術前術後シュミレーション
2021年7月20日
こんにちは
最近は、デジタル化がとても進んでいますよね。
コンピュータシミュレーションの技術がとても進み、世の中のいろいろな現象が将来どのように変化しているのか、かなりの精度で予測できるようになってきました。
歯の移動もシミュレーションで予測できたらいいと思いませんか。
映像で見える化できたらいいと思いませんか。
実は、矯正治療の治療前と治療後をシミュレーションする技術はすでに開発されています。
当院でも、シミュレーション技術を導入して、治療前と治療後をわかりやすく見える化しています。
今回は、矯正治療の治療前と治療後を比較するコンピュータシミュレーションについてお話しします。
■口腔内スキャナーiTeroElement
いろいろなシミュレーション技術がありますが、その先駆けとなったのが、マウスピース矯正のパイオニアであるインビザラインの開発したクリンチェックというアプリケーション・ソフトウェアです。
クリンチェックでは、まず、iTeroElement と名付けられた口腔内スキャナーという特殊なカメラを使って歯並びを撮影します。
この口腔内スキャナーには、1 秒間になんと 6000 枚もの画像を撮影する能力があります。
その上、スキャニング精度も高く、シリコン印象剤というかなり細かなところまで再現できる歯型取り剤があるのですが、シリコン印象剤に勝るとも劣らないほど歯の細かいところまでスキャンできます。
こうして撮影された歯並びは、すぐさまデジタルデータ化され、コンピュータに取り込まれ
ます。
■3D シミュレーション
デジタルデータ化された皆さんの歯並びは、コンピュータで解析されます。
解析が終わると、コンピュータのディスプレイ上に 3D で歯並びが表示されます。
治療前の歯並びから、つまり今の歯並びですね、歯を移動させて、どのようにして歯並びがきれいに整っていくのか、そして最後にどのような歯並びになるのかをわかりやすく見てもらえます。
どれだけの日数が必要かもわかりますから、矯正治療の治療期間も把握しやすいですね。
■シミュレーションの利点
矯正治療の治療前と治療後をシミュレーションでは、このような利点が得られます。
○治療結果の見える化
治療により歯並びがどのように変化していくのかを、映像で見ることができるため、長期に及ぶ矯正治療に不安がなくなり、治療に対するモチベーションがアップします。
○治療計画を理解しやすい
歯の移動を 3D で表示してくれるので、治療計画がわかりやすくなります。
○治療期間がわかりやすい
どれくらいの期間をかけて、どのように歯を移動させるのかがわかるので、治療期間もはっ
きりします。