インビザラインの装着時間を守るコツは?治療計画通りに進めるためのポイント
2023年6月23日
こんにちは。世田谷区にある三軒茶屋デンタルデザイン歯列矯正歯科です。
インビザライン治療で使用するマウスピースは、1日20時間以上装着する必要があります。
今回は、装着時間を守るコツについてご紹介するので、装着を忘れてしまう方、面倒に思われる方はご参考になさってください。
■インビザラインの装着時間を守らないとどうなるの?
生活リズムは人それぞれ異なるほか、日によって変わってしまうのは仕方がないことです。しかし、その影響でインビザラインの装着時間が守れないと、治療計画の見直しが必要になる可能性があります。
ワイヤー矯正とは違い、インビザラインのマウスピースはいつでも取り外しできるのがメリットです。一方、自由に取り外せることから、装着時間を守れなくなるリスクがあります。
インビザラインは、2~3年という長い時間をかけ、少しずつ歯並びを矯正する治療方法です。そのため、装着時間の短い日があっても問題はありませんが、常態化することは避ける必要があります。
インビザラインは、治療開始前に入念なシミュレーションを実施し、年単位で治療計画を立てます。もしマウスピースの装着時間が守れないと、歯に適切な力がかからなくなり、治療の遅れが生じるおそれがあるのです。その結果、マウスピースが自分の歯に合わなくなり、作り直しになってしまう可能性があります。
マウスピースを作り直した場合、以降の治療計画も見直しが必要になります。予定通りに矯正治療が進まなくなり、治療期間が数ヶ月延びてしまう可能性も否定できません。少しだけなら大丈夫、と思ってしまうかもしれませんが、計画通りに治療を進めたいのであれば、マウスピースの装着を習慣化させる必要があります。
■インビザラインの装着時間を守るコツ
○規則正しい生活を送って装着時間を守る
インビザラインの装着時間を守るためにも、規則正しい生活を意識しましょう。生活リズムが乱れてしまうと、インビザラインを装着するタイミングが不定期になってしまうおそれがあります。装着のタイミングが不定期になると、日によって装着時間も大幅に変わる可能性も考えられます。途中から億劫になり、マウスピースを装着しない日が出てくるかもしれません。
生活リズムは人それぞれ異なりますが、仕事や家庭の事情で不規則になりがちな方もいらっしゃると思います。ただ、生活が不規則だと、インビザラインの装着を習慣化させることが難しくなります。生活リズムが気になる方は、ぜひ見直し・改善に取り組んでみましょう。
例えば、食事は決められたタイミングでとる、歯磨きは食後30分以内に済ませるなど、自分の中でルールを決めてしまうのがおすすめです。ルールを決めておけば、ルーチンに従って行動できます。生活リズムが整うので、マウスピースの装着時間も決めやすくなります。
ただし、厳密に時間を決めてしまうのは禁物です。厳密に定めてしまうと、予定どおり行動できなかった時にストレスが溜まってしまいます。無理はせず、自分の可能な範囲で実践することが大切です。
○矯正に関するモチベーションを高める
マウスピースの装着時間を守るためには、矯正に対するモチベーションを高めることも重要です。治療完了までモチベーションを維持できれば、頑張ろうという気持ちが強くなり、マウスピースの装着も苦にならなくなるでしょう。
ワイヤー矯正の場合、自分で装置を取り外せません。モチベーションに関わらず、計画通りに矯正治療を進められます。しかし、インビザラインは自由に取り外しできますので、つい甘えが出てしまって外す時間が増えてしまうこともあります。
インビザラインは、マウスピースを1日20時間以上装着しないといけないため、確かにモチベーションが下がってしまうかと思います。ただ、矯正治療の遅れにつながりますので、最後までモチベーションを保つことが求められます。何らかの工夫を凝らしてみるとよいでしょう。
例えば、矯正治療完了後の理想の自分をイメージしてみたり、ご褒美を用意したりするのがおすすめです。こうしたモチベーションを高める工夫があれば、矯正治療に対して前向きな気持ちになれます。
○アプリの機能を使って時間管理をする
インビザラインの装着時間を守るために、スマートフォンやタブレットのアプリを活用する手段もあります。スケジュールを管理できるアプリや、タイマー・アラームアプリなどを使えば、マウスピースを装着するタイミングが来た時に教えてもらえます。これらのアプリを日頃から利用している方も多いと思いますが、ぜひインビザラインの治療で活用してみてはいかがでしょうか。
アプリを利用するメリットは、装着忘れを防止できる点にあります。もちろんアプリを使わず、マウスピースを装着する時間を管理することも可能です。しかし、時間を過ぎたり、忘れたりする可能性もゼロではありません。アプリを利用すれば、装着する時間が来た時に音などで知らせてくれます。装着時間を決められますので、マウスピースの装着を習慣化させやすくなります。
ただし、アプリに頼りすぎてしまうのも禁物です。装着時間を守るためにも、マウスピースの自己管理も忘れずに行いましょう。
○不要な間食をしない
できるだけ間食を減らすことも大切です。マウスピースは自由に取り外しできるため、食事や間食の際には取り外す方が一般的です。しかし、間食が増えるとマウスピースを取り外す機会も増えてしまいます。その結果、マウスピースの装着時間が短くなったり、付け忘れる頻度が増えたりするおそれがあります。1日20時間を守れなくなり、治療期間が延びてしまう可能性も否定できません。
不要な間食を減らせば、結果的にマウスピースを取り外す機会も減少します。マウスピースの装着時間も守りやすくなり、時間を管理する手間や負担も減らせるでしょう。口寂しい時に間食しがちな方は、代用手段を考えてみましょう。
ただ、装着時間を守るためだからといって、間食をゼロにするのは考えものです。間食の楽しみがなくなると、余計なストレスが増え、食事の量が増加する可能性もあります。装着時間を守ることも大切ですが、適度な間食も楽しみましょう。
○自分に甘えずルールを徹底
インビザラインを治療計画通りに終わらせたい方は、ルールを徹底することも大切です。「これくらいなら大丈夫」と、自分の中で何らかの基準を設けてしまう方も多いと思います。確かにある程度の甘えも必要ですが、後々まで引きずらないようにすることが求められます。自分に甘くした結果、その状態が長く続いてしまっては意味がありません。
自分への甘えをなくすためには、ルールを明確に決めておきましょう。例えば、食後30分以内に必ずマウスピースを装着する、就寝前に鏡で装着状態を確認するなど、明確なルールがあれば安心です。しかし、守れなかった時に自分を責めてはいけません。また、守るのが難しいルールを自分に課すことも避けましょう。
■まとめ
インビザラインは時間をかけて歯並びを矯正するため、治療期間が長くなりがちです。マウスピースは1日20時間以上、2~3年ずっと装着しなくてはいけませんので、途中で嫌になってしまうこともあると思います。
もし装着時間を守れるか自信がない時は、生活習慣を見直し、アプリで時間を管理してみましょう。それでも続かないようであれば、歯科医師へ相談してみるのもおすすめです。装着時間を守るためのアドバイスをしてもらいましょう。