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マウスピース矯正とは?ワイヤー矯正との違いやメリット・デメリット

2021年12月10日

皆さんの中には、「歯の矯正」といえば、金属製のワイヤーを長期間にわたり装着する、従来からの矯正装置を想像する方が多いかと思います。「歯並びは気になるけれど、矯正治療中の矯正器具などの見た目に抵抗を感じる」という方は多いのではないでしょうか。

近年、矯正歯科治療の世界では、さまざまなイノベーションが起きています。その中でも、「アライナー」などの可撤式マウスピース型矯正装置による治療を行うケースは多くなっています。マウスピース型矯正装置は、透明に近いため目立ちにくく、取り外しが可能な矯正装置です。

今回は、マウスピース矯正とワイヤー矯正との違いやメリット・デメリットについて解説します。

目次

■マウスピース矯正
■マルチブラケット法
■マウスピース矯正のメリット・デメリット
■まとめ

■マウスピース矯正


マウスピース矯正とは、プラスチック製の透明に近いマウスピース型の矯正装置(アライナー)を歯に装着して、歯並びをきれいにする治療方法です。

アライナーは、患者さんの口腔内を3Dスキャニングデータを用いて作製します。

この一人一人の口腔内にあわせて作製したアライナーを装着し、治療の段階にあわせて新しいアライナーに交換しながら徐々に歯を動かして、歯並びを矯正します。

 

■マルチブラケット法


ワイヤー矯正ともいい、「歯の矯正」といえば、この治療法をイメージする人も多いでしょう。

マルチブラケット法とは、歯の表面に一つずつブラケットという器具を貼り付け、その溝にアーチワイヤーを通して、三次元的に歯を動かす治療方法のことです。患者さん自身で取り外すことはできない装置になっています。マルチブラケット法は、治療のできる適応範囲も広く、矯正治療では最もよく行う治療法です。

歯の表面にブラケットを貼り付けるため、金属製のメタルブラケットを使用する場合は装置が目立ってしまいます。そのため審美的な改善を求めて、審美ブラケットや舌側矯正といった審美的矯正装置も広く普及しています。

審美ブラケットとは、ブラケットが透明や白色の目立たない色で、審美性が高い装置のことをいいます。セラミック製やジルコニア製、プラスチック製のものなどがあります。

また、歯の表側ではなく裏側に装着するブラケットをリンガルブラケットといいます。表側からは見えないので、周囲の人に矯正していることがわかりにくいことが大きな特徴です。この矯正装置を使った矯正を「舌側矯正」といいます。

 

マルチブラケット法は広い適応範囲でよく行う矯正治療法

マルチブラケット法は広い適応範囲でよく行う矯正治療法

 

■マウスピース矯正のメリット・デメリット


どの矯正治療法にもいえることですが、マウスピース矯正にもメリットと共にデメリットが存在します。それぞれの治療法の特徴をきちんと理解したうえで、経験豊富な矯正専門医に相談し、しっかりと検査・診察を行い、患者さんの希望に沿った治療法を選択していくことが大切です。

 

○メリット

◇治療中でも目立ちにくい

マウスピース型矯正装置の最大のメリットは、「治療中でも目立ちにくい」という点です。マウスピース型矯正装置は、透明に近い装置のため目立ちにくく、矯正中であることを周囲が気づきにくいです。

人と会ったり人前でお話したりする機会の多いお仕事の方でも安心して装着でき、従来のワイヤー矯正に躊躇していた方でも治療を行うことができます。

また、ワイヤー矯正と違い金属を使用しないため、金属アレルギーの心配はありません。

 

◇取り外しが可能

マウスピース型矯正装置は取り外し可能なため、治療中でも装置を取り外して食事や歯磨きができ、口腔内を清潔に保つことができます。食事や歯磨きの際に、患者さんへの負担が少ないことがメリットです。

マルチブラケット装置は固定式の装置のため、食べ物が装置に付着したり挟まったりすることも多く、歯磨きも大変です。ブラケットとワイヤーの隙間を歯ブラシのみで清掃するのは難しく、歯間ブラシなどの口腔ケアグッズも合わせて丁寧に磨く必要があります。そのため、歯磨きに時間がかかり、磨き方にもコツが必要となります。ブラケット周囲に汚れが残ってしまうと、虫歯や歯周病のリスクが高まります。

一方、マウスピース型矯正装置は取り外して歯磨きができるため、フロスなども通常通り使用することができます。

また、マウスピース型矯正装置は、写真撮影など特別な行事がある場合、短い時間であれば装置を取り外すことができます。その間は装置を取り外し、終了後再び装着してください。

 

◇装着感が良い

マウスピース型矯正装置は、薄くて表面が滑らかなので、口腔粘膜を傷つけることや装着時の違和感が少ないです。

マルチブラケット装置は、口唇や頬の裏側に装置が当たり、違和感があります。特に舌側矯正は、装着後から数週間、舌が順応するまで発音障害や違和感が出やすいです。

マウスピース型矯正装置も、装着時は違和感や発音がしにくいことがあります。しかし、装置を外すことも可能ですし、慣れてくれば発音しにくいということもあまりありません。

 

◇治療時間・通院回数を減らせることも

マウスピース型矯正装置の種類や症例によっても異なる場合がありますが、マウスピース型矯正装置はメンテナンスが少なく、通院は6~8週ごとに一度なので、ワイヤー矯正よりも通院回数を減らすことができます。

ワイヤー矯正は3~4週ごとに一度、歯科医師の手作業によるワイヤー調整が必要になります。そのため、一回の治療時間も長くなります。マウスピース型矯正装置は、マルチブラケット装置のように、装置の取り外しや再装着の手間がかからないため、一回の治療時間は短い場合が多いです。

 

○デメリット

◇適応症例が限られる

マウスピース型矯正装置の基本的な適応症は、軽度の叢生や歯間空隙などの比較的難度の低いケースに限るとしてきました。しかし、近年はアタッチメントの併用などで適応範囲が広がっています。

重度の叢生や骨格性の問題を含むなどの難度の高いケースは非適応症例ですが、マウスピース型矯正装置単独の治療では難しい場合でも、他の治療法と組み合わせることで治療が可能になるケースもあります。「自分の歯並びはマウスピース矯正で治療可能なのか?」と気になっている方は、一度歯科医院にご相談ください。

 

◇長時間マウスピースを装着しなければならない

基本的に、マウスピース型矯正装置は、食事中や歯磨き時以外は装着するのが望ましい装置です。使用するマウスピース型矯正装置の種類にもよりますが、一日17~20時間装着できない場合には、歯が目的の位置まで移動しないので、治療期間が延長したり、治療結果が思わしくないということになったりします。
また、マウスピース型矯正装置を数ステップ分まとめて受け取った場合は、装置の交換時期をしっかり守っていただくなど、使用する患者さんの自己管理がとても重要となる治療法です。

 

◇マウスピースを装着したまま飲食できない

飲食するときはマウスピース型矯正装置を外し、再び装着するときは、歯磨きをしてマウスピース型矯正装置を洗ってから装着します。

装着したまま飲食すると、マウスピースに食べかすなどがついて虫歯や歯周病の原因になってしまったり、マウスピース自体が傷んでしまったりする可能性があります。また、熱いものが触れると、マウスピースが変形してしまうリスクがあります。水を飲む場合は問題ないですが、マウスピースを装着したままコーヒーや紅茶などを飲むと着色の原因となるので避けましょう。

このように、飲食を行うごとに歯と装置を綺麗にしなくてはいけないので、間食の習慣がある方などは大変に感じるかもしれません。人によってはライフスタイルの改善が必要になってくるかもしれません。

また、食事や歯磨きの際に装置を取り外すので、紛失しないように注意が必要です。マウスピースは小さくて透明なため、外したときは必ずケースに入れるようにしましょう。

 

■まとめ


マウスピース矯正とは、透明に近いマウスピース型矯正装置を装着して、歯並びをきれいにする治療法です。

透明に近い装置のため目立ちにくく、取り外し可能な装置のため、口腔内を清潔に保つことができるなどの多くのメリットがありますが、症例によっては適応できないものもあるといったデメリットもあります。

歯並びを治すことは、見た目を改善するだけでなく噛み合わせも改善することができ、健康にもプラスになります。「マウスピース矯正に興味がある」「マウスピース矯正が気になっているけど、自分はできるのか」と悩んでいる方は、ぜひ一度歯科医院の矯正専門医にご相談ください。

 

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