矯正中の歯茎の腫れについて。腫れの原因や予防法は?
2022年5月6日
こんにちは。世田谷区にある三軒茶屋デンタルデザイン歯列矯正歯科です。
歯並びの悪さがコンプレックスになっている、八重歯が目立って気になる、など、歯並びの悪さを治したいと感じている方は少なくありません。
歯並びの悪さが気になると、口を大きく開けて食事するのが恥ずかしくなったり、歯を見せて笑うことが気になったりと、見た目に自信を持てなくなることもあるでしょう。
そんな悪い歯並びを改善するのが矯正治療です。
矯正治療は悪い歯並びや嚙み合わせを改善し、理想的な口元を手に入れることができます。
そこで今回は、矯正治療中によくある歯茎の腫れの問題について詳しくご紹介いたします。矯正治療について詳しく知りたい方は、ぜひ参考にしてください。
■矯正治療中の歯茎の腫れについて
矯正治療中に歯茎が腫れてしまうことは、決して珍しいことではありません。歯茎の腫れは、歯茎の痛みで腫れに気づく方も多いでしょう。また、歯磨き中の出血で、歯茎の腫れに気づくケースもあります。
歯茎の腫れは矯正治療中だけではなく、どのような方でも起こりうるお口のトラブルです。ですが、矯正治療を行っている方と行っていない方では、歯茎の腫れる箇所が少し異なるので注意が必要です。
それは、歯茎が腫れる原因が異なるからです。
同じ原因で歯茎が腫れる場合もあるのですが、矯正装置を付けている関係で歯茎が腫れるケースもあります。
また、歯並びの悪さも歯茎の腫れに影響を及ぼす可能性もあります。
さらに、矯正治療中は歯茎が腫れて痛みが出たり、歯磨きで出血したりする場合もあるのです。
■矯正治療中に歯茎が腫れる原因
では、どうして矯正治療中に歯茎が腫れてしまうのでしょうか。
次は、歯茎の腫れの原因についてご紹介します。
○歯肉炎
歯肉炎とは、歯と歯茎の間にある歯周ポケットに歯垢(プラーク)が溜まり続けることによって細菌が繁殖し、歯茎が炎症してしまうことを指します。炎症が起こった歯茎は腫れ、痛みや出血しやすい状態になります。
歯垢が残り続けると、歯肉炎につながります。そのため、矯正治療中でなくても、歯磨きの際に歯垢をしっかり除去できなければ、歯肉炎が発症しやすくなるのです。
矯正治療中に関係なく歯肉炎は起こるのですが、歯並びが悪いと歯磨きしにくくなり、歯垢が残りやすいです。
このケースは、矯正治療中のために歯茎が腫れやすいというわけではなく、歯並びの悪さで歯磨きしにくくなり、歯肉炎になりやすいと言えるでしょう。
また、ワイヤー・ブラケット矯正治療中の場合、矯正装置が邪魔になり、歯周ポケットに歯ブラシの毛先部分がうまく入らず、歯垢が取りにくいです。特に、矯正治療中は歯並びが悪い部分や装置周りに歯垢が溜まりやすいので、歯茎が腫れて歯肉炎になることが痛みや出血につながります。
○矯正装置が歯茎に当たる
矯正装置が歯茎に当たったり食い込んだりすることによって、歯茎に傷ができて、炎症を起こして腫れの原因になることもあります。
特に、歯が窮屈に並んでいるような歯並びを、ワイヤー矯正する場合、ワイヤーが歯茎に当たってしまうケースも少なくありません。
また、噛み合わせると高さがなくなる過蓋咬合の場合、歯の表面積が小さくなっているので、ブラケットが歯茎に当たって炎症を起こす場合もあります。
○歯の間に汚れが溜まっている
歯垢によって歯肉炎になるのは、歯周ポケットだけではないのです。
歯の間にも歯垢が付きやすく、汚れが溜まると付近の歯茎が炎症を起こして腫れてしまいます。
歯を動かす矯正治療中は、歯と歯に隙間があるので、歯垢が溜まりやすいのです。歯の間は歯ブラシでも磨きにくく、磨き残しがあると歯茎が腫れる原因につながります。
見た目では歯と歯に隙間がないように見えていても、知らないうちに細かい汚れや細菌が入り込んでしまいます。
そのため、矯正治療中でなくても、歯の隙間に汚れが溜まってしまうと、歯茎が腫れてしまうのです。
○心身の疲れ、ストレス
歯肉炎は歯磨きで歯垢をしっかり除去できてないと起こりやすいのですが、ストレスや疲れをため込んでいると発症する場合もあります。
ストレスや寝不足、疲れなどは免疫力の低下にもつながるので、少しの磨き残しでも歯肉炎が起きやすいのです。
また、矯正治療中は食事や会話がしにくくなる可能性があるので、口内炎や歯が動く痛みからもストレスを感じてしまうでしょう。そのため、矯正治療中は歯茎が腫れやすい方が少なくありません。
■歯茎の腫れの予防方法
矯正治療中であっても、歯茎が腫れないように予防することはできます。ここからは、歯茎の腫れを予防する方法を見ていきましょう。
○しっかり歯磨きを行う
歯茎が腫れる歯肉炎を防ぐには、毎日の歯磨きをしっかり丁寧に行うことが大切です。朝や夜だけではなく、食後に歯磨きをすることで、口腔内を清潔に保ち炎症を防ぐのです。
しっかりと歯周ポケットに歯ブラシの先端部分を当てて、歯垢を除去し、歯肉炎を防ぎましょう。
○デンタルフロスや歯間ブラシを活用する
歯ブラシだけでは歯の間を磨くのは困難なので、デンタルフロスや歯間ブラシを使用して磨くことが大切です。
歯の隙間が大きい場合は、歯間ブラシも少し大きめサイズを選びましょう。歯の隣接部分は歯間ブラシが入らないので、デンタルフロスを活用することをおすすめします。
歯が重なり合って歯間ブラシやデンタルフロスが通らないときは、歯周ポケットをピンポイントで磨けるタフトブラシを使用するのもおすすめです。どのアイテムも慣れると簡単に使えるので、ぜひ毎日のお手入れに取り入れて習慣化してください。
○歯科医院に定期的に通う
歯茎の腫れを防ぐには、歯科医院に定期的に通って、歯垢や歯石の除去をしてもらうことが効果的です。月に一度ほど通って、歯のクリーニングを行うと、歯垢が歯石になることや歯肉炎・歯周病を防げるでしょう。
歯垢が歯石になると歯磨きで除去できず、歯肉炎や歯周病につながります。ですが、歯科医院でメンテナンスすると、歯石が溜まる心配もありません。
また、歯肉炎になっている部分や歯周病が進行している箇所を自分で知ることができるので、念入りに歯磨きしなければならない箇所も歯科医師が教えてくれるでしょう。
矯正治療中は歯並びや装置の関係で歯磨きしにくいのですが、歯科医院では正しいブラッシング方法も教えてくれます。
デンタルフロスや歯間ブラシの使用方法がわからない場合は、ぜひ当院までお気軽にお尋ねください。
■まとめ
歯茎の腫れや歯肉炎は、どんな方でも起こりやすい口内のトラブルです。
特に、歯磨きを疎かにしていたり、心身に疲れが出ていたりすると、歯茎が腫れやすいので注意しましょう。
矯正治療中は歯磨きしにくいですが、デンタルフロスや歯間ブラシを活用しながらしっかりブラッシングをして免疫力を高め、歯茎の腫れを予防することが大切です。
万が一、歯茎が腫れて痛みや出血がある場合は、早めに歯科医院で診てもらいましょう。
当院では、患者様が抱えていらっしゃるお口のお悩みやトラブル、疑問や不安などにお応えする機会を設けております。
どのような些細なことでも構いませんので、私たちにお話ししていただけたらと思います。ご興味がある方は、ホームページからお気軽にお問い合わせください。一緒にのお悩みを解決していきましょう。