歯並びや嚙み合わせの悪さが引き起こす体への影響とは
2022年4月29日
こんにちは。世田谷区にある三軒茶屋デンタルデザイン歯列矯正歯科です。
日本人の中でも、生まれつきの歯並びや噛み合わせの悪さがコンプレックスだという方は、意外と多いようです。
特に、歯並びが悪いと、口を大きく開けたり、笑ったりしたときに思わず手で口元を隠してしまう…という方も少なくありません。
歯並びや噛み合わせが悪いと、そういった見た目の問題だけではなく、体のいろいろな部分に良くない影響を与えてしまいます。
そこで今回は、歯並びや噛み合わせの悪さが引き起こす体への影響や改善する矯正治療方法などを詳しくご紹介いたします。
歯並びのコンプレックスを改善して前向きになりたいという方は、ぜひ参考にしてください。
■悪い歯並びや噛み合わせが引き起こす体への影響
それではさっそく、歯並びや嚙み合わせが悪いと引き起こされる体への影響について見ていきましょう。
○虫歯や歯周病のリスクが高まる
人間の口腔内には、ものを噛んでいるときの食べ物や周りの筋肉などによる自浄作用があります。
歯並びが悪いと、自浄作用が阻害されてしまい、歯と歯の隙間や歯と歯茎の間に歯ブラシをしっかり当てることが難しく、磨き残しが起こり、不潔になってしまいます。その結果、虫歯や歯周病のリスクが高くなります。
○ものが噛みにくくなる
悪い歯並びだと、食べ物を前歯でしっかり噛み切ることや、奥歯でよく噛んで飲み込むことが難しくなります。食べ物をしっかり噛まずに飲み込むと、消化を促す唾液が少なくなり、食べ物を胃や腸で分解することとなり、消化不良につながってしまいます。
また、噛む回数が少なくなると、脳の血流まで悪くなり、運動機能や知能などの発達に悪い影響を与えるケースもあります。
○嫌な口臭につながる
歯並びや噛み合わせが悪いことが原因で口がしっかり閉じられないと、口呼吸の癖がついてしまい、お口の中が常に乾燥した状態になってしまいます。
また、よく噛む習慣がないと、唾液の分泌量が少なくなるので、余計に乾燥が進み、お口の中に雑菌が繁殖しやすくなり、口臭がひどくなってしまうでしょう。
○発音に影響を与える
受け口や叢生、上下前歯が咬みあわず常に開いた状態などの場合は、舌の動きが制限されてしまうので、正しく発音できなくなる可能性があります。
○顎に影響を与える
歯並びが悪くなると、噛む際に顎にかかる力が均等でないと、顎の関節や筋肉への負担が大きくなってしまい、以下のような症状が引き起こされるリスクがあります。これを、顎関節症と呼びます。
- 口をスムーズに開けることができない
- 口を動かすと耳のあたりがカクカクと異音がする
- 噛んだ際に顎の関節や周りの筋肉が痛む
また、悪い歯並びは顎の成長にも影響を与え、上下の顎のバランスが悪くなり、頭痛や肩こりにつながるケースがあります。
○顔のバランスが悪くなる
歯並びが悪かったり、歯が飛び出している不正咬合が見られたりする場合、唇が閉じにくくなって口元に締まりがなくなり、見た目の印象に影響を与える可能性があります。
また、口の周りや顎の筋肉の成長や発育不足により、不正咬合や上下の顎にズレが生まれ、顔の左右のバランスが悪くなることもあるでしょう。顔のバランスが悪くなると、肩こりや頭痛、腰痛などにつながるケースもあるので注意が必要です。
○メンタルに影響を与える場合も…
悪い歯並びがコンプレックスになり、人前で気にしてあまり話したがらなくなったり、容姿が気になり消極的になってしまったりと、メンタル面に悪い影響を与えてしまうケースもあります。
歯並びの悪さを矯正治療すると、機能面が回復するだけではなく、審美面や精神面にも良い影響を与えるでしょう。
■悪い歯並びを改善する矯正治療
良い歯並びや噛み合わせを正常咬合と呼びます。
正常咬合になると、多くの問題が解決するでしょう。上下の歯がしっかり噛み合って歯の接触面積が広くなると、咀嚼効率が向上し、食べ物の消化や吸収が促され、心身ともに健康な状態になるのです。
また、健康的な咀嚼活動は脳神経の血流を促し、老化予防にもつながるのです。
悪い歯並びは、歯科医院で行っている矯正治療で改善することが可能です。
矯正治療と聞くと、歯に金属のギラギラした装置を付けるので、目立つのが恥ずかしいといったイメージをお持ちの方も少なくないでしょう。
しかし、これまでの矯正装置とは異なり、現在は目立たない矯正装置が増えています。
例えば、透明なマウスピース型矯正装置を使用する矯正治療や歯の裏側に取り付ける裏側矯正、金属色の装置ではなく半透明の装置を付ける表側矯正などです。
ここからは、透明で目立ちにくいマウスピース型矯正歯科装置をご紹介します。
当院では、インビザラインといわれる透明なマウスピース型矯正歯科装置を利用しています。透明になっているので、装置を付けていることにも気づかれにくいというメリットがあります。
■インビザラインの特徴
マウスピース型矯正歯科装置のパイオニア的存在とも言えるインビザライン。
インビザラインは目立ちにくい・気づかれにくいといった特徴のほかに、ほかのマウスピース型矯正歯科装置と比較して来院回数を大幅に短縮できるといった特徴があるのです。
インビザラインではないシステムの場合、約2~3週間のペースで来院することとなり、その都度歯型を採り、新しいマウスピースを作成する必要があります。そのため、患者様にはそれなりの手間と時間、負担がかかってしまうでしょう。
しかし、インビザラインは基本的に一度歯型を採って、(万が一歯型にズレが生じても2~3回で済みます)3次元画像化技術とCAD/CAM技術によって各ステージのマウスピースをまとめて作成してお渡しできます。
インビザラインでの来院回数は、6週間から8週間に一度のペースで済むのです。
マウスピース型矯正歯科装置は、表側矯正や裏側矯正とは異なり、装置が取り外すことができ、周りから目立ちにくいという特徴があります。しかし、抜歯を必要とするような歯の移動量が大きいケースの場合は、マウスピース型矯正歯科装置では限界がある場合があり、一定期間、ブラケットによる矯正を併用する可能性があります。
インビザラインは取り外しが可能なので、食べたいものが自由に食べられ、食後の歯磨きや洗浄も簡単に行うことができます。ですが、装置を装着する判断は患者様に一任されてしまうので、装置を取り付ける時間が短く、付けない期間があった場合、治療期間が長くなってしまうというデメリットもあるのです。
■当院のインビザライン
インビザラインシステムを開発したアライン社は、インビザラインの取り扱いに関しての認定条件を定めています。
当院の担当医は、インビザライン「認定医」を取得しております。
このようなマウスピース型矯正歯科装置をご検討中の方は、ぜひ一度ご相談ください。まずは、患者様のお口の中の状態を拝見し、インビザラインが適応できるかどうかをお伝えさせて頂きます。
また、当院では患者様が抱えていらっしゃるお口に関するお悩みや疑問、不安などにお応えする機会を設けさせております。どのような些細なことでも構いませんので、お気軽に私たちにお話ししていただけたらと思います。