医院ブログ

診療時間

  • 月・水・木・金 11:0020:00
  • 土・日 10:0018:30

※休診日:火・祝 ※金曜は19:00迄

アクセスアイコン

三軒茶屋駅
から徒歩2分

キービジュアル
この記事の監修者

三軒茶屋デンタルデザイン歯列矯正歯科を運営する医療法人D.D.Orthoが監修しています。

院長:内澤 朋哉

監修者
内澤 朋哉

経歴

2009年 北海道医療大学歯学部卒業
2009年 北海道医療大学院歯学研究科
2014年 北海道医療大学歯学部歯科矯正学講座
2015年 こうざき歯列矯正歯科クリニック勤務
2017年 三軒茶屋デンタルデザイン歯列矯正歯科開院

開咬を裏側矯正で改善した症例|4本抜歯で噛み合わせと口元を整えた20代女性

2026年11月2日

「前歯で食べ物を噛み切れない」「口元の突出が気になる」というお悩みで来院された、20代女性の症例をご紹介します。

この患者さまは、奥歯で噛んでも上下の前歯に隙間が残る開咬(かいこう・オープンバイト)に加え、上下の前歯の前方への傾きと、歯並びの凸凹を認めました。
上下左右の第一小臼歯4本の抜歯と上下の裏側矯正、歯科矯正用アンカースクリューを組み合わせ、噛み合わせと口元の改善を目指しました。

動的治療前の口腔内写真

 

症例の概要

年齢・性別 20代・女性
主なお悩み 前歯で物を噛めない、口元の突出、歯並びの凸凹
治療前の状態 前歯部開咬、上下前歯の唇側傾斜、叢生、骨格性Ⅱ級傾向
使用装置 上下顎の裏側矯正(舌側矯正)、口蓋の歯科矯正用アンカースクリュー
抜歯部位 上下左右の第一小臼歯(前から4番目の歯)、計4本
動的治療期間 36か月(別途、保定期間があります)
通院間隔 6〜8週に1回
本症例の治療費 基本料金1,260,000円(税込)+来院時の処置料8,800円(税込)/回
保定装置 上下顎:固定式リテーナー+マウスピース型リテーナー

※矯正治療は自由診療です。治療方法・期間・費用・結果は、歯並びや骨格、歯周組織の状態などによって異なります。

治療前の状態|前歯が噛み合わない開咬と口元の突出

初診時は上下の前歯が噛み合わず、前歯で食べ物を噛み切りにくい状態でした。
また、上下の前歯が唇側へ傾いており、患者さまは口元の突出感も気にされていました。

今回は、前歯の隙間を閉じることに加え、前歯の傾きと位置を整え、口元とのバランスにも配慮した治療を計画しました。

開咬とは

開咬とは、奥歯で噛んだときに上下の前歯などが接触せず、隙間が残る噛み合わせです。
原因には歯の位置や傾き、骨格、舌の癖などが関係するため、検査によって一人ひとりの状態を確認する必要があります。

原因や治療方法、費用については、
開咬(オープンバイト)の治療と費用についての解説
をご覧ください。

セファロ分析で確認した前歯の傾きと顎の関係

 

セファロ分析のプロットの図セファロ分析の結果の表

 

横顔のレントゲンであるセファロを用いて、上下の顎の位置関係と前歯の傾きを確認しました。
以下は治療前の主な計測値です。

項目 治療前 分析表の平均値
SNA:上顎の前後的な位置 81.64° 81.52°
SNB:下顎の前後的な位置 76.74° 78.58°
ANB:上下顎の前後的な位置関係 4.90° 2.94°
U1-SN:上顎前歯の傾き 113.16° 107.14°
L1-MP:下顎前歯の傾き 104.85° 92.47°
オーバーバイト:前歯の垂直的な重なり −5.25mm 2.25mm
U1-AdBd:上顎前歯の前後的位置 17.53mm 11.45mm
L1-AdBd:下顎前歯の前後的位置 14.14mm 7.66mm

本分析の基準では、上顎の前後的位置はおおむね平均的で、下顎は平均値より後方にあり、上下顎の関係に骨格性Ⅱ級傾向を認めました。
また、上下の前歯はいずれも平均値より唇側へ傾いており、前後的な位置を示すU1-AdBd・L1-AdBdも、平均値を大きく上回っていました。

これらの計測結果と口腔内の状態、患者さまの希望を踏まえ、今回は外科手術を併用せず、抜歯を伴う矯正治療で改善を目指しました。

なぜ上下左右4本の抜歯を選んだのか

開咬だから必ず抜歯が必要になるわけではありません。

抜歯をするかどうかは、前歯の傾きや位置、歯並びの凸凹、骨格、口元の状態などを総合して判断します。

この患者さまで抜歯を選んだ主な理由は、次の3点です。

  • 噛み合わせとともに、口元の突出感の改善を希望されていた
  • 上下の前歯が、平均値より前方へ傾いていた
  • セファロ分析で、前歯の前後的な位置を示すU1-AdBd・L1-AdBdが、いずれも平均値から1SD(標準偏差)以上大きかった

U1-AdBdは17.53mm(平均値11.45mm)、L1-AdBdは14.14mm(平均値7.66mm)で、上下とも前歯が前方に位置していることが数値でも確認できました。
前歯をこの位置のまま並べるだけでは、口元の突出感の改善は難しいと判断し、上下左右の第一小臼歯を抜歯してスペースをつくる計画としました。

抜歯で得られたスペースは、歯並びの凸凹の改善と前歯の後退に使用しました。
前に傾いた前歯を起こしながら後方へ移動することで、上下の前歯が近づき、重なりをつくりやすくなります。
前歯を並べるだけでなく、上下の前歯の重なりをつくることも目標としています。

関連記事:
抜歯を伴う矯正治療について

上下の裏側矯正とアンカースクリューによる治療

上下とも歯の裏側に装置を装着

今回は、上下とも歯の裏側にブラケットとワイヤーを装着する、裏側矯正(舌側矯正)で治療しました。
歯の表側から装置が見えにくいことが特徴です。

装置の見え方に配慮しながら、前歯の傾き、前後的な位置、上下の噛み合わせを調整しました。
なお、裏側矯正は舌に装置が触れるため、慣れるまで違和感や発音のしにくさが生じる場合があります。

装置の特徴については、
裏側矯正の解説記事
もご覧ください。

口蓋のアンカースクリューを固定源として使用

前歯を後方へ移動させる際の固定源として、口蓋に歯科矯正用アンカースクリューを使用しました。
奥歯が前方へ移動するのを抑え、抜歯スペースを前歯の後退に活用するためです。

アンカースクリューの使用目的は症例によって異なります。
今回は、口元の改善に必要な前歯の移動を進めるために併用しました。

36か月の治療経過と治療後の変化

歯並びの凸凹を整える

はじめに、ワイヤーで歯の位置や傾きを少しずつ調整し、歯並びの凸凹を整えました。
その後の前歯の移動を見据えながら、歯列全体を調整しています。

抜歯スペースを使って前歯を後方へ移動

アンカースクリューを固定源として活用し、抜歯したスペースを閉じながら前歯を後方へ移動させました。
同時に、上下の前歯の傾きと垂直的な重なりを調整しました。

前歯と奥歯の噛み合わせを仕上げる

最後に、前歯の重なりや奥歯の噛み合わせを細かく調整し、動的治療を終了しました。
治療期間は36か月、通院間隔は6〜8週に1回でした。

 

治療後は前歯部の隙間が閉じ、上下の前歯に重なりが得られました。
前歯の凸凹も整い、前歯で物を噛める状態になりました。
前歯の位置と傾きを整えることで、口元の突出感の改善も図りました。

※写真は本症例の治療経過を示したものです。同様の治療結果をすべての方に保証するものではありません。

 

動的治療後の口腔内写真

治療後の保定と噛み合わせの維持

装置を外した後は、整えた歯並びと噛み合わせを維持するため、保定装置(リテーナー)を使用しています。
本症例では、上下顎に固定式リテーナーとマウスピース型リテーナーを使用しました。

保定装置の使用時間と通院間隔は、治療後の状態に応じて指示します。
舌の位置や飲み込み方なども確認しながら、前歯の重なりと歯並びの経過を観察していきます。

保定装置のイメージ

本症例の治療費と主なリスク・副作用

本症例の基本料金は1,260,000円(税込)、来院時の処置料は1回8,800円(税込)です。
動的治療期間は36か月で、別途保定期間があります。

最新の料金や費用に含まれる項目については、
当院の料金表
と個別の治療計画をご確認ください。

  • 装置の装着後や調整後に、痛みや違和感が生じる場合があります。
  • 裏側の装置によって、舌の痛み、口内炎、発音のしにくさが生じる場合があります。
  • 歯磨きが不十分な場合、むし歯や歯肉炎、歯周病のリスクが高まります。
  • 歯根吸収や歯肉退縮が生じる場合があります。
  • 抜歯に伴い、痛みや腫れ、出血などが生じる場合があります。
  • アンカースクリューの植立部位に痛みや炎症が生じたり、スクリューが脱落したりする場合があります。
  • 歯の動き方や通院状況などによって、治療期間や治療計画が変わる場合があります。
  • 治療後に歯並びや噛み合わせが後戻りする場合があります。

前歯で噛めない・口元の突出が気になる方へ

この症例では、開咬に加えて上下の前歯の前方への傾きがあったため、4本の抜歯と裏側矯正を組み合わせて治療しました。
治療方針を決める際は、前歯の隙間だけでなく、骨格、歯の傾き、口元とのバランスを確認することが大切です。

当院では、検査結果と患者さまのご希望をもとに、治療方法をご説明しています。
「前歯で噛めない」「裏側矯正で治療できるか知りたい」という方は、矯正相談をご利用ください。

三軒茶屋デンタルデザイン歯列矯正歯科は、三軒茶屋駅から徒歩2分です。

 

矯正相談のご予約はこちら

 

 

アクセス1は:https://youtu.be/c9kyUtjU2cU

アクセス2は:https://www.youtube.com/watch?v=6NxHyrl-kOI

Googleマップ:https://maps.app.goo.gl/7UG4wC7fUZMeXGPS9

歯科医(ドクター)、衛生士、受付、院長含めスタッフや院内の雰囲気がわかります。

インスタグラム https://www.instagram.com/sangenjayadental/

 

初診「個別」相談へのご案内

当院では、患者さんが抱えていらっしゃるお口のお悩みや疑問・不安などにお応えする機会を設けております。どんなことでも構いませんので、私たちにお話ししていただけたらと思います。
ご興味がある方は下記からお問い合わせください。

電話でのお問い合わせ

03-6805-5765

住所

〒154-0024
東京都世田谷区三軒茶屋1-32-14

このページの先頭へ戻る