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目立たない歯科矯正~裏側矯正について~

2022年10月28日

こんにちは。世田谷区にある三軒茶屋デンタルデザイン歯列矯正歯科です。

 

歯の矯正治療をお考えの方の中には、「ただ、あの目立つ矯正器具を装着するのはどうも…」と悩んで、躊躇されている方もいるのではないでしょうか?

実は今では、矯正治療をしていることを気づかれずに治療を行える方法があります。それが「裏側矯正(リンガルブラケット)」と呼ばれるものです。

今回は矯正装置が目立たない裏側矯正についてご紹介いたします。

目次

■矯正装置が目立つデメリットがあった歯科矯正
■裏側矯正(リンガルブラケット)とは
■裏側矯正のメリット
■裏側矯正のデメリット
■上の歯は裏側に・下の歯は表側にすることも可能
■裏側矯正で気を付けたいポイント
■当院での裏側矯正で採用している「クリッピー」システムの特徴
■まとめ

■矯正装置が目立つデメリットがあった歯科矯正


従来、歯科矯正治療で使われてきたのが、「マルチブラケット矯正(ワイヤー矯正)」です。

 

これは、個々の歯の表面にブラケットと呼ばれる小さな金属製の装置を接着し、それらにワイヤーを通して、歯並びを矯正していく方法です。みなさまが「歯の矯正」といって思い浮かぶイメージは、このマルチブラケット法の矯正ではないかと思います。

 

マルチブラケット法は、ほとんどの症例に対応可能であり、現在でも非常に有効な治療方法です。

 

しかし、このマルチブラケット矯正には、金属製のブラケットやワイヤーが目立ってしまうというデメリットがありました。そのデメリットを解消するために開発された方法が、歯の裏側矯正(リンガルブラケット)です。

 

マルチブラケット法はほとんどの症例に対応可能な治療方法

マルチブラケット法はほとんどの症例に対応可能な治療方法

 

■裏側矯正(リンガルブラケット)とは


裏側矯正とは、歯の裏側にブラケットをとりつけて、そこにワイヤーを通すことで矯正を行う方法です。舌がある側に装置を取り付けるため、「舌側矯正」と呼ばれることもあります。

 

歯の裏側にあるため外側からは、矯正しているのがわからないのが特徴です。

 

裏側矯正は外側からは見えない

裏側矯正は外側からは見えない

 

■裏側矯正のメリット


ここから、裏側矯正ならではのメリットをいくつかご紹介します。

○外側から矯正装置が見えない

先ほどもお伝えしましたが、裏側矯正はその名の通り、裏側に矯正装置をつけるので、矯正していることが見た目でわかりにくいのが大きなメリットです。

 

そのため周りの目を気にすることなく、矯正中も気にせず口を開けることができ、接客業や営業職といった人前で口元を見せる機会が多い方にも向いています。

 

○前歯を後方に動かしやすい

裏側矯正では、前歯を後ろ側に移動させやすいというメリットがあります。また、前歯が内側に倒れこむこともほとんどありません。

 

加えて最近では矯正装置の小型化が進んだため、オーダーメイドでご自身の歯の形にぴったり合った装置を作ることにより、歯はさらに動かしやすくなります。

 

○従来の矯正より虫歯になりにくい

また裏側矯正のほうが、歯の表側に装置をつけていた従来の矯正と比較して、むし歯になりにくいといったメリットもあります。

 

確かに矯正装置をつけている間は、装置をつける前と比べてどうしても歯の裏側が磨きにくくなります。しかし、歯の裏側には唾液があるのである程度汚れを洗い流してくれます。そのため、装置をつけるのであれば、表側よりも裏側のほうがむし歯になるリスクは低いと言えるのです。

 

だからといって、まったく裏側を磨かなくても良いというわけではありません。ブラッシングなどの、こまめなケアを心がけることが大切です。

 

■裏側矯正のデメリット


メリットの多い裏側矯正ですが、少なからずデメリットも存在します。裏側矯正を検討中の方は、デメリットもしっかり確認することが大切です。

○会話などがしにくい場合がある

裏側矯正の場合、従来よりも会話などがしにくくなる可能性があります。

ご飯を食べる場合は舌がうまく動かせず、矯正装置のツッパリ感が噛む際の妨げになることがあります。また会話する際、矯正装置が舌に当たりうまく発音できなくなるケースも…。

 

しかし、最近では矯正装置の小型化で、このような影響を抑えられるケースがあります。歯科医師と相談の上、自分に合った矯正装置を選択することが大切です。

 

○通常の矯正より費用が高い

裏側矯正を検討する場合に、ネックになりやすいのが費用面です。矯正治療における処置自体が表側矯正より難しくなるため、その分費用も高額となります。ご自身の予算と照らし合わせた上で、ご判断ください。

 

○違和感が大きい場合がある

裏側矯正は裏側に矯正装置をつけるので、どうしても舌が当たるという多少の違和感があります。舌が当たってケガしてしまうという不安を持つ方もいるでしょう。

 

■上の歯は裏側に・下の歯は表側にすることも可能


裏側矯正については、上下の歯に裏側矯正装置を付けることができるほか、上顎は裏側、下顎は表側に装置を付ける「ハーフリンガル」にすることもできます。

 

上の歯は日常の中では誰かから見られてしまうので、その箇所は裏側から装置を装着します。日常の中ではあまり露出しない下の歯については、表側から装置を付けるという形式です。

 

こうすれば上下とも裏側矯正にした場合に比べ、治療費がリーズナブルになる他、発音のしづらさ、舌への違和感も軽減されます。

 

■裏側矯正で気を付けたいポイント


裏側矯正を行う際は、気を付けていただきたいポイントが何点かあります。以下のようなポイントを意識して矯正することで、矯正後に後悔することが少なくなるでしょう。

○保定装置をしっかり取り付ける

裏側矯正は矯正装置を外してからも、「リテーナー」と呼ばれる保定装置を取り付ける必要があります。

この保定期間を怠ると、せっかく時間をかけて矯正した歯並びが元に戻ってしまう可能性があるのです。

 

特に、裏側矯正は通常の矯正よりもコストがかかるため、それが無駄にならないようにしたいものです。そのためにも、矯正治療後の保定をしっかり行うことが大切です。

 

個人差がありますが、保定完了までは数年かかります。年に数回は歯科医院に通い、定期的にチェックを受けましょう。

 

○不安なことは事前に相談する

実際に裏側矯正を受ける前は、じっくりと歯科医師と相談することで心構えができます。不安なことや気になることは、積極的になんでも歯科医師に質問しましょう。

 

当院では、プライバシー配慮のため、個室でのカウンセリングを行っております。個室なので周りの目を気にすることなく、不安なことなどをなんでもお話しください。

 

■当院での裏側矯正で採用している「クリッピー」システムの特徴


裏側矯正に利用する装置のメーカーは複数ありますが、当院では「クリッピー」と呼ばれるシステムを利用しています。クリッピーの特長を簡単にご紹介します。

○従来装置よりも「快適」

従来の装置よりも薄いため違和感があまりなく、発音の問題も少なくなります。

 

○「治療期間」が短い

痛みの軽減、治療の期間短縮のキーポイントが、ブラケットとワイヤーとの「摩擦」です。摩擦が小さいと、痛みが軽減し、短期治療も可能になります。

 

一般的な矯正装置は、結さつ線にて、矯正装置を固定していました。結さつ線を使うと、ブラケットとワイヤーの間で摩擦ができ、痛みで悩んだり、治療が長期化してしまっていました。

 

しかし、クリッピーシステムは結さつ線を利用しません。そのため、痛みの軽減、治療期間の短縮を可能にします。

 

■まとめ


今回は、裏側矯正についてご紹介してきました。当院では裏側矯正を始め、患者様の希望や予算に沿った様々な矯正方法のご提案が可能です。

 

個別の無料相談の他、通常3万円ほどかかる「検査診断」も無料で行っております。その他、無料のメール相談も実施していますので、どうぞお気軽にお問い合わせください。

 

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矯正の必要期間はどれぐらい?何年かかる?

2022年10月21日

こんにちは。世田谷区にある三軒茶屋デンタルデザイン歯列矯正歯科です。

 

歯の矯正はすることで歯並びが美しく整い、噛み合わせなどが改善するなどのメリットがあります。

しかし中には、矯正がどれくらいの期間していなければならないのか具体的に分からず、「歯が美しいと言える段階にくるまでには、何年もの長い期間を矯正しなければならない…」という不安を感じているという方もいるでしょう。

もし、早く矯正の期間を終わらせることが可能であれば、どのようなことすればいいのかについても気になるところですよね。

そこで今回は、矯正の期間がどれくらい必要なのかについてご解説します。

目次

■矯正の期間は一般的にどれぐらい?
■なぜ矯正には時間がかかるの?
■不正咬合の種類について
■歯列矯正をすることでのメリット
■歯列矯正をすることでのデメリット
■まとめ

■矯正の期間は一般的にどれぐらい?


歯列矯正は治療する方法や部分か全部の矯正かによって期間がそれぞれ異なります。全体的な歯列矯正をまとめると、6ヶ月〜3年ほどが治療期間と言われています。

それぞれの矯正の種類ごとの期間をご解説いたします。

○部分矯正

部分矯正の期間は6ヶ月〜1年ほどになります。

最も、歯列矯正の中で短い期間である部分矯正ですが、こちらは前歯だけに特化しているものになります。

前歯は歯自体の動く距離が長くないため、治療期間は短いものの、歯の傾き方などでは最大でも1年ほどはかかるケースもあります。

ただ、こちらの部分矯正は前歯だけに特化している矯正なので誰でもできるというわけではありません。矯正での噛み合わせ治療の必要がない方や軽度な症状の方に向いています。

 

○全部矯正

全体的に矯正を行う場合の期間は2〜3年ほどになります。

大人の場合、矯正で歯を動かくことができるのは1ヶ月に約1ミリほどのかなりゆっくりなペースなので時間がかかります。そのため、歯並びが悪いとなるとさらに期間は伸びてしまう可能性が考えられるでしょう。

時間はかかるものの、しっかり治療を行えば全体的に歯並びが良くなり印象がガラリと変わります。全体的な歯並びが悪く噛み合わせ治療の必要などの症状の方に向いています。

 

■なぜ矯正には時間がかかるの?


歯列矯正は短い期間の部分矯正であっても6ヶ月〜1年ほど時間がかかります。なぜ歯列矯正はこれほど時間がかかるのでしょうか?

ただ歯に器具をつけているだけなのでは?と疑問に感じている方もいるでしょう。歯列矯正の期間がここまでかかる理由についてご解説いたします。

○骨が変化するため

歯列矯正は矯正の器具を使って圧力を加え、歯を動かします。つまり骨を動かすという行動をしているのが歯列矯正ということになります。

骨は硬い上に、急に骨を動かしてしまうと、骨が損傷してしまったり全体的なバランスが一気に崩れてしまいます。そのため、歯列矯正はゆっくり時間をかけて歯を動かしているのです。

 

○骨の変化を活用しているため

歯列矯正では、骨代謝という古い骨を分解や吸収をし同時に新しく骨を作っていくメカニズムを活用しています。歯列矯正はその骨代謝のメカニズムを器具をつけ一定の圧をかけることで人工的に行っています。

かけられた圧力の反対側では、動いた骨の隙間を埋めるように骨を作っていきます。
歯列矯正はこういった骨の変化を促すことを活用しているため治療にかなり時間が必要なのです。

 

○「矯正期間」と「保定期間」があるため

歯列矯正に時間がかかるのは、「矯正期間」と「保定期間」というものが必要だからです。

矯正期間は、「歯が動かすまでの期間」のことで、保定期間は「歯を固定させるための期間」になります。

矯正期間は、矯正したい歯を理想の位置に動かす期間なので歯並びの状態や治療内容によっては期間が変わります。矯正期間終了後、時間をかけて理想の位置にした歯は元に戻ろうとします。そのため、保定期間という元の状態に戻ろうとする働きを阻止する期間が必要になるのです。

 

■不正咬合の種類について


不正咬合(歯並びが悪い)にもさまざまな種類があります。ご自身がどの不正咬合に当てはまるのかぜひご確認くださいませ。

○空隙歯列

歯と歯の間の隙間ができている歯並びです。よく「すきっ歯」と言われている歯並びのことを示しています。

空隙歯列は顎の大きさが歯よりも小さいことや本数が不足していることなどで起こり得ます。また、歯の隙間が汚れを溜め虫歯や歯周病になってしまう可能性も高まります。

 

○叢生

歯の生えている方向がバラバラの状態で凹凸があるように見えたり、歯同士が重なっている状態のことを「叢生」といいます。顎の大きさと歯の大きさのバランスが良くなく、歯が生えるスペースが不十分なために起こりえることです。

日本人の不正咬合の中で全体の4割を占めるほど多いと言われています。

 

○上顎前突

上顎前突は上の部分が全体的に前に突き出ている状態のことです。よく「出っ歯」と言われている歯並びのことを示しています。

上顎前突になると、口が閉じにくくなりドライマウスや無意識に口呼吸になりやすくなります。そのことが原因で、虫歯や歯周病、口臭が強くなるなど可能性が高くなります。

上顎前突は遺伝的でもあると言われていますが、指しゃぶりの期間が長かった方や舌癖などの影響も考えられます。

 

○下顎前突

下顎前突は下の前歯や下顎全体が前方に突き出ている状態のことです。よく「受け口」と言われる歯並びのことを示しています。

下顎前突は咀嚼機能が低下してしまったり、「サ行」の発音がし辛くなってしまうなどの影響が出てきます。下顎前突の状態のままでは顎が正常に育たなくなる可能性があり、悪化してしまう可能性も十分考えられます。

下顎前突も上顎前突同様で遺伝的なものが関係していると言われています。ただ、口呼吸や舌癖なども関係している可能性も考えられるでしょう。

 

○開咬

前歯が噛み合わず、奥歯しか噛み合わない状態で、前歯が常に開いた状態のことになります。哺乳瓶やおしゃぶりを長時間使っていたり、咀嚼不足が原因と言われています。

前歯が開いているため、前歯で食べ物を噛むことができず、奥歯ばかりに負担がかかってしまいます。前歯が開いていることでドライマウスや滑舌が悪くなるなどの影響もあります。

 

○過蓋咬合

咬み合わせが上下で深くなっている状態のことです。別名「ディープバイト」と呼ばれています。

上の歯が下の歯を覆いかぶさっているような状態で、ほとんど下の歯が見えません。上顎と下顎の大きさのバランスが良くないためになってしまうと言われています。

そのため、前歯で食べ物が上手く噛み切ることができず、虫歯や歯周病の原因につながります。また、顎関節症にもなりやすいと言われています。

 

■歯列矯正をすることでのメリット


歯列矯正は歯並びを本来の位置に戻す治療になります。歯列矯正をした方の中には、「フェイスラインがすっきりした」という方もいらっしゃいます。

個人差があるため、歯列矯正で得られる変化は人それぞれではありますが、少なからず歯並びが綺麗になるというのはとても魅力的に感じられるものです。

顔の印象の変化が出るのは歯列矯正で歯並びが良くなったためだけではありません。歯列矯正をし、本来の位置に歯を戻すことで噛み合わせも改善されます。

噛み合わせが悪い状態が続くと、顔の筋肉が衰えたり歪んでしまう可能性も考えられます。すでに顔の筋肉の衰えや歪みを感じているという場合でも、歯列矯正をすることで徐々に改善されてきます。

左右のバランスが整い、さらに自信をもって歯を見せて笑うことが実現できることでしょう。

 

歯列矯正は自信をもって歯を見せて笑うことを実現する

歯列矯正は自信をもって歯を見せて笑うことを実現する

 

■歯列矯正をすることでのデメリット


歯列矯正をする上でのデメリットは、人と接することが多いご職業の方の場合、矯正器具を表につけている場合見えてしまうということがあります。

また、歯列矯正は歯に圧をかけているということもあり、痛みがある場合があります。長期間つけるものなので、慣れてはきますが最初は違和感を感じられるかもしれません。

矯正器具をつけているということもあり、食べカスなどの汚れが隙間に溜まる可能性も考えられます。歯列矯正をする際は、必ずお手入れ方法などを知っておきましょう。

また、透明のマウスピースを使用する「インビザライン」、歯の裏側に装置を付ける「裏側矯正」等、目立ちにくい装置を使用した治療方法もございます。気になられる方はお気軽にご相談くださいませ。

 

■まとめ


歯列矯正は期間は6ヶ月〜3年ほどという長期期間で行われる治療です。あくまで目安の期間であり、患者様それぞれで期間は異なってきます。

歯並びの状態次第では、期間が伸びてしまうこともありますが、長期間かけてすることに意味があります。

当院では無料で矯正相談を受け付けています!矯正治療でお悩みの方や、ご自身の歯を見つめ直したい方はご気軽に当院にご相談くださいませ。

 

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インビザラインってなぜ人気なの? その理由を徹底解説!

2022年10月14日

こんにちは。世田谷区にある三軒茶屋デンタルデザイン歯列矯正歯科です。 

 

歯列矯正を検討したことがある方は、みなさん一回は「インビザライン」という言葉を聞いたことがあると思います。今回はインビザラインが人気な理由をご説明します。歯列矯正をご検討中の方はぜひご一読ください!

目次

■インビザラインとは
■インビザラインが人気を集める5つの理由
■インビザラインの種類
■まとめ

■インビザラインとは


インビザラインは、優れた歯科技術を有するアメリカのアライン・テクノロジーが開発した、「矯正歯科治療」です。 

色は透明で目立つことなく、そして薄くて軽いので気軽に使用できます。1999年にアメリカでサービス提供がはじまり、その後は世界中で800万人以上が使用している、実績豊富な矯正装置です(2020 年 1 月時点)。改善の積み重ねにより、インビザラインはどんどん幅広い症例に対応できるようになっています。

 

インビザラインは目立たずに薄くて軽い

インビザラインは目立たずに薄くて軽い

 

■インビザラインが人気を集める5つの理由


他のマウスピース矯正にはなくて、インビザラインにだけ存在している特徴を紹介します。 

○3D口腔内スキャナーで歯型が採れる

インビザラインでは3D口腔内スキャナーでお口の中をスキャンし、歯型をとります。わずか1分ほどでスキャンができ、従来の歯の型取りのように印象材を口内に入れる必要もないため、苦しい思いをすることなく快適に歯型を採ることができます。さらに、精密なスキャニング技術によって高精度な情報を得ることができるので、治療の質も向上します。 

印象材の場合だと歯型を採るときに変形が発生し、そして石膏硬化の際にも膨張してしまいますから、精密さは不安定です。しかしiTeroによる3Dスキャンであれば、歯の形状をきちんとデータにします。 

また、インビザライン以外のシステムの場合、約2~3週間のペースで来院し、毎回歯型を採って、新しいマウスピースを作製する必要がありますので、それなりの負担となります。 

しかし、インビザラインでは、基本的に1回歯型を採って(もし、ズレが発生しても2~3回)、3次元画像化技術とCAD/CAM技術により各ステージのマウスピースをまとめて作製しお渡しします。そのため来院回数(6~8週間に1回)を減らすことが可能です。 

 

○コンピュータを使った歯の動きのシミュレーション

iTeroにて読み取ったデータを読み込み、歯の動きをシミュレーションできるので、安心感も高まります。歯が動く様子を確認することで、今の不正咬合がどんな感じで綺麗に治るかがわかります。治療をした後の歯並びを具体的にイメージできるのはメリットです。治療に対しての不安も解消され、モチベーションが上がり、治療を始められる方も多いです。 

 

○新素材のSmartTrackは装着感や見た目が優秀

インビザラインのマウスピースは「SmartTrack」という新素材で作られています。従来のマウスピースの素材と比べて、歯をよりきちんと移動させられ、見た目の良さにも優れています。 

日本人に多い重度の叢生(ガタガタの歯並び)の治療では、これまでの素材ではアライナーの取り外しが困難なケースがありましたが、SmartTrackは柔軟性に優れており、アライナーの着脱が簡易化されています。 

8年以上の間研究を行い開発された、Smart Trackは、優秀な弾性を有しています。
素晴らしい治療結果を望んでいるのであれば、必見の方法だといえるでしょう。

 

○歯にアタッチメントをつけて正確な歯の移動を可能にする

インビザラインだけにみられる大きな特徴が、アタッチメントです。歯を動かす際に効果的に力をかけ、歯を動かします。アタッチメントは歯と同じような色の樹脂でできていて、治療をした後には取り外します。 

治療計画の際に歯をどういった感じで動かしていくのかを決めます。動かし方次第で、アタッチメントの形状や数などが異なります。これがあることで、歯にかかる力を細かく調整することができます。設置すると効果的に歯を動かすことができるので、アタッチメントはマウスピースの矯正能力を強めてくれる大切な要素です。 

 

○矯正歯科医のインビザライン矯正のスキル次第で適応範囲が変わる

経験豊富な矯正医師が設計すると、問題のある歯をまっすぐにしたり、歯茎に埋没してしまっている歯を引っ張り出すこともできます。他には、歯列の変化も可能で、様々な症例に対応出来る点が魅力です。 

アタッチメントを設計するには、クリンチェックという特殊なソフトを用いて行います。まずアタッチメントはAIが設定し、その後に歯科医師がアタッチメントの位置などを適切に修正し、結果的に歯がより正確に動作するようになります。 

 

■インビザラインの種類


インビザラインの種類はいくつかございますが、今回はその中から主な2つをご紹介します。 

○インビザライン・コンプリヘンシブ

インビザライン・コンプリヘンシブは、全部の歯が矯正対象となる「全顎矯正」の際に用いられます。多くの方が連想するインビザラインがこれにあり、アライン・テクノロジー社でかなり昔からあるシステムとなっていて、インビザライン fullと名付けられています。
特徴は以下の2つです。 

  • 治療期間が長く、治療期間は基本的に2~3年くらいです。歯を移動した後も3年程の保定処置が不可欠です。 
  • ほとんどの症例に対応可能

全顎矯正のインビザライン・コンプリヘンシブであれば、悩みの種でもあるほとんどの歯並びを綺麗に治せます。 

 

○インビザライン

インビザライン GOは、“部分矯正”のことを指し、以下のような特徴があります。 

  • 治療ができるかを即判定可能なインビザライン GOには、独自のシステムが導入されています。アライン・テクノロジー社が作り出したスマホ専用のアプリで、口内の写真を撮影して、該当画像をアップロードするだけで治療できるかどうかを知ることが可能です。 
  • 前歯~小臼歯の歯並びを矯正でき、前歯部という目立ちやすい部位をマウスピースによって部分矯正したい方に適した治療方法です。これまではワイヤー矯正のみでしかできなかった部分矯正であっても、インビザライン GOであればマウスピースによる矯正ができるのです。 
  • 治療費や期間を抑えられる部分矯正であるインビザライン GOでは大臼歯を動かさない(動かせない)ため、全顎矯正のインビザライン・コンプリヘンシブより費用が安くなっています。また矯正にかかる期間も短くなります。 

 

コンプリヘンシブは全顎矯正 / GOは部分矯正

コンプリヘンシブは全顎矯正 / GOは部分矯正

 

■まとめ


いかがでしたでしょうか。マウスピース型矯正装置は様々な種類がありますが、インビザラインは世界中の多くの方に利用されています。その理由がお分かりいただけましたでしょうか。 

当院の担当医はインビザライン「認定医」を取得しております。マウスピース型矯正に興味をお持ちの方はぜひ一度、HPの「無料矯正相談」よりお問い合わせください。まずはお口の状態を拝見し、適応できるか否かをお伝えさせて頂きます。 

 

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歯科矯正で「歯を動かす」しくみ 〜歯の構造と矯正治療での動かし方

2022年10月7日

こんにちは、世田谷区の三軒茶屋デンタルデザイン歯列矯正歯科です。

 

歯科矯正治療とは、歯を動かして歯並びや噛み合わせを整える治療です。とは言え、「歯を動かす」でどうやるのか、どういう仕組みで動くのか、ご存じですか?

今日は矯正治療で歯を動かす仕組みについて、歯の構造と併せてご紹介していきます。

目次

■歯と歯のまわりの構造
■「歯が動く」しくみ
■矯正治療における歯の動かしかた
■歯を動かした後は「後戻り」に注意
■光加速装置「オルソパルス」を使えば、治療期間の短縮も可能
■まとめ

■歯と歯のまわりの構造


歯の表面はエナメル質と呼ばれる物質からできていて、人間のからだの中でもっとも硬い組織です。どのくらい硬いかといいますと、もっとも硬いダイヤモンドを10とした時の6~7程度、ちょうど水晶と同じくらいの硬さだと考えてください。

そして歯は、見える部分だけではありません。抜いた歯に付いた、根のようなものを見たことがある方もいるかと思います。それが歯の根、「歯根(しこん)」です。この歯根は、あごについた「歯槽骨」と呼ばれる骨の中へ、「歯根膜(しこんまく)」と呼ばれる体の組織を間に挟みながら、まさに植物が根を生やすように入り込んでいます。

先ほど紹介した「歯根膜」とは、歯根部分の表面(セメント質)と歯槽骨の間を結び付ける繊維性の組織です。「歯の靭帯」とも呼ばれ、食べ物を噛む際に歯にかかる力を吸収・緩和し、歯に加わる力が直接骨に伝わるのを和らげるという免振機能のような役割を担っています。厚さは0.3㎜程度のごく薄い組織ですが、この薄い組織の中にたくさんの血管が通っています。

歯を動かす際には、ここで紹介した「歯槽骨」と「歯根膜(しこんまく)」の働きを活かして、動かしていく事になります。

 

歯を動かす際は歯槽骨・歯根膜の働きを活かす

歯を動かす際は歯槽骨・歯根膜の働きを活かす

 

■「歯が動く」しくみ


しかし、歯は同じ方向に継続して力を加えていくことで、少しずつ力の加わった方向に動くしくみになっているのです。

歯を一方向に押し続けると、押された側の歯根膜は窮屈になります。なぜなら歯根膜の外側には歯槽骨があり、いわば歯根と骨の間で圧迫されるからです。また、歯に押されることで歯ぐきを通っている血管も同様に圧迫されて、貧血状態になります。逆に、押したほうの歯根膜は歯槽骨から引っ張られて、ゴムが伸びてしまっているようなかたちになります。

本来、歯槽骨に丁度良いバランスで埋まっていた歯根が偏ると、体は歯根膜の元の幅を保とうとします。そのため、貧血状態を正常の状態に戻そうとする「破骨細胞」という細胞が働き始め、窮屈な側の歯槽骨を溶かしていきます。それと同時に、力が加えられた逆の場所には歯槽骨を新たにつくる「骨芽細胞」という細胞も出現し、新たに歯槽骨をつくる作用が働きます。この状態が続くことで、歯は少しずつ動いていくのです。

ちなみに歯が動くスピードは、1ヵ月で0.5~1ミリ程度と言われています。強い力を加えたからといって、早く動くわけではありません。むしろ力のかけすぎは、場合によっては、歯根や周囲の骨に大きなダメージを与えることになってしまいます。歯や周囲の組織に過度な負担をかけず、体が持つペースに合わせて歯を動かしていきます。

 

■矯正治療における歯の動かしかた


一口で「歯を動かす」と言っても、実は矯正治療ではさまざまな歯の動かし方によって、美しい歯並びや、正しい噛み合わせに導いています。具体的には、次の6つの移動方法があります。

◎歯の位置を移動させる
○歯体(したい)移動
歯と歯の隙間を無くすために、歯を平行に動かす移動法です。矯正治療で最もよくある動きです。

○傾斜移動
歯根をあまり動かずに、上部の歯冠を動かします。抜けた歯を放置したことにより、隣の歯が倒れている場合の矯正などに有効です。

◎歯の向きを移動させる
○回転
歯の先と歯根を結んだ軸に沿って、歯を回転させる移動法です。ねじれている歯を正す場合に使います。

○圧下(あっか)
飛び出している歯を引っ込めるため、歯全体を根の方向に向かって沈めるように動かす移動法です。

○挺出(ていしゅつ)
引っ込んでいる歯を上方向に引っ張り出すように動かす移動法です。

○トルキング
歯冠を中心として、歯根の向きを動かす移動法です。

歯は見えるところだけきれいに並んでいればよいわけではありません。歯槽骨の中においても一定の間隔で均等に並んでいるのが望ましいといえます。

歯根が傾いたままの状態で咬み合わせのパワーが加わりますと歯や歯槽骨にかかる負担が大きく、歯と歯周組織に徐々にダメージを与えることになります。歯並びが一生良い状態を保つには、見える部分だけではなく、歯槽骨(顎の骨)の中の歯根の配列にも気を配る必要があるのです。

 

■歯を動かした後は「後戻り」に注意


矯正治療で動かした歯ですが、所定の位置に動いたらそこで治療は完了…ではありません。動かした位置に歯を固定する必要があります。

所定の位置に動いたばかりの歯は、支える骨もまだ弱く、歯根膜も伸びているため、歯がぐらぐらして動きやすい状態です。いわば、固まっていないコンクリートに立てられた建物の柱が、ゴムのようなロープで引っ張られているようなものです。そのため、何のケアもせずにそのままにしておくと、歯が元の状態に「後戻り」してしまうのです。

それを防ぐため、歯を動かした後はその位置に歯を定着させる「保定装置(リテーナー)」を一定期間装着する必要があります。

 

歯を動かした後は定着のためリテーナーを装着

歯を動かした後は定着のためリテーナーを装着

 

■光加速装置「オルソパルス」を使えば、治療期間の短縮も可能


通常であれば1ヵ月0.5~1ミリ程度である歯の動くスピードですが、現在ではそのスピードをより加速させ、治療期間を短縮させる方法も出てきています。それが、光加速装置「オルソパルス」を使う方法です。

光加速装置「オルソパルス」とは、近赤外線の効果で治療速度を加速させる装置の事です。近赤外線には、破骨細胞や骨芽細胞といった歯の移動に関係する細胞を活性化させ、血流をよくする効果があります。

先ほどご紹介したように、矯正治療はこれら細胞の働きによる歯を支える骨の新陳代謝を利用して歯を動かしています。そのため、細胞が活性化すると骨の新陳代謝も早まり、結果として治療に必要な時間も短くなる訳です。

 

■まとめ


本日は、矯正治療で歯が動くしくみについてあらためてご説明しました。外から見える部分、見えない部分含め、歯並びがとても繊細なバランスで成り立っていることをイメージしていただけたのではないでしょうか。

当院では、患者様ひとりひとりの歯のバランスを丁寧に測ってお伝えするため、「矯正相談」だけでなく、「検査診断」までを無料で実施しています。検査診断は一般的には数万円かかりますが、矯正治療は一般の歯科治療と比べ治療期間も長く、費用もかかります。患者様に納得して当院を選んでいただき、治療を始めていただけるよう、当院では検査診断結果も踏まえ、できるだけわかりやすく詳細なご説明をさせていただきたいと考えております。

いま一度ご自身の歯を見つめ直す、矯正治療という選択肢と向き合ってみてはいかがでしょうか。興味を持たれた方は、ぜひ一度当院へご相談ください。

 

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