三軒茶屋デンタルデザイン歯列矯正歯科を運営する医療法人D.D.Orthoが監修しています。
歯肉がさがる理由と改善方法
2018年2月25日
こんにちは、三軒茶屋デンタルデザイン歯列矯正歯科(東京都世田谷区)院長の内澤です。
人間の歯は骨の中に埋まっており、その骨の表層を歯ぐきで覆われています。
そのため、骨の位置が下がれば、歯ぐきもさがります。
この歯ぐきがさがる現象は加齢変化でも生じますが、加齢変化以外に歯ぐきがさがる原因には、歯槽膿漏、過度な歯ブラシの圧、矯正治療等のいろいろな理由があります。
歯ぐきがさがる原因
・加齢変化
基本的に歯周組織の再生と崩壊のバランスが、加齢により再生能力が衰えるため、年齢と共に歯ぐきは痩せていき、そのため歯ぐきはさがります。
・歯槽膿漏、
歯ぐきのまわりに食べ物の汚れが付着し、歯ぐきに炎症がおきることで歯茎が下がります。
・過度の歯ブラシの圧
歯ブラシにより歯ぐきに強い力が加わると、歯ぐきに炎症が起きることで歯茎が下がります。
・矯正治療
歯は骨を土台として骨にうまっています。そのため、骨の土台が歯と大きさよりも小さいと歯のでこぼこが生じますが、あきらかに骨の土台よりも歯と大きさが大きい状態で無理に歯を並べると、骨から歯が逸脱し、歯を支えている骨が減少し歯ぐきが下がります。
また、歯ぐきが下がる理由として歯の形がかかわることもあります。
例えば歯の形が三角形だとした場合、歯をきれいに並べると、頂点と頂点がぶつかり、歯と歯の間に隙間ができます。その隙間が大きいと歯ぐきも下がります。
歯ぐきが下がった理由が歯槽膿漏の場合には、基本的には歯ブラシの徹底が必要ですが、歯槽膿漏により下がった歯ぐきは、自然と再度上がることはありません。
さがった歯ぐきの改善方法
・手術
歯ぐきを他から移植する等の処置により改善します。
・ヒアルロン酸
美容外科でしわの改善等に使用しているヒアルロン酸を歯ぐきの中に注入することで、相対的に歯ぐきが膨らみ、歯ぐきの位置を戻します。
・IPR
歯と歯の間の形を研磨し形態修正をし、矯正治療により歯と歯を寄せることで、歯と歯の隙間を小さくして、歯ぐきの下がりを目立ちずらくすることが可能です。
まとめ
歯ぐきが下がる理由にはたくさんあります。
今回は一部の歯ぐきが下がる原因と、一部の改善方法を紹介しました。
治療には適切な診断と処置が必要です。