三軒茶屋デンタルデザイン歯列矯正歯科を運営する医療法人D.D.Orthoが監修しています。
矯正治療中の食事について
2017年12月16日
こんにちは。三軒茶屋デンタルデザイン歯列矯正歯科(東京都世田谷区)歯科衛生士の三輪です。
街ではクリスマスのイルミネーションが綺麗に輝き、スーパーに行くと鏡餅などが売られ、1年はあっという間だなと実感させられています。この時期はたくさんご馳走を食べる機会があるかと思います。
しかし、装置を使用していると食事内容を不安に思うことがたくさんあるのではないでしょうか?
矯正治療中は痛みや装置により治療前と同じ食事ができないと聞いたことがあるかと思います。
答えは、YESでもNOでもあると思います。なぜならば、装置により痛みのある期間、ない期間や清掃性の問題により食べることを避けてしまいがちになる事があるためです。私自身は表側矯正の経験があるため、その実体験を含め書かせていただきます。
矯正装置
当院では大きく分けて3種類の矯正方法を行っております。
表側矯正、舌側矯正、マウスピース矯正です。
矯正治療とは歯を動かす治療のため、ワイヤーやマウスピースの交換後数日に痛みが伴います。
また表側矯正、舌側矯正にはブラケットという歯の面に装置がつき自身での取り外しが出来なく口内炎が出来てしまう可能性や食べ物の引っかかりや、食べ方によっては装置の破損も起こることがあります。
マウスピースタイプは取り外しが出来るため、装置に食べ物が引っかかってしまうなんて心配はありません。
食べやすいもの
矯正治療中でも食べられるものはたくさんあります。ワイヤー、マウスピースの交換を行ってから3日程はとくに弾力性のあるものや硬いものは痛みがあり食べられないかと思います。ゼリーやヨーグルト、雑炊などのほとんど噛まずに舌でつぶせる程度のものがおすすめです。ひき肉も食べやすいので卵と混ぜてオムレツなどもいいですね!痛みが少なくなってきたら、好きなものを食べてください。もちろん食べにくいものやできるだけ避けていただきたい食べ方はありますが、矯正治療は長いので治療期間中我慢ばかりだとストレスになりますし…
食べやすいものの例:芋類、グラタン、コロッケ、ハンバーグ、リゾット、うどん等
食べにくいもの
矯正治療中痛みが無ければある程度の物を食べることができると思いますが、硬いものを丸かじりというのは痛みに関係なく避けていただきたいので、1口ほどの大きさに切ってから食べていただければ問題はありません。また、ガムやキャラメル、お餅等は装置にくっついてしまうと非常に取れにくいです。そのためこれらもさけていただきたいですね(清掃がしっかり行えるのであれば問題ありませんが…)
矯正治療中弾力のあるもの硬いものや繊維質のものは、痛みや引っかかりで食べづらく感じるかと思いますがこれらも工夫次第で食べることができます。
例えば千切りであれば細目のものだとブラケット回りにたくさん引っかかりますが、少し太めに切り方を変えることで食べやすくなります。
千切りキャベツ(右は装置に引っかかりやすいです)
矯正治療を行って…
矯正治療中は食生活が変化し栄養のバランスが偏りやすくなりますが、上記にもあるように食材の切り方や、麺類であれば湯で時間を増やすなどすることで食べやすくなります。またワイヤーの交換日を食事イベントの1週間前に行うことなどもいいですね。
装置との付き合いは2年半程あった為、その間いかに食べやすくおいしいものを作るのかをたくさん試行錯誤しました。栄養を取るためにスープの作り置き(具沢山なもの)などをワイヤー交換日に多く作りお米を入れ雑炊に変化させたり、うどんを入れたりトマト缶をいれ味を大幅に変えたり…
装置交換から数日経てば痛みはなかったので弾力性のあるものなども問題なく食べることができたため、矯正治療による大幅な体重の増減等もなく、治療を終えました。私自身は治療経験と調理師の資格も持っているため、食事に困ったときはお助けできるのではないかと思います。