三軒茶屋デンタルデザイン歯列矯正歯科を運営する医療法人D.D.Orthoが監修しています。
目立たない歯科矯正~裏側矯正について~
2022年10月28日
こんにちは。世田谷区にある三軒茶屋デンタルデザイン歯列矯正歯科です。
歯の矯正治療をお考えの方の中には、「ただ、あの目立つ矯正器具を装着するのはどうも…」と悩んで、躊躇されている方もいるのではないでしょうか?
実は今では、矯正治療をしていることを気づかれずに治療を行える方法があります。それが「裏側矯正(リンガルブラケット)」と呼ばれるものです。
今回は矯正装置が目立たない裏側矯正についてご紹介いたします。
目次
■矯正装置が目立つデメリットがあった歯科矯正
■裏側矯正(リンガルブラケット)とは
■裏側矯正のメリット
■裏側矯正のデメリット
■上の歯は裏側に・下の歯は表側にすることも可能
■裏側矯正で気を付けたいポイント
■当院での裏側矯正で採用している「クリッピー」システムの特徴
■まとめ
■矯正装置が目立つデメリットがあった歯科矯正
従来、歯科矯正治療で使われてきたのが、「マルチブラケット矯正(ワイヤー矯正)」です。
これは、個々の歯の表面にブラケットと呼ばれる小さな金属製の装置を接着し、それらにワイヤーを通して、歯並びを矯正していく方法です。みなさまが「歯の矯正」といって思い浮かぶイメージは、このマルチブラケット法の矯正ではないかと思います。
マルチブラケット法は、ほとんどの症例に対応可能であり、現在でも非常に有効な治療方法です。
しかし、このマルチブラケット矯正には、金属製のブラケットやワイヤーが目立ってしまうというデメリットがありました。そのデメリットを解消するために開発された方法が、歯の裏側矯正(リンガルブラケット)です。

マルチブラケット法はほとんどの症例に対応可能な治療方法
■裏側矯正(リンガルブラケット)とは
裏側矯正とは、歯の裏側にブラケットをとりつけて、そこにワイヤーを通すことで矯正を行う方法です。舌がある側に装置を取り付けるため、「舌側矯正」と呼ばれることもあります。
歯の裏側にあるため外側からは、矯正しているのがわからないのが特徴です。

裏側矯正は外側からは見えない
■裏側矯正のメリット
ここから、裏側矯正ならではのメリットをいくつかご紹介します。
○外側から矯正装置が見えない
先ほどもお伝えしましたが、裏側矯正はその名の通り、裏側に矯正装置をつけるので、矯正していることが見た目でわかりにくいのが大きなメリットです。
そのため周りの目を気にすることなく、矯正中も気にせず口を開けることができ、接客業や営業職といった人前で口元を見せる機会が多い方にも向いています。
○前歯を後方に動かしやすい
裏側矯正では、前歯を後ろ側に移動させやすいというメリットがあります。また、前歯が内側に倒れこむこともほとんどありません。
加えて最近では矯正装置の小型化が進んだため、オーダーメイドでご自身の歯の形にぴったり合った装置を作ることにより、歯はさらに動かしやすくなります。
○従来の矯正より虫歯になりにくい
また裏側矯正のほうが、歯の表側に装置をつけていた従来の矯正と比較して、むし歯になりにくいといったメリットもあります。
確かに矯正装置をつけている間は、装置をつける前と比べてどうしても歯の裏側が磨きにくくなります。しかし、歯の裏側には唾液があるのである程度汚れを洗い流してくれます。そのため、装置をつけるのであれば、表側よりも裏側のほうがむし歯になるリスクは低いと言えるのです。
だからといって、まったく裏側を磨かなくても良いというわけではありません。ブラッシングなどの、こまめなケアを心がけることが大切です。
■裏側矯正のデメリット
メリットの多い裏側矯正ですが、少なからずデメリットも存在します。裏側矯正を検討中の方は、デメリットもしっかり確認することが大切です。
○会話などがしにくい場合がある
裏側矯正の場合、従来よりも会話などがしにくくなる可能性があります。
ご飯を食べる場合は舌がうまく動かせず、矯正装置のツッパリ感が噛む際の妨げになることがあります。また会話する際、矯正装置が舌に当たりうまく発音できなくなるケースも…。
しかし、最近では矯正装置の小型化で、このような影響を抑えられるケースがあります。歯科医師と相談の上、自分に合った矯正装置を選択することが大切です。
○通常の矯正より費用が高い
裏側矯正を検討する場合に、ネックになりやすいのが費用面です。矯正治療における処置自体が表側矯正より難しくなるため、その分費用も高額となります。ご自身の予算と照らし合わせた上で、ご判断ください。
○違和感が大きい場合がある
裏側矯正は裏側に矯正装置をつけるので、どうしても舌が当たるという多少の違和感があります。舌が当たってケガしてしまうという不安を持つ方もいるでしょう。
■上の歯は裏側に・下の歯は表側にすることも可能
裏側矯正については、上下の歯に裏側矯正装置を付けることができるほか、上顎は裏側、下顎は表側に装置を付ける「ハーフリンガル」にすることもできます。
上の歯は日常の中では誰かから見られてしまうので、その箇所は裏側から装置を装着します。日常の中ではあまり露出しない下の歯については、表側から装置を付けるという形式です。
こうすれば上下とも裏側矯正にした場合に比べ、治療費がリーズナブルになる他、発音のしづらさ、舌への違和感も軽減されます。
■裏側矯正で気を付けたいポイント
裏側矯正を行う際は、気を付けていただきたいポイントが何点かあります。以下のようなポイントを意識して矯正することで、矯正後に後悔することが少なくなるでしょう。
○保定装置をしっかり取り付ける
裏側矯正は矯正装置を外してからも、「リテーナー」と呼ばれる保定装置を取り付ける必要があります。
この保定期間を怠ると、せっかく時間をかけて矯正した歯並びが元に戻ってしまう可能性があるのです。
特に、裏側矯正は通常の矯正よりもコストがかかるため、それが無駄にならないようにしたいものです。そのためにも、矯正治療後の保定をしっかり行うことが大切です。
個人差がありますが、保定完了までは数年かかります。年に数回は歯科医院に通い、定期的にチェックを受けましょう。
○不安なことは事前に相談する
実際に裏側矯正を受ける前は、じっくりと歯科医師と相談することで心構えができます。不安なことや気になることは、積極的になんでも歯科医師に質問しましょう。
当院では、プライバシー配慮のため、個室でのカウンセリングを行っております。個室なので周りの目を気にすることなく、不安なことなどをなんでもお話しください。
■当院での裏側矯正で採用している「クリッピー」システムの特徴
裏側矯正に利用する装置のメーカーは複数ありますが、当院では「クリッピー」と呼ばれるシステムを利用しています。クリッピーの特長を簡単にご紹介します。
○従来装置よりも「快適」
従来の装置よりも薄いため違和感があまりなく、発音の問題も少なくなります。
○「治療期間」が短い
痛みの軽減、治療の期間短縮のキーポイントが、ブラケットとワイヤーとの「摩擦」です。摩擦が小さいと、痛みが軽減し、短期治療も可能になります。
一般的な矯正装置は、結さつ線にて、矯正装置を固定していました。結さつ線を使うと、ブラケットとワイヤーの間で摩擦ができ、痛みで悩んだり、治療が長期化してしまっていました。
しかし、クリッピーシステムは結さつ線を利用しません。そのため、痛みの軽減、治療期間の短縮を可能にします。
■まとめ
今回は、裏側矯正についてご紹介してきました。当院では裏側矯正を始め、患者様の希望や予算に沿った様々な矯正方法のご提案が可能です。
個別の無料相談の他、通常3万円ほどかかる「検査診断」も無料で行っております。その他、無料のメール相談も実施していますので、どうぞお気軽にお問い合わせください。