三軒茶屋デンタルデザイン歯列矯正歯科を運営する医療法人D.D.Orthoが監修しています。
大人になって歯並びが悪化?!原因と対処法
2022年12月2日
こんにちは。世田谷区にある三軒茶屋デンタルデザイン歯列矯正歯科です。
昔は歯並びに何の問題もなかったにもかかわらず、大人になるにしたがって徐々に口内が気になり始めた、という方も多いでしょう。小さい頃なら歯並びが変わるのも理解できるけれど、大人になったのに歯並びが悪化する…ということについて疑問を持っていませんか?
実は歯や歯茎は大人になっても変化し続けることがあり、その中の変化のひとつに歯並びもあります。今回はその原因や対処する方法について案内していきます。
■大人になっても歯並びは悪化する
例えば、骨の成長や身長については成人になると止まってしまう…と言われますよね。同じように歯並びも大人になると変化しなくなる!と思うかもしれません。
しかし、年齢を経るに従って口内の状況は変化し続け、様々な原因によって歯並びも変化します。
普段のケアの方法や頻度によっては歯茎が衰えてしまいますし、そうなると当然見た目が変わってきますよね。歯茎の衰えだけではなく、大人になると様々な癖などによっても口の中に大きな影響を及ぼし、結果的に歯並びが変わってしまいます。
成人になって以降、どんなことが原因で歯並びに変化が生じるのか確認していきましょう。

歯茎の衰え・癖などにより歯並びが変わる
■歯並びが悪くなるのはなぜ?
○頬杖
自分では気づかないものの、ぼーっとしている際に頬杖をつくこともあるでしょう。
特に大人の方が頬杖をつくことが多く見られるのですが、この行為によって歯にかかる力は相当なもので、少しの時間頬杖をついていただけでも噛み合わせがズレた…というケースも少なくありません。
そして、歯だけではなく、あごも徐々に歪んでいくため、自分では気づかないうちに噛み合わせがどんどん悪化してしまう、というわけです。頬杖だけでなく、机に覆いかぶさるように寝るときに手が歯や顎に当たることで、歯並びが悪くなることも考えられます。
○爪を噛む
爪を噛むことも頬杖と同じく癖のひとつです。
爪はとても硬くてそれを無意識のうちに噛むわけですから、当然噛み合わせにも悪影響が及んでしまいます。歯が移動するだけでなく、すり減ってしまう可能性もあるので要注意です。
○歯ぎしり
咬合力と言われる噛む力は、人間の体重と同等の力を有しています。歯ぎしりをすることによって徐々に歯が動いて、歯並びがずれることもあります。
特に寝ている間に歯ぎしりをするという方が多く、自分ではなかなか気づけず、非常に厄介です。
これを続けていると歯の根っこの部分が割れてしまい、抜け落ちるリスクもあるのでやめるようにしましょう。
○口周辺の筋力低下
年齢が高齢化するに従って、他の部分のみならず、口周辺の筋肉の衰えも現れます。舌の筋肉低下により、下の前歯が押し出されて、結果的に歯並びが悪化してしまいます。その他にも何かを飲み込む時の癖次第では、大人になってから出っ歯になってしまうこともあります。
一般的には舌の力と頬や唇の力の均衡によって歯並びが維持されていますが、例えば舌の筋肉が弱くなってしまうと、歯が適切な位置から動いてしまいます。
思わぬ理由で歯並びが悪くなることも知っておきたいです。
○歯周病
歯周病になると歯茎が下がる以外にも、歯槽骨も溶けてしまいます。ですから、支えられなくなった歯が傾いてしまうなど、歯並びが悪くなることがあるのです。
そして、歯周病が進んで歯槽骨が溶けることによって歯茎が痩せてしまい、歯同士の隙間が広くなり見た目が悪くなることも。
歯周病が進行してしまうと歯が抜けてしまうこともあって、歯並びの悪化に繋がります。
○虫歯の放置
虫歯を治療せずに放っておくと、抜歯せざるを得なくなったり、歯が溶けることもあります。虫歯のせいで歯の場所が移動してしまい、歯並びが悪くなることもあります。
ちなみに虫歯による痛みがあると痛くない歯を使用して噛んでしまうこともあるでしょう。そうなると筋肉のバランスが崩壊してしまって、歯並びの悪化や顎関節症の発症原因になってしまいます。
○詰め物や被せ物が合わない
虫歯の治療をすると詰め物をしたり被せ物をすることもあるでしょう。違和感があるまま放置しておくと、歯並びにも影響をきたします。
虫歯治療と歯並びの問題が直結していることに対して違和感があるかもしれません。ですが口内の状態は意外と簡単に変化してしまうので要注意です。
○その他
上記の他にも、大人になってから歯並びに問題が生じるケースもあります。自分の生活の中に原因となるものがないか様々チェックすることも重要です。
■歯並びを悪化させないためにできること
大人になって以降の歯並びの悪化を予防する方法をご紹介します。
○癖がないかチェック
まずは知らないうちに頬杖をついたり、爪などを噛んでいないか、確認してください。癖があれば、直すように心がけてください。
爪を噛むなら、例えばマニキュアを塗るって噛めないようにしてしまうのも効果的です。唇を噛む際は、マウスピースの装着も効果的でしょう。
○対症療法を活用
歯ぎしりは寝ているときに起こっていることが多く、改善が難しいです。ですから、マウスピースを使って負担を減らすような対症療法が推奨されています。
○歯科治療を続ける
歯科治療をやめると、歯並びが悪くなりがちです。虫歯はしっかりと治療を行い、最後まで通院してください。
歯周病に関しても、途中で治療を断念すると歯周病が悪化します。歯並びにも影響があることを理解しておきたいです。
抜歯をした際は、歯を抜いたからこれでOK!ではなく、無くなった歯を補う治療をしてください。入れ歯以外にインプラントなどもありますね。
自分で判断するのではなく、歯科医師の指示に従うようにしてください。
○定期健診を受ける
定期検診を受けることで、ご自身が気付いていない虫歯や歯周病などが発見され、歯並びが悪くなる前に治療を始めることができる可能性があります。そして詰め物などが自分に合っているかの確認もできますよ。
また、歯並び悪化していたとしても、早期発見によって、対症療法で解決できる可能性もあります。
定期検診は、歯並びは当然ですが、口の中の状態を適切に維持するためにもしっかり受けるべきです。
■悪化してしまっている歯並びのケース
○癖を改善する
歯並びがすでに悪化している際も、癖を見つけて直してください。
歯並びは矯正治療で治しますが、癖があると治療後にまた歯並びが悪化します。癖を直すことは簡単ではありませんが、歯並び改善以外にも有効ですよ。
○矯正治療
歯並びを良くする方法は、歯の状態や年齢によって異なります。保険が効かない場合があるため、矯正の金額や必要な時間もあわせて歯科医師と相談してください。
■まとめ
歯並びの悪化は子供時代だけではなくて、大人になってからもあり得る話です。歯並びを酷くしないために、ついつい出てしまう癖をなおしていきましょう。
今現時点で、歯並びが悪くて悩んでいる方も治療で改善可能かもしれません。まずは歯科で悩みや聞きたいことについて相談しましょう。
当院では無料の矯正相談を行っています!気になる方はぜひ一度ご相談ください。