三軒茶屋デンタルデザイン歯列矯正歯科を運営する医療法人D.D.Orthoが監修しています。
矯正歯科治療が目指す理想的な歯並び、正常な歯並びとは。
2021年5月21日
こんにちは
今回は、矯正歯科治療が目指す理想的な歯並びについてお話しします。
ここで、矯正歯科治療とは、きれいに並んでいない歯並びを理想的な歯並びに整える治療です。
■正常な歯並びの要件
正常な歯並びとは、以下のような歯並びを指します。
- 歯の形や数、大きさに異常がない
- 歯が理想的な弓状に並んでいる
- 上顎と下顎の歯の噛み合わせのバランスが取れている
- 噛む、話すといったお口の機能に異常がない
- 顎の動きに異常がない
これらの要件を満たす歯並びが、正常な歯並びです。
■個性正常咬合
先ほど、正常な歯並びについてその要件を説明しましたが、現実的に考えると、あまり実在的ではありません。
例えば、歯を並べるために、一部の歯を抜いてしまったら、歯の数が足りなくなりますから、正常な歯並びにはなり得ないということになります。
歯の形状やサイズは、全員が全く同じということはあり得ません。
ですので、正常な歯並びを定義し、その定義された歯並びを理想として矯正歯科治療をするのは間違いでしょう。
そこで、矯正歯科治療が理想とする歯並びが、個性正常咬合となるのです。
■個性正常咬合の要件とは
個性正常咬合では、次に挙げるような歯並びを目指します。
- 全ての歯同士の接触点が理想的な位置にある
- 上顎の歯が、下顎の歯より外側に適度な量だけ出ている
- 下顎の前歯と上顎のもっとも奥の歯を除いて、上顎と下顎の歯が1歯対2歯で噛み合っている
- 上顎と下顎の前歯部の正中(中心)が一致している
- 下顎の犬歯から後ろの歯が、上顎の犬歯から後ろの歯より少し前に噛み合っている
- 上顎の奥歯と下顎の奥歯の噛み合わせ面の凹凸がしっかりと合っている
- 下顎を前に向けて動かし始めたとき、上顎と下顎の奥歯が当たらない
- 下顎を横に向けてずらして噛み合わせると、上顎と下顎の前歯が離れる
もちろん、個性正常咬合を画一的に目指すのではなく、これらを念頭に、それぞれに適した歯の並びになるように矯正歯科治療では歯を移動させていきます。

個性正常咬合の8つの要件
■まとめ
矯正歯科治療が目指す理想的な歯並びについてご理解いただけたでしょうか
理想的な歯並びを得る歯列矯正の方法は色々ありますが、目立たない治療を希望する方は、マウスピース型矯正装置や裏側矯正を検討してみてはいかがでしょうか。
当院では、表側のワイヤー矯正のほかに、マウスピース矯正や裏側矯正にも対応していますので、お気軽にご相談ください。