マウスピース矯正で痛みが出るケースは?~痛みが出てしまったときの対処法についても解説~
2023年5月12日
こんにちは。世田谷区にある三軒茶屋デンタルデザイン歯列矯正歯科です。
マウスピース矯正は痛みが少なく、その他にも、たくさんのメリットがあります。
しかし、万が一、痛みが続くような場合は、この記事でご紹介する対処方法を実施してみましょう。
■マウスピース矯正は痛いの?ワイヤー矯正との違いは?
マウスピース矯正も一般的には痛みを伴いますが、ワイヤー矯正と比較すると通常は痛みが少ないと言われています。専用の器具を使い理想的な歯列を実現させるので、矯正で痛みが出るというのは当然のことです。ですから「マウスピース矯正でも痛みはある」というのが回答になります。
しかし痛みには個人差があります。もともとの歯列の状態や実施している矯正方法の種類によっても異なりますし、その他様々な要因で痛みの感じ方は異なります。
矯正治療は長きに渡って継続するものなので「できるだけ痛くないものがいい」と考えるのも当たり前です。その際におすすめなのがマウスピースによるもので、例えばワイヤー治療とは違い我慢できなくなるほど痛い場合には取り外すことも可能です。ワイヤーであれば自分では外すことができませんし、上記の通りマウスピースよりも痛みが強い傾向にあるため厄介です。
マウスピース矯正についてお話しますと、痛みがずっと継続して続くものではありません。またすごく痛い…というよりも、我慢できる痛みやちょっとした違和感程度のことも多いです。例えばインビザラインは、定期的に新しいマウスピースに変更しますが、変更した後は少しの間痛みや違和感が出るかもしれません。徐々にマウスピースが自分の歯にフィットするため、それまでの辛抱です。
■マウスピース矯正で痛みが出るケースとは?
マウスピース矯正で痛みが出るケースは様々で、まず挙げられるのは、新規のマウスピースに変更したばかりの際に発生するものです。歯を動かすために現状の歯列とは異なる形状のものを装着するので、痛みが出て当然です。
その他にもいろいろなケースがあるので紹介していきます。
○矯正開始直後
マウスピースの交換時ではなく、矯正自体をはじめて行った後は痛みを感じやすいです。体が慣れておらず痛みの他に不快感を覚えることもあります。ですが多くの場合は数日~1週間程度で収まります。
○マウスピースの装着や取り外しの際
マウスピースの装着時は丁寧に行ったとしても口の中を傷つける恐れがあります。口内の多くの場所は粘膜ですから、例えばマウスピースの装着時に粘膜を歯とマウスピースで挟むこともあります。そういった傷などが原因となり、炎症が起こるケースも見られます。
○マウスピースの変形等による影響
マウスピースは清潔に保つ必要があります。そのためお湯を使用して洗浄する方もいらっしゃいますがNGです。変形や変色などしてしまい、矯正効果が得られなくなるだけでなく逆に噛み合わせが悪化する懸念もあります。マウスピースが変形すると歯列に合わなくなり、かなりの痛みが発生する恐れもあるでしょう。もし変形した場合にはすぐに歯科医院に連絡してください。
○歯の移動が原因のケース
歯科矯正の目的は歯を動かすことなので、移動する時には痛みも感じるでしょう。ある意味では効果がある証拠なので、逆に安心感を抱く方もいらっしゃるようです。
○ゴムかけが原因のケース
マウスピース矯正といっても、口の中の状況次第で治療方法は多少変わってきます。ゴムかけを行い、歯の移動を助けることもあるのですが、そのゴムが引っ張る力のせいで痛みが発生することもあります。
○病気が原因のケース
マウスピースによる痛みだと思っていたら、実際は虫歯や歯周病が原因だった…ということもあります。矯正開始前や通院の際に検査をしますが、通院後しばらくして虫歯や歯周病の症状が現れることもあるでしょう。マウスピース矯正を行っている時に痛みが出ると、マウスピースが原因だ!と思いがちですが、そうではない可能性もあります。
■マウスピース矯正で痛い場合の対処方法
まず肝心なのは、かかりつけの歯科医院に連絡をすることです。歯科医師に相談し、指示を受けてください。場合によっては通院する必要もあるでしょう。
マウスピースを「一時的に外す」ことも検討してください。しかし基本的にはマウスピース矯正において長時間外すのはNGなので、早めに歯科医師に状況を伝えてください。自己判断で着け外しをするのは良くありません。ですが我慢できないほど痛い際などは、一時的に外すのも一つの手です。
歯科医師に相談することにより、1つ前に使用していたマウスピースに一時的に戻すということもありえます。
その他には、鎮痛剤も効果的です。ですが歯科医師に確認をしてから試してみてください。薬を飲み痛みが和らぐと、マウスピースを問題なく装着できるので、マウスピース矯正の効果も高まります。
痛みがある時にはできるだけ柔らかい食べ物を摂取するようにし、硬いものや噛み切りにくいものなどは避けましょう。少しの心がけで痛みの予防は可能です。
■痛い時にやるべきではないこと
あまりにも痛いときは一時的にマウスピースを外すのも仕方ありませんが、そもそもマウスピース矯正は1日あたり20時間以上の装着が必須です。そのため長時間外してしまうと効果に悪影響を及ぼすケースもあるでしょう。理想的な歯並びを目指しているわけですから、痛いからといって安易に外すことだけを考えるのはいけません。(ケースバイケースではありますが)
他には、自己判断で痛い部分を冷やすor温めることもやめましょう。原因次第では冷やすと血流が悪化し、より痛みが強くなることもあり得ます。
痛みを我慢し少しマシになったとしても、決して甘くみてはいけません。硬い食べ物の摂取は控え、ご飯にも気を配ってください。油断して歯やその周辺に力がかかる食べ物を食すと、痛い目にあうでしょう。
そしてすでに書きましたが、自己判断での鎮痛剤の服用は避けましょう。あらかじめ歯科医院で鎮痛剤を処方されている場合は飲んでも問題ありませんが、そうでない場合は連絡を入れて確認してください。
■まとめ
今回は、マウスピース矯正の最中に痛みが発生するケースやその詳細、対処法などを紹介しました。良かれと思って行ったら対処法が結果的に悪影響を及ぼし、より痛くなることもあります。それだけでなくマウスピースを長時間外すことで、希望する歯並びから遠ざかる可能性すらあります。
どんな時に歯が痛くなりやすいのかを知っておくとあらかじめ防ぎやすくなります。新しいマウスピースを装着した際に痛みが出ることが多いですね。
そしてもし痛みが出た場合にすぐに服用できるよう、鎮痛剤を処方してもらっておけば安心です。歯科医師に相談しておくと、いざという時に焦らずに対処しやすくなります。
三軒茶屋デンタルデザイン歯列矯正歯科は、20:30まで診療しているので、お忙しい方も気兼ねなく通院していただけます。お電話だけでなく、ネット上のお問い合わせフォームも使用して「ご相談」「ご予約」をしていただけます。