顎関節症と矯正治療
2018年2月8日
こんにちは、三軒茶屋デンタルデザイン歯列矯正歯科(東京都世田谷区)院長の内澤です。
お口を大きく開けれますか?
お口を大きく開けた時に、「パキッパキ」音がなりませんか?
あごはいたくないですか?
お口が大きく開かなかったり、顎が痛かったり、またはお口を開けた時に音がなる場合は、顎関節症の可能性があります。
顎関節症とは
顎関節症とは、「お口をあけた時に音がなる」、「顎が痛い」、「口が開かない」、という症状のうち、上記の症状のうち一つ以上が当てはまる状態を言います。
顎関節の構造
顎の構造は、頭の骨のくぼみ(下顎窩)に、下顎の先端(下顎頭)が入り込みます。そしてそれぞれの骨の間に関節円板というクッション材が介在しています。
顎の関節、顎関節は複雑な動きをします
顎の関節はお口を開けると、下顎頭は関節円板とともに下顎窩を超えて前方に動きます。一般的に、関節円板は下顎頭に付着しています。
しかし、前方移動時に、顎頭が下顎円板からずれてしまうと「パキッ」と音がなります。また、関節円板が前方にずれてしまうと、お口があきづらくなります。
矯正相談にて…
矯正相談にて、矯正治療によって顎関節症は改善しますか?と聞かれることがあります。
私は、回答として、改善することはありますが必ず改善する保証はありませんとお答えしております。
その理由は、顎関節症が生じる原因に由来します
顎関節症の理由
顎関節症の理由には、
頬杖、うつぶせ寝
事故などにより、強い外力が顎に加わった
精神的ストレス
くいしばり
かみ合わせ
等があります
つまり、顎関節症が生じるには上記のような、たくさんの原因が考えられます。
そのため、例えば、顎関節症の原因がかみ合わせによって生じていた場合には、顎関節症は軽減するでしょう。しかし顎関節症の原因がかみ合わせ以外であれば。矯正治療によってかみ合わせを改善しても、顎関節症は改善しないかもしれません。
まとめ
顎関節症は、多因子が原因で生じます。
矯正治療によってかみ合わせが改善することで、顎関節症が改善する可能性はあります。