受け口(反対咬合)原因、種類、治療方法、値段
2017年11月20日
以前のブログで、
噛み合わせによって、将来の歯の残りやすさに大きな差が出ますよと書かせていただきましたが、今回は、
かみあわせの分類の一つ、下顎前突(受け口)についてまとめてみました。
下顎前突(受け口)とは?
下顎前突(受け口)とは、相対的に下顎が上顎より前に突き出ている状態のことです。
一般的な症状として、発音しづらい、食べづらい等がありますが、受け口の程度によって症状は様々です。
受け口の種類と原因は?
受け口にも3種類があります。
- 骨の前後的位置が原因となるもの
顔の形と大きく関わります。つまり歯を支えている「骨」の前後的位置関係によるもので、相対的に下顎の骨が前にあると「受け口」ですし、逆に相対的に下顎が後方に下がると「でっぱ」となります。
- 前歯の生える方向が原因となるもの
歯が大きく関わります。上顎の前歯が舌側に倒れこんで、下顎の歯が唇側に倒れこむと受け口になってしまうことがあります。
- 癖が原因となるもの
乳歯のみの歯並びのときや、永久歯と子供のはが混在する歯並びのときに、下顎の歯を舌で押す癖や、かみあわせが安定せずに下顎を前方に突き出す癖等があると、受け口になってしまうこともあります。
治療のタイミング
歯並びかみあわせを改善する、ブラケット等を使用した矯正治療はすべての歯が大人の歯に生え変わってから開始することが多いですが、受け口、特に骨が原因の受け口の場合は注意が必要です。
なぜなら、歯は骨を土台にして並んでいます。特に下顎の成長時期は体の成長時期と大きく関わります。身長が著しく伸びるときに、下顎も成長が著しくなります。つまり、成長途中で矯正治療を開始すると、治療途中にさらに下顎が前方に出てきて、かみあわせがずれてくる可能性があります。
そのため、お勧めするのは、成長終了し骨の位置関係が決定してからの治療をお勧めします。
受け口の治療方法
今回は、すべての歯が大人歯に生え変わってからの治療方法を説明します。
1.矯正治療単独での方法
ワイヤー矯正やマウスピース矯正などで治療を行います。
上下顎の位置関係の変化はないです。
2.矯正治療と手術を併用した治療
相対的な下顎の突出が大きい場合や、下顎が出ていることが気になる場合に手術を併用した矯正治療を行います。
受け口の治療費
矯正治療単独だと、基本的には自費診療となるため、医院それぞれの値段が適応されます。
もし、手術を併用した治療の場合だと、美容目的の治療だと自費診療になりますが、咬合改善のための場合、保険診療適応になる場合があります。
まとめ
受け口は、一般的に歯を残しにくく、日常生活にも支障をきたしますので、心配なことがあれば、矯正歯科専門医に一度ご相談ください。
三軒茶屋デンタルデザイン歯列矯正歯科