すきっぱと矯正
2018年7月26日
こんにちは、東京都世田谷区の三軒茶屋デンタルデザイン歯列矯正歯科 院長の内澤です。
歯は子供の時期に一度生え変わりが起こります。
そのあとは、ちゃんと歯磨きでお口の中の汚れがきれいに除去できて、かつかみ合わせや歯並び状況が良好だと生え変わった歯は残りやすくなります。
また、この歯がどのように支えられているのかというと、歯は骨の中に埋まっており、また歯と骨は歯根膜という繊維で接続されています。
このように歯が骨に支えられ維持されることで、食べ物を噛んでもぐらぐらしないで食事をとることができますが、もし歯槽膿漏などによって、歯を支えている骨が減少し、骨が歯を支えることができなくなると歯がぐらぐらし、さらに進むと歯が抜けます。
つまり、歯の維持に支える骨の量は重要となり、骨の量のためには歯磨きでお口の中の汚れを除去して、口腔内環境を良好に歯槽膿漏を予防する必要があります。
矯正治療では、支えるの骨の量も重要ですが、さらに歯を並べるための骨の量も必要となります。
骨の面積と歯の幅径の関係
矯正治療でも、歯を支えている骨の量は重要ですが、それ以外には、歯を支えている骨の面積と歯の幅径の合計が需要となります。
すべての歯の幅径の合計と、歯が生える骨の幅が一緒になると、歯はきれいに並ぶことができます。
しかし、歯の幅径が骨よりも大きくなると、歯並びはでこぼこになります。また歯の幅径が骨よりも小さくなると、歯並びはすきっぱとなります。
つまり、すきっぱやでこぼこは骨の面積と歯の幅径の関係が大きくかかわります。
すきっぱの改善
今回はすきっぱの治療を行った治療をご紹介をいたします。
来院理由はすきっぱの改善
現状として、下顎の歯が相対的に上顎よりも前方に出ていて
上下ともに歯の幅径の総和よりも、歯が生える骨の幅が大きかったため、すきっぱとなっておりました。
上顎の歯が一本内側に入っておました。
マルチブラケットを使用し、上顎の一本のみ抜歯を伴う治療をおこないました。
治療期間が2年半程度でした。


まとめ
すきっぱや、でこぼこは骨の面積と歯の幅径の関係が大きくかかわります。
すきっぱの改善には、矯正装置が必要となります。
一度ご相談ください。
マウスピース型矯正装置(インビザライン)と矯正
2018年7月15日
こんにちは、東京都世田谷区の三軒茶屋デンタルデザイン歯列矯正歯科 院長の内澤です。
矯正治療では色んな種類の矯正装置を使用して治療を行います。
そのなかで目立たない矯正装置には裏側矯正やマウスピース型矯正装置があります。
マウスピース型矯正装置には使用上の注意があります。

使用時間は20時間以上
基本的にマウスピース型矯正装置(インビザライン)の使用時間は20時間以上となります。
しかし、一般的な固定式で取り外しのできない矯正装置は24時間取り外しができない状態となります。
つまりマウスピース型矯正装置(インビザライン)は食事と歯磨きの時間は取り外すことができます。
そのため、矯正治療前と変わらない状態で食事をとることができます。
また、装置を取り外すことができることで、歯を磨きやすくなりますし
また装置は効率的に手に取って直接洗浄することができるため衛生的です。

チューイを使用する
マウスピース型矯正装置(インビザライン)のシステムはパラパラ漫画のように治療前の歯並びから理想とする歯並びまでの動きをデジタルでシミュレーションを行い、それぞれのステップごとにマウスピースを作成します。作成されたマウスピースを決まった期間で交換を行います。
マウスピースをはめることで、歯がマウスピースの形の位置関係に一致する動きをするため歯は動きます。
つまり、新しいマウスピースをはめると、マウスピースの歯並びと実際の歯並びにギャップがあるため。最初のほうはマウスピースをはめても浮き上がってきます。
浮き上がったまま装置を使用すると、歯に適切な力がかからないためシミュレーション通りの歯の動きはしません
そこで、マウスピースの適合性を上げるため、チューイを使用します。

装置の清掃方法
矯正装置はほぼお口の中に入った状態で使用するため、洗浄しないと衛生的ではありません。
洗浄方法は多種多様で、歯ブラシのみで磨く方法、中性洗剤を併用する方法、洗浄剤(リテーナー洗浄剤や入れ歯洗浄時)を使用する方法などがあります。
しかしやってはいけない方法があり、それは歯磨き粉を使用した洗浄です。
理由として、歯磨き粉には研磨剤が入っており、研磨剤によって装置に傷が付いてしまい、より装置が汚れやすくなります。

まとめ
マウスピース型矯正装置には、注意事項はいろいろとありますが、それ以上に患者様自身で装置の
取り外しができたり、また目立ちづらかったりとメリットの多い矯正装置となります。
出っ歯と矯正治療
2018年7月14日
こんにちは、東京都世田谷区の三軒茶屋デンタルデザイン歯列矯正歯科 院長の内澤です。
歯並びやかみ合わせの状況は一人一人全員違います。
出っ歯や、受け口、すきっぱ、でこぼこなど、いろんな歯並びがあり、歯並びで悩んでいる人も多いと思います。
出っ歯だと一般的に前方に歯が出ているため、ものが当たったりすることで、前歯が折れたり脱臼する外傷のリスクが高くなります。
一般的に出っ歯は2種類に分類することができます。
一つが、前歯の傾斜が強い状態
一つが、上下前歯の前後的位置が大きく離れている状態となります。
前歯の傾斜や、前歯の前歯部位置の改善するためには、前歯を後方に動かす必要があります。前歯を後方に動かすためには、後方に歯を動かすスペースがないと歯が動きません。
このスペースを確保するために矯正治療では、親知らずの生えるスペースを使用したり、歯の大きさを小さくしたり、中間の歯を抜歯したりします。
どの方法を使用してをスペースを確保するかは、歯並びのでこぼこの量や、歯を支えている骨の状況、上下前歯の位置関係など複数の情報を含めて決定します。
出っ歯の改善
今回は出っ歯の改善をおこなった患者様をご紹介します。


来院理由としては、出っ歯の改善(上顎の前歯の突出、また前歯の傾斜を改善)したいとのことでした。
お口の中の状況としては、上下顎に軽度から中程度のでこぼこが認められ
上顎の前歯の傾斜が強く、また上下前歯の前後的位置が下顎より前方にある状態(実測値6.0㎜(標準値が2~3㎜))でした。
治療としては、すべての歯にマルチブラケット装置を装着して治療を行いました。
また上顎のみの抜歯を行いました。
抜歯の部位としては、上顎の左右前から数えて4番目の歯を抜歯しました。
治療期間は2年間でした。
また、出っ歯の改善を行うと、前歯が相対的に後方に後退すると、口元の後退もして横顔の改善(口元が出ているこのとの改善)も可能となります。
まとめ
矯正治療では、一人一人のかみ合わせや歯並びの状況にあわせた治療方法立案し、施術します。
そのため、歯並びで悩んでる場合には一度ご相談ください。
口腔内スキャナー(iTero)と矯正治療
2018年7月7日
こんにちは、東京都世田谷区の三軒茶屋デンタルデザイン歯列矯正歯科の院長 内澤です。
矯正治療ではもちろんのこと、歯並びやかみ合わせの状況を把握することは歯科診療では必須となります。
そこで、直接お口の中を見るだけでは細かいところまで把握するのは難しいので、歯科では歯型の模型を作成し、治療計画の立案を行います。
歯型模型の作成方法
歯型模型の作成方法の一つとして粘土のような材料を使用した型取りを行い、型取りによって得られた型に石膏を盛ることで歯型の模型を作成しますが、この従来の方法では、型取りに使用する材料が、ある程度の流動性を有すること、また型取り時に多量の材料がお口の中に入るため、患者様によっては嘔吐反射など不快感を感じる方もいらっしゃいました
そこで三軒茶屋デンタルデザイン歯列矯正歯科では口腔内スキャナーを導入したことで、嘔吐反射などの不快感の軽減に一役をになっております
つまり、口腔内スキャナーでは口腔内の歯並びの情報をカメラで撮影し、お口の中の歯並びや、かみ合わせの情報をデジタル情報として取得後に、得られた情報を元に三次元構築された歯型を作成することができます。

また、三軒茶屋デンタルデザイン歯列矯正歯科の口腔内スキャナーでは、得られた三次元構築された歯型を使用して、矯正治療後の歯並びを予測した仮想の歯並びを作成することができるため、大まかな治療後の歯並びを見ることができます。
また、三軒茶屋デンタルデザイン歯列矯正歯科では、デジタル化にも力を注いでおり口腔内スキャナーから得られた三次元デジタル化情報を使用して、マウスピース型矯正装置の作成や、舌側矯正の作成を行っております。
口腔内スキャナーを使用したデジタル化のメリットとしては従来型の型取りと比較して矯正装置を作成するまでのステップが減少するため、それだけ矯正装置の精度が上がるといわれております。
まとめ
口腔内スキャナーを使用したデジタル化のメリットとして、矯正装置の精度の向上、印象採得時の嘔吐反射の軽減等とメリットの多い方法です。