再矯正プラン
2021年7月30日
■歯並びの後戻りの原因

2021年7月30日
2021年7月29日
こんにちは
切端咬合という噛み合わせを聞いたことありますか?
切端とは、前歯の先端部分のことです。
上顎の前歯と下顎の前歯の切端同士が触れ合う噛み合わせを切端咬合と呼びます。
前歯の先端同士が触れている噛み合わせと聞いても、普通の噛み合わせじゃないと思う方もおられるかもしれません。
しかし、この切端咬合も立派な歯並びの異常です。
噛み合わせが浅すぎるからです。
今回は、切端咬合についてお話しします。
切端咬合についてお話しする前に、理想的な前歯の噛み合わせとはどんな噛み合わせなのでしょうか。
それは、上顎の前歯が下顎の前歯を2〜3mmくらい覆っている噛み合わせです。
そう、先端同士ではなく、上顎の前歯が少し下顎の前歯を覆うのが理想的なので、見た目の点で切端咬合は良くないというわけです。
切端咬合は見た目が悪いだけではありません。
前歯は、食べ物を切ったり、噛みちぎったり役割を担っています。
ハサミを見てみるとわかりますが、ハサミは2枚の刃が先端同士で当たってはいませんよね。重なり合うようになっていますね。
前歯も同じで、先端同士で当たるよりも、重なり合う方がより噛み切りやすい、つまり切端咬合の噛み合わせですと、効率よく食べ物を噛み切れないわけです。
それだけではありません。歯に限らず、先端の薄いところは欠けやすいものです。
包丁もお手入れをきちんとしていないと、欠けてきますよね。
前歯も同じで、切端部分は欠けやすい部分です。
切端咬合の場合、弱い上顎と下顎の先端が常に接触しているため、欠けたりヒビが入ったりしやすくなります。
切端咬合は見た目だけでなく、歯を傷めてしまうリスクもあるのです。
切端咬合も、矯正治療で治せます。
○マルチブラケット法
一般的によく用いられるのが、マルチブラケット法という歯の表面に装着したブラケットという金具と歯全体に通した弾性ワイヤーで歯を移動させる矯正治療法です。
弾性ワイヤーの働きで、歯に余計な負荷をかけることなく安全に歯を移動させられます。
ブラケットとワイヤーが目立ってしまう点や矯正装置があるために食事や会話、歯磨きがしにくいというデメリットがありますが、矯正治療法としては100年近くの歴史があり、ほぼ全ての問題点が洗い出されたと考えられている優れた治療法です。
○マウスピース法
最近、普及しつつあるのが、マウスピースを使った矯正治療です。
この方法は、透明でかなり薄いマウスピースを定期的に交換しながら歯を移動させていきます。
マウスピースはよほどしっかり見ないとつけていることがわからないほど目立ちませんし、取り外しができるので、食事や歯磨きに困りません。
その一方で、1日20時間以上つけなければ効果が得られない、新しいものに交換するのを忘れると歯が移動しないなどのデメリットもあります。
2021年7月28日
こんにちは
矯正治療の対象となる歯並びって、どんな歯並びがイメージされますか。
多くの場合は、出っ歯や受け口、乱杭歯といったところでしょう。
八重歯も思いつく方もおられるかもしれません。
それ以外にも実はいろいろな歯並びを治すことができます。
そのひとつが、過蓋咬合(かがいこうごう)という噛み合わせです。
過蓋咬合とは、深い噛み合わせのことです。
当院でも、過蓋咬合の治療ももちろんしていますよ。
過蓋咬合かどうか、それを判断するのが、オーバーバイトです。
オーバーバイトとは上顎と下顎の前歯の上下方向の噛み合わせのことです。
ちなみに、水平方向の噛み合わせはオーバージェットと言います。
一般的にオーバーバイトが4mm以上の場合を過蓋咬合と言います。
過蓋咬合になると、下顎の前歯が上顎の前歯に隠されて見えなくなります。
過蓋咬合の問題は、見た目だけにとどまりません。
大きく被さる噛み合わせにより、下顎の前歯が上顎の前歯の裏側の歯ぐきに食い込み、口内炎を引き起こすこともありますし、発音が悪くなることもあります。
○マルチブラケット法
マルチブラケット法とは、歯の表面につけたブラケットと、ブラケットの溝を利用して全ての歯に通した弾性ワイヤーを利用して歯を移動させる矯正治療法です。
100年近くに及ぶ歴史があり、ほとんど全ての歯並びを改善させることができます。
過蓋咬合も同じで、マルチブラケット法で改善できます。
○マウスピース矯正
マウスピース矯正は、取り外しができるマウスピースの働きで歯を移動させる矯正治療法です。
マウスピースの交換を繰り返し、歯並びを整えていきます。
過蓋咬合もマウスピース矯正で改善できます。
マルチブラケット法は、確かにほとんど全ての歯並びを整えられるのが利点なのですが、ブラケットと弾性ワイヤーという矯正装置が大変目立ってしまいます。
しかも、矯正装置がついているので食事や歯磨きがしにくくなります。
適応範囲が広いという利点がある反面、見た目や装着感が悪いのがマルチブラケット方の難点です。
マウスピース矯正で用いられる矯正装置は、透明で薄いマウスピースなのでつけていても目立ちません。
しかも食事や歯磨きのときは取り外せますから、装着感も良いです。
その一方で、適応範囲はマルチブラケット法より狭く、例えば過蓋咬合のように飛び出した歯を低くする圧下や低い歯を引き出す挺出はあまり得意ではありません。
そのため、過蓋咬合の程度によっては、マウスピース矯正単独では改善が難しい場合がある可能性も考えられます。
2021年7月27日
受け口が気になって、横顔に自信がない、、でも美容整形は怖くて踏み出せない!なんてお悩みの方、矯正治療で改善できます!
こんにちは!世田谷区の三軒茶屋デンタルデザイン歯列矯正歯科です。
今日は「受け口」についてのお話です。
受け口でフェイスラインが気になる、ちょっと下顎が出ているような気がする、など、周りからは言われないけど自分では気になる、、と言う方は結構多いです。
受け口は美容整形の分野と思っている方もいますが、歯科の専門用語では、「反対咬合」または「下顎前突症」といいます。
受け口の原因は様々ですが、遺伝的要素と後天的要素があると言われていて、遺伝的要素の方が強いと言われています。
・遺伝的要素
特に下顎の形は親からの遺伝的要素がかなり強く出ると言われています。
・後天的要素
上の前歯が生えてくるときに上の前歯より下の前歯の方が出た状態になって生えてしまい、そのまま成長した場合
また、噛むときの癖や舌の癖が長期的に続いた場合や、舌が短いお子さんは舌が上顎を押すことができず、上顎の成長が止まってしまうことがあり、受け口になりやすい傾向があります。
・咀嚼が不十分になってしまう
反対咬合の方は、噛み合わせが悪く、食べ物を咀嚼するときに十分に咀嚼できずに飲み込んでしまうので消化気管に負担をかけ続けてしまい、身体の成長や、脳の働きにも大きな影響を与えてしまいます。
・顎関節症を発症しやすい
顎の動きが悪く、顎に負担がかかりやすくなります。
・言葉の発音がしずらくなる
発音は、前歯の噛み合わせが関係していることから発音がしずらくなります。
・全身のバランスが悪くなる
上顎と下顎のバランスが悪くなると全身の骨格のバランスが悪くなり、他の関節に歪みができてしまい腰痛や肩こりなど、やがて全身の骨格にも影響が出てしまいます。
横顔に自信がない・もっと口元を下げたい・顎の突出感が気になる方、このようなお悩みを持った方、実は少なくありません。美容整形には行く勇気がない、そんな方もいらっしゃるかもしれません。実は受け口は矯正で改善することができる症例なのです。直すことができれば、コンプレックスから開放され、自信を取り戻すことができます!
当院では「横顔を綺麗にしたい方」には矯正治療をおすすめしております。矯正治療と言うと「歯並びを綺麗にする」と言うイメージをお持ちの方が多いと思いますが、副次的効果として、「顔のバランス」を整えたり、「口元の美しさ」も獲得できる場合があります。症例にもよりますが、歯並びを整えることでフェイスラインも同時に整えることができます。このようなフェイスラインのお悩みをお持ちの方も是非お気軽に当院にご相談ください!!
2021年7月26日
こんにちは!
口元のコンプレックスありますか?
歯並びで悩んでいる人も多いと思います。
出っ歯や、受け口、すきっ歯、でこぼこなど、いろんな歯並びがあり、歯並びやかみ合わせの状況は一人一人全員違います。
悪いかみ合わせを構成している歯並びを分類しますと、3種に分類できます。
1つ目:歯のサイズと土台となる骨のサイズに不調和が発生した状態
2つ目:上顎と下顎に前後的な不調和が発生した状態
3つ目:上顎と下顎に垂直的な不調和が発生した状態
歯は、上顎と下顎それぞれ、「歯槽骨」に植わっている状態にあります。
歯槽骨と歯のサイズの調和がとれていると、きれいに並び、見た目も美しくなるでしょう。
ですが、歯槽骨に対して歯が大きい、歯の大きさに対して歯槽骨が小さい、という際には、うまく並ばず凹凸状態になってしまいます。不調和が軽いと、歯の生えかわりの際や顎が成長する時期に矯正治療を行えば、歯列を少し広げながら歯を抜かずに美しく並べられるケースも。
それに対して不調和が大きいにもかかわらず、歯列を広げて無理矢理歯を並べると、矯正治療を行っても口が閉じづらくなって、後戻りしやすくなるでしょう。
歯の位置を含めたあごの骨の異常は、機能的には咀嚼(そしゃく)、嚥下(えんげ)、発音、呼吸などの異常を生じさせるとともに、審美的にも、さまざまな障害を引き起こす可能性があります。
つまり、悪い歯並びの要因は、3つが複雑に絡まり合った状態となるので、お口の状態は人ぞれぞれで大きく違う状態となっております。
そのため、矯正治療は、一人一人の特徴を把握して、その結果に対して的確な治療計画を検討後に立案し、治療を行うオーダーメイド治療となります。
かみ合わせは、人それぞれ違います。
一度、かみ合わせ、歯並びで心配なことがあればご相談ください。
2021年7月21日
矯正のために使用するマウスピースが変色したり、匂いがキツくなっているなんてことはありませんか?
こんにちは
今日はインビザラインなどのマウスピース型矯正装置についてのケアの仕方について詳しく説明していきます!
基本的にワイヤーを使用している矯正方法は取り外しせずに歯に装着した状態でケアをするしかありませんが、インビザラインのようなマウスピースタイプの装置は取り外しするというのが前提のため、装置のメンテナンスがかなり重要です。
マウスピース装置の場合、口から取り外ししている間は、歯には何も装着されていないので、歯磨きを行ったり、フロスなどで口腔のケアができます。意外と装置のケア方法を知らない方がいらっしゃいます。
インビザラインは、マウスピースを装着することにより、歯を移動させられる治療方法です。ですから、多くの時間マウスピースをつけて過ごすことになります。そのため、できるだけ綺麗なものを使いたいところです。
この記事では、インビザラインのケア方法や管理の方法についてご紹介していきます。
インビザラインのマウスピースは、1日20時間以上つけなければなりません。
それを下回ると効果が得られません。約2~3週間のペースで通院し、マウスピースは同一のものをおよそ2週間装着します。
インビザラインを装着して飲食せずとも、長時間つけているとマウスピースにはたくさんの細菌が付着します。
友達との飲食など、外すことがあった場合、不衛生な状態のものは見せられませんよね。
なるべくならば、清潔な状態で使用し続けられるように、日常的なケアがかなり重要です。
インビザラインを取り外した際は、その都度綺麗に洗ってください。
唾液が付着した状態で放置しておくと、石灰化しマウスピースが変色したり悪臭が発生しかねません。
清掃方法は基本的にブラシで磨いていただく必要があり、中性洗剤を使用することをお勧めします。お湯はマウスピースの変形の原因になりますから、使用はNGです。汚れが気になって、こすり洗いだけでは物足りないなら、柔らかいブラシを使用しましょう。マウスピースの表面を傷つけるリスクがあるので、歯磨き粉は使用しないでください。
その理由として、歯磨き粉には研磨剤が入っており、その研磨剤によって装置に傷がつき、傷が付いたことでさらに汚れが付きやすくなります。
マウスピースは多くの時間はめておくため、長時間外していることはそれほどないでしょうが、洗浄後は乾かしてからケースにしまってください。
濡れたままでケースに入れてしまっておくと、雑菌が増えてしまいます。
2021年7月20日
こんにちは
最近は、デジタル化がとても進んでいますよね。
コンピュータシミュレーションの技術がとても進み、世の中のいろいろな現象が将来どのように変化しているのか、かなりの精度で予測できるようになってきました。
歯の移動もシミュレーションで予測できたらいいと思いませんか。
映像で見える化できたらいいと思いませんか。
実は、矯正治療の治療前と治療後をシミュレーションする技術はすでに開発されています。
当院でも、シミュレーション技術を導入して、治療前と治療後をわかりやすく見える化しています。
今回は、矯正治療の治療前と治療後を比較するコンピュータシミュレーションについてお話しします。
いろいろなシミュレーション技術がありますが、その先駆けとなったのが、マウスピース矯正のパイオニアであるインビザラインの開発したクリンチェックというアプリケーション・ソフトウェアです。
クリンチェックでは、まず、iTeroElement と名付けられた口腔内スキャナーという特殊なカメラを使って歯並びを撮影します。
この口腔内スキャナーには、1 秒間になんと 6000 枚もの画像を撮影する能力があります。
その上、スキャニング精度も高く、シリコン印象剤というかなり細かなところまで再現できる歯型取り剤があるのですが、シリコン印象剤に勝るとも劣らないほど歯の細かいところまでスキャンできます。
こうして撮影された歯並びは、すぐさまデジタルデータ化され、コンピュータに取り込まれ
ます。
デジタルデータ化された皆さんの歯並びは、コンピュータで解析されます。
解析が終わると、コンピュータのディスプレイ上に 3D で歯並びが表示されます。
治療前の歯並びから、つまり今の歯並びですね、歯を移動させて、どのようにして歯並びがきれいに整っていくのか、そして最後にどのような歯並びになるのかをわかりやすく見てもらえます。
どれだけの日数が必要かもわかりますから、矯正治療の治療期間も把握しやすいですね。
矯正治療の治療前と治療後をシミュレーションでは、このような利点が得られます。
○治療結果の見える化
治療により歯並びがどのように変化していくのかを、映像で見ることができるため、長期に及ぶ矯正治療に不安がなくなり、治療に対するモチベーションがアップします。
○治療計画を理解しやすい
歯の移動を 3D で表示してくれるので、治療計画がわかりやすくなります。
○治療期間がわかりやすい
どれくらいの期間をかけて、どのように歯を移動させるのかがわかるので、治療期間もはっ
きりします。
2021年7月16日
こんにちは
矯正治療って、歯並び全体をきれいに整えるイメージがあると思います。
ですが、中には「歯並び全体が気になっているわけじゃない」「前歯のここのところだけきれいになれば十分」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そのような希望の方にとっては、歯並び全体を整えるのはオーバーに感じられることでしょう。そこで当院では、部分的に歯並びを整える部分矯正という矯正治療を取り入れています。部分矯正とはどのような矯正治療なのでしょうか。
部分矯正とは、私たち歯科医師の間ではMTM(MinorToothMovement)という限定的な範囲で行う矯正治療のことです。
プチ矯正とよぶところもあるようですね。
全ての歯を移動させるのではなく、気になるところに限って歯を移動させるのが、部分矯正の特徴です。
ブラケットとワイヤーで歯を移動させることもあれば、マウスピースを使って移動させることもあります。
部分矯正にはこのようなメリットがあります。
○気になるところだけ整えられる
部分矯正の1番のメリットは、気になるところだけを選択的に歯並びをきれいに整えることができることです。
前歯の歯並びを整えたいという方が多いですが、歯磨きをしやすくするために小臼歯という少し奥の歯だけを部分的に整える方もいらっしゃいます。
○治療期間が短い
全体を整えるのと比べると、治療期間が短く抑えられます。
○費用が抑えられる部分矯正も歯並び全体の矯正と同じく自費診療ですが、治療費は矯正装置をつける歯が少ないため、部分矯正の方が低めに設定されているところが多いです。
○適応外となることも
部分的に歯並びを整えようにも歯を収めるスペースがどうしても確保できない場合は、歯並び全体を整えなくてはなりません。
適応症例が限定的というのも部分矯正のデメリットです。
○治療後の仕上がり
歯並び全体を整えた場合と比べると、部分矯正の歯並びは仕上がりが劣る可能性が否めません。
○歯を削ることもある
歯並び全体を整える場合は、歯を並べるスペースを確保しやすいのですが、部分矯正では限られた範囲でスペースを確保しなくてはなりません。
そのため、歯の一部を削ってスペースを確保しなくてはならないこともあります。
先にご説明した通り、部分矯正は適応症例が限られます。
詳しくは術前検査をしなければ判断できませんが、部分矯正で対応できる可能性のある歯列不正は以下の通りです。
・前歯部のわずかな隙間
・前歯を中心とした軽度の乱杭歯
・数本以内の歯列不正・矯正治療を終えた後の後戻り
2021年7月15日
こんにちは
みなさん矯正治療のメリットは何ですかと聞かれれば、『見た目が良くなる』『噛み合わせが良くなる』
など、いろいろ思いつくことでしょう。しかし、反対にデメリットについてはあまり知られ
ていないのではないでしょうか。メリットがあるものには、デメリットもあるものです。デ
メリットというのは話しにくいものですが、今回は、矯正治療のデメリットを、正直に(笑)
お話ししましょう。
矯正治療のイメージとして思い浮かべられるのは、マルチブラケット法です。歯の表面にブ
ラケットを装着し、ブラケットの溝に通した弾性ワイヤーの弾力性を利用して歯を移動さ
せる治療法です。この治療法では、ブラケットや弾性ワイヤーなどの矯正装置がどうしても
目立ってしまいます。また、ヘッドギアなどの顎外装置を併用すれば、なおさらです。矯正
治療の方法によっては、矯正装置が目立ってしまうのもデメリットのひとつです。
歯並びをきれいに整えるためには、歯を移動させなければなりません。歯に適切な力を加え
て、歯を少しずつ移動させていくわけです。多くの場合、矯正治療の初期段階だけですが、
歯が動くときに痛みを感じることがあります。
矯正治療では、歯を移動させるために矯正装置を装着します。しばらくすると矯正装置の異
物感や装着感に慣れるようになりますが、慣れるまでの間は、話しにくくなります。
矯正治療が始まると、矯正装置が歯に装着されますが、矯正装置が装着された歯は歯磨きが
しにくくなります。これはマルチブラケット法の場合で、特に顕著になります。虫歯や歯周
病の原因は、歯の表面のプラークの中に潜んでいる細菌です。虫歯や歯周病を防ぐためには
歯磨きが重要なことはご存知の通りですが、歯磨きがしにくくなりますから、矯正治療中は
虫歯や歯周病のリスクが高まります。マウスピース矯正では、マウスピースを外すことで歯
磨きはしやすくなりますが、マウスピースを装着している間、歯と歯の間への唾液の流れが
悪くなるため、唾液の洗浄力や抗菌作用が十分に得られなくなり、やはり虫歯や歯周病のリ
スクは高くなります。
すでに虫歯や歯周病になっている歯があると、虫歯や歯周病が悪化するリスクがあるため、
それらを治療してからでないと矯正治療を受けることはできません。
我が国の健康保険制度では、病気の治療に対し保険の給付が受けられます。歯列不正に対す
る矯正治療は、病気の治療ではなく、美容医療とされているため、保険給付の対象外となっ
ています。そのため、矯正治療は自費診療となり高額となります。
■治療期間が長い
矯正治療では、歯に弱めの適切な力を持続的に加えて歯を少しずつ移動させます。強い力で
早く移動させようとすると、かえって歯が移動しなくなったり、骨や歯根が吸収されたりす
るリスクがあるからです。そのため、治療期間が長期化します。歯並びなどによって治療期
間に差はありますが、2〜3 年かかることも珍しくありません。
2021年7月14日
当院では、患者さんが抱えていらっしゃるお口のお悩みや疑問・不安などにお応えする機会を設けております。どんなことでも構いませんので、私たちにお話ししていただけたらと思います。
ご興味がある方は下記からお問い合わせください。