三軒茶屋デンタルデザイン歯列矯正歯科を運営する医療法人D.D.Orthoが監修しています。
カリエール・インビザラインで出っ歯の非抜歯治療 メリットは?
2024年3月11日
カリエールモーションとは?(CARRIERE MOTION)
カリエールモーションは、Dr. Luis Carriereによって考案された歯科矯正治療に使用されるアプライアンスの一つで、出っ歯(上顎前突)の調整に効果的です。この装置は、第一大臼歯を遠心回転させることで前歯の遠心移動のスペースを確保し、前後の位置を改善し、効率的かつ快適に治療を進めることを目的としています。
(The Carriere Motion Appliance, designed by Dr. Luis Carriere, is an orthodontic device used in dental treatment, particularly effective for adjusting overjet (protrusion of the upper teeth). This appliance works by distally rotating the first molars to create space for the distal movement of the front teeth, improving the anterior-posterior position and aiming to progress treatment efficiently and comfortably.)
また、カリエールモーションは、大人の歯科矯正のブラケットやアライナー治療の前準備として使用する装置です。全ての歯を動かす前に、犬歯から臼歯までを正しい位置関係にする事で効率的な治療が可能になります。また同様の効果を持つ他の装置に比べて構造がシンプルなため、違和感が少ない事も特徴です。
カリエールモーション装置の特徴
目立たないデザイン:装置は歯の表面に取り付けられますが、透明な装置もあるため比較的目立たないです。
短期間の治療:他の歯科矯正装置と比べて、治療期間が短い場合があります。
カリエールモーション装置ののメリット
カリエールモーションを使用する最大のメリットは、治療期間の短縮となります。
治療期間の短縮:早期に顎の位置を調整することで、全体の歯科矯正治療期間を短縮できることがあります。
快適さ:装置は比較的薄く、患者さんにとって快適です。
効果的な結果:特に臼歯の前後の位置調整において、効果的な結果が期待できます。また症例によってはアンカースクリューの使用を避けれることがであります。
カリエールモーションが全ての患者様に適応になればいいのですが、歯並びによって効果が出る方と出ない方がいるので、一度ご相談ください
カリエールモーション装置の使用方法
カリエールモーション装置は、基本的には上顎の犬歯と第一大臼歯に取り付けられます。
使用方法として、患者さんは、下顎にマウスピースは装着した状態で、上顎の犬歯と下顎第一大臼歯を顎間ゴムで接続し適切な力を歯にかけることで歯の位置が徐々に調整されます。顎間ゴムは食事と歯磨きの時は外します
カリエールモーションは6ヶ月程度使用し犬歯から臼歯までの前後関係を改善後に、カリエールモーションを外して全体的にマルチブラケット装置を装着し全体的な歯並びや噛み合わせの改善(レベリング)を行います。
カリエールモーションは、特に出っ歯の治療において優れた効果を発揮しますが、他の歯科矯正装置と併用されることもあります。適切な治療計画を立てるためには、矯正歯科医と十分に相談することが重要です。
アンカースクリューとは
アンカースクリューとは世界的に使用されている装置で、日本でも薬事法を通っている装置です。
アンカースクリューが太くなって長くなった形状が歯の根っこの代わりになるデンタルインプラントとなります。
アンカースクリューの構造としては、純チタンやチタン合金製の金属にねじを切っている装置となります。
太さや長さは、各社色んな種類が出ています(ISA オーソイージー ピン システム ベクター TAS など )が、植立場所や、骨の厚さによって使い分けを行います。
アンカースクリューを口腔内に植立することで、アンカースクリューは動かない点となり、アンカースクリューから歯を直接ひっぱたり、押すことで歯の三次元的な移動が可能となります。
当院で行なったカリエールモーションの治療
経過
今回は当院で行なった治療の一部をお見せします。
上記の患者様は以前他院で歯科矯正の治療を行ったが、動的治療後の保定装置(リテイナー)は使用していたがだんだんと使用時間が減少し、最終的には保定装置(リテイナー)を使用しなくなってさらに数年経って前歯の凸凹が気になったため再治療を希望し当院に来院いただきました。
現状として、上顎の前歯が前方に位置しており、前歯を噛ませためには相対的に上顎前歯を後方に移動させることが必要でした。
上下前歯の前後的な位置関係の差が著しく大きいため抜歯も検討したのですが
上顎は中間の歯(小臼歯)が抜歯済みで、今回は追加での抜歯は難しいため、非抜歯で上顎の歯を全て後方に送ることで出っ歯の改善を行うこととした。
装置は、できれば目立たない歯科矯正の装置がいいとのこと、また、できれば遠心移動用のアンカースクリューは痛そうなので避けたいとのことでした。
ワイヤー矯正の裏側矯正、ハーフリンガル、インビザラインを提案し、結果としてマウスピース型矯正装置のインビザラインとなりました。
インビザラインとはマウスピース型カスタムメイド矯正歯科装置の一つで、1997年アメリカのアライン・テクノロジー社により開発されました。
その後、1999年にアメリカで治療が開始され、ヨーロッパでは2001年より、日本では2006年になりようやく治療が開始されました。
これまでに世界で1500万人を超える患者様がインビザラインによる治療を受けられています。(2023年3月時点における「インビザライン・システム」および「インビザライン Goシステム」の合計 参考:アライン・テクノロジー社 HP )
治療計画として
Step1: 上顎の歯の全体的な後方移動
Step2: 全体的な凸凹の改善
とした。
step1をマウスピース型矯正装置で順次的に歯を動かすと、治療期間が長くなるので、今回はカリエールモーションを使用しました。
カリエールモーションは奥歯の大きい歯が著しく近心回転していると適応になるため、全ての遠心移動にカリエールモーションが適応できないですが、今回は適応だったため使用しました。
カリエールモーションで奥歯の前後関係が改善後、step2としてマウスピース型矯正装置(インビザライン)にて治療を行いました。
治療期間約2年で咬合および歯の並びが改善したため、動的治療を終了とした。
リスクと副作用:歯根吸収、歯肉退縮、後戻り、虫歯、痛み、歯髄充血
このような治療が可能となります。
一度、東京都世田谷区の三軒茶屋デンタルデザイン歯列矯正歯科(https://www.sangenjaya-ortho.com/)にご相談ください
まとめ
特徴
・歯科矯正治療の既往あり
・上顎の中間の歯は抜歯済み
・上顎の前歯が前方に位置している
(上下前歯の前後的な差が大きい)
・上顎の前歯の傾斜も強い
方針
非抜歯で上顎の歯を全体的に後方に送って出っ歯の改善をする。
Step1: 上顎の歯の全体的な後方移動
Step2: 全体的な凸凹の改善
使用した歯科矯正装置
・マウスピース型矯正装置(インビザライン)
・カリエールモーション
よくあり質問で、カリエールモーションを追加で使用すると追加で費用がかかるかと聞かれますが、当院では基本的に追加の費用はかからないです。
もちろん今回のケースのタイプでも、カリエールモーションを使用しても当院では追加費用をいただいていません。
当院における歯科矯正治療の流れ
step1初診相談・検査(所要時間:約60分)
まずは受付にて問診票をご記入いただきます。その後、口の中の写真 / 顔写真 / 専用の機械(i-tero) を使って歯のスキャンをさせていただきます。こちらの資料を元にドクターとのカウンセリングとなります。抜歯、非抜歯など歯科矯正歯科治療についての希望をお伺いして、アンカースクリューや顎間ゴムなどの紹介や、治療方針を相談します。お見積もりやお支払い方法もお伝えさせていただいております。
step2 診断(所要時間:約60分)
初診時にお伺いしたご希望と、検査結果(セファロ分析 パントモ等)を元に患者様にとって最適なプランに合わせた治療の流れをご説明します。
お支払い方法についても再度ご説明させていただいております。
step3 歯科矯正治療開始(装置セット所要時間:約60~120分)
歯科矯正装置を装着し、歯を動かす治療をスタートします。
歯科矯正装置により装着時間は様々ですが、約60分~120分ほどお時間をかけて装置をつけていきます。装置の使用方法や注意点なども詳しくご説明させていただきます。
step4 定期治療(1回約30分~60分)
定期的に歯の動きを確認し装置の調整をおこなっていきます。
◉ 通院頻度
マウスピース矯正:8~12週に1回目安
ワイヤー矯正:6~8週に1回目安
step5 装置除去(約90分~135分)
歯並びが綺麗になったら装置を外します。
その後、歯並びを維持する保定装置(リテーナー)の使用をしていただきます。
step6 術後定期健診(約30分)
保定装置(リテーナー)の定期健診となります。
装置を除去してすぐの期間は後戻りをしやすい期間となりますので、長時間の使用となり通院も3~6ヶ月に1回を目安に健診をお願いいたしております。歯並びが比較的安定し、使用時間も短くなってきたら通院も1年に1回程度での健診となります。
矯正相談のご予約・お問い合わせ
歯列を歯科矯正治療してうまく噛める歯並びを得たいと検討されている方 なら、ぜひ当院にご相談ください。初めての方でも安心して治療を受けていただけるよう、丁寧な説明と親身な対応を心がけています。お問い合わせやご予約は、当院のホームページ(三軒茶屋デンタルデザイン歯列矯正歯科)からお気軽にどうぞ。当院では口腔内スキャナーのi-teroを利用した口腔内情報を再得して、3Dプリントされた歯列模型の模型を使用して裏側矯正の装置を作成します。
歯科矯正治療を通じて、トラブル、失敗を避け美しい笑顔と健康な歯を手に入れるために、私たちと一緒に一歩を踏み出しましょう。お待ちしております。
歯科矯正治療の選択肢にはそれぞれの特徴があり、患者様のニーズに応じた最適な方法を選ぶことが重要です。目立ちにくく取り外しのできるインビザラインやワイヤー矯正(内側に装置がつく裏側矯正、外側に装置がつく表側矯正)の違い、デメリットとメリットを理解することで、より納得のいく治療を受けることができます。当院では、子供から成人(大人)までの患者様のライフスタイルや歯並びの状態から、希望する治療結果に合わせた最適な治療方法をご提案いたしますので、ぜひご相談ください。多くの芸能人、YouTuberなどの目立たない矯正を希望される方々も当院に来院いただいております。利用できる矯正装置も目立たないマウスピース型矯正装置、ハーフリンガル、裏側矯正などのワイヤー矯正装置、部分矯正、子供の矯正(小児矯正)も可能です。症例も開咬、八重歯、出っ歯、受け口、すきっ歯など様々な症例も対応します。治療後は保定装置(リテイナー)で綺麗な歯並びを最小限の変化で維持します。 歯科矯正治療により口腔内の環境が変化します。歯科矯正治療中は日常生活での歯ブラシの習慣が重要になってきます。
歯並びのことで質問やお悩みや不安などがある場合には、是非当院まで気軽に無料カウンセリングのご予約ください
当院は三軒茶屋駅から徒歩2分に位置しアクセスも良好です。土曜日、日曜日も診療し、お仕事帰りの方でも通える時間の夜20:30まで診療しています。
診療日は月 水 木 金 土 日 の上
休診 休診日 は火と祝日です。
虫歯やセラミックなどの被せ物やインプラントは、一般歯科での診療をお勧めしてます。親知らずの抜歯は口腔外科での受診をお勧めしております。
三軒茶屋デンタルデザイン歯列矯正歯科(clinic)
住所: 東京都世田谷区三軒茶屋1-32-14 園田ビル地下1階
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