歯石になることや歯肉炎・歯周病を防げるでしょう。
歯垢が歯石になると歯磨きで除去できず、歯肉炎や歯周病につながります。ですが、歯科医院でメンテナンスすると、歯石が溜まる心配もありません。
また、歯肉炎になっている部分や歯周病が進行している箇所を自分で知ることができるので、念入りに歯磨きしなければならない箇所も歯科医師が教えてくれるでしょう。
矯正治療中は歯並びや装置の関係で歯磨きしにくいのですが、歯科医院では正しいブラッシング方法も教えてくれます。
デンタルフロスや歯間ブラシの使用方法がわからない場合は、ぜひ当院までお気軽にお尋ねください。
■まとめ
歯茎の腫れや歯肉炎は、どんな方でも起こりやすい口内のトラブルです。
特に、歯磨きを疎かにしていたり、心身に疲れが出ていたりすると、歯茎が腫れやすいので注意しましょう。
矯正治療中は歯磨きしにくいですが、デンタルフロスや歯間ブラシを活用しながらしっかりブラッシングをして免疫力を高め、歯茎の腫れを予防することが大切です。
万が一、歯茎が腫れて痛みや出血がある場合は、早めに歯科医院で診てもらいましょう。
当院では、患者様が抱えていらっしゃるお口のお悩みやトラブル、疑問や不安などにお応えする機会を設けております。
どのような些細なことでも構いませんので、私たちにお話ししていただけたらと思います。ご興味がある方は、ホームページからお気軽にお問い合わせください。一緒にのお悩みを解決していきましょう。