妊娠と矯正治療
2018年2月19日
こんにちは、三軒茶屋デンタルデザイン歯列矯正歯科(東京都世田谷区)院長の内澤朋哉です。
妊娠と矯正治療
矯正治療は、治療期間が長期になるため、その間に、ライフタイルの変化が起きうることは多々あり、そのなかに妊娠、出産があります。
矯正治療中の妊娠した場合、また、今後矯正治療中に妊娠する可能性がある場合、妊娠中に矯正治療が継続可能かどうかを心配されます。
答えとしては、妊娠中の矯正治療は可能です。
しかし注意しておきたいことが何点かあります。
注意事項と改善方法
・歯ぐきの腫れ
妊娠中はホルモンバランスの変化によって、歯ぐきが腫れやすくなります。ちゃんと歯磨きができれば一般的に大きな問題はないのですが、矯正装置が入っていると、装置が入っていない状態に比べ歯磨きがしづらいので歯ぐきが腫れるリスクは高まります。
しかし装置が入っていても、いつも以上に時間をかけて、歯をみがければ問題ありません。
・つわり
つわりの程度は人ぞれぞれと言われています。また、つわりの原因もはっきりしていないそうです。
そんなつわりですが、つわりが強いと処置中に口の中にプライヤーなどの治療器具が入ると気持ち悪くなります。その場合治療を進めることが困難になるため、つわりが落ち着くまでの間は定期検診や、最低限どの治療を行うことをお勧めしております。
また、装置が装着している状況で、かつ、つわりによって歯磨きができないと、虫歯や歯肉炎のリスクも高くなるため、状況によっては一時期的に装置の除去を行い、落ち着いてから、再度装置を装着することもあります。
・抜歯
矯正治療で歯を抜く治療が必要な場合には、歯を抜く時期の検討が必要となります。理由としては、抜歯にはお薬を使用します。
麻酔、フロモックス(抗生物質)に関しては、妊娠授乳中の服用によって今までに大きな問題が生じた報告はないと言われますが、痛み止めに関しては、妊娠初期、妊娠中期、妊娠後期、授乳中で使用できるお薬も変わってきます。
そのため、抜歯が必要であれば、抜歯の適応時期、妊娠何ヶ月なのか等で、最終的に抜歯時期を検討が必要です。
状況によっては、産婦人科医との対診も必要となります。
・通院
出産後に子供を連れて通院できるかが心配とのことですが、当院では出産後に子供を連れて通院しやすいように医院を設計しております。
おしめ交換シート、バリアフリー、また診療室も個室になっておりベビーカーのまま診療室に入ることができます。
まとめ
矯正治療と妊娠は両立することができます。
あとは、どのタイミングでどのような治療を行うかは、体調と相談しながら検討し、進めていきます。
妊娠を予定していたり、妊娠中、授乳中の矯正治療で心配なことがあればご相談ください。