出っ歯の改善方法,プレオルソ,インビザ,裏側矯正
2018年1月27日
こんにちは、三軒茶屋デンタルデザイン歯列矯正歯科(世田谷区三軒茶屋)の院長 内澤です。
本日は出っ歯の分類、使用する矯正装置の一例、出っ歯の改善にによるメリットについてまとめます。
出っ歯の分類
出っ歯にも色々な種類があります。
基本的には、歯は骨の中に埋まっていますので、骨の位置が前に出れば歯も前に出ます。
⒈骨が原因の場合
a)下顎の骨は前後的な位置関係が標準的でも、上顎の骨が前方に出ている状態
b)上顎の骨は前後的な位置関係が標準的でも、下顎の骨が後方に下がっている
状態
c)上顎の骨が前方に出ていて、さらに下顎の骨が後方に下がっている状態
つまり、相対的に上顎が下顎よりも前方に位置する状態を骨格性上顎前突、一般的に出っ歯といわれます。
2.歯に原因がある場合
歯は骨の中に埋まっていますが、骨の中で歯の前後的な位置が異なるとかみ合わせも変わってきます。たとえば、骨の前後的位置に問題がなくても、もし、上顎の歯が相対的に下顎の歯よりも前方にあると上顎前突、一般的に出っ歯ともいわれます。
3.その他
出っ歯には、上下前歯の前後的位置関係だけではなく、前歯の傾斜が強い場合にも出っ歯とも言われています。
治療に使用する矯正装置
出っ歯の改善には、子供の歯と大人の歯が混在する時期(混合歯列期)
と、全ての歯が大人の歯に生え変わった状態(永久歯列期)で治療法が異なります。
混合歯列期
出っ歯の改善方法としては、この時期は身長が伸びる時期なため、成長も含めて検討します。
この時期の治療方法としては、ヘットギアというものがあります。
ヘットギアは取り外しのできる矯正装置を在宅時に使用します。
原理としては、上顎の歯に後方への矯正力を加え、出っ歯の改善を行います。
また他の装置として、マウスピース型矯正装置(プレオルソ)があります。
この装置は、装置の使用により下顎の前方への成長を期待し、下顎の位置を前方でかむようにして、出っ歯の改善を行います。
この時期は、かみ合わせの治療を重視します。
永久歯列期
この時期に使用する装置としては、目立たない矯正装置である、マウスピース型矯正装置(インビザライン )や裏側矯正、一般的な表向きの矯正装置があります。
出っ歯の改善方法としては、上顎の歯に後方への矯正力を加えるか、抜歯によって、出っ歯の改善を行います。
抜歯するかどうかは、どれだけ前歯の位置の改善をするのか、また、歯の凸凹があるのかで検討します。
この時期は、かみ合わせと歯並びの治療を重視します。
出っ歯の改善により…
唇の前後的な位置は、前歯の位置で決定されます。例えば、歯が前方にあれば、唇も前方に出ますし、反対に歯が後方にあれば、唇も後方に下がります。
出っ歯でも上顎の歯が前方に突出した出っ歯の場合、出っ歯の改善により上唇が後退するため、横顔のみえ方も改善されます。
まとめ
出っ歯の改善方法は、治療開始時期によって治療方法が大きく変わります。
また、お口の状態が一緒の方はいないため、一人一人治療方法が異なります。
一度、出っ歯のことで心配なことがあれば、ご相談ください。