三軒茶屋デンタルデザイン歯列矯正歯科を運営する医療法人D.D.Orthoが監修しています。
小児矯正(準備矯正)、拡大、歯が埋まる
2017年11月24日
こんにちは、三軒茶屋デンタルデザイン歯列矯正歯科(東京都世田谷区) 院長の内澤です。
いきなりですが、矯正治療は、かみあわせの状態や凸凹の程度、あとはどのような歯並び、どのようなかみ合わせになりたいかで治療方法は大きく変わります。
そこで、今回は、小児矯正(準備矯正)についてまとめます。
ここでいう、小児矯正(準備矯正)とは、大人の歯と子供の歯が混在する場合での矯正治療の話となります。
治療方法
このタイミングでの治療方法は、大きく2つあります。
一つの方法は、「積極的に歯に矯正力をかけて、歯をうごかす治療」
もう一つは、「矯正装置は使用せずに、自然な歯の生え変わりを定期的な検査を行いながらみていく方法」があります。
積極的に歯を動かす治療で使用する装置には、取り外しのできる装置や、取り外しのできない装置があります。
取り外しのできる装置としてよく使われているのが、写真のような拡大装置です。
この装置を使用する理由としては、大人の歯がちゃんと生えてくるスペースを確保するために行います。

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歯の大きさと、土台となる骨の大きさが一致していれば、凸凹なく歯は生えてきます。
しかし、骨の大きさよりも歯の大きさが小さいと、すきっ歯となります。逆に骨の大きさよりも歯の大きさが大きいと、歯が生えてくるスペースが少なくなり、でこぼこの歯並びとなります。
さらに、歯が生えてくるスペースがないと「埋伏」といわれる、歯が骨の中に埋まってしまい、歯が出てこられない状態となります。
歯が埋まる(埋伏)とは?
埋伏すると、本来はちゃんと出てくる歯が骨の中に滞在するので、埋伏した歯が原因となって骨の中に病巣を作る可能性が生じます。
ちなみに、埋伏の原因として、歯の生えてくるスペースの不足以外に、歯のはえる方向(斜めを向いてたり、横をむいていたら)の不都合でも生じる可能性もあります。
つまり、子供の歯と大人のはが混在するときは、歯がちゃんと生えてこられるかを把握することは、かなり重要となってきます。
さらに、ちゃんと歯が生えてこられるかは、骨の中の状態を把握するために、レントゲン写真での判断が必要になってきます。
一見キレイな歯並びでも、一度はちゃんと精密検査をすることをお勧めします。