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目立ちにくい裏側矯正治療について

2022年3月25日

こんにちは。世田谷区の三軒茶屋デンタルデザイン歯列矯正歯科です。
当院では患者様の歯並びや咬み合わせをはじめとする、お口まわりのさまざまなお悩みを解決するために、わかりやすくご説明する個別相談を行っております。

最近はだんだん暖かくなりましたね。
新生活のタイミングで矯正治療を始めたい方は多いのではないでしょうか?
目立ちにくいマウスピース矯正もありますが、状態によってはブラケットとワイヤーの矯正治療からまず始める方もいらっしゃいます。
本日はマルチブラケット法と、ブラケットを目立ちにくくする裏側矯正についてご紹介いたします。

目次

■マルチブラケット法
■リンガルブラケット
■裏側矯正のメリット・デメリット
■クリッピーシステム
■まとめ

■マルチブラケット法


一般的な矯正治療といえば、今も昔も「マルチブラケット法」です。
マルチブラケット法とは、歯の表面につけたブラケットとブラケットにある溝を通す1本の弾性ワイヤーで構成される矯正治療法で、ひとつひとつの歯に接着させたブラケットと呼ばれる小さな装置にワイヤーを通し、歯並びを整えていく方法です。みなさまが「歯の矯正」といって思い浮かぶイメージは銀の目立つワイヤーを使ったマルチブラケット法の矯正ではないかと思います。マルチブラケット法は、ほぼすべての症例に対応可能な、もっともスタンダードな治療方法ですし、患者様1人1人の状態に合わせ細やかな微調整もできるため、仕上がりも綺麗になります。
ところが、このマルチブラケット法は目立ってしまう、違和感が大きい、長期間の治療が終わるまでは外さないといった、いろいろな気になる点があります。
デメリットを解消するために開発された矯正治療法が、歯の裏側矯正(リンガルブラケット)です。

 

■リンガルブラケット


歯の裏側矯正は装置をつけていることが見えづらいため、矯正をしていることが気づかれにくく、接客業の方や、できるだけ目立ちにくい装置をご希望の方におすすめです。
リンガルブラケットでは、歯を抜いてスペースを生み出し、できたスペース分前歯を後ろ方向に動かします。この時、奥歯を固定源にして前歯を引っ張り、歯を後ろ方向へ動かします。
表面矯正は固定源の奥歯が逆に前に引っ張られてしまって、歯の動きの調整が難しいケースもあります。リンガルブラケットは装置の固定源となる歯を後方へ引っ込めることを得意としているため、前歯が引っ込みやすくなります。ですので比較的前歯の移動がスムーズになるのです。
裏側矯正装置は上下の歯につけることも可能ですが、上顎だけ裏側、下顎は表側に装置を付けることもできます。上の歯は普段生活しているときは他人から見られる部分になります。見えやすい部分は裏側から装置を付け、ふだんの生活ではそれほど露出しない下の歯には表側から装置を付けるコンビネーション、ハーフリンガルといわれる形です。

 

リンガルブラケットは気づかれにくい

リンガルブラケットは気づかれにくい

 

■裏側矯正のメリット・デメリット


裏側矯正のメリットとしては、「舌の癖を防止できる」ことが挙げられます。
いわゆる「出っ歯」になる理由の1つに舌の癖があります。
口を閉じてリラックスした状態の下の位置は上の歯の付け根から1cmくらいの奥に下がった「スポット」というところにあるのが一般的です。ですが、舌の癖がある場合は、舌は常に歯の裏側を押し続けて、リラックスしている時であってもスポットに舌は留まっていません。歯は頬と唇が内側に押す力、舌が外側に押す力の均衡する位置に並んでいます。舌が歯に圧力をかけ続けていると均衡が崩れてしまい、歯が前方へ傾いていきます。
この舌の癖を直さない限り、歯並びが綺麗になっても後戻りの現象が生じてしまいます。歯の裏に矯正装置がついているので、舌で歯を押し当てる癖を抑制する効果が期待でき、装置が舌の癖の防止の役割も担ってくれます。矯正治療中に舌の癖も改善されて、装置を外した後の後戻りのリスクを軽減させることもできるかもしれません。

一方、裏側矯正のデメリットとしては次の4点が挙げられます。

  • 発音がしづらい
    歯の裏の装置のせいで、舌を歯の裏側にあてて発音する言葉が不明瞭になる可能性も。
  • 装置の違和感を感じる
    裏側矯正は歯の裏側に装置をつけます。装置をつけたすぐあとは特に違和感をおぼえやすいかもしれません。
  • 食事のストレス
    食べ物が装置に絡みつく、噛みづらいといった食事のストレスは表側矯正も裏側矯正も同じように感じます。食べ物が装置に絡まり、口腔内に残りやすいというストレスを感じる方もいらっしゃいます。
  • 歯磨きがしづらい
    歯の裏は目に届きにくく、装置を着用していなくても歯磨きが困難ですよね。
    装置があることによってさらに困難になり、むし歯や歯周病の原因になります。普段よりも歯磨きを丁寧に行うことが必要です。
    どんなに頑張って磨いていても限界があり、定期的に歯科医院での専門的なクリーニングをするようにしましょう。

 

■クリッピーシステム


デメリットをお伝えしましたが、なるべくデメリットを回避したいですよね?
当院では「クリッピー」と呼ばれるシステムを利用しています。
簡単に特長をご紹介します。

○従来装置よりも快適

装置が薄いため違和感が少ないです。
そのため発音のしにくさも軽減されました。
ある程度装置になれるとほとんど気にならなくなりますが、下顎の装置が滑舌に影響しやすいと言われております。
そのためハーフリンガルにすることで、下顎の装置が唇側になるため、発音に対する不安が軽減します。

 

○治療期間が短い

痛みの軽減、期間の短縮のポイントが、ブラケットとワイヤーと言われる矯正装置間の摩擦です。この摩擦が小さければ痛みの軽減、短期治療を可能にできます。従来の矯正装置は、結紮線と呼ばれるもので、矯正装置を固定していました。結紮線を利用する際にブラケットとワイヤー間で摩擦が生じてしまい、痛みや治療の長期間化の原因となっていました。
結紮線を利用しないクリッピーシステムは痛みの軽減、治療の短縮を可能とします。

実際どのような矯正を行うかはプロの目線で客観的に診断させていただき、事実をお伝えいたしますが、装置の選択の基準としては笑ったり、話したりするときに、上下どちらかの歯が見えるかも考慮しております。笑ったときに下顎の歯がたくさん見える時には、上顎が裏側の矯正装置、下顎が表側のハーフリンガルは勧めませんが、もし使用する場合には笑い方の改善をお勧めします。
笑い方の改善とは、笑顔の関わりの強い口角をリフトアップする、口輪筋トレーニングを行います。

 

■まとめ


矯正装置にはたくさんの種類があります。装置の選択は目立ちづらさや値段、取り外すことができるのか、など患者様それぞれに合わせた要素を考慮してご検討いただければと思います。方法のメリットデメリットにつきましては、診断の結果を踏まえながらプロとしての見解をお伝えながらお知らせいたします。
矯正治療は一般の歯科治療と比べて費用が高額です。治療期間もどうしても長くなります。歯並びにコンプレックスをお持ちの方にとってどこの歯科医院で治療を行うのか、その選択は非常に重要なものです。たくさん悩んでいただき、ご自身が納得する歯科医院に診てもらうことをおすすめしております。
当院では、検査診断までも無料で行う初診「個別」相談を行っており、患者様が抱えていらっしゃるお口のお悩みや疑問・不安などにお応えする機会を設けております。どうぞお気軽にご相談ください。

 

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矯正治療時の歯磨き

2022年3月18日

こんにちは、世田谷区の三軒茶屋デンタルデザイン歯列矯正歯科です。

当院は患者さまのニーズに合わせたさまざまな矯正治療プランをご用意し、子どもからお年寄りまで多くの皆様によい歯並びや咬み合わせを取り戻していただけるよう日々取り組んでいます。
さて、矯正期間中に虫歯ができてしまったりすると、矯正治療が遅れてしまったり、時には中断しなければいけなかったりすることがあるため、期間中は一段と歯磨きに気を配らなければなりません。
そこで、今日は矯正装置をつけた際の歯磨き方法についてお話しいたします。

目次

■矯正装置の特徴
■ブラケット装置での歯磨き
■マウスピース装置での歯磨き
■ 「歯並びと咬み合わせの専門家」である当院にご相談ください

■矯正装置の特徴


矯正治療の装置は、患者さま自身がつけ外しができるかどうかで「固定式」「可撤式」の種類に分けられます。
患者さまがご自身で取り外せないタイプの装置が固定式です。代表的なものはマルチブラケット装置というもので、「ブラケット」と呼ばれる四角いボタンのようなものを歯につけその中にワイヤーを通し歯並びを改善する、昔からよく見られる矯正治療方法です。ブラケットとアーチワイヤーは、一般的にはゴムリングなどで縛って止められています。
もうひとつは患者さまがご自身で装置を取り外しできる可撤式です。代表的なものは現状の歯並びからゴールとなる歯並びを目指し、複数のマウスピース(アライナー)を作成、つけかえることで歯を徐々にうごかしていこうとするマウスピース型矯正装置です。

どちらもお口の中に大きな人工物が装着されますから、いつも以上に歯磨きがしづらくなりますし、同一箇所が毎回汚れている場合、虫歯や歯周病が発症しやすくなります。矯正治療を成功させるためにも、それぞれの矯正装置の特徴を理解して日頃の歯磨きに活かしましょう。

 

それぞれの矯正装置の特徴を理解して歯磨きする

それぞれの矯正装置の特徴を理解して歯磨きする

 

■ブラケット装置での歯磨き


歯の表面にブラケット装置にワイヤーが連結された状態になっていますので、歯ブラシの毛先が歯面に当たりにくくなります。歯間、ブラケットと歯の境目などにプラークや食べかすがたまりやすくなります。
ブラケット装置を装着している際は、装置の上と装置の下、装置の間に気を配りながら歯磨きを行いますと汚れを落としやすくなるでしょう。

 

磨き残しが起こりやすいのは言い換えると「ブラケットの周り」と「歯と歯の間」、それから「歯と歯ぐきの間」です。これらの部位を意識しながら工夫してブラッシングすることで、汚れをしっかりと取り、歯垢の残りにくい状態を維持することができます。

○装置の上側

ポイントは、歯と歯ぐきの間の汚れをきちんと落とすことです。斜め45度程度に傾けることで磨きやすくなります。1か所1か所丁寧に磨きましょう。

 

○装置の下側

斜め45度程度に傾けながら細かく歯ブラシを動かしていくことで、汚れを落としやすくなります。装置の上側に比べると比較的磨きやすいといえますが力をかけすぎないよう気をつけてください。

 

○装置の間

ワイヤーが通っているため、歯と歯の間はふだん以上に磨きにくくなります。歯間ブラシやデンタルフロス、タフトブラシという専用の小さいブラシを併用することもあります。詳しくは矯正治療時に歯科医院で説明を受けましょう。

 

■マウスピース装置での歯磨き


マウスピース装置は歯磨きの際は取り外します。ふだんの歯磨きと同じですのでブラケット装置よりも歯磨きを行いやすくなるのですが、矯正をしていない時に比べ唾液に触れる機会が著しく減ってしまうため、虫歯や歯周病のリスクは高くなってしまいます。
唾液は口の中をうるおすだけでなく、口腔内の細菌の増殖を抑え、口臭、虫歯、歯周病などさまざまなトラブルから私たちを守っています。マウスピース矯正では毎日20〜22時間も歯をマウスピースで覆うため、歯が汚れた状態でマウスピースをつけてしまうと細菌の活動性が高まってしまうのです。

○装置をつける前に歯を磨く

歯磨きをしないままマウスピースを付けますと、歯の汚れが付いたままになり、細菌も同様に密着している…ということになるでしょう。かといってマウスピースをつけないでいると矯正が思うように進まなかったり、後戻りしてしまう恐れがあります。外出先などで歯磨きができない場合も、うがいをしたりと口の中に食べかすを残さないよう心がけましょう。

 

○歯間の汚れをきちんと落とす

矯正中は歯が移動し歯間に隙間ができやすくなり、矯正をする前よりも食べ物が詰まりやすくなるはず。この隙間は正しい歯並びに移動するためのスペースです。詰まった食べかすをそのままにしておくと、歯が移動するために必要なスペースがなくなります。デンタルフロスや歯間ブラシなどで丁寧に取り除く習慣をつけましょう。

 

○外出先=うがい

外出時にはうがい薬やデンタルフロスなどを携帯し、できるだけ汚れを残さないように心がけましょう。マウスピースで覆われることで唾液の守りが得られないのは大きなリスクです。

 

○マウスピースはつけたまま

歯磨きができないからといってマウスピースを取ってしまうのは避けたいことです。矯正計画が乱れてしまうだけでなく、マウスピースの紛失や破損の原因にもなりかねません。うがいをしながら、ゆっくり歯磨き出来る状態になったら、しっかりと歯を磨いて、そしてフロスなども使って汚れを落とした後、再度マウスピースを装着してください。歯磨きしないで装着したマウスピースの洗浄も忘れずにお願いします。

 

■ 「歯並びと咬み合わせの専門家」である当院にご相談ください


当院では平日夜20時30分まで診療しています。また土日も夜18時30分まで診療しておりますので、お忙しい方も治療に通っていただけます。歯磨きの方法についてもお気軽にお尋ねください。
矯正をしいたいけど、遅くまで診療している歯科医院がなくて諦めていた、という方も、ご相談ください。

 

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歯列矯正時の痛みは成長の証?恐れず乗り切るために

2022年3月11日

こんにちは、世田谷区の三軒茶屋デンタルデザイン歯列矯正歯科です。

 

当院は患者様の歯並びや咬み合わせなど、お口まわりのいろいろなお悩みを解決するために、無料で個別相談を受け付けています。
以前、ブログで歯の矯正のしくみについてお伝えしました。今回は、矯正の際の痛みにフォーカスしてお話ししたいと思います。

目次

■矯正治療中に痛むのはどんな時か
■矯正治療中に痛む理由
■「歯並びと咬み合わせの専門家」である当院にご相談ください

■矯正治療中に痛むのはどんな時か


矯正治療の際に感じる痛みというのは、歯が動く時と、歯を動かすための矯正装置から生まれているのです。
大きくは次の3つの場面で痛みを感じやすくなります。

○装置をつけた時、交換した時

矯正治療は、少しずつ歯を押すことで骨の代謝が生まれ、その結果歯を動かすしくみです。歯を移動させる目的の矯正装置をつけたことにより発生する痛みは、歯を移動させようとする力がかかったゆえの痛みです。
ワイヤー矯正では、歯の表面に接着した装置にワイヤーを入れた結果、力が加わり歯が移動し始めます。マウスピース矯正は、マウスピースと患者様の実際の歯並びとの間に小さなズレが起きるように設計されていて、歯に力がかかることで歯が動き始めるしくみです。

矯正の期間中、絶え間なく歯を動かす圧をかけている間ずっと痛いというわけではなく、はじめは痛みを感じる方も、矯正に慣れると痛みが治まる場合が多いようです。痛いのは誰でも嫌ですし、不快な気持ちになることと思いますが、矯正がきちんと機能している表れでもあるのです。

 

○ものを噛む、上下の歯がぶつかった際の痛み

矯正装置によって歯を動かす圧力がかかっている状態の歯はとても敏感になっています。ですから、ものを噛んだり、何かが原因で上下の歯がぶつかるだけで、その衝撃によって痛みを覚えることがあるのです。とくに矯正をはじめたばかりの頃は、矯正装置に慣れず不快に感じることもあり、痛みを感じやすくなることもあるようです。
これはワイヤー、マウスピースによる矯正、どちらであっても発生する痛みです。痛みは個人差がかなりあり、比較的強く噛んだとしても痛みがない患者様もいます。

 

○口内炎ができたり、唇や口の中が傷ついたりすることによる痛み

ワイヤーでの矯正を行なっている方の中には、ワイヤーの装置が当たり傷を負ったり、口内炎ができてしまったりすることがあります。口の内側の粘膜はとてもやわらかく、ほんのわずかに装置が当たっただけでも傷ついてしまうのです。
ワイヤー矯正には歯の表側に付ける表側(唇側)矯正と、歯の裏側に付ける裏側(舌側)矯正があります。裏側矯正は矯正が目立たなくてよいというメリットがありますが、舌が当たりやすいため、唇や口腔内、頬の粘膜だけでなく舌も傷つける恐れがあります。もちろん、すべてのワイヤー矯正装置が痛むというわけではありませんし、治療現場ではさまざまな工夫がなされています。矯正装置が当たらないよう、カバーのようなものを付ける方法もあります。

 

○インビザラインでの痛み

当院がおすすめしておりますインビザラインをはじめとするマウスピースによる治療は、歯を全体的に覆うので、唇や口腔内を傷つけることはほとんどなく、この種類の痛みに悩まされる方はごくわずかです。

インビザラインは、およそ10日ごとに患者さんご自身でマウスピース(アライナー)を交換する矯正治療方法です。あらかじめ細かいシミュレーションのもとにたくさんの種類のアライナーを用意します。ワイヤー矯正より少ない幅で歯を段階的に少しずつ動かしていくことができるため、歯を動かそうとする圧力を強く感じにくいという大きなメリットがあります。ワイヤー矯正のように装置が歯茎や粘膜を傷つけるリスクが少ない点も、痛みの軽減に役立っています。
しかし、歯全体を覆うようなマウスピースタイプのインビザラインでは、歯が圧迫されている感じを受けやすく、そのことが不快感や痛みの原因になることがあります。

 

インビザラインは痛みが少ない

インビザラインは痛みが少ない

 

■矯正治療中に痛む理由


では、矯正治療によって歯を移動させる時、どうして痛みが出るのでしょうか。

私たちが痛みを感じる原因は、刺激が神経を通り脳に到達し、痛みの中枢へと伝えられ、「痛い」という信号を発することから生まれます。矯正治療の場合ですと、もともとあった場所からほんの少し歯が押され、歯に新たな圧力が加わることで骨の代謝を呼び起こす、言い換えると歯を支える骨に炎症反応が起きるためなのです。炎症は悪い存在ではありません。痛みを抑えるための役割を与えられているわけです。
痛みの感じ方は人によって違い、強さや持続する日数なども異なります。患者様の体調や精神状態などによっても違います。とくに、矯正装置をつけた時に生じる痛みにはばらつきがあり、中には痛みや不快感をほとんど感じられない患者様もいらっしゃいます。

このように、治療を受けている皆さまがすべての痛みを体験するとは限りませんが、痛いかもしれないと思われるだけでもたいへん不快なことと思います。決して短いとはいえない矯正治療の期間を乗り切るためにも、痛みが続く時はぜひ矯正歯科医院にご相談ください。

なお、その時にはできるだけ具体的に「どこが」「どのくらい」痛むかをお伝えいただくことで、歯科医院としても痛みの原因に早くたどりつけるようになります。とくに、歯が動き始めた時に痛みがあった時には、患者さまから“このような痛みがあった”というように、次の診療に行った時に矯正歯科医や歯科衛生士にお伝えいただけることで、対処のヒントにつながります。
なお、痛みがひどい場合やなかなかおさまらない場合は、次回の通院予約が先であってもお早めに歯科医院にご連絡ください。なんらかの対処ができることがあります。

痛みの感じ方や程度がさまざまであるように痛みの表現も実にさまざまです。
例えば、歯が動き始めた時の痛みを表現すると、通常、“がまんできる痛さ”、“食べ物が噛めない痛さ”が挙げられます。痛みに対して敏感な人は、“顔をしかめる痛さ”、“夜眠れない痛さ”などと表現されることもあります。

患者様の痛みは、本人しかわからないものです。痛みに耐えられなくなったあまり、治療自体をやめたくなってしまってはなんのために治療を始めたのかわかりません。ご自宅でできる方法を繰り返しても痛みが引かない場合は、ぜひ歯科医院にご相談ください。

 

■「歯並びと咬み合わせの専門家」である当院にご相談ください


当院では「ライトフォース理論」に基づき「痛みを抑えた」治療を実践しています。
https://www.sangenjaya-ortho.com/painless/
また、裏側矯正でも結さつ線を利用しないクリッピーシステムを用いることで痛みの軽減を図っています。
https://www.sangenjaya-ortho.com/invisible/

矯正中の痛みとは、まさに自分が変わっていこうとする証でもあります。
痛みをただ怖がるのでなく前向きに「手ごたえ」としてとらえていただくことで、長い矯正期間を乗り越える力に変えていただければとスタッフ一同、心から願っております。
すこやかで明るい人生を楽しむ上でも、今一度ご自身の歯がどれだけ大事かを見つめ、矯正治療という選択肢と向き合ってみてはいかがでしょうか?歯並びで気になることがございましたら、当院では無料相談を行なっております。まずはご相談ください。

 

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矯正が「痛くて時間がかかる」時代は終わり! ~ライトフォース理論に基づいた新しい治療方法~

2022年3月4日

こんにちは、世田谷区の三軒茶屋デンタルデザイン歯列矯正歯科です。
当院は患者様の歯並びや咬み合わせをはじめとする、お口まわりのさまざまなお悩みを解決するために、無料で個別相談を受け付けています。

このブログをお読みの皆さんは、歯並びの矯正は「痛いし、時間がかかるもの」というイメージをお持ちなのではないでしょうか。痛みや治療期間が心配で治療に踏み切れていないのであれば、ぜひこの記事を読んでみてください。
本日は矯正治療の「痛み」について、その種類や原因を詳しく見ていきましょう。
当院がご提供する「痛みを抑えた」治療についてもご紹介しておりますので、ぜひ最後までご覧ください。

目次

■矯正治療はなぜ痛い?
■ライトフォース理論
■目立ちにくい装置もご用意しております
■「歯並びと咬み合わせの専門家」である当院にご相談ください

■矯正治療はなぜ痛い?


歯の矯正は、痛みが伴うというイメージがあります。実際に、一般的な矯正治療は痛みを伴うものがほとんどでした。なぜ、矯正治療は「痛い」のでしょうか?
矯正治療の痛みには、大きく分けて「歯が移動する際の痛み」と「装置が口内の粘膜に接触することによる痛み」の2種類があります。

このうち、「歯が移動する際の痛み」は、物を噛んだ時に生じます。矯正治療を始めると、固いものが食べられなくなった等の話を聞くことがありますが、それはこの「歯が移動する際の痛み」が原因であることがほとんどです。

矯正治療で歯を動かすしくみについて、以前こちらのブログでご説明した通り、歯は歯槽骨という骨で支えられており、歯はこの歯槽骨の中を移動しています。歯が動く方向にある骨を吸収し、スペースを作りあげることから移動がスタートします。骨を吸収する際、痛みの原因物質がでます。これが、歯が動くときの痛みの原因です。
歯を動かすしくみについての記事をまだご覧になっていない方は、下記からぜひ読んでみてください。
↓↓↓

https://www.sangenjaya-ortho.com/blogs/archives/1568
歯科矯正で「歯を動かす」しくみ 〜歯の構造と矯正治療での動かし方

 

■ライトフォース理論


矯正治療においては、上記のような痛みが生じることは「仕方がない」と言われていました。歯を移動させるにはある程度の力を加える必要があり、痛みが出るというのは、きちんと歯が移動している証拠となるからです。

当院においては「ライトフォース」という治療法により「痛み軽減」と「期間短縮」を達成しています。ライトフォースというのは、「加える力を弱くする」というものです。一般的な治療と比較して5割~2割ほど、歯に加わる力を小さくしています。ですから、痛みに関する悩みは減っています。

 

ライトフォースは痛みの軽減・治療期間短縮が可能

ライトフォースは痛みの軽減・治療期間短縮が可能

 

ここまで読んでいただいたあなたの頭には、ある疑問がよぎったのではないでしょうか?
すなわち、
「歯に加える力を弱くしても、歯はしっかり移動するの?」
「歯が移動する速さが遅くなって治療する期間が長くなるのでは?」
という疑問です。

ごもっともなお考えです。

加える力が強ければ強いほど、歯がきちんと動き、そして期間も短縮されるイメージですよね。しかしまがら、これは「間違い」だと研究によってわかっています。

歯が動くしくみの記事でご説明したように、歯は骨の新陳代謝により移動します。ですから、代謝が促進されると、歯が移動するスピードは上がります。
代謝をより良くするには毛細血管が大切な役割を担いますが、一般的な治療では毛細血管による働きを阻害してしまうような強い力を用いていました。

我々が行っているものはライトフォース理論によるものですから、毛細血管の働きに関する心配も無用でしょう。これまでの方法と比較すると、痛みが軽くなり、さらに血のめぐりが阻害されないため、本来の骨代謝を促すことができ、歯が動きやすくなります。

「痛み」が原因で矯正治療になかなか踏み出せない、という方はぜひ一度当院にご相談ください。きちんとご納得いただけるまで、丁寧にその理由についてご説明させて頂きます。

下記がライトフォース理論による治療期間の目安です。

 

ライトフォース理論による治療期間の目安

ライトフォース理論による治療期間の目安

 

治療方法や年齢にもよりますが、従来の矯正は2年~3年かかることが当たり前でした。
それに比べると、ライトフォース理論に準じた治療方法では、相当の治療期間短縮が実現できていることがわかりますね。

 

■目立ちにくい装置もご用意しております


痛みが抑えられる仕組みはわかったけれど、矯正治療は見た目も気になる…という方のために当院では、「目立ちにくい装置」もご用意しております。
もちろん、すべてライトフォース理論に準じた設計がなされています。

○マウスピース型矯正装置

透明なマウスピース型の矯正装置です。
取り外しが気軽に可能で、素材が透明ですから目立ちにくいです。
当院では「インビザライン」と呼ばれる装置を使用しております。

 

マウスピース型矯正装置は透明で目立ちにくい

マウスピース型矯正装置は透明で目立ちにくい

 

○裏側矯正

よく知られている矯正は「歯の表側」に装置をつけるものでしょう
ですが、裏側矯正は、歯の裏側(舌側)に装置を取り付けるので、他の人に気づかれにくいです。上の画像を見て頂ければ一目瞭然ですね。

さらに当院の裏側矯正では、「歯が動くときに感じる痛み」と並んで矯正治療に付随する「装置が口内の粘膜に接触することによる痛み」を軽減する装置を採用しております。
「装置が口内の粘膜に接触することによる痛み」は、ブラケットとワイヤーの「摩擦」により発生します。従来の装置は、結さつ線で矯正装置を固定していました。結さつ線を使うと「摩擦」が発生して、痛みや治療の長期間化につながっていました。

 

歯の裏側に装置を取り付けるので気づかれにくい

歯の裏側に装置を取り付けるので気づかれにくい

 

当院が採用している「クリッピーシステム」は結さつ線を利用しないため痛みの軽減、治療期間の短縮を可能にします。また、クリッピーシステムは装置自体が薄いので、使用中の違和感が少なく、発音のしにくさも軽減されています。

各装置の詳細については、当院HPの「マウスピース型矯正歯科装置」「見えにくい裏側矯正」のページをご確認いただくか、ご来院された際にお気軽にスタッフにご相談ください。

 

クリッピーシステムは痛みの軽減・治療期間短縮が可能

クリッピーシステムは痛みの軽減・治療期間短縮が可能

 

■「歯並びと咬み合わせの専門家」である当院にご相談ください


本日は、矯正治療の痛みについてあらためてご説明させていただきました。なぜ従来の矯正治療では痛みが伴うのか、そして当院が提供するライトフォース理論に準じた治療がどうして痛みを軽減し、短期治療を実現するのかについて、ご理解いただけたのではないでしょうか。

当院では、患者さま一人ひとりの歯のバランスをていねいに測ってお伝えするため、「矯正相談」だけでなく「検査診断」までを無料で実施しています。検査診断は一般的には数万円かかりますが、矯正治療は一般の歯科治療と比べ治療期間も長く、費用もかさみます。患者様が納得して治療を始められるよう、当院ではできるだけご説明を差し上げたいと考えております。
いま一度ご自身の歯を見つめ直す、矯正治療という選択肢と向き合ってみてはいかがでしょうか。ぜひ一度、当院へご相談ください。

 

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歯の矯正治療期間に寄せる当院の想い

2022年2月25日

こんにちは、世田谷区の三軒茶屋デンタルデザイン歯列矯正歯科です。
当院では患者様の歯並びや咬み合わせをはじめとする、お口まわりのさまざまなお悩みを解決するために、無料で個別相談を受け付けています。加えて当院では、他の多くの医院様が3万円程度で行うことの多い検査、診断までも無料で行っております。実際に、検査や診断までを行っても矯正治療を行わない患者さまもいらっしゃいますので、どうぞご安心ください。

診断まで行うのはなぜか。それは、ひとえに矯正治療にかかる期間が長く、そのことが患者さまの負担になっているということに対する想いがあるからです。今日は矯正治療の期間について、当院が矯正治療に対して抱いている想いを含めお話しします。

 

患者様の心に寄り添い、情熱をもって理想を共有

患者様の心に寄り添い、情熱をもって理想を共有

 

目次

■歯の矯正にかかる期間はどのくらいか
■当院での3つの取り組み
■情熱を持って矯正治療に向き合います

■歯の矯正にかかる期間は2種類あります


基本的に治療期間は、お口の状況と、理想とする歯並びとのギャップがどれだけあるかによって変わってきます。
歯列矯正に必要な期間は、歯を動かす距離と現在の歯の状態で変わります。歯は歯槽骨の中に、歯根膜繊維によってハンモックのように吊り下げられています。骨の代謝を利用して、歯を立体的に少しずつ動かしていくことで、歯並びや歯の向きを機能的にかつ美しく整えることができます。
なお、虫歯が見つかった際は、原則として矯正治療の前に虫歯を先に治療しますので、さらに時間が必要になります。
歯を抜く場合はどうでしょう。歯を動かせるすき間が生じるために動かしやすくなるだろうとお考えのかたがいらっしゃるかもしれません。たしかにすき間はできるのですが、もともとあった歯がなくなってしまった結果、歯を動かす距離が増えますので、当院ではできるだけ矯正にあたっての歯を抜くことは避けるようにしています。
詳しくはリンクをご覧ください。

さて、移動させたら矯正完了、治療終了、というわけにもいかないのが矯正治療期間のわかりにくいところです。矯正によって一旦移動させた歯は、定着するまでは前の姿に戻ろうとするホメオスタシスと呼ばれる力が働きます。ホメオスタシスは生命活動の基本であり、これが働くことは必要で重要なことです。ですが、せっかく矯正治療を施した歯並びを後戻りさせるわけにはいかない。そのため、矯正治療の終了後、リテーナーと呼ばれる保定装置を装着する期間が生じます。
矯正治療をしたのに歯並びが崩れてしまったというケースの多くは、保定が不十分だったことから生じています。保定は一般的に矯正と同じ期間必要といわれますが、患者さまの歯並びや口周囲の筋肉・舌癖などの影響によって後戻りのしやすさは異なりますので、定期的に通院して主治医の判断を受ける必要があります。

まとめますと、歯科矯正にかかる期間には、矯正装置を使って治療する「歯を動かす期間」と、治療後に動かした歯を保定する「保定期間」の2つがあります。
また、歯は限られたスペースを使いごくわずかな力を使って動かしていきますので、目指す歯並びという理想と現実のギャップが大きいとそれだけ治療期間は長くなります。

 

■当院での3つの取り組み


保定期間も含めると長い期間の通院が必要となる矯正治療ですが、患者さまの負担を少しでも軽くするため、当院では3つの取り組みを行なっています。

○ライトフォース理論に基づいた矯正

当院では、骨の新陳代謝を促進する「ライトフォース理論」を取り入れています。これは、骨代謝に関係する毛細血管をつぶさないよう、血管の弾力より弱い力をかけて歯を動かすことで、代謝活動を妨げない、結果として歯の移動が従来の方法よりスムーズに行われるというものです。ライトフォース理論は加える力が従来より1/2~1/5程度に弱めているので、痛みも軽減されるというメリットがあります。

 

○マウスピース型矯正

針金を使う矯正に比べ、見た目が自然で気になりにくいことで選ばれやすいマウスピース型の矯正装置ですが、当院が採用しているインビザラインは、他のマウスピース型矯正歯科装置と比べ「来院回数を6〜8週間に1回程度まで短縮できる」特徴もあります。
インビザラインでは、歯の移動予測イメージをコンピュータで正確にシミュレーションしており、治療に必要なマウスピースをまとめて数十個単位で作成します。従来のマウスピース型矯正装置ですと、通院の度に型をとって作成する時間がかかってしまいましたし、歯型を取る作業も患者さまに負担になってしまっていました。当院はインビザラインでの治療実績がトップクラスのダイヤモンドプロバイダーで、他の歯科医院様で矯正がうまくいかなかったケースも治療できた実績を持っています。

 

○相談・検査・診断の3ステップの無料化

一般的に、矯正治療を始める前には相談・検査・診断の3つのステップがあります。それぞれのステップでどのようなことを行うかをご説明します。

◇相談

歯並び・咬み合わせやお口の中で気になっていらっしゃることについてカウンセリングを行い、矯正治療の概要についての説明させていただく機会です。多くの歯科医院様が矯正に関する無料相談・カウンセリングを受け付けています。

 

◇検査

精密検査を行い、歯や歯槽骨の状態、歯並びを構成する顎や口元、顎関節など顔全体の状態を詳しく把握します。当院では積極的にデジタル機器を導入し、精密かつ正確に患者さまの歯並びの状態を捉えています。

 

◇診断

精密検査の結果を分析し、どういった治療方針が立てられるかをご説明します。当院では、あくまでも客観的に診断し、事実をお伝えすべく、検査と診断までを無料で行なっております。時間も手間もかかる検査・診断プロセスは有料とする歯科医院が多い中、なぜ診断まで無料にしているかというと、患者さまにできるだけ必要な情報を多く届け、たくさん悩んでいただき、ご自身が「この医院、この先生に診てもらいたい!」と感じた上で治療を始めていただくことこそが治療の成功につながると確信しているからです。

 

当院の無料検査・診断についてはホームページでもご案内しております。

 

■情熱を持って矯正治療に向き合います


本日は、歯の矯正治療の期間についてお話しいたしました。矯正期間、保定期間、矯正を速やかに進めるため、ご自身の矯正計画を理解し、納得して臨んでいただくための当院でのさまざまな工夫についてこれまでにも何度かお伝えしてきました。矯正治療を望まれる方は、みなさんそれぞれの「理想」を抱いて歯科医院へ来られます。決して簡単ではない矯正治療に臨まれる際、その患者さまの現実と理想のはざまにいるお悩みは、歯並びと咬み合わせの専門家のひとりとして、いつも胸を打たれます。

矯正治療は「経験」「知識」「技術」「センス」があれば対応できますが、私はいつも「患者様の心に寄り添い、情熱をもって理想を共有できるか」を加えています。情熱というと少々古くさいかもしれませんが、患者さまの理想に向かって、スタッフ一同がともに治療期間を伴走し続けることこそが、決して簡単なことではない歯列矯正の成功と患者さまの満足という成果につながるのだと信じています。

矯正治療を始めるのは遅いということはありません。いま一度ご自身の歯を見つめ直す、矯正治療という選択肢と向き合ってみてはいかがでしょうか。ぜひ一度当院へご相談ください。

 

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歯科矯正で「歯を動かす」しくみ 〜歯の構造と矯正治療での動かし方

2022年2月18日

こんにちは、世田谷区の三軒茶屋デンタルデザイン歯列矯正歯科です。

 

当院は患者様の歯並びや咬み合わせをはじめとする、お口まわりのさまざまなお悩みを解決するために、無料で個別相談を受け付けています。

このブログをお読みの皆さんは、歯並びの矯正にあたって「歯を動かす」という説明をお聞きになったことがあろうかと思います。試しにご自身の歯を指でつまんで揺すってみてください。なんとなく動きそうな気がしますか?動くような気がするけど、すぐ戻ってしまうような感覚を持たれるのではないでしょうか。
今日は矯正治療で「歯を動く」しくみについて、みなさんとおさらいしていきます。

目次

■歯と歯のまわりの構造
■「歯が動く」しくみ
■矯正治療での歯の動かしかた
■「歯並びと咬み合わせの専門家」である当院にご相談ください

■歯と歯のまわりの構造


歯は押すことで動かすことができる、ということは、古くは紀元前後の古代ローマの医学者アウルス・コーネリウス・ケルススが、歯は押すことで移動できるということを著書に記しています。いったい歯はどういう構造で成り立っているのでしょうか。

 

歯の断面を切った図をお示しします。上のほうに飛び出している白い部分が歯冠、多くのかたがイメージする「歯」です。歯冠の表面はエナメル質と呼ばれる物質からできており、人間のからだの中でもっとも硬い組織です。どのくらい硬いかといいますと、もっとも硬いダイヤモンドを10とした時の6から7程度、ちょうど水晶と同じくらいの硬さになります。
歯は見える部分だけではないというのは、歯が抜けた時のことを思い出していただけるとお気づきかと思います。根のようなものがついてますね。歯の根、歯根(しこん)と呼ばれます。この歯根は、あごについた歯槽骨と呼ばれる骨の中に、歯根膜を介して植わっています。歯が骨に植わっている状態は、釘が板に打ち付けられているのに似ていることから「釘植(ていしょく)」と呼ばれます。
歯根膜とは、歯根部分の表面(セメント質)と歯槽骨の間を結び付ける繊維性の組織です。歯の靭帯とも呼ばれ、食べ物をかむ際に歯にかかる力を吸収・緩和し、歯に加わる力が直接歯槽骨に伝わるのを和らげるという重要な役割を担っていますが、実際はコラーゲン線維がおよそ半分を占める厚さ0.3㎜位のごく薄い組織です。この薄い組織の中にたくさんの血管が通っています。

釘植というと、硬いところにぎしぎしと植わっているようなイメージを持たれるかもしれませんが、歯は、歯根膜繊維によって歯槽骨の中にハンモックのように吊り下げられています。歯根膜があることで、歯は通常噛むことでわずかに沈んだりちいさな揺れを生じたりすることができます。歯根膜は、食事の時などで噛みしめたときにさまざまな方向から加わる力をうまく逃して、力が歯に加わりすぎるのを防ぐ免振機能の役割を果たしているのです。

 

歯の断面図

歯の断面図

 

■「歯が動く」しくみ


噛んだ時の力を逃すために歯が動くとしても、歯槽骨に埋まっているかぎり、そんなにたくさんは動かせないのではないか、とお思いの方が少なくないと思います。
歯を押したら動く、といってもすぐに戻りますよね。しかも、びっしりと並んでびくともしない歯が、矯正装置をつけているとはいえ1本ずついろいろな方向に動いていくのは不思議なことのように思われます。
しかし、歯は同じ向きに持続的に力を加えていくことで、少しずつ力の加わった方向に動くしくみになっているのです。骨が代謝することと、からだが自身のバランスを保ち続けようとするホメオスタシス(恒常性)という性質による、歯が動くしくみをご説明いたします。

歯を一方方向に押し続けると、押された側の歯根膜が窮屈になります。なぜなら歯根膜の外側には歯槽骨があり、圧迫されるからです。そして、歯に押されることで歯ぐきを通っている血管がおされて貧血状態になります。逆に、押した側の歯根膜は歯槽骨から引っ張られ、ゴムが伸びてしまっているようなかたちになります。
本来歯槽骨にちょうどいいバランスで埋まっていたはずの歯根が偏ると、体は歯根膜の元の幅を保とうとします。具体的には、窮屈な側の歯槽骨を溶かして貧血状態を正常の状態に戻そうとする破骨細胞という細胞が働き始めます。あわせて、力が加えられた逆の場所には、歯槽骨を新たにつくる骨芽細胞という細胞も出現し、新たに歯槽骨をつくる作用が働き、歯槽骨が減り続けないようなバランスをとるのです。

わざわざ骨を溶かす必要はあるの?という思われる方もいらっしゃるでしょう。これは、物を動かす時のことを想像していただけるといいかと思います。物を移動させるためには、まず移動させる側の場所を空けなければいけませんよね。破骨細胞の活動は、新たなバランスを取るために場所を空けることが目的だったのです。
また、新たに骨ができるといわれてもピンとこない方もいらっしゃるかもしれません。親知らずを抜いた時を思い出してみてください。抜いた直後は穴が空いたような状態になり、ご飯粒が詰まっていやな思いをされたことと思います。ですが、しばらく経つといつの間にか穴がなくなっていませんか?これが骨芽細胞の仕事です。

 

■矯正治療での歯の動かしかた


矯正治療では、さまざまな歯の動かし方で、美しく機能的な歯並びに導きます。具体的には、次の7つの移動方法があります。

○歯の位置を移動させる

  • 歯体(したい)移動
    歯を傾けることなく、平行方向に動かす移動法です。歯根を平行に動かすためには、歯冠に正確でしっかりとした力をかけることが必要です。
  • 傾斜移動
    傾斜移動は、歯根の根の先から1/3付近を中心に、歯を傾斜させながら歯冠を動かす移動法です。歯冠に力を入れると、歯は通常は根の先端付近を支点として回転するように動きます。

歯体移動と傾斜移動をうまく組み合わせることで、理想的な歯並びへ動かしていきます。

 

○歯の向きを移動させる

  • 回転
    歯の向きが悪い時に、歯の長軸を中心にして回転させる移動法です。中心となる支点に対してうまく力をかけることで回転します。
  • 圧下(あっか)
    伸び出している歯全体を根の方向に向かって沈めるように動かす移動法です。
  • 挺出(ていしゅつ)
    歯根を歯冠の向きに引っ張り出すように動かす移動法です。
  • 根尖(こんせん)移動
    歯冠を中心に歯の根の先の向きを動かす移動法です。
  • 整直(せいちょく)
    傾いた歯根の向きを正確な向きに合わせることです。

 

歯は見えている部分だけきれいに並んでいればよいわけではありません。歯槽骨の中でも一定間隔で均しく並んでいることが望ましいといえます。
歯根が傾いたままの状態で咬み合わせの力が加わると歯や歯槽骨にかかる負担が大きくて、歯と歯周組織にダメージを与えることになります。歯並びがより良い状態を維持するためには、見えるところだけではなく、歯槽骨(顎の骨)の中の歯根の配列にも気を配る必要があるのです。

 

■「歯並びと咬み合わせの専門家」である当院にご相談ください


本日は、歯が動くしくみについてあらためてご説明させていただきました。外から見える部分、見えない部分含め、歯並びがとても繊細なバランスで成り立っていることのイメージを共有していただけたのではないでしょうか。
当院では、患者さまひとりひとりの歯のバランスをていねいに測ってお伝えするため、「矯正相談」だけでなく「検査診断」までを無料で実施しています。検査診断は一般的には数万円かかりますが、矯正治療は一般の歯科治療と比べ治療期間も長く、費用もかさみます。患者さまが納得して治療を始められるよう、当院ではできるだけご説明を差し上げたいと考えております。
いま一度ご自身の歯を見つめ直す、矯正治療という選択肢と向き合ってみてはいかがでしょうか。ぜひいちど当院へご相談ください。

 

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矯正治療中に起こりうるトラブルにはどんなものがあるのか?予防や対策についても解説

2022年2月4日

「矯正歯科治療中は痛みが出る」と聞く人は多いのではないでしょうか?「矯正は痛い」といったイメージを持っている人も多いかと思います。また、痛み以外にも、「装置を入れることによって何かお口の中にトラブルが起こるのではないか」と心配に思っているという人もいるのではないでしょうか? 矯正歯科治療に興味はあるけれど、このようなマイナスのイメージを持っている人もいるかもしれません。
矯正歯科治療中には、治療のステップに合わせて、口腔内にさまざまな装置を装着します。また、矯正歯科治療は治療期間が比較的長期間にわたるため、治療中にはさまざまなトラブルが起こる可能性があります。トラブルによっては、早めに対応しなければ、治療が計画通りに進まなくなってしまうこともあります。
ここでは、矯正歯科治療中に起こりやすいトラブルについて、トラブルが起きたときの対処方法や日常生活における注意点について説明していきます。どのようなトラブルが起きやすいかをあらかじめ知っておくことで、もしトラブルが起きたときでも冷静な対応をとることができるかと思います。

目次

■矯正治療中に起こりうるトラブルについて
■まとめ

矯正治療中に起こりうるトラブルについて


矯正歯科治療中に、ワイヤーの破折や接触による痛みを生じることがあります。そうした偶発的な事項について、また、それら偶発事項への対応の仕方について解説します。

○ブラケットの脱離

マルチブラケット法では、ワイヤーとブラケットの存在は必須であり、ブラケットが歯から脱離すると、歯の動きが生じなくなります。ブラケットは動的治療終了時に外せる程度の接着力であるため、矯正歯科治療にブラケットが脱離することがあります。

◇予防と対処法

矯正歯科治療中に硬いものを食べないように注意が必要です。かみ合わせの強い(ディープバイト)場合は、咬合挙上などの処置が必要になる場合もあります。
また、脱離した場合には、患者さんにできるだけ早く来院してもらいリカバリーすることが大切です。脱離したまま長期に放置すると、ワイヤーの破折や歯肉の退縮など、二次的なトラブルが発生することもあります。

 

○ブラケットの粘膜・舌への接触

ブラケットは角があったり、フックがついていたりするため、装着初期には粘膜・舌と接着して違和感を誘発します。特に、リンガルブラケット矯正の場合、下顎に装着したときに舌への違和感が出ることが多いです。

◇予防と対処法

次第に軽減していくので、3日~2週間程度で慣れてくるということを患者さんに事前に知っておいてもらうことが大切です。

 

○発音障害

発音障害に関しては、リンガルアーチ、トランスパラタルアーチなど歯列の内側に装着する装置の場合に、違和感を覚えやすくなります。特に、リンガルブラケット矯正の場合、上顎に装着すると発音に影響が出やすく、音として「さ行」「た行」「ら行」が装着初期に発音しにくいといわれています。
(トランスパラタルアーチ:口蓋を横切る矯正線で左右臼歯を連結した固定用の装置)

◇予防と対処法

装着後、舌が順応するまで、発音障害があります。個人差はありますが、通常は数週間で症状は軽減してきます。最近は違和感の少ない小型の装置を使用することで、順応しやすくすることができます。

 

○口内炎

口内炎は機械的な刺激(ブラケットが粘膜に触れるなど)だけが原因ではなく、患者さんの習癖も影響することがあります。頬粘膜内側に口内炎が頻発する場合は、口腔周囲筋の緊張が強かったり、口呼吸により口腔内が乾燥していたりすることも多いと思われます。舌側装置が誘発する口内炎なども舌位や舌癖、食いしばりなどが影響していることがあります。食いしばる癖があると舌を歯に押しつけていることが多いです。そのような環境でリンガルブラケット装置を装着すると、違和感も強く舌にも痛みを覚えます。

◇予防と対処法

通常は1週間程度で消失していきますが、長期に喪失しない場合は歯科の受診を勧めます。
また、マルチブラケット装置による治療の際、最後臼歯に装着したチューブが粘膜にあたる場合は、歯の動きを阻害しないように軟性レジンなどでカバーしておくと違和感が軽減します。
患者さんの習癖が影響している場合は、MFT(口腔筋機能療法)を行うことで軽減するということもあります。MFTは、口の周りにある筋肉の働きを正常化することを目的として開発された機能訓練療法です。

 

○ワイヤーの破折

ワイヤーは矯正歯科治療のステージに応じて太さ、硬さ、材質を変えていきますが、治療中に破折することもあります。折れた末端が舌に接すると痛みが出るため患者さんも気づきますが、ブラケットの境目で折れている場合は患者さんも気づかず、歯の位置がずれてしまう場合があります。

◇予防と対処法

食いしばりのある患者さんはワイヤーの破折が生じやすいので注意が必要です。

 

○歯石の沈着

下顎前歯の舌側にブラケットやフィックスリテーナーを装着していると、歯石が沈着しやすくなります。歯石が沈着すると歯の動きを阻害したり、歯周病のリスクも高くなったりしてきます。
(フィックスリテーナー:両側犬歯をバンドや接着剤を使って固定し、舌側からワイヤーで連結する方法)

◇予防と対処法

定期的な歯石除去が必要で、保定中でもワイヤー固定をしてある場合は定期的な歯科受診が必要です。

 

○歯科矯正用アンカースクリューによる歯肉の腫脹、アンカースクリューの脱落

歯科矯正用アンカースクリューとは、口腔内の顎骨に植立し、固定に使用するスクリューです。歯科矯正用アンカースクリューは粘膜上に一部が露出しているため、食物残渣が停滞し、歯肉の炎症を誘発することがあります。また、スクリューが緩んで脱落することもあります。

◇予防と対処法

歯科矯正用アンカースクリュー植立後、2週間経過時から歯肉上のスクリューヘッド部の清掃を行うことが大切です。矯正装置と同様に食物残渣によるプラークを除去し、丁寧に清掃します。

 

○装置の埋入

マルチブラケット装置による治療の際、時としてワイヤーの一部が歯肉を強く圧迫してしまうことがあります。また、リンガルアーチを装着した場合、前歯舌側の部分が粘膜に埋入することがあります。

◇予防と対処法

必要に応じて一部装置の除去や装置自体の再設計を考慮する場合もあります。

 

○レジン床の圧迫による口腔粘膜の疼痛

床矯正装置(保定装置など)の場合は、辺縁部が不適合であったり、鋭利であったりすると、口腔粘膜に強くあたり疼痛や潰瘍(褥瘡性潰瘍)を引き起こすことがあります。

◇予防と対処法

一度装置を外し、傷が癒えてから再度正確な位置に装着していきます。装着時に、装着感や発音などに違和感があれば、歯科医師に申し出てください。そうすることでトラブル回避につながります。

 

トラブル発生時は歯科医院に対応を相談

トラブル発生時は歯科医院に対応を相談

 

まとめ


矯正歯科治療中は、さまざまな装置を口腔内に装着するため、いろいろなトラブルが起こることがあります。よく起こりうるトラブルとしては、「ブラケットの粘膜・舌への接触による違和感」や「装置の装着初期の発音障害」、「装置の装着が影響する口内炎」などがあります。これらのトラブルの多くは、1週間~2週間程度で慣れてくるケースがほとんどです。そのため、しばらく様子をみていただいて問題ありません。
しかし、トラブルによっては早めに対処が必要なものもあります。例えば、「ブラケットの脱離」や「ワイヤーの破折」、「歯科用アンカースクリューの脱落」などといったトラブルの場合、トラブルを長期間放置しておくと、歯の位置がずれて治療計画が狂ってしまったり、二次的なトラブルにつながったりすることもあります。このような場合は、早めの歯科受診が必要となってきます。
矯正歯科治療は、多くの症例で2年~3年といった長期の治療期間を要します。歯科医師も患者さんも気を付けていたとしても、トラブルは起こってしまいます。もしトラブルが起こったときには、自己判断で放置したりせずに必ず歯科医院に連絡して、対応を相談することが大切です。

現代社会において、「歯の矯正」はとても身近な問題。その理由をお話しします。

2022年1月28日

こんにちは、世田谷区の三軒茶屋デンタルデザイン歯列矯正歯科です。
当院は患者様の歯並びや咬み合わせをはじめとする、お口まわりのさまざまなお悩みを解決するために、無料で個別相談を受け付けています。
「歯の矯正なんて自分には必要ない」と思っている方が中にはいらっしゃると思います。
理由をお伺いするとおそらく、「(ちょっと気になるところはあるが)自分はじゅうぶん健康な歯をもっている、矯正するほどではない」とお考えがあるかもしれませんね。
「人前に出る仕事ではないからそこまですることはない」とおっしゃる方もいらっしゃると思います。

虫歯がないからそれでいい、ほんとうにそうでしょうか。
今日は、咬み合わせというものについて少しお話ししたいと思います。

目次

■実は、多くのかたが歯並びや咬み合わせに問題を抱えています
■咬み合わせは生活環境とともに変化します
■当院における咬み合わせ治療・3つの特長

■実は、多くのかたが歯並びや咬み合わせに問題を抱えています


私たち矯正歯科の専門医が診たところ、何もせずに「完全に美しい歯並びと咬み合わせ」の状態を保っていられる人というのはごくわずかです。どんな方でも、多かれ少なかれ歯並びや咬み合わせに問題を持っていらっしゃいます。
ためしに、奥歯を咬みしめてみてください。前歯も横の歯もしっかり咬めていますか。
すべての歯がしっかり咬み合って、はじめて持ち前の機能を発揮します。
すべての歯がきちんと咬み合い、あごの動きによく合っていて、食べ物を噛めなければなりません。一見きれいな歯並びでも、上下の歯がきちんと咬み合っているとは限らないのです。
歯並びがきれいだから大丈夫、とはいえないのです。

 

■咬み合わせは生活環境とともに変化します


歯がふぞろいだったり、上下のあごの歯並びがお互いにちゃんと噛み合ったりしていない状態を、専門的には「不正咬合」といいます。
不正咬合をそのままにしておくと、食べ物がきちんと噛めなくなったり、磨き残しが多い為歯周病になりやすくなるだけでなく、あごの関節に負担をかけるようになります。
また、肩こりや腰痛の原因にもなりかねません。

ところで、咬み合わせをよく保つためには歯とあごのことだけを考えていればよいのでしょうか。
実は、それだけでは不十分なのです。
なぜならば、お口の中には歯のほかにもあごの骨や筋肉、舌や歯周組織などさまざまな器官があり、それぞれがうまく調和しながら機能することで成り立っています。
加齢はもちろん、猫背のままでいたり足を組んだりといったことだけでも、咬み合わせは変わってくるのです。

厚生労働省が2017年に行った「医療施設調査」によると、全国の歯科診療所数は68,609軒、うち矯正歯科診療を行うのは24,627軒、およそ36%にものぼります。
虫歯の治療だけでなく、お口の矯正をより専門的に行う歯科医院が増えたのは、人々の生活環境の変化にともない、咬み合わせが悪くなることでからだの不調につながる方々が増え、咬み合わせ治療が身近になってきたことに基づいているからなのです。

 

生活環境の変化で不正咬合・身体の不調につながる人が増加

生活環境の変化で不正咬合・身体の不調につながる人が増加

 

■当院における咬み合わせ治療・3つの特長


では、咬み合わせの治療はどのように行うのでしょうか。
矯正歯科では、矯正装置を使って歯やあごの骨に力をかけてゆっくりと動かすことで、歯並びと咬み合わせをじっくりと治していきます。
先ほど申し上げたように、お口の中にはさまざまな器官が歯を支え、歯並びや咬み合わせを形作っています。咬み合わせの治療というのは、これらの器官のバランスを「壊す」のでなく、あるべき姿に向けて「整えていく」というイメージを持っていただけるとよいと思います。

一般的に、歯の矯正には3年以上かかると言われます。ライフスタイルも変化するかもしれない中、そんなに長い期間歯医者さんに通い続けられるだろうか?という不安がお持ちの方もいらっしゃるでしょう。
また、昔矯正をしたけれど元に戻ってしまった、という話を聞いてしまい、尻込みをされるかたも少なくないと思います。
当院では、そうした不安にお応えしたく、3つのご提案をしています。

○治療期間を短縮しながら痛みを小さくする「ライトフォース理論」

当院では一般的な矯正治療に比べ治療期間が短く済むよう、「ライトフォース理論」に基づいた治療をおこなっています。ライトフォース理論とは、歯の移動に関わる毛細血管の弾力より小さい力を加えることで、歯の骨に栄養を供給する毛細血管をつぶすことなく、歯の移動に関わる骨の新陳代謝を促すというものです。詳しくは当院ホームページをお読みください。
ライトフォース理論に基づくことでかなりの治療の短期化は図れるものの、それでも治療には6ヶ月〜3年はかかります。それは、治療しながらも日々の生活環境や加齢にともなって少しずつ変化する歯並びや咬み合わせに対し、痛みや不自由といった患者さんの負担をできるだけ小さく保ちながら正しい咬み合わせを目指すべく、日々の治療に取り組んでいるからです。
ライトフォース理論と光加速装置を利用した矯正治療なら痛みを最小限に抑えた治療が実現できます。

 

○マウスピース型矯正装置「インビザライン」で来院回数を短縮可能

目立たない矯正装置をお求めになるかたにおすすめする矯正装置に透明なマウスピース型の「インビザライン」という装置があります。インビザラインはマウスピース型矯正歯科装置のパイオニアですが、「目立たない」だけでなく来院回数を大幅に短くすることができるという特長を持っています。
一般のマウスピース型の矯正装置ですと、約2~3週間のペースで来院し、その都度歯型を採って新しいマウスピースを作製する必要があります。しかし、インビザラインは、基本的に1回歯型を採って、3次元画像化技術とCAD/CAM技術により、各ステージのマウスピースをまとめて作製しお渡しすることができます。そのため、来院回数を6~8週間に1回のペースに減らすことができるのです。
インビザラインについては、当院のホームページをはじめ、当院の過去ブログでもお話ししています。また、インビザライン以外にもさまざまな矯正法を、患者さんひとりひとりのご要望に合わせご提案しております。
当院ではお口の状況をしっかりと調べ、「できること」と「できないこと」を正しくお伝えするようにしています。
他院でインビザラインでの治療ができない難症例、マウスピース矯正で失敗した方、ご興味のある方はぜひご一読ください。

 

○無料の「矯正相談」と「検査診断」による客観的な情報提供

当院では、「矯正相談」だけでなく「検査診断」までを無料で実施しています。検査診断は一般的には数万円かかりますが、矯正治療は一般の歯科治療と比べ費用が高額ですし、治療期間も長くなります。長くかかるからこそ、「どの医院でどんな治療を行うか」という選択は非常に重要なものとなります。「勧められたから断れない」などといった後ろ向きに選択するのでなく、「三軒茶屋デンタルデザイン歯列矯正歯科でなら、キレイな歯並びと咬み合わせを取り戻せる」という前向きな決断をしていただきたいです。その決断を引き出すため、専門家の目線で客観的に診断させていただき、皆様の意思決定に必要な情報を提供させていただきます。歯並びや咬み合わせで気になった方は、ぜひ一度当院にご相談ください。

 

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歯並びはなぜ大事なのか

2022年1月21日

歯科医師は診療で多くの患者さんの口腔内を拝見しますが、実はすごくいい歯並びの人というのは、そんなに多くはありません。多くの人は、少しくらいの問題を抱えていても普通に生活を送っています。「歯並びや嚙み合わせが悪くても、特に不便を感じていない」「自分の歯並びは、チャームポイントで個性だと思っている」など、歯並びが悪くても矯正歯科治療の必要性を感じていないという人は多いのではないでしょうか。
矯正歯科治療を希望する人の多くは、見た目といった審美面の改善を主訴として来院します。しかし、歯並びを改善することは、審美性だけでなく機能性も改善するなど、多くのメリットが存在します。
ここでは、歯並びがいいことのメリットやなぜ歯並びが悪くなってしまうのかについて解説します。

目次

■正しい歯並びとは
■きれいな歯並びのメリット
■悪い歯並びの原因
■まとめ

■正しい歯並びとは


正しい歯並びの条件として、まずは上下左右の歯がきれいに並んでいて食物が良く噛めること、そして上顎や下顎、頭蓋骨に付随する筋肉のバランスが良く、機能的な運動も良好であることなどがあります。
歯並びが正しく、嚙み合わせの良いことを「正常咬合」といいます。永久歯の歯列がきれいな馬蹄形をしていて、緊密な咬合により上下顎の歯列の調和がとれていることは、その人の健康状態と密接に関連してきます。
しかし実際の診療では、正常と異常を明確に区別することが困難な場合も多く、不正咬合(歯並び、噛み合わせの異常)は正常からの逸脱の程度によって判断することが多いです。

 

■きれいな歯並びのメリット


矯正歯科治療などによって歯並びを改善することで、口腔内の状態が良くなるだけではなく、全身的にも精神的にも多くのメリットがあります。

○口腔に対するメリット

口腔に対するメリットは、口元が美しくなるだけでなく、他にも様々なメリットがあります。

◇よく噛めるようになる

歯は、まず「咀嚼」、つまり噛んだり食べたりという、最も重要な役割があります。また、「歯ごたえ」や「歯ざわり」を感じるうえでも重要な役割を果たしています。したがって、歯は食事を楽しむうえで大変重要になります。
歯は消化器系の臓器の一つです。咀嚼とは、口から入った食べ物を噛みきったり砕いたりし、すりつぶして、胃や腸で消化吸収するための最初の手助けをする行動であるといえます。犬歯で捕えて、切歯で噛みきり、臼歯で砕きすりつぶすなど、それぞれの歯には役割があります。正しい歯並びで、このような役割が効率的に行われると、唾液腺から分泌される消化酵素が担う消化活動も効率的に行われることになります。

 

◇虫歯・歯周病の予防になる

例えば、凸凹の激しい歯並び(叢生)では、歯磨きが非常にしにくいため、食物残渣が歯面に残り、細菌が繁殖して歯垢になります。さらに進行すると歯石になります。つまり、叢生だと歯垢の除去がうまくいかないため、虫歯になりやすく、また、歯石が沈着して、歯肉炎や歯周病に罹患しやすくなります。
よく不正咬合は虫歯や歯周病の「誘因」になるといわれていますが、これは「直接的な原因ではない」という意味です。不正咬合は、虫歯や歯周病になりやすい環境を助長するといえます。

 

◇口唇が閉じやすくなる(鼻呼吸)

歯並びが悪く口唇の閉鎖が困難な人では、口呼吸が生じます。歯並びを改善して、口呼吸でなく鼻呼吸をするようになれば、鼻から空気を取り込む際に、鼻がフィルターの役割を果たし、ごみを取ってくれます。また、冷たい空気が直接、気道や気管に入らないように湿度を高めてもくれます。

 

◇発音がしやすくなる

歯並び、噛み合わせは、発語や発音においても大切な働きをしています。矯正歯科治療を行うと、出っ歯は唇がしっかり閉じるようになって、受け口は上顎の前歯が下顎の前歯を被う正しい関係になり、開口は上下の歯がきちんと閉じます。こうなるといろんな発音障害は改善します。

 

○全身に対するメリット

口の健康と全身の健康は密接に関連しています。きれいな歯並びによって、姿勢が良くなったり、持続力や集中力がアップしたりするといわれています。

◇顔の形が整う

唇と歯はお互いに密接に関連しています。歯が出ていれば、唇も当然外側に出ますし、逆に歯が内側に入っていれば、唇も内側に引っ込んだ状態になります。つまり、歯並びが改善すると、顔貌にも変化が現れます。

 

◇体調がよくなる・免疫力が上がる

先ほど「口唇が閉じやすくなる(鼻呼吸)」の項目で、鼻の役割を述べましたが、他にも鼻は細菌感染の防波堤となり、免疫機構の一翼を担っています。そのため、口呼吸をするようになると、場合によっては、気管や肺の疾患など、全身の健康に対して悪影響を及ぼす可能性も起こりえます。
また、不正咬合は頭痛や肩こり、腰痛のような全身的な疾患の誘因となることもいわれています。

 

◇患者さんのQOL(quality of life)の向上

歯並びを改善することで、自信にあふれた笑顔を作り出すことができます。患者さんの中には、現在の歯並びや噛み合わせや顔貌に劣等感を持っていて、自信を喪失し、社会生活に困難を感じて、審美性の改善という観点から心理的・社会的に満足できる状態を求めて、矯正歯科治療を希望する場合も少なくありません。このような場合、歯並びを改善することは、患者さんのQOLの向上につながります。

 

奇麗な歯並びは口腔・全身・精神にメリットがある

奇麗な歯並びは口腔・全身・精神にメリットがある

 

■悪い歯並びの原因


なぜ歯並びのいい人と悪い人がいるのでしょう。乳歯から永久歯へと正常に生え変わりが完了すれば、誰もが良い歯並びを獲得できるはずですが、現実は歯並びがいいという人はそう多くはありません。歯並びが悪くなる原因には、何があるのでしょうか。
不正咬合の原因は、単一の病因によって発症するものではありません。顎骨や歯の大きさ、形状といった個人が有する形質自体が不正咬合の素材であり、これら素材の形態学的バランス、成長発育、さらに生体が内外から受ける様々な刺激が不正咬合を成立させる要因となります。それらは単独、あるいはいくつかの因子が組み合わさり直接、あるいは二次的に不正咬合の原因となります。
歯並びの悪くなる原因について、乳歯の早期喪失のほかに、考えられるものを挙げます。

○遺伝的要因

不正咬合は、遺伝的要因と環境的要因が双方に密接にかかわりあい発症する多因子疾患です。両親から受ける遺伝は成長に大きな影響を与え、歯や顎骨にも関係してきます。

 

○顎の大きさと歯のバランス

正常咬合を獲得するには、顎の大きさ、歯の大きさや形態のバランスがとれていることが必要です。

 

○悪い習慣・習癖

口呼吸などの口まわりの悪い習癖は、歯並びに影響を与えることがあります。その結果、歯や歯列、歯槽骨、顎に不正な力がかかり、成長に障害をきたし、不正咬合の原因となります。
姿勢や身体バランスも重要な要素です。精神的、身体的なストレスとも大きな関係があるので、生活習慣の中で注意していくことが大切です。

 

○硬いものを噛む習慣の減少

よく噛むことで上下顎骨は正常に発育し、機能向上へとつながります。食物性状も含めて、現代は柔らかい食物が多くなったことで、硬いものを噛む習慣が減り、歯並びにも影響を与えています。

 

■まとめ


歯並びが正しく、噛み合わせがいいことを正常咬合といいます。歯並びや噛み合わせが悪いと、歯磨きがしづらく、歯および歯肉を清潔に、そして健康に保つことが難しくなります。また、咀嚼、発音といった口の機能を充分に発揮できないばかりでなく、顔貌にも好ましくない影響を与えます。矯正歯科治療は、口の健康や正しい機能を回復させるほか、調和のとれた美しい顔貌にすることで、自信にあふれた笑顔をもたらし、より豊かな人生の一助となります。
このように、矯正歯科治療を受けるメリットは多くあります。子供のころに治療をしなかったので、もう手遅れだとあきらめている人はいませんか?大人になってからでも矯正歯科治療を始めることはできます。矯正歯科治療に興味のある人は、ぜひ一度歯科医院に相談してみてはいかがでしょうか。

 

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審美的矯正装置はどのようなものがあるのか?

2022年1月14日

「矯正歯科治療は子供のうちしかできないのでは?」と思っている人も多いかもしれませんが、近年は大人になってから矯正歯科治療を始める人も増えています。
大人になってから矯正歯科治療を行う場合に問題となることの一つとして、大人の場合、「あまり目立つ装置は仕事など社会生活を送るうえでできれば避けたい」ということがあります。このような問題を改善するために、審美的矯正装置(リンガル、セラミック、可撤式マウスピース型矯正装置)を希望する患者様も増えています。
今回は、代表的な審美的矯正装置の特徴について解説していきます。

目次

■審美的矯正装置
■セラミックブラケット
■リンガルブラケット
■マウスピース型矯正装置
■まとめ

■審美的矯正装置


成人の矯正歯科治療は、子供とは異なる特徴を持っています。もちろん歯周組織の状態などの生物学的特徴も異なるのですが、成人特有の社会的・心理学的な特徴があります。例えば、成人のほうが装置外観などの審美性に対する要求が高くなる傾向があります。また、職業など社会的制約によって、治療期間や術式が制限されることもあります。例えば、しゃべることを職業にしている人の場合などは、活舌に考慮した矯正装置の使用が必要となります。
このように成人では、審美的な改善を求めて矯正歯科を受診するケースが増えていることから、メタルブラケットからセラミックブラケット、そしてリンガルブラケットによる舌側矯正などの新しい術式が開発され、広く普及しています。また、可撤式マウスピース型矯正装置も審美的矯正装置として多用されています。

 

■セラミックブラケット


矯正歯科治療の中で最も多く使用する装置として、マルチブラケット装置があります。マルチブラケット装置は、多数歯(基本的には全歯)にブラケットやチューブを装着し、アーチワイヤーを介して三次元的な歯の移動を行い、良好な歯列や咬合を獲得する矯正治療法(一般的にワイヤー矯正といわれています)で用いる装置です。
マルチブラケット装置に用いられるブラケットの材質は、従来は金属製のものが使用されていました。しかし、メタルブラケットは治療中に装置が目立ってしまうという欠点があり、近年では審美性に優れている歯冠色に類似したセラミック製のブラケットも多く選択されるようになっています。
セラミックブラケットは歯質より硬いため、対合歯と接触すると歯が顕著に摩耗することがあります。このデメリットは、歯科医師がブラケットを接着させる位置を工夫することで対応していきます。

  • 外見
    装置が白いため、あまり目立ちにくいです。
  • コスト
    メタルブラケットに比較して割高となります。
  • 期間
    メタルブラケットとほぼ変わらないといわれています。
  • 違和感
    口唇や頬の裏側に装置が当たることによる違和感があります。
  • 清掃性
    ワイヤーの接する部分、ブラケット周囲やワイヤーの下部が不潔域になりやすいですが、装置が直視できるため、リンガルブラケットと比較すると清掃しやすいです。手鏡などを使用して、自分で磨き残しの有無を確認
    できます。
  • 制約
    基本的に歯のない症例以外、すべての症例に装着可能です。セラミックブラケットは、歯の唇側に接着する装置のため、上顎前突の症例では、装置によってさらに口唇が押し出されます。そのため、装置を装着した初期
    段階では、少し気になるかもしれませんが、治療が進んでくれば落ち着いてきます。

 

審美的矯正装置は目立たない

審美的矯正装置は目立たない

 

■リンガルブラケット


歯列の内側に装着するブラケットをリンガルブラケットといいます。歯の舌側面にブラケットを装着して行う矯正治療法のため、歯の唇側面にブラケットを装着する唇側矯正に対して、舌側矯正や裏側矯正などといわれています。「目立たない矯正装置」として開発されており、治療中に装置の露出がなく審美性に優れているため、多くの臨床の現場で実績を上げています。

  • 外見
    リンガルブラケットは固定式装置(取り外しのできない装置)の中で、最も審美的に優れた装置です。
  • コスト
    装置、技工の費用が高額のため、また術者の高度の技術が必要なため、どうしてもコストが高くなります。
  • 期間
    リンガルブラケットによる舌側矯正は、唇側矯正と比較して治療期間が長くなるといわれていますが、熟練した術者が担当すればそれほど違いはないと思われます。
  • 違和感
    装置装着後、数週間は舌が装置に順応するまで、発音障害や違和感がありますが、個人差が大きいです。最近は小型の装置を使用しているため、順応しやすくなっていると思います。
  • 清掃性
    清掃性については、装置を直視できないため、比較的難しいといえます。舌側に接着する装置のため、舌や唾液に汚れをよって洗い流す自浄作用はありますが、より丁寧な口腔清掃が必要です。
  • 制約
    基本的に唇側矯正で可能な症例は、すべて適応可能です。

 

■マウスピース型矯正装置


マウスピース矯正は、透明に近いマウスピース型の矯正装置を歯に装着して歯並びをきれいにする治療方法です。マウスピース型矯正は新しい治療方法ですが、ワイヤー矯正にはないメリットが多くあり、臨床の現場でも普及してきています。

  • 外見
    透明な装置のため、あまり目立ちません。また、取り外しができる装置なので、写真撮影など、いざという時には外すこともできます。
  • コスト
    患者さんの歯並びの状態や治療範囲によって料金には大きな幅がありますが、治療範囲が全顎の場合は唇側装置と同じくらいになります。自費診療となり、歯科医院によっても料金は異なってきますので、詳細は歯科医院にご相談ください。
  • 期間
    コストと同様、患者さんの歯並びの状態や治療範囲によって大きく変わってきます。また、マウスピースは患者さん自身で装着していただくため、患者さんがどれくらい装置を使用するかも影響します。基本的には、ご飯の際や歯磨き時以外は装着するのが望ましい装置です。きちんと装着できない場合には、歯が目的の位置まで移動しないので、治療期間が延長することにもなります。
  • 違和感
    最初の装着時は違和感があり発音しにくいと感じることもありますが、慣れてくることがほとんどです。また、「仕事の関係で、人前でしゃべらないといけないので、発音が気になる」などといった場面では、取り外しができる装置のため、一時的に外すこともできます。
  • 清掃性
    可撤式の装置なので、食事や歯磨きの際に装置を外して行うことができます。外してからマウスピースの清掃と口腔清掃ができるので、非常に清掃性も優秀です。
  • 制約
    近年は適応症例が広がっていますが、すべての症例に適応できる装置ではないので、症例を慎重に選択する必要があります。例えば、骨格性の問題を含む難度の高いケースなどでは、適応できない可能性があります。

 

■まとめ


近年、大人になってから矯正歯科治療を行うことも多くなってきており、審美的な矯正装置が求められることが多くなってきています。審美的矯正装置として代表的なものとしては、セラミックブラケット、リンガルブラケット、マウスピース型矯正装置があります。
それぞれ、審美性の程度やコスト、治療期間、装置の違和感、清掃のしやすさなど特徴が異なります。また、装置によっては適応症例に制限があるものもあります。残念ながら、どの装置もメリット・デメリットがあり、完璧な装置はないのが現状です。患者様が何を優先するのか、患者さんの状況によっても最適な装置は変わってきます。
当歯科医院でも、さまざまな審美的矯正装置による治療を行っております。審美的矯正装置に興味のある人は、ぜひご相談ください。

 

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