口呼吸で、でっぱ??噛み合わせや横顔の変化も生じることもある
2017年12月13日
こんにちは、三軒茶屋デンタルデザイン歯列矯正歯科の歯科医師、内澤理恵です。
12月も半ばに差し掛かり、日に日に寒さが増してきましたね。
風邪引きさんが増える季節です。インフルエンザだけでなく、普通の風邪でもなかなかに厄介で、注意が必要ですよね。
ウチの子たちも数日前から鼻水が出ていて、息苦しそうにしています。お口でハァハァ呼吸して…
ところでこのハァハァ呼吸、お口や横顔、身体に悪い影響が出ることがあるって知ってましたか??
鼻毛の実力!
この呼吸は口呼吸(こうこきゅう)といいます。
正しい呼吸では鼻から空気を吸い込みます。空気が鼻の中を通る時に加湿され、鼻毛のフィルターで異物が除去されて身体にとって優しい状態になって気道に流れ込みます。
ところが口呼吸をしていると、乾いた冷たい空気が直接喉や気道に進入し、しかもウィルスも除去されていないので、鼻で呼吸している人より風邪やインフルエンザにかかりやすくなってしまうのです!
唇も、常に乾燥した風にさらされている状態なので、リップクリームなどでケアしてもガサガサに荒れてしまいます。
出っ歯になる!?
歯並びにとっても悪いことがあります。
本来歯は外側は唇や頬、内側は舌の両方から押されあってキレイな馬てい形(馬のヒズメのようなU字型)をしています。ところが、口呼吸によって唇が開きっぱなしになると唇に支えられていたはずの前歯は舌が押す力に負けて出っ歯になってきてしまうのです。
前歯の歯並びでお顔の印象はかなり変わってしまいます。
また、出っ歯になってしまうと前歯で海苔やラーメンや焼肉など、食べ物を噛み切ることができなくなってしまい、食べにくい、食事の時の魅力が半減、さらには消化不良など、多くの悪影響が出てきてしまいます。
さらに、口の中は唾液によって汚れを洗い流す作用があるのですが、口呼吸で前歯の部分の歯茎が乾燥すると唾液が行き渡らずに歯肉炎や前歯の虫歯も出来やすくなってしまいます。
矯正治療?それとも耳鼻科??
口呼吸の原因が鼻炎やアデノイド(のどの奥のリンパ組織)など、症状や場合によっては耳鼻科の先生と一緒に治療するケースもあります。アデノイド顔貌に変化すると横顔の変化も生じます。
とは言え、患者さまそれぞれに状態は異なりますので、口呼吸で気になることがあったらお気軽にご相談くださいね。
三軒茶屋デンタルデザイン歯列矯正歯科の内澤理恵でした。