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三軒茶屋デンタルデザイン歯列矯正歯科を運営する医療法人D.D.Orthoが監修しています。

差し歯があっても大丈夫?被せ物・詰め物がある時の矯正治療について

2022年12月30日

こんにちは。世田谷区にある三軒茶屋デンタルデザイン歯列矯正歯科です。

 

歯の矯正治療に興味を持たれている方の中には、むし歯治療などによりブリッジや銀歯といった被せ物や詰め物をしている方も、いらっしゃるのではないでしょうか。勝手にあきらめてはいませんか?
実は被せ物や詰め物があっても、矯正治療は可能です。

今回は、被せ物や詰め物があるときの矯正治療に関して案内いたします。

目次

■基本的には被せ物や差し歯をしたままでも矯正は可能
■ブラケット(ワイヤー)矯正と被せ物
■マウスピース矯正と被せ物
■審美治療と矯正治療
■まとめ

■基本的には被せ物や差し歯をしたままでも矯正は可能


基本的には、詰め物・被せ物、差し歯があっても、矯正治療は可能です。

矯正治療で歯を動かす際に重要になってくるのは、目に見える白い歯の部分よりも、歯の根元にある周辺組織(歯根膜や骨)です。この部分が健康であれば、詰め物・被せ物をしていても矯正は可能なのです。

ただし、

  • 詰め物や被せ物の間からむし歯が発生している
  • 歯の根っこ(歯根)に膿がたまっている

といった場合には、先にむし歯治療等を優先していただくケースもあります。

また、後述しますが被せ物などに使われている素材によっては、矯正で使う接着剤との相性の都合上、別途処置をしていただく必要があります。

 

■ブラケット(ワイヤー)矯正と被せ物


被せ物をしている歯にブラケット(ワイヤー)矯正を行う場合、被せ物などに使われている素材が問題になります。

 

ブラケット矯正は、接着剤を使って歯にブラケットを付け、それをワイヤーで繋ぐことで矯正していく方法です。そのため、接着剤と歯の相性が重要になります。歯の素材別に接着剤との相性について、具体的にご紹介します。

○天然歯

ブラケットを歯に付ける接着剤との相性が最も良いのは、何も治療していない天然歯です。

一見、ツルッとしている歯の表面のエナメル質ですが、実は顕微鏡などでその構造を詳細に見てみると、「エナメル小柱」という細かい管が集まってできています。

この管に接着剤がきちんと流れ込むと、歯と接着剤が非常によく噛み合い、矯正装置が接着します。実際多くの接着剤は、この天然歯の仕組みを活かすように開発されています。

 

○レジン

仮歯などに使用されるレジン(樹脂)と接着剤の相性も、悪くありません。中の構造が粗い事と、接着剤と基本組成が同じ事から、接着力は高いほうと言えます。

レジンにブラケットをつけて矯正をするときは、歯の表面を少し削る、接着力を高めるといったことをすれば、天然歯の上から装着するのとほとんど変わらない効果をあげることが可能です。

 

○金属

銀歯などの金属には接着剤がつきにくく、直接銀歯につけたブラケットは外れやすい特徴があるのです。そのため、銀歯を付けたままの矯正はおすすめしかねます。

ブラケット矯正をする際は基本的に、細かい砂を出すサンドブラストという機器を使って金属の表層に傷を作成し、そしてメタルプライマーという薬液で処理を行い、接着剤と化学結合させます。また前もって、金属製の詰め物を一時的にレジンに交換する方法もあります。

 

○セラミック

ジルコニアとも呼ばれるセラミックは、表面がとてもツルツルしていて、ブラケット矯正の接着剤に対して粘着しにくいです。また、接着力を上げるために傷を作ろうとすれば、セラミック自体を破壊してしまう可能性もあります。

セラミックプライマーという専用薬剤を用いてブラケットを接着できるのですが、それでも接着力はあまり高くなりません。そのため多くの場合、レジン製の仮歯にしていただくケースもあります。

 

ブラケット矯正は被せ物の素材が問題になる

ブラケット矯正は被せ物の素材が問題になる

 

■マウスピース矯正と被せ物


従来のブラケット矯正と並んで最近用いられている矯正方法が、マウスピース矯正です。

「マウスピース矯正」とは、一人ひとりの歯に合わせて作製されるマウスピース型の矯正装置を歯に装着し、治療の段階に合わせて新しい物に交換しながら徐々に歯を動かして、歯並びを矯正していくという方法です。

○銀歯・詰め物が入っている場合

銀歯・詰め物が入っていたとしても、マウスピース矯正をすることはできます。ただし、矯正治療では歯を何mmも動かしていくことが多く、そのため銀歯や詰め物の形状によっては、歯に合わなくなってしまうことも考えられます。

結果として矯正が完了した際には、銀歯や詰め物の調整をしたり、作り直したりする必要が生じることもあります。

 

○ブリッジが入っている場合

「ブリッジ(連結冠)」とは、欠損している歯について、その両隣の歯から文字通り橋のように繋いだセラミック製の被せ物をつくり、固定させる方法です。

マウスピース矯正する際にブリッジが入っている場合でも、ブリッジの入っている箇所とは無関係な場所の矯正をする(例:奥歯にブリッジが入っている歯の、前歯のみ矯正をする)といったケースでは、影響はほとんどありません。そのため、そのまま以前から入っているブリッジを使用することができます。

ただし、ブリッジの入っている箇所を含めてマウスピース矯正をする際には、新しい歯並びに合ったブリッジを作り直す必要があることもございます。

 

場合によって詰め物・ブリッジを調整・作り直す必要がある

場合によって詰め物・ブリッジを調整・作り直す必要がある

 

■審美治療と矯正治療


ここまで紹介した銀歯やブリッジを始めとして、噛む機能を改善するための治療に加え、「白く形のいい歯にする」「歯並びを整える」などといった見た目も考えた歯科治療を、「審美歯科」や「審美治療」と呼びます。

患者様の中には、少しでも見た目の美しい歯にしようと、既に様々な審美歯科治療をされた方もいらっしゃいます。また、実際にしたことはないが、矯正治療と同じく審美治療にも興味があるという方もいらっしゃるでしょう。

見た目を整えるという点では、共通しているところもあります。しかし、そのための手法は全く異なります。

○審美治療のメリット・デメリット

◇メリット

審美治療のメリットは、短期間での治療が可能な点です。目安の期間は1週間~3ヶ月です。セラミックなどを使用して、見た目を白く、希望の形にすることが可能です。

 

◇デメリット

デメリットとしては、被せ物などは一生ものではないので、いずれ作り替えが必要になる事です。また、健康な歯を削ったり抜いたりすることも多いので、治療を行う際には、その点への十分な理解も必要です。

 

○矯正治療のメリット・デメリット

◇メリット

メリットは、天然の歯を守りながら、歯並びと噛み合わせの改善ができることです。マウスピース矯正や裏側矯正などを使えば、目立たせずに矯正することもできます。

 

◇デメリット

デメリットは、治療期間が2~3年と長いことです。

 

○審美治療より矯正治療を先にした方が効果的な時もある

どれだけ現状の歯並びに合わせて審美治療を施しても、元々の歯並びに根本的な問題があった場合には満足のいく歯の状況にはなりません。

また前述したように、矯正治療を行うための被せ物の交換や、矯正治療で合わなくなった被せ物などの作り直しが発生する場合もあります。被せ物などが多い場合は、矯正治療中に外れてしまったり、破損したりしてしまう事も起こりうるでしょう。

審美治療と矯正治療のどちらかで迷われている方はご自身だけで判断せず、まずは歯科医師へご相談ください。

 

審美治療か矯正治療で迷われている方はまず歯科医師に相談

審美治療か矯正治療で迷われている方はまず歯科医師に相談

 

■まとめ


今回は「被せ物や詰め物がある場合の矯正治療」として、審美治療と矯正治療の関係についてお伝えしてきました。

当院では、治療の前提となる「矯正相談」、また通常は数万円かかる「検査診断」を無料で実施しています。

今回のように被せ物がある際の矯正についてなど、患者様が抱えていらっしゃる歯並びや噛み合わせに関するお悩みや疑問・不安があれば、ぜひお気軽にお問い合わせください。

 

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