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インビザラインはどうやって誕生した?~誕生の経緯・日本に展開された時期などを解説~

2023年3月17日

こんにちは。世田谷区にある三軒茶屋デンタルデザイン歯列矯正歯科です。

 

この記事では、インビザラインの歴史についてご紹介いたします。

 

近年、矯正治療を希望する患者様が増えてきています。

なかでも、痛みが少なく矯正装置が目立たないインビザラインは人気です。

目次

■インビザラインが生まれたのはどこ?つくった会社は?
■インビザラインはいつ日本にきた?
■インビザラインの特徴やメリットデメリット
■まとめ

■インビザラインが生まれたのはどこ?つくった会社は?


1997年に設立されたアメリカ合衆国のアライン・テクノロジー社で誕生したのがインビザラインです。アライン・テクノロジー社は、スタンフォード大卒のZia Chishti(ジア・チシュティー)氏とKelsey Wirth(ケルシー・ワース)氏が、起業した会社です。 

 

当時ジア氏自身がワイヤー矯正で歯列矯正をしており、苦労していたそうです。しかし保定期間に保定装置であるマウスピース型のリテーナーを渡されたときにある考えが頭をよぎります。それが「これで歯を動かせたら…」という発想です。この発想自体は彼が思い立つ前から実在しており(日本での例は吉井修先生のソフトリテーナーなど)彼の発案ではありませんが、この彼の思いつきから、インビザラインの実現に近づきます。 

 

思い立ったジア氏はさっそくケルシー氏にその話を持ちかけて、2人は会社を起業します。この会社こそが後に世界的に名の知れる存在となる「アライン・テクノロジー社」のはじまりです。つまり、インビザラインを誕生させた会社は歯科医師によるものではなく、学校に通う学生だった2人により、立ち上げられたビジネスだったのです。 

 

前述したように「マウスピースで歯を移動させる」という発想自体は現存していましたが、アライン・テクノロジー社は「コンピューターで最初から矯正装置をデザインする」というまったく新しい革命的な発想をくわえました。これらを実現するためにはあらゆる知識と技術を必要としました。適した人材を集めたなかにはアライン・テクノロジー社はプラスチックとメカニクスの専門家もおり、コンピューターを用いて解析できる矯正器具や、下顎を咬頭嵌合位より前方に誘導するためのスプリントの仕組みを組み込んでいくなど、数々の新しい技術を実現しました。そうして成長していくうちに、デジタルの変革をさらに加速させるべく、Cadent社を買収します。そうしてiTeroスキャナーはアライン・テクノロジー社独自のものとなります。 

 

インビザラインはアライン・テクノロジー社 (米) で誕生

インビザラインはアライン・テクノロジー社 (米) で誕生

 

■インビザラインはいつ日本にきた?


1999年に米国の矯正歯科医師を対象として提供が開始され、順調に世界へと展開されてきました。日本では2006年から本格的にインビザラインが展開されはじめ、インビザライン・ジャパン株式会社は開発者であるアライン・テクノロジー社のグループ会社にあたります。インビザラインで使用する機器「iTero」の販売と同時にインビザラインという矯正治療が日本の歯科医師に提供されはじめたのです。

 

しかし、2006年の時点では、治療のクオリティが高いとは言えず、当時開催された認定セミナーに参加した矯正歯科医師の意見は肯定的なものではありませんでした。はじめはこういった経緯からなかなか採用されず、その後インビザラインは進化を遂げていきます。新しいものへと変化していき症例も増えていきます。じきにこれまでのワイヤー矯正と遜色がないと判断されるようになり、日本でもようやく本格的に導入されはじめました。今となっては、注目を集めているインビザラインですが、こういった経緯と歴史があるのです。インビザラインの進化は日々止まることはなく、適応症例も年々増えてきています。 

 

インビザラインは日本では2006年から本格的にが展開

インビザラインは日本では2006年から本格的にが展開

 

■インビザラインの特徴やメリットデメリット


○特徴

お口の中の歯並びデータを、iTeroという専用機器(コンピューター)を用いて解析し、理想の歯列を最終着地点にします。患者様の歯形をもとに現在の歯並びから理想の歯並びへと段階的にマウスピースを制作し、1週間〜2週間に1度くらいの頻度で、新しい段階のものへ交換します。装着するマウスピースはもう一段階先の理想の歯列へと少し進んだ状態のものを装着するため、現状の歯とのギャップが生まれ、そのギャップによって歯に力がかかり、動いていく仕組みになっています。矯正装置は、1日20時間〜22時間以上装着し、歯に力をかけてゆっくりと正しい位置へと歯を動かしていきます。マウスピースを外している状態では矯正力がかからない状態になるため、1日のなかで取り外している時間は食事や歯磨きのときだけと、最小限に抑え、持続的に力をかけ続けることが重要です。 

 

○メリット

  • マウスピースの取り外しが可能
    矯正装置を取り外して食べ物を食べられるので不自由がありません 
  • ワイヤー矯正に比べて痛みが比較的少ない
    ワイヤー矯正のように締め付けられる痛みはありません 
  • マウスピースは透明なので目立ちにくい
    矯正装置が目立たないため、周囲に気づかれにくく、気にせず歯を出して笑えます 
  • 治療の流れや最終着地を歯科医師も患者様も見られる
    コンピューターを用いて行われるため、現状と最終的な歯の状態が目視で確認できる 

 

○デメリット

  • 自己管理が必要
    取り外しができる分、装着時間を守るためのの自己管理や、清潔に保つための意識が必要です 
  • 適応できない症例がある
    歯列の状態によっては適応できないケースもあります 
  • 治療期間が長くなるケースがある
    装着時間を厳守しなかった場合、当初の治療計画よりも治療期間が延長されることがあります 

 

■まとめ


この記事では、歯列矯正の方法のなかでも特に人気の高いインビザラインについて、その歴史や誕生秘話をご紹介してきました。歯科医師によって誕生したと思っていた人も多かったのではないでしょうか?学生2人が立ち上げた会社から誕生したなんて驚きですよね。インビザラインは、日々進化を遂げており、適応症例も増えてきています。ほかにもマウスピース矯正のメーカーはいくつかありますが、インビザラインはマウスピース矯正の先駆けであり、もっとも信頼と実績のあるものだと言えるでしょう。 

 

ですがまだ広く知られているのはワイヤー矯正であり、マウスピース矯正に対し「ちゃんと歯は動く?」「失敗しないか不安」といった不安を持っている人も多く見られます。もちろん、記事中でも紹介しているようにインビザラインでの歯列矯正はワイヤー矯正と遜色なく、歯を正しい位置へ動かすことが可能ですが、自己管理の徹底か欠かせません。また、歯並びによってはワイヤー矯正の方が適しているケースもあります。失敗や後悔のないように、歯科医院と相談しながら決めていきましょう。 

 

当院では、インビザラインはもちろんのこと、目立ちにくい裏側矯正やアンカースクリューによる矯正など、数々の矯正治療方法をご用意しております。個人個人の歯列の状態や要望に応じて、もっとも適した方法をご提案していきます。 

 

歯列の悩みを抱えている人や、矯正治療を検討している人はぜひ当院にご相談ください。当院では公式ホームページからでも予約を受け付けております! 

 

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ワイヤー矯正にも種類がある!難しいと言われる「裏側矯正」についても解説

2023年3月10日

こんにちは。世田谷区にある三軒茶屋デンタルデザイン歯列矯正歯科です。

 

この記事では、「ワイヤー矯正」について、その特徴や種類を解説していきます。
周囲に矯正していることが気づかれにくい方法などもご紹介します。

目次

■一般的な矯正方法「ワイヤー矯正」とは
■ワイヤー矯正の種類は全部で3つ
■ワイヤー矯正は矯正装置にも種類がある
■当院のワイヤー矯正
■まとめ

■一般的な矯正方法「ワイヤー矯正」とは


ブラケットと呼ばれる金具を歯に装着させ、そこにワイヤーを通して力を加えることで歯を正しい位置へと動かしていく方法です。歯列矯正の方法として伝統的なものであり、広く認知されています。 

 

ワイヤー矯正の特徴としては「さまざまな歯列に対応できる(適応症例が多い)」という点があげられます。昔からある矯正方法のため、必然的に治療実績も多くなります。またマウスピース矯正に比べると提供している歯科医院が多いのもポイントです。 

 

デメリットとしては痛みが生じやすい、矯正装置が目立ちやすいというような問題があげられます。 

 

しかし方法によっては、治療期間を短縮することや、目立たなくすることも可能です。特にセルフライゲーションブラケットといわれる装置を用いた矯正方法は、ほかの方法よりも効率的に歯を移動することができると言われています。 

 

さらに、ワイヤー矯正とひとことで言っても、歯の表面を使用する方法と歯の裏側を使用する方法など、種類もさまざまです。ここからはワイヤー矯正の種類と特徴について詳しく解説していきます。 

 

■ワイヤー矯正の種類は全部で3つ


○表側矯正

歯列矯正と聞いて多くの人が思い浮かべるのが表側矯正です。上顎の歯と下顎の歯の表面にブラケットと呼ばれる器具とワイヤーを装着して矯正する方法で、いろいろな歯並びに適応できるというのが大きなメリットです。裏側矯正と比較すると言葉の発音にも影響が出にくく、目で見える状態で矯正装置をつけた歯をブラッシングできるのも利点です。デメリットとしては、多くの人が気にする「矯正装置が目立ちやすい」という問題があげられますが、種類によっては目立たないようにすることもできます。目視で歯磨きできるという反面、食べ物が装置に引っ掛かってしまった場合に目立ってしまったり、口元が突き出して見えるというリスクもあります。日本では、もっとも歯科医院で展開されている一般的な方法と言えるでしょう。 

 

表側矯正はいろいろな歯並びに適応できる

表側矯正はいろいろな歯並びに適応できる

 

○裏側矯正

その名の通り、上顎の歯と下顎の歯の裏側にブラケットを装着してワイヤーを通し、矯正する方法です。歯の裏面に装着するため、矯正装置が目立たないという大きなメリットがあります。しかし、裏側矯正の適応症例はまだ少なく、全部の歯列矯正に採用できるとは限りません。歯の裏に矯正装置を装着するので、表側矯正と比べると発音に影響が出やすくなるほか、ブラッシングを目視ですることが難しいため、磨き残しが多くなるデメリットもあります。 

 

さらに、表側矯正よりも高度な技術が求められる矯正方法のため、費用も高額になるケースが多く、治療期間も長くなる傾向があります。裏側矯正を希望をしている人は、行こうと考えている歯科医院の公式サイトやSNSなどで症例や実績などをあらかじめ確認するのがおすすめです。 

 

裏側矯正は矯正装置が目立たない

裏側矯正は矯正装置が目立たない

 

○ハーフリンガル矯正

ハーフリンガル矯正は、簡単にいうと表側矯正と裏側矯正を組み合わせた矯正方法です。上顎の歯は裏に、見えにくい下顎の歯は表に矯正装置を装着して、歯を動かしていきます。表側矯正の目立ちやすいという欠点をカバーし、裏面矯正よりも費用を抑えることができて治療時間も短縮されます。下顎の歯は表面に装着されているため、矯正装置が発音に影響する心配もありません。 

 

■ワイヤー矯正は矯正装置にも種類がある


ワイヤー矯正の種類をご紹介しましたが、矯正装置自体も、形状や材料によって種類があります。 

 

種類は主に下記7つに分類されます。 

  • メタル製
  • ジルコニア製
  • セラミック製
  • ハイブリッド
  • プラスチック製
  • セルフライゲーションブラケット
  • ホワイトワイヤー

それぞれ「丈夫」「目立たない」「変色しにくい」「汚れが付着しにくい」など、それぞれ特徴やメリット・デメリットが異なります。どのように矯正をしていきたいのかを無料相談およびカウンセリングで担当医に相談して、より適したものを選択していくのが良いでしょう。 

 

通常使用されるものよりも機能性や審美性が優れているものは費用も高額になってきます。ご自身の負担にならないよう、治療費も検討した上で、慎重に判断していくことが大切です。 

 

矯正装置は形状や材料により様々な種類がある

矯正装置は形状や材料により様々な種類がある

 

■当院のワイヤー矯正


当院では幅広い矯正方法を提案しております。ワイヤー矯正では主流の表側矯正をはじめ、矯正装置が目立たない裏側矯正、ハーフリンガル矯正など、患者様の歯列の状態や不安、悩みに応じて幅広い治療を提案することが可能です。 

 

前歯だけ、奥歯だけ、など、部分的な矯正にも対応しております。 

 

さらに、当院ではマウスピース矯正においてもワイヤー矯正においても、実績と実力のあるトップクラスのドクターが診察や治療を担当するので、安心して治療を受けていただくことができます。 

 

カウンセリングはもちろん、事前シミュレーションや精密検査なども、当院は無料で行っております。さらに、支払い方法もライフスタイルに合わせて選んでいただけるなど、嬉しいポイントがたくさんありますよ。 

 

当院は患者様ごとに幅広い治療を提案可能

当院は患者様ごとに幅広い治療を提案可能

 

■まとめ


今回は一般的に多くの人に知られているワイヤー矯正について、その特徴や種類、具体的な方法を紹介してきました。ワイヤー矯正というと歯の表面に器具をつける表側矯正が主流のため、「こんなに種類があるのか!」と驚いた人もいるかもしれませんね。 

 

マウスピース矯正のインビザラインはワイヤー矯正と比べて取り外しができて便利、審美的な面で優れている、痛みが少ないなど、さまざまなメリットがありますが、歯列の状態によっては適応できない可能性もあり、自己管理を徹底しなければならないという点では向いてない人もいます。ワイヤー矯正において「見た目が気になる」「口内炎が心配」など不安をお持ちの人も、その不安をなるべく解消できる種類を選べれば負担も少なくて済みます。 

 

まずは歯科医院に行って悩みや要望を打ち明け、相談してみるのが良いでしょう。 

 

当院ではワイヤー矯正はもちろん、インビザラインにも対応しており、患者様の要望やお悩みに応じて臨機応変に対応することが可能です。 

 

ぜひお気軽に当院にご相談ください。当院の公式ホームページからでも、予約を受け付けております。みなさまのご来院を心よりお待ちしております♪ 

 

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矯正治療中は口内炎ができやすい?~原因やご自身で実施できる予防法を解説~

2023年3月3日

こんにちは。世田谷区にある三軒茶屋デンタルデザイン歯列矯正歯科です。

 

この記事では、矯正治療中の口内炎について詳しくご紹介していきます。
併せて、口内炎の予防方法についても解説いたします。

目次

■口内炎とは
■矯正治療中に口内炎ができやすいって本当?原因は?
■矯正器具以外が原因となる口内炎「カタル性口内炎」
■矯正器具以外が原因の場合も
■口内炎にならないためにできる予防方法
■まとめ

■口内炎とは


お口の中の粘膜に発症する炎症の総称を口内炎といいます。唇や頬の裏の粘膜をはじめ、のどや舌などの口腔内のあらゆる粘膜に起こり、不快感や痛みを伴うことがあります。口内炎が発生すると、食べ物を食べるのが辛い、会話がしにくい、気分が落ち込むなど、生活の質を低下させる要因となってしまいます。 

 

■矯正治療中に口内炎ができやすいって本当?原因は?


生活の質を低下させ、時には気分も落ち込ませてしまう口内炎ですが、矯正治療をしていると、どうしても発生しやすくなってしまいます。矯正治療の方法には、主にワイヤー矯正やマウスピース矯正といった種類にわけられますが、矯正器具の有無に関わらず、口内炎はできやすくなってしまいます。 

 

矯正治療中は口内炎ができやすい

矯正治療中は口内炎ができやすい

 

○マウスピース矯正の場合

ワイヤー矯正に比べて口内炎はできにくいとされていますが、装着したマウスピースのフチが口腔内の粘膜に当たって傷つくことで口内炎ができやすくなります。唇の裏側だけではなく、頬の裏側や舌にできるケースもあり、広い範囲で横長に口内炎が発生してしまうこともあります。このように発生すると痛みも強くなるため、要注意です。 

 

○ワイヤー矯正の場合

ワイヤー矯正の場合、マウスピース矯正よりも口内炎が発生するリスクが高くなります。歯の表側、裏側に矯正の器具を装着するため、粘膜にその器具が当たり、傷つくことで口内炎ができてしまいす。ワイヤー矯正では、ごはんを食べている時や、会話をしている時に粘膜が傷付きやすく、場所は上下の唇の裏側にできることが多いのが特徴です。 

 

■矯正器具以外が原因となる口内炎


矯正器具が口腔内の粘膜に当たって傷つき炎症を起こすことで発生する口内炎は「カタル性口内炎」と呼ばれています。 

特徴は「腫れた部分が熱を帯びている」「一部の粘膜が赤く腫れる」「水脹れのような症状が見える」などのほか、口臭がきつくなったり、食べ物を食べた際に味覚を感じにくくなるという症状があらわれる人もいます。 

 

■矯正器具以外が原因の場合も


説明した通り、歯列矯正中は口内炎ができやすくなりますが、矯正器具以外が原因となる口内炎もあります。原因としては主に不衛生、ビタミンや栄養不足、ウイルスやアレルギーなどがあげられ、それぞれ名前が異なります。 

 

不衛生・栄養不足・ウイルスなどが原因の場合もある

不衛生・栄養不足・ウイルスなどが原因の場合もある

 

○ウイルス性口内炎

クラミジアやヘルペスといったウイルスが原因となって口内炎ができることもあり、この場合「ウイルス性口内炎」とよばれます。水ぶくれができて後にかさぶたに変化し、かゆみも起こるのが特徴です。 

 

○アレルギー性口内炎

「アレルギー性口内炎」は、金属アレルギーが原因となり、発生する口内炎をさします。金属が触れている部分を中心に、赤く腫れてしまうことが特徴で、人によっては手や足にもかゆみや腫れが出ることもあります。 

 

○アフタ性口内炎

栄養やビタミンが不足することが原因で発生する口内炎を「アフタ性口内炎」といいます。睡眠不足が続いたりストレスの蓄積などにより免疫力が低下することで起きてしまうこともあります。形状は丸くて白い形をしており、平均的に約10日で自然治癒することが多いです。 

 

○カンジダ性口内炎

お口の中が不衛生になることで、発生してしまう口内炎はカンジダ性口内炎といわれています。カンジダ菌はカビの一種で、この菌が増殖することにより粘膜が炎症を起こして赤くなったり、白い膜が発生してしまいます。入れ歯を使っている人がなりやすいとされています。 

 

■口内炎にならないためにできる予防方法


矯正治療中は口内炎ができやすくなりますが、予防をするために心がけるべきことはいくつかあります。日々の口腔内のケアを丁寧に行う、食生活や生活習慣を見直すなどを意識することが大切です。 

○お口の中のケアを丁寧に行う

不衛生が原因となり口内炎が発生することは少なくありません。口腔内を清潔に保つことで口内炎ができにくい環境を作ることができるため、日々のお口の中のケアを怠らず、丁寧に行うことは大切です。口腔内のケアには、殺菌成分が含まれている歯磨き粉や、マウスウォッシュを使用するのがおすすめです。また、外出時にはキシリトール成分が入っているガムを持ち歩くなどの意識も大切です。 

 

○生活習慣・食生活を見直し、整える

栄養が不足したり偏ることで口内炎ができやすくなってしまうため、バランスのとれた食生活を意識することも大事です。特にビタミンB2をはじめとした栄養素を摂取するように心がけると良いでしょう。また、食べ物はなるべくやわらかいものを選ぶなどの工夫も大切です。睡眠不足やストレスも口内炎の原因となるため、生活習慣を見直すことも重要ですよ。 

 

矯正治療中は口内炎ができやすくなってしまうものの、慣れていくと咀嚼のコツもわかり、自分で自然と工夫できるようになります。仮に口内炎ができてしまっても矯正の装置の調整や、ワックスを塗ることで痛みを軽減できるため、不安になりすぎず、担当医と相談しながら進めていきましょう。 

 

■まとめ


今回は矯正治療中の口内炎について、原因や予防方法、対処方法などを詳しくご紹介致しました。矯正治療をしている期間は、お口の中はどうしても口内炎が発生しやすくなってしまいますが、セルフケアに気を使ったり、食べ物の栄養素などを意識することで、予防につながります。ワイヤー矯正よりもマウスピース矯正の方が口内炎はできにくいと言われていますが油断は禁物です。 

 

ワイヤー矯正とマウスピース矯正、どちらを選択するにしても、おうちでのセルフケアと食べ物の選択など、お口の中を清潔かつ健康に保つための努力や意識が必要になります。意識していても口内炎がひどいという人は、担当医に相談してみると良いでしょう。 

 

当院では、近年人気のマウスピース矯正のインビザラインのほか、目立ちにくい裏側矯正、アンカースクリューを使用して行う矯正など、さまざまな矯正治療の提案が可能です。患者様のお悩み、ご要望、不安要素に応じて、個人個人に合った矯正治療をご案内しております。 

 

矯正治療を検討している人や、歯並びに関するお悩みがある人は、ぜひお気軽に当院にご相談ください。当院の公式ホームページからでも、予約を受け付けております。 

 

みなさまのご来院を心よりお待ちしております♪ 

 

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インビザラインの装着時間は?装着時間が不足するとどうなる?装着時間を守るための対策は?

2023年2月24日

こんにちは。世田谷区にある三軒茶屋デンタルデザイン歯列矯正歯科です。  

 

矯正治療が以前よりも身近なものになり、希望する患者様も増えてきています。なかでもマウスピース矯正のインビザラインは特に人気を集め、SNSなどで目にする機会も増えてきています。 

 

この記事では、インビザラインの装着時間について詳しくご紹介していきます。すでにインビザラインで治療中の人も治療を検討している人も参考になる内容ですので、ぜひ最後までご覧ください。 

目次

■インビザラインとは
■どのくらい歯は動く?
■インビザラインの装着時間はどのくらい?
■装着時間が不足した場合どうなる?
■装着時間を守るためには
■まとめ

■インビザラインとは


インビザラインとは、1997年にアメリカのアライン・テクノロジー社で開発され、日本では2006年から行われるようになった歯列矯正の治療方法です。従来のブラケットやワイヤーを使用するワイヤー矯正とは異なり、患者様の歯型をもとにプラスチック製の透明なマウスピースを制作し、それを装着して歯を適切な位置に動かして歯並びを整えていきます。治療開始前に歯の状態や動きをコンピューターにてシミュレーションできるため、患者様自身も治療効果をイメージしやすくなります。透明のマウスピースは1ー2週間ごとに、新しいものと交換します。 

 

取り外しができるというのはインビザラインの最大のメリットでもありますが、その分徹底した自己管理が必要不可欠になります。不衛生な状態のまま装着しているとお口の中のトラブルも起こりやすくなるので要注意です。 

○メリット

  • 取り外しができるので食べ物の制限がなく生活しやすい 
  • ワイヤー矯正と比べると痛みが少ない 
  • 矯正装置が透明なので周囲に気づかれにくい 

 

○デメリット

  • 取り外しできるがゆえに自己管理が必要 
  • 適応できないケースも多い 
  • 治療期間が長引くことがある

 

■どのくらい歯は動く?


目で見てわかる移動ではないものの、インビザラインでは透明のマウスピースを1〜2週間ほど使用し1枚で最大0.25mm程度歯が移動すると言われています。 

 

単純計算をするとマウスピースを1週間使用した場合、1日あたり0.036mm歯が動くことになります。 

 

もちろん移動の距離は見た目では実感できないほどのものですが、装置時間を守り、毎日マウスピースをつけるという積み重ねにより、計画通りに歯が移動していきます。歯は一気に移動するわけではなく、持続的に力を加えることで正しい位置へと移動するため、矯正力をかけ続ける必要があります。 

 

マウスピースを1〜2週間つけると最大0.25mm歯が移動

マウスピースを1〜2週間つけると最大0.25mm歯が移動

 

■インビザラインの装着時間はどのくらい?


インビザラインでは1日あたり20時間〜22時間以上装置することが必要です。1日が24時間と考えると、食べ物を食べる時と歯磨きなどのケアをするとき以外の時間は装着していることになります。取り外しができるというのは大きなメリットですが、装着している時間がほとんどを占めるようになります。 

 

22時間の装着が推奨される理由は、先ほどもお話したように持続的に矯正力をかける必要があるからです。外している間は力が加わらないため、矯正力がなくなり、元の歯並びに戻ろうとする力(後戻り)が働きます。 

 

■装着時間が不足した場合どうなる?


20〜22時間以上の装着時間を守れなかった場合、当初予定していた治療計画通りに進まず、治療が長引いてしまったり、計画の調整が検討されます。1日だけ取り外していた程度では大きく治療計画に響くことはないとされていますが、つけ忘れが続いてしまった場合、歯の移動量が不足し、治療計画に影響を及ぼします。  

また、先ほどもお話したように、矯正力がかかっていない状態では後戻りするリスクもあるため、注意が必要です。 

 

歯に急に強い力を与えてしまうと歯が動かなかったり、歯根吸収が起こるリスクが高くなります。そのため、矯正治療では歯に持続的に適切な力を加えることでゆっくりと移動させていきます。しかし、装着時間が不足しているまま新しいマウスピースへと交換すると、計画していた以上の力がかかってしまい、歯への負担が大きくなります。 

 

それだけではなく、マウスピースがはまらないなんてことにもなりかねません。コンピューターの綿密なシミュレーションに基づいてインビザラインは治療計画が組まれているため、マウスピースの装着時間が足りなくなると歯の移動量も足りなくなり、交換時期にシミュレーションした予定通りの歯列になっていない可能性が考えられます。そうなってしまうと、新しいマウスピースに交換しても、きちんと装着できなくなるリスクが生じます。 

 

目には見えないほどの移動なので、つけ忘れていても大丈夫と考えてしまう人も多いかもしれませんが、持続的に圧をかけることにより歯が動くのと同じように、持続的に加わる力がなくなってしまうと、歯は徐々に元に戻ろうとする力がはたらいてしまいます。 

 

定められた装着時間をきちんと守ることは、治療計画通りに進めるために大変重要なことになります。 

 

装着時間の不足は治療が長引く等の問題を引き起こす

装着時間の不足は治療が長引く等の問題を引き起こす

 

■装着時間を守るためには


「自己管理がむずかしい」「仕事をしながらコーヒーを飲みたい」などの理由から、20〜22時間以上矯正装置をつけるのは難しいといった事例も見られます。 

 

そういった場合、装着時間を守るためには以下のような対処法があげられます。 

○色の濃い飲み物はストローを使用する

歯磨きの時間が増え、装着時間が減るという人はストローを活用するのもおすすめです。なるべく歯に当たらないように飲み、飲んだ後は水で洗い流すなどの工夫をしましょう 

 

また、食べ物を食べる際は直前までつけていることを意識すると、装着時間を長くすることにつながります。 

 

○携帯のアラームやリマインダーを活用する

自己管理に苦手意識がある人は、携帯のアラームやリマインダーを上手に活用して、時間を管理するのがおすすめです。1日の生活リズムを同じにしていくことで習慣化し、自然と管理できるようになってきます。 

 

それでもどうしても自己管理がうまくできないという人は、インビザラインではなくワイヤー矯正を検討してみましょう。 

 

■まとめ


今回はインビザラインの装着時間についてご紹介してきました。インビザラインを使用して矯正治療をする場合、装着時間をきちんと守ることはとても重要です。 

 

装着時間が不足してしまうと当初の治療計画通りに進まず、治療が長引いてしまったり、思い通りの効果が得られなくなる可能性があります。ワイヤー矯正と比較するとインビザラインは自己管理がとても重要なため、自己管理ができない、自信がない、という人はワイヤー矯正を検討するのも良いかもしれません。 

 

どちらを選択するにしても、矯正治療は担当医と相談しながら慎重に計画を立てていくことが大切です。 

 

当院では、この記事で紹介したインビザラインのほか、周りに気づかれにくい裏側矯正、アンカースクリューを使って行う矯正など、患者様のお悩みがご要望に応じて、それぞれに合った矯正治療を提案しております。 

 

矯正治療を考えている人や、歯列に関するお悩みがある人はぜひお気軽に当院にご相談ください。 

 

公式ホームページからでも予約を受け付けております。スタッフ一同みなさまのご来院を心よりお待ちしております! 

 

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妊娠中でもインビザラインで矯正治療はできる?~よくある質問にもお答えします~

2023年2月17日

こんにちは。世田谷区にある三軒茶屋デンタルデザイン歯列矯正歯科です。  

 

これまで矯正治療というと、ワイヤー矯正が主流でしたが、近年マウスピース矯正のインビザラインが注目も集め、希望する患者様も増えてきています。しかし「名前は聞いたことがあっても詳しいことはわからない…」という人も多いのではないでしょうか。 

 

そこで今回は、インビザライン治療でよくある質問の「妊娠中でもできるのか」について解説していきます。現在妊娠中でインビザラインを検討している人をはじめ、インビラインの治療中に妊娠した人、そうでない人も参考になる内容ですので、ぜひ最後までご覧ください。 

目次

■妊娠中でもインビラインでの治療は可能?
■妊娠中の矯正治療で注意すべきことや起こりうるリスク
■妊娠中のインビラインでよくある質問
■当院のインビザラインのご紹介
■まとめ

■妊娠中でもインビラインでの治療は可能?


女性にとって妊娠や出産は、人生の中の一大イベントであり、自分のライフスタイルに大きく関わることです。インビザラインの治療を検討している人のなかには「妊娠をしていても大丈夫か」と不安に思う人や、すでに治療をしていて妊娠が発覚したという人も見られます。 

 

結論から言ってしまうと、妊娠中でもインビラインでの治療は可能です。インビラインに限らず基本的にはワイヤー矯正でも治療は可能とされています。しかし、ワイヤー矯正に比べてマウスピース矯正は痛みが少ない、取り外しができるなどのメリットがあるため、妊娠中でもストレスが少なく済むのでおすすめです。 

 

妊娠中でも治療は可能

妊娠中でも治療は可能

 

■妊娠中の矯正治療で注意すべきことや起こりうるリスク


○つわりや体調不良の際は、健康を重視して矯正治療を中断する場合がある

妊娠中はホルモンバランスが乱れやすくなるため、精神的にも不安定になり、貧血やつわり 

など、体調不良を起こしやすい時期です。矯正治療が負担になってしまう場合は、一度マウスピースを取り外し、身体と心の健康を最優先させましょう。つわりの度合いは個人差がありますが、辛い時には無理はせずに体調を整えることを大切にしましょう。体調不良が続く場合には一度矯正治療を中断するケースもあります。体調が安定した後に治療を再開することはできますが、当初計画していた治療期間よりも長くなることを念頭に置いておきましょう。 

 

○妊娠性歯肉炎になってしまうことがある

妊娠中はホルモンバランスに変化があり、つわりが酷いとブラッシングもむずかしくなるため、歯茎に炎症が起こりやすくなり、これを「妊娠性歯肉炎」と呼び、歯茎から出血が見られたり、赤く腫れるなどの症状が見られます。初期段階の場合は丁寧にケアすることで治すことができますが、何もせずにそのまま放っておくと歯周病に発展してしまうので要注意です。歯周病は歯茎に炎症が起きて骨を溶かしてしまう病気です。虫歯とは違い、ある程度進行しないと自覚症状がないことも多いですが、妊婦さんの歯周病が進行すると赤ちゃんにも影響が出てしまうことがあるため、妊娠中の歯周病予防はとても重要です。 

 

○虫歯になりやすくなる人もいる

虫歯になったことがほとんどないという人でも「妊娠したら虫歯になりやすくなった」という人は少なくありません。原因はさまざまありますが、妊娠中のつわりがひどくて歯磨きが不十分で磨き残しがあったり、食べづわりによって間食の頻度が増えたりすることが引き金となることが多いと言われています。妊娠中は通常よりも虫歯になりやすいことを自覚したうえで矯正治療中の自己管理を徹底し、定期検診をしっかり受けて担当医に診てもらうことが大切です。 

 

○出産予定前後の通院について担当医と相談する

出産予定日が近づくと、その前後は通院も難しくなるため、あらかじめ余裕をもって担当医と通院や治療の計画について相談しておく必要があります。不安な点や要望、自分の状態などを伝えて共有しておくことで自分の負担を減らすことにも繋がります。 

 

○産婦人科と歯科医院で連帯をとる

産婦人科と歯科医院で連帯をとることも大切です。歯科医院に妊娠した事実を伝えるのはもちろんですが、産婦人科の担当医にも矯正治療について説明しておきましょう。自分の身体と心、そして赤ちゃんの健康を守るためにも、プロの力や知識を借りることはとても重要です。 

 

自分と赤ちゃんの健康のためにもプロに頼る

自分と赤ちゃんの健康のためにもプロに頼る

 

■妊娠中のインビラインでよくある質問


○レントゲンを撮っても大丈夫?

レントゲン撮影や麻酔の使用はできるだけ避けるのが望ましいですが、撮影をする際は、X線を遮断する防護用エプロンを着用するため、お腹の赤ちゃんへの影響はほとんどないと考えられています。インビザライン治療中であれば、最初のレントゲン撮影を終えているため、治療を続行できるケースが多いですが、治療を検討している段階で妊娠した方は、できるだけ落ち着いてから改めて治療を開始するのがおすすめです。 

 

○薬の服用や麻酔は?

基本的に麻酔の使用や投薬は避けるべきだとされています。しかし、時期やタイミングをずらすことで問題なく治療を進められることもあります。抜歯をする際は必ず麻酔は必要になりますので、産婦人科と歯科医院の担当医に相談して慎重に判断していきましょう。歯科医院から薬が処方される場合は、患者様の状態や妊娠の周期、体質などすべてを踏まえて安全だと判断したものを選択しているため、安心して飲んでいただいて大丈夫でしょう。 

 

■当院のインビザラインのご紹介


治療後の歯並びのシミュレーションや精密検査および診断、カウンセリングなど、他院ではおよそ55,000円ほどの費用がかかるところを、当院ではすべて無料で提供しております。矯正治療の契約をしなかった場合でも費用は発生いたしません。 

 

矯正治療は一般的な歯科治療よりも時間や費用、身体的な負担も大きくなる治療ですので、患者様には後悔のないようじっくり検討したうえで決めていただきたいと思っております。ですので、まずはカウンセリングや検査を受けていただいてから考えても遅くはありません。当院は2020年時点でマウスピース矯正の症例は180症例以上と、信頼と実績があります。もちろんマウスピース矯正だけではなく、ワイヤー矯正や部分矯正にも力を入れておりますので「自分に合う矯正方法は?」「自分のライフスタイルに合う方法を見つけたい」などさまざまなご要望に応じてプランを提案することができます。 

 

■まとめ


今回は妊娠中のインビラインと、注意点などについてお話しました。治療が可能かどうかで言えばインビザラインでの治療は可能ですが、妊娠中は身体も心もデリケートになりやすい時期なので、通常よりも注意が必要です。 

 

矯正治療でストレスを感じてしまう場合は、担当医に相談して一度矯正をストップするのも検討すべきでしょう。妊娠中は身体と心の健康が何よりも優先されます。矯正治療前には必ずカウンセリングや口腔内の検査が行われます。その際に妊娠に関する疑問や不安を担当医に相談してて伝えておくと良いでしょう。治療中に焦ったり後悔することがないよう、矯正治療は慎重に判断して、計画を立てていくことが大切です。 

 

当院では、マウスピース矯正のインビザラインのほか、ワイヤー矯正での裏側矯正や、アンカースクリューを用いた矯正など、患者様のご要望や悩みに応じて、幅広い矯正治療をご提案しております。 矯正が気になっている人や、歯列に関する悩みがある人はぜひお気軽にご相談くださいませ。 

 

公式ホームページからでも予約を受け付けております。スタッフ一同みなさまのご来院を心よりお待ちしております! 

 

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矯正治療をする前に知っておきたいこと~治療の目的や必要性についても解説~

2023年2月10日

こんにちは。世田谷区にある三軒茶屋デンタルデザイン歯列矯正歯科です。  

 

矯正治療はSNSや広告で目にする機会も増え、気になっている人も多いのではないでしょうか。しかし、治療名は聞いたことがあっても、種類やその違い、注意点など「わからないことがたくさんある…」「治療前に知っておくべきことは?」など、疑問や不安もありますよね。 

 

そこで今回は、矯正治療の目的や、矯正治療をする前に知っておきたいことをご紹介いたします!現在矯正治療が気になっている人はぜひ参考にしてみてくださいね。 

目次

■矯正治療の目的・必要性
■矯正治療をする前に知っておきたいこと
■まとめ

■矯正治療の目的・必要性


噛み合わせを改善する、良好にするというのが矯正治療の一番の目的です。上と下の歯がしっかりと噛み合い、しっかり機能する位置に歯を移動させます。目的は歯並びを良くして噛み合わせを良くすることではありますが、結果として審美的な面で美しくなるという大きなメリットも得られます。矯正治療をすることで機能性だけではなく審美性の改善も可能なのです。 

 

矯正治療を放っておくと歯並びが自然と良くなるということはないため、歯磨きをしても磨き残しが多くなってしまい、虫歯や歯周病になるリスクが高まります。また、噛み合わせが整っていないことで適切かつ効率よく食べ物を粉砕することができなくなり、唾液を上手に活用できなくなるなど、消化器官へ悪影響を及ぼすこともあります。 

 

また、歯並びは発音にも強く関連していると言われているため、歯並びが良くない状態だと言葉によっては正しく発音できないという問題も起こります。発音障害を改善したい人にとっても矯正治療は有効に働くケースが多いと言われています。さらに、小さなお子さまの場合は、顎の正しい運動を誘導できるため、顔や顎の正しい発育を促せます。顔のコンプレックスを解消したい人にとっても効果的な治療だと言えるでしょう。 

 

矯正で良い噛み合わせと審美的な美しさが得られる

矯正で良い噛み合わせと審美的な美しさが得られる

 

■矯正治療をする前に知っておきたいこと


○歯列矯正の種類

矯正治療とひとことで言っても、歯列矯正には種類があります。主にワイヤー矯正とマウスピース矯正に分けられ、さらにワイヤー矯正では表側矯正のほかに裏側矯正もあります。ワイヤー矯正は歯の表面にブラケットと言われる矯正装置を装着し、そこにワイヤーを通して力をかけることで歯を適切な位置に移動していきます。歯列矯正の先駆けとも言われ、一般的に広く知られている矯正方法です。しかし、この表側矯正に比べて、裏側矯正は難しい治療になるためワイヤー矯正を診療科目に掲げている歯科医院でも、対応していないケースもあります。 

 

マウスピース矯正は近年注目されている矯正方法で、歯の型取りをして制作した透明のマウスピースを装着することでゆっくりと歯を正しい位置に動かしていきます。1日20時間以上装着し、1〜2週間ごとに新しいマウスピースに交換していきます。ワイヤー矯正に比べて痛みが少ない、透明なので矯正していることを周囲に気づかれにくい、取り外しができるなどのメリットがあります。マウスピース矯正の中でも特に選ばれているのは、世界100か国以上の国々で提供され、世界的に認められているインビザラインです。 

 

○虫歯や歯周病がある場合は矯正治療をする前に治療する

どの種類の矯正方法を選択しても、治療を行う前には必ずカウンセリングや口腔内および歯の検査が行われます。検査の時点で歯周病や虫歯がある場合は、まずそこの歯の治療を完了させてから矯正治療に移行します。そのため自分が望んだ時期と、矯正治療開始の時期がずれてしまう可能性があることは視野に入れておく必要があります。 

 

○顎関節に関する問題

矯正期間中は歯が移動するため、全体の噛み合わせは一時的に崩れた状態になります。矯正治療が完了するまで正しい噛み合わせではない状態になってしまうので、顎関節への負担が増してしまうリスクがあります。治療期間中に顎の関節症に対する対応は困難になるため、顎関節の問題の有無は矯正治療開始前にしっかり確認し、対応しておくようにしましょう。 

 

○矯正治療中の痛み

矯正治療中の痛みの感じ方には、元の歯の状態も大きく影響するため、個人差があります。ワイヤー矯正の場合、歯の凹凸が激しかったり歯列が大きくずれている際は、強い力がかかるため、激しい痛みを感じることがあります。しかし矯正装置を装着した直後や、長くても通院後1週間ほどで痛みは徐々に軽くなっていきます。治療が進むうちに徐々に痛みは気にならなくなることがほとんどですが、長い期間継続した痛みがある場合は、すみやかに担当医に相談しましょう。また、痛みに対して強い不安をお持ちの人は、痛みの少ないインビザラインがおすすめです。なるべく痛みが少ない方法が良い、などの要望もカウンセリングで伝えるようにしましょう。 

 

○治療期間と費用

矯正治療には、矯正装置をつけて治療している歯を適切な位置へ動かす期間と、移動させた歯を安定した位置に固定しておくための保定期間があります。個人差もあるため、あくまで目安ではありますが、治療期間は大人の場合全体的な矯正でおよそ1〜3年、部分的な矯正で約3ヶ月〜1年半ほどの期間を要するとされています。保定期間はリテーナー(保定装置)を約2年間ほど装着する必要があります。長い時間をかけての治療になるので、開始する時期は慎重に決めましょう。 

 

費用は、歯科医院や個人差もありますが、下記を目安にしていただけるとわかりやすいでしょう。 

 

治療期間・費用は種類により異なる

治療期間・費用は種類により異なる

 

◇ワイヤー矯正

  • 表側矯正の目安:70~100万円 
  • 裏側矯正の目安:100〜150万円 
  • 部分的な矯正の目安:35~60万円 

 

◇マウスピース矯正

  • 全体的な矯正:約80万円~100万円 
  • 部分的な矯正:約10万円~70万円

 

矯正治療前に種類や費用を知っておくとよい

矯正治療前に種類や費用を知っておくとよい

 

■まとめ


今回は矯正治療の目的やメリット、矯正治療をする前に知っておきたいことについてご紹介してきました。矯正治療の大きな目的は噛み合わせを整えることですが、審美的な面での改善も大きく「横顔を綺麗にしたい」「自信をもって笑いたい」など、それ以外の悩みも解決できる、有効な治療です。 

 

しかし、メリットや得られる効果が大きい分、注意点も多く、徹底した自己管理も必要になります。矯正治療は一般的な歯科治療と比較すると、費用や時間も要するため、担当医としっかり相談して慎重に決めていくことが大切ですよ。 

 

矯正治療前には必ずカウンセリングや口腔内の検査が行われますが、その時に不安や要望、疑問点を担当医に伝えておくことで、治療中や治療後にギャップを感じたり、後悔するという問題を避けられますよ。 

 

自分の歯と口腔内、生活スタイルを総合して見極め、自分に合う矯正方法を見つけてみてくださいね。 

 

当院では、ワイヤー矯正での裏側矯正や、マウスピース矯正のインビザライン、アンカースクリューを用いた矯正など、患者様のご要望や悩みに応じて、幅広い矯正治療をご提案しております。  

 

矯正が気になっている人や歯並びの悩みを抱えている人がいらっしゃいましたら、ぜひお気軽にご相談くださいませ。 

 

公式ホームページからでも受け付けております!  

 

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ワイヤー矯正で注意すること~特徴・知っておきたいことについても解説~

2023年2月3日

こんにちは。世田谷区にある三軒茶屋デンタルデザイン歯列矯正歯科です。  

 

矯正治療には、ワイヤー矯正やマウスピース矯正などの種類があり、さらに、裏側矯正、表側矯正などにもわけられます。近年マウスピース矯正が注目を集めていますが、歯の状態によってはワイヤー矯正の方が適しているケースも存在します。 

 

そこで今回は、ワイヤー矯正をする際に注意することや知っておきたいことについてご紹介いたします! 

目次

■ワイヤー矯正とは?
■ワイヤー矯正で注意すること・知っておきたいこと
■よくあるトラブルは…
■まとめ

■ワイヤー矯正とは?


ワイヤー矯正とは、ブラケットと呼ばれる装置を歯に付け、そこにワイヤーを装着させて繋ぎ、力を加えることで歯を適切な場所へ移動していく方法です。ワイヤー矯正は、歯列矯正の先駆けとも言われ、一般的によく知られている最も伝統のある矯正方法です。そのため、多くの歯科医院で実施されています。 

 

しかし、ワイヤー矯正とひとことで言っても表側矯正や裏側矯正があり、裏側矯正は同じワイヤー矯正であるものの、難度が高いためまだ一般的ではありません。診療科目にワイヤー矯正を掲げている場合でも、裏側矯正を実施しているとは限らないので注意が必要ですよ。 

○特徴

  • マウスピース矯正に比べると自己管理は必要ない 
  • 治療期間が短くなるケースが多い 
  • 適応症例が多い 
  • 矯正装置の取り外しはできない 
  • 耐え難い痛みを生じることがある 
  • 金具を使用して歯列矯正するため、周囲にも気づかれやすい 

 

○治療期間

  • 全体矯正の場合の目安:1〜3年程度 
  • 部分矯正の場合の目安:2か月~1年程度 

 

○治療費用

  • 表側矯正の目安:70~100万円 
  • 裏側矯正の目安:100〜150万円 
  • 部分矯正の目安:35~60万円 

 

ワイヤー矯正はブラケットとワイヤーを装着する方法

ワイヤー矯正はブラケットとワイヤーを装着する方法

 

■ワイヤー矯正で注意すること・知っておきたいこと


○歯を締め付けられるような痛みについて

ワイヤー矯正はマウスピース矯正とは異なり、ワイヤーの力で歯を動かすため、痛みを伴うことが多いとされています。特に、装着・調整直後やその後1週間程度は継続的に痛みが生じることがあります。時間と共に痛みは落ち着きますが、生活スタイルや職業などによっては影響を考慮しておく必要があります。 

 

○周囲に気づかれやすい審美性について

ワイヤー矯正は主に金属製のブラケットを装着して矯正治療を行うため、矯正装置が目立つというデメリットがあります。周囲に気づかれずに矯正したいという方は、審美ブラケットと呼ばれるセラミックブラケットを選択するのがおすすめです。白色および透明の装置になるため、目立ちにくくなります。しかし、金属製と比較すると費用がかさむため、自分の予算と照らし合わせ、担当医と相談しながら決めましょう。 

 

○自宅での口腔内のケアについて

ワイヤー矯正はマウスピース矯正のように取り外しができないため、自宅での丁寧なケアが大切です。矯正装置は歯の間や溝には食べ物のカスや繊維が挟まりやすいため、毎日のケアを丁寧に行うことが重要です。矯正装置や歯をしっかりブラッシングできていないと、虫歯や歯周病になるリスクが高くなってしまいます。歯ブラシはもちろんですが、歯間ブラシやフロスも併用するのがおすすめです。ルーティン化されていることは適当になってしまいがちですが、後々大変な事態にならないよう、日々のケアが大切です。 

 

○口内炎や虫歯について

ワイヤー矯正では、装着している矯正装置の出っ張った部分が頬の内側や口腔内の粘膜を傷つけてしまうため、口内炎になるリスクが高くなってしまいます。一度口内炎ができてしまうと、矯正をしている間中は同じ部分に繰り返し装置が触れるため、治りにくくなってしまいます。 

 

さらに、矯正装置を歯に装着していることで磨き残しが多くなるため、装置の隙間や溝などに歯石が溜まりやすくなります。ワイヤー矯正中は矯正前よりも口腔内が虫歯にかかりやすい環境になってしまうため、注意が必要です。意識してケアしていても万が一虫歯ができてしまった場合、一度矯正装置を取り外して虫歯の治療を最優先で行うことになります。 

 

そうなってしまうと矯正治療を中断することになるため、治療期間は自ずと長引いてしまいます。計画通りに矯正治療を進めていくためにも、毎日の歯みがきを丁寧に行い、虫歯予防に努めていくことが大切です。 

 

○矯正中の食べ物について

矯正治療中は、ガムやキャラメルなどの粘着性の高い食べ物や繊維の多い食べ物を控えることが望ましいとされています。繊維の多い食べ物の例としては、ほうれん草やニラ、ネギ、きのこ類などがあげられます。また、コーヒーやカレー、キムチなど着色しやすい食べ物にも注意が必要です。 

 

■よくあるトラブルは…


○ブラケットが外れる

ブラケットが外れてしまった場合は速やかに歯科医院に連絡しましょう。 

口腔内の粘膜に触れて痛みが強く生じる場合はワックスで保護するのがおすすめです。 

外れたブラケットをなくしてしまうと費用がかかる場合があるため、 

完全に取れてしまった際は、保管して歯科医院に持ち込みましょう。 

 

○奥の方にある針金が抜けたり出てきてしまう

歯が適切に並び、凹凸がなくなってくるとアーチ表面の距離が短くなるため、固いワイヤーが奥歯から伸びて出てきてしまったり、抜けたりすることがあります。痛みが強い場合はすぐに歯科医院に連絡しましょう。 

 

○歯が計画通りに動かない

カウンセリングや治療前の検査は必ず行われますが、把握しきれない問題で予定通りに歯が動かないこともあります。場合によっては治療計画を再び練り直すこともあります。 

 

トラブル発生時は歯科医院に連絡

トラブル発生時は歯科医院に連絡

 

■まとめ


今回はワイヤー矯正の特徴と、ワイヤー矯正をする際に注意することや知っておきたいことをご紹介してきました。最近注目を集めているマウスピース矯正(インビザライン)は、見た目が気にならない、痛みが少ないなど、メリットがたくさんりますが、歯並びが大きく乱れている場合や自己管理が難しい場合などはワイヤー矯正の方が向いているとされています。 

 

どちらの矯正方法を選択しても、歯列矯正は費用も時間もかかるため、担当医と相談を重ね、慎重に判断していくことが大切です。要望を伝えたうえでしっかりと担当医の指示に従って治療をすすめていきましょう。 

  

歯列矯正の大前提にある目標は「歯並びの美しさの実現」「噛み合わせの機能性の回復」です。この記事ではワイヤー矯正についてご紹介してきましたが、一番大事なのは自分の歯と口腔内、生活スタイルを総合して見極め、自分に合う矯正方法を見つけることです。 

   

当院では、ワイヤー矯正での裏側矯正や、マウスピース矯正のインビザライン、アンカースクリューを用いた矯正など、患者様のご要望に応じてさまざまな矯正治療をご用意しています。  

  

矯正をお考えの方や歯並びについてお悩みの方がいらっしゃいましたらぜひお気軽にご相談くださいませ。 

 

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インビザラインと他のマウスピース矯正の違い~インビザラインに向いている人は?~

2023年1月27日

こんにちは。世田谷区にある三軒茶屋デンタルデザイン歯列矯正歯科です。  

  

近年マウスピース矯正のなかでもインビザラインが注目されており、希望する患者様も多くなってきました。「ほかのマウスピース矯正と何が違うの?」「注目されている理由って何?」と感じている方もいらっしゃると思います。  

  

そこで今回は、インビザラインと他のマウスピース矯正との違いと共に、インビザラインの特徴についてご紹介していきます! 

目次

■そもそもワイヤー矯正とマウスピース矯正は何が違う?
■ほかのマウスピース矯正とインビザラインとの違い
■インビザラインはどんな人におすすめ?
■まとめ

■そもそもワイヤー矯正とマウスピース矯正は何が違う?


矯正治療している歯ワイヤー矯正は、歯列矯正の先駆けとも言われ、一般的によく知られている矯正方法です。近年注目されているマウスピース矯正との違いは大きくわけて下記の3つになります。 

  • ワイヤー矯正は取り外しができないがマウスピース矯正は取り外しができる 
  • ワイヤー矯正は金属を使用するため審美的な面で目立つというデメリットがあるが、 マウスピース矯正は無色透明で金属を使用していない 
  • ワイヤー矯正は痛みが強く生じる場合はあるのに対し、マウスピース矯正では痛みが少ない、もしくは少ないケースが多い 

この違いだけ見てしまうと「絶対マウスピース矯正の方が良い!」と感じてしまうかもしれませんが、マウスピース矯正は取り外しができる分、自己管理能力が必要になり、治療期間も長くなるというデメリットも存在します。 

 

ワイヤー矯正・マウスピース矯正にはそれぞれの良さがある

ワイヤー矯正・マウスピース矯正にはそれぞれの良さがある

 

■ほかのマウスピース矯正とインビザラインとの違い


マウスピース矯正は、ワイヤー矯正と並んで、矯正装置の選択肢として認知度も広がってきていますよね。そのなかでもインビザラインはマウスピース矯正の代名詞と言われるほど有名であり人気を集めています。ではほかのマウスピース矯正とインビザラインではどのような違いがあるのでしょうか? 

 

インビザラインとほかのマウスピース矯正の違いは大きく「歯の型取りの回数」「治療できる範囲」「治療期間」「費用」の4つにわけられると言われています。  

○歯の型取りの回数

ほかのマウスピース矯正との最大の違いとも言えるのが、型取りの回数です。インビザラインでは歯の型どりは治療前の1回のみであるのに対し、多くのマウスピース矯正では、次の矯正装置につけ替えるタイミングで毎回歯の型を取る必要があります。 

 

○治療できる範囲

ほかのマウスピース矯正では部分的な治療を行うことが多く、症例は限定的となるケースが多いです。それに対し、インビザラインの場合は抜歯を伴う全体の矯正治療も可能とされています。アタッチメントなどの補助装置を使用することで、マウスピース矯正だけでは苦手とされている動きをカバーして治療できます。 

 

インビザラインかほかのマウスピース矯正か、どちらを選択しようか迷っている方は、自分の気になる部分を把握し、どちらが合うかのかをしっかり検討することが大切です。部分的な矯正で治るように見えても全体的な矯正が必要になる噛み合わせも存在するので要注意です。 

 

○治療期間

移動させる歯の数や量によって、治療期間は個人差もありますが、インビザラインは全体の治療となることにより治療期間は比較的長くなることが多いとされています。少なくとも1年以上かかることがほとんどです。しかし、ほかのマウスピース矯正は部分的な矯正になるため、治療期間は少なければ3ヶ月ほどと、少なくなることがほとんどです。 

 

○費用

インビザラインは、ほとんどが全体の治療となりますので、どこの歯科医院を選んでも、それなりの費用がかかります。それと比較すると、ほかのマウスピース矯正では、マウスピースを製作する費用がその都度かかることにより、コストを削減することが可能なため、比較的安価に済ませられます。 

 

■インビザラインはどんな人におすすめ?


○金属アレルギーがある人

冒頭でもお伝えしたように、ワイヤー矯正では金属製品を使用することになります。ブラケットに関しては、セラミックやプラスチックのものを選択すれば金属アレルギーのリスクを取り除けるケースもありますが、ワイヤーやアンカースクリューなどには、どうしても金属製品が必要になってきます。しかし、インビザラインで使用するのは透明なポリウレタン製のものなので金属アレルギーがある人や金属アレルギーを懸念している方にもおすすめです。 

 

○矯正中の見た目を気にする人

矯正治療を検討している人のなかには「治療中の見た目が気になる」という人もたくさんいらっしゃいます。ワイヤー矯正の場合は金属製品を使用しているため、笑ったときや会話の最中に周囲に気づかれることが多いですが、インビザラインは、透明な素材でできているため、周囲に気づかれることもほとんどなく、審美的な美しさを保つことができます。 

 

○自己管理がしっかりできる人

取り外しができるというのはインビザラインの大きなメリットでもありますが、その反面、しっかり自己管理が必要になります。汚れが付着したまま装着していると虫歯や歯周病のリスクも高まり、マウスピースを装着し忘れたりすると、歯列矯正が計画通りに進まなくなります。日常的に自己管理ができる人にインビザラインは向いていると言えるでしょう。 

 

○矯正治療中の痛みが気になる人

矯正治療は痛いというイメージをもっている人が多いと思いますが、ワイヤー矯正と比較すると、インビザラインではぎゅっと締め付けられるような耐え難いほどの痛みを伴うことはほとんどありません。痛みを生じたとしても装着直後から2日~3日ほどでなくなっていきます。「できるだけ痛みは少ない方が良い」「痛いのが怖くて矯正治療に踏み切れない」という人にもインビザライン矯正はおすすめですよ。 

 

インビザラインは金属アレルギーの人などにオススメ

インビザラインは金属アレルギーの人などにオススメ

 

■まとめ


今回はインビラインとほかのマウスピース矯正との違いについてご紹介してきました。この記事を読んでいただくとわかる通り、インビザラインはほかのマウスピース矯正と比較すると治療できる症例も多く、これまで矯正において懸念されていた悩みや不安を解消できるメリットがたくさんあることがわかります。 

 

歯列矯正は費用も時間もかかるため、担当医と相談を重ね、慎重に判断していくことが大切です。要望を伝えたうえでしっかりと担当医の指示に従って治療をすすめていきましょう。 

  

矯正治療の大前提にあるのは、「歯並びの美しさと、噛むという機能性を回復させること」です。この記事ではインビザラインについて詳しくご紹介していますが、ひとつの矯正方法だけを候補とするのではなく、自分の歯の状態を見極め、自分に合う矯正方法を見つけることもとても重要です。  

   

当院では、マウスピース矯正のインビザラインや見えない裏側矯正、アンカースクリューを用いた矯正など、患者様のご要望に応じてさまざまな矯正治療をご用意しています。  

  

矯正をお考えの方や歯並びについてお悩みの方がいらっしゃいましたらぜひお気軽にご相談くださいませ。HPからでも受け付けております!  

  

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インビザラインは後戻りしやすいの?~原因・予防法・対処法を徹底解説~

2023年1月20日

こんにちは。世田谷区にある三軒茶屋デンタルデザイン歯列矯正歯科です。 

 

最近は、マウスピース矯正のなかでもインビザラインが脚光を浴びており、希望する患者様も多くなってきました。しかし「インビザラインでも後戻りしやすいって聞いたから不安」「インビザラインは治療中のメリットが多い分、治療後が怖い…」と感じている方もいらっしゃると思います。 

 

そこで今回は、インビザラインと後戻りの関係と共に、予防法や後戻りしてしまった際の対処法についてご紹介しますよ。 

目次

■インビザラインは後戻りしやすいって本当?
■後戻りしてしまう原因は…
■後戻りを避けるためにできること
■後戻りをしてしまったらどうする?
■まとめ

■インビザラインは後戻りしやすいって本当?


○そもそもインビザラインに向かない歯並びもある!

インビラインは「骨格に異常がある」際と、「マウスピースの装着時間を管理できない」際は向いていないとされています。歯性と骨格性の大きく2つに分けることができる歯並びの乱れですが、歯性の場合はインビザラインは適応可能なケースが多いのです。しかし一方で骨格性の歯列不正は、顎の骨の位置や大きさに異常が認められるため、インビザラインのみでの歯列矯正では改善できません。骨格性の歯列不正は、顎の骨を削って行う外科矯正の併用を選択する必要があります。 

 

また、インビザラインのマウスピースは、1日20時間以上装着する必要があって、装着する時間を厳守しない場合は、歯の後戻りが起こりやすくなってしまいます。それだけではなく、歯の移動が予定通りに進行しません。ですので、マウスピースの装着時間の管理が難しい患者様は、固定式装置のワイヤー矯正の方が向いているとされています。 

 

○インビザラインでもワイヤー矯正でも後戻りする可能性は同程度!

インビザラインでも矯正終了後に後戻りすることはあります。しばしば噂で聞く「ワイヤー矯正と比べると後戻りがしやすい」というのは正しくありません。 

 

インビザラインでもワイヤーによる矯正も、治療後にする「保定」は同一の方法です。歯の後戻りは矯正治療の手段とは直接的な関係はありません。どのような矯正治療で治療しても、後戻りの生じやすさは同程度と考えてください。 

 

どの矯正治療でも後戻りの生じやすさは同程度

どの矯正治療でも後戻りの生じやすさは同程度

 

■後戻りしてしまう原因は…


矯正治療後に後戻りしてしまう主な理由として「歯周靭帯に引っ張られる」というのがあげられます。私たちの歯は、顎の骨と直接結合されているのではなく、歯と顎部分との骨の間にある歯周靭帯という組織で間接的ではありますが結合されています。 

 

靭帯はかなりタフで柔軟性に優れた組織であり、各器官が正常に機能するためのサポートをしてくれています。矯正治療によって歯を移した際、靭帯は自然と元の位置に歯を戻そうとする働きをします。ですので、その状態から放置してしまえばと歯が後戻りをはじめます。 

 

また、顎の骨が再生するためには時間がかかります。歯が移動する際は、吸収と再生と言う現象が発生します。移動する先の骨が溶けていないと、歯は前進することが不可能で、歯が前進すると後ろには骨が存在しない場所ができます。しかし、そこでは骨の再生が起こります。 

 

これは「骨のリモデリング」とも言われますが、リモデリングが完了するためにはある程度の時間が必要です。そのため、歯の移動直後は後戻りも発生しやすいと考えられています。 

 

リモデリング完了まで時間が必要なため後戻りしやすい

リモデリング完了まで時間が必要なため後戻りしやすい

 

■後戻りを避けるためにできること


多くの時間とお金を投資して治療を行った歯並びなので、可能なら後戻りは防ぎたいはずです。そこで重要となるのが保定処置と呼ばれるものです。 

○保定装置(リテーナー)って?

保定処置とは、移動が完了した歯をその位置に固定する処置のことです。リテーナーと呼ばれている保定装置を使用して固定し、歯の後戻りを防ぎます。リテーナーのなかにも固定式と着脱式の2つがありますが、ここ最近ではインビザラインのマウスピースと似た材質や形状のものを選択することが多くなっています。 

 

○保定にかかる期間は約3年

移動した歯を安定させるための処置のため、保定装置は矯正治療後約3年間と、長い時間が必要です。保定処置を面倒だと省いたり途中でやめると、結果的に後戻りしてしまいます。矯正治療をして終わり、ではなく、その後の対応も重要になります。 

 

○保定装置の使用を中止したら?

矯正治療をした、していないに限らず、加齢とともに歯並びは変化していくものです。矯正治療の有無に関係なく、歯は少しずつ動き続けます。保定アイテムの使用をやめた時点からこれは始まってしまい、これを後戻りと勘違いしてしまう方も多いようですが、実は後戻りではありません。あくまでも生理的な歯の移動です。 

 

○生理的な歯の動きまでも避けたい、抑え込みたいと思う場合

生理的な歯の動きまでも避けたい、抑え込みたいと思う場合には、3年間の保定期間が終わった後もリテーナーを就寝時に使用していく必要があります。

 

保定装置(リテーナー)で歯を固定

保定装置(リテーナー)で歯を固定

 

■後戻りをしてしまったらどうする?


これまで予防方法をご紹介してきましたが、個人差があるためそれでも後戻りしてしまうこともあります。インビザライン矯正をした後に、後戻りした際は放置をせずに、きちんと対処していくことが大切です。 

 

まず担当医に相談しましょう。担当医は患者様の口腔内の状態を熟知しており、後戻りが発生したとしても適切に対応が可能です。 

 

残念ながら、後戻りが発生した場合は再治療することになります。どのくらい後戻りしているかの程度にもよりますが、一度目の治療ほど長い期間は要しません。もしインビザライン矯正で後戻りした場合は、マウスピース型の器具で再治療を行うことが一般的とされています。しかし、状態によってはワイヤー矯正に切り替えた方が良いとされるケースも存在します。担当医と相談して、後戻りを改善するためには何が最も最善かを慎重に考えていくことが重要です。 

 

■まとめ


今回はインビラインにおける後戻りについてご紹介してきました。インビザラインでも後戻りをするリスクはありますが、原因はワイヤー矯正と共通しているところが多いのも特徴です。後戻りしても対処法はありますが、一番良いのはもちろん後戻りしないように予防すること。 

 

担当医と相談を重ね、しっかりと指示に従って治療をすすめていきましょう。インビザラインは自己管理も大切です。面倒だからと手間を惜しんでしまうと、後々後悔することになりかねません。 

 

矯正治療をする理由は、「美しい歯並びと、噛むための機能性を回復させること」でしょう。ひとつの矯正方法だけを候補とするのではなく、この目的を達成するために、自分の歯の状態を見極め、自分に合う矯正方法を見つけることもとても重要です。 

 

矯正治療は歯並びを改善し審美的な面だけを改善するものではなく、口元の状態にも影響していたり、全身の健康維持にも影響したりと、機能面でも役立ちます。そして、なによりも患者様の気持ちも明るくなり、自分に自信を持つことができます。 

 

当院では、マウスピース矯正のインビザラインや他人から見えない裏側矯正、アンカースクリューを使った矯正など、患者様のご要望に応じていろいろな矯正治療をご用意しています。 

 

矯正治療を検討されている方や歯並びで悩んでいらっしゃる方がいらっしゃいましたら、ぜひお気軽にご相談くださいませ。HPからでも受け付けております! 

 

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絶対に抜歯は必要?「非抜歯」が可能な矯正とは~抜歯の基準・メリットなどを解説~

2023年1月13日

こんにちは。世田谷区にある三軒茶屋デンタルデザイン歯列矯正歯科です。

 

近年希望する患者様も多い矯正治療ですが、 「矯正するためには何本も歯を抜かなくてはならないの?」「抜くのが怖い」

と不安に思う方もいらっしゃると思います。

 

そこで今回は、当院で行っている可能な限りの「非抜歯」での矯正治療などをご紹介いたします。

目次

■歯を抜くか・抜かないかの基準
■非抜歯矯正のメリット
■非抜歯の可能性を高める術式について
■「非抜歯矯正」Q&A
■まとめ

■歯を抜くか・抜かないかの基準


非抜歯による矯正治療についてご紹介すると言いましたが、注意していただきたいのはすべての症例で非抜歯矯正をしていないという点です。

患者様のお口の状態をトータル的に診断して、歯を抜かずに可能な場合その方向で対応をし、 抜く必要がある際はきちんと理由を伝えて、適切な治療を実施します。

 

ここでは、当院での考え方や判断基準をご紹介します。

  • 非抜歯の基準 
    歯を抜かなくても、審美的・機能的に正しい咬合ができる
    歯を抜かなくても、美しい横顔ができる
  • 歯を抜く基準 
    歯を抜かなければ、審美的・機能的に正しい咬合ができない
    歯を抜かなければ、美しい横顔ができない

 

見ていただくとわかる通り、当院での判断基準はとてもシンプル。

具体的に歯を抜くことが必要なケースはどのような場合かを例と共にご紹介します。

 

無理をして非抜歯矯正を行うと一般的に「出っ歯」と一般的に呼ばれている 「上顎前突」になってしまう可能性があります。そうなると、美しくなるための矯正治療のはずが、審美性を大きく損ねてしまうことになってしまいます。

これは歯を並べるスペースが足りないのに、無理に歯を並べようとすることが原因で起きてしまう現象です。こういったリスクを回避するためにも患者様の歯並びの状態をしっかり把握して できること・できないことを判断していくことが大切になってきます。

 

無理に非抜歯矯正を行うと審美性を損なうことにつながる

無理に非抜歯矯正を行うと審美性を損なうことにつながる

 

■非抜歯矯正のメリット


歯を抜くことによる矯正も非抜歯矯正もそれぞれメリット・デメリットがありますが、

非抜歯矯正をすることによって生じるメリットを、端的に2つご紹介します。

○健康な歯を抜かなくて済む

当たり前のことを言っているように感じるかもしれませんが、 自分の健康な歯を残すということはとても大切なことです。

歯は1つの臓器。安易に歯を抜いてよいものではないため、きちんと判断をするべきなのです。

 

○歯を抜く際にかかる費用的負担/時間的負担/肉体的負担がなくなる

歯を抜く場合、平均5,000円~15,000円ほどの金銭負担がかかるため、歯を抜かないとなると金銭的な負担を減らすことができます。さらに、他院を紹介され歯を抜くとなると時間的な負担もかかってきますその他、歯を抜いた後の腫れや痛みなど、肉体的負担も生じます。

 

非抜歯矯正は健康な歯を抜かずに済み、様々な負担がなくなる

非抜歯矯正は健康な歯を抜かずに済み、様々な負担がなくなる

 

■非抜歯の可能性を高める術式について


可能な限りの非抜歯矯正を実施するため、当院で行っている「インプラントアンカーを使った矯正」「歯を薄く削るディスキング」という2つの手法をご紹介します。

○インプラントアンカーを使った矯正

そもそも歯を抜く理由は歯を並べるためのスペースを確保する必要があるためです。インプラントアンカーを利用することで、歯を抜く必要があるとされた歯並びでも、非抜歯の可能性を高めることが可能になりました。インプラントアンカーを利用すると、歯を抜かずとも歯を並べるためのスペースを確保できる可能性が高まり、非抜歯での矯正治療が可能になるのです。

 

○歯を薄く削るディスキング

こちらの治療法は歯を少しだけ削り、歯を動かすスペースを確保する治療法です。エナメル質は1〜2mmの厚みがあり、そのうちの1/3(0.3mm〜0.6mm)程を削ります。「健康な歯を削るの?」と不安に思う方や抵抗がある方も多いと思いますが、エナメル質の切削量をきちんとコントロールすれば、ほとんどリスクはない方法と言えます。

 

■「非抜歯矯正」Q&A


○Q:非抜歯矯正は、歯が後戻りしやすいの?

これは患者様からよくある質問ですが、事実ではありません。

歯を抜いても抜かなくても、動かした歯には「元に戻ろうとする力」が加わります。

怪我をした際でも1週間ほどで治癒するのと同様、 人間は「変化すること」に対し、「回復」させる力があるので、 これは歯にも当てはまる現象なのです。

 

そのため、後戻りを予防するために患者様には矯正治療後に保定装置(リテーナー)と呼ばれる装置を一定期間装着していただいております。

非抜歯が原因で歯が後戻りするのではなく、後戻りした方の多くは、この保定装置を使用していなかったのが一番の理由です。

矯正治療をした際は、歯科医院の指示にしっかり従って生活していきましょう。

 

○Q:非抜歯矯正は、治療期間が長くなると聞くけど本当?

事実ではありません。

もちろん、状態やケースにもよりますが、歯を抜いた場合と、歯を抜かなかった場合では大きな違いはありません。

非抜歯の方が治療期間が短くなることもあり、診断時に、伝えられる治療期間の目安を参考にしましょう。

 

■まとめ


今回は非抜歯での矯正治療についてご紹介してきましたが、注意していただきたいのは「非抜歯」で治療することが「目的」になってはいけないという事。
目的はあくまで矯正治療によって「歯並びの見た目と、噛む機能性を回復させること」です。

 

患者様の歯の状態を見極め、非抜歯が可能かどうかをしっかり判断して治療していくことが一番重要であり、我々歯科医院も大切にしております。

 

歯を抜かなくても矯正ができる場合は「歯並びの見た目と、噛む機能性を回復させる」 という目的を達成させるために非抜歯で対応し、歯を抜かずには難しいと判断した場合は歯を抜くことを提案致します。これらを踏まえた上で、患者様自身も医院選びの参考にして頂けたら幸いです。

 

矯正治療は歯並びを改善し、審美的な面だけを改善するものと思われがちですが、

実際には、口元の状態にも影響していたり、全身の健康維持にも影響したりと、機能面でも役立ちます。

 

そして、なによりも見た目も美しくなり、機能面も改善されると、患者様の気持ちも明るくなり、自分に自信を持つことができます。

当院では、マウスピース矯正のインビザラインや見えない裏側矯正、アンカースクリューを用いた矯正など、患者様のご要望に応じてさまざまな矯正治療をご用意しています。

 

矯正をお考えの方や歯並びについてお悩みの方がいらっしゃいましたらぜひお気軽にご相談くださいませ。HPからでも受け付けております!

 

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