三軒茶屋デンタルデザイン歯列矯正歯科を運営する医療法人D.D.Orthoが監修しています。
歯科矯正治療でアンカースクリューを使用した治療とは?
2025年2月10日
歯列矯正用アンカースクリューとは?
歯列矯正用アンカースクリュー(ミニインプラント)は、歯の移動を補助するためのチタン製の金属の小さなネジです。これを歯槽骨に埋め込むことで、歯を動かす際の固定源として利用することで、より精密で効率的なコントロールで歯列矯正治療を可能にします。
アンカースクリューが必要な理由
従来の歯列矯正治療では、顎間ゴムやヘッドギアを併用して歯の移動を制御していました。しかし、ヘッドギアは長時間の装着が必要であり、患者の協力が不可欠でした。一方、アンカースクリューを使用することで、常に一定の力を加えられ、治療期間の短縮や治療の確実性向上が期待できます。また、従来では困難だった方向への歯の移動も可能となり、非抜歯矯正の選択肢を広げることができます。
矯正歯科用アンカースクリューを使用するメリットとは
- 周囲の歯に影響なく歯を動かせる
- アンカースクリューを固定源とすることで、他の歯に負担をかけずに動かすことが可能。
- 抜歯なしで治療できる可能性が高まる
- 奥歯を後方へ動かすことでスペースを確保し、抜歯をせずに歯列矯正できる可能性が増す。
- 難しい方向への歯の移動が可能
- 上下左右あらゆる方向への移動が可能になり、従来の歯列矯正では難しかった症例にも対応可能。
- 治療期間の短縮
- 固定源が強固なため、治療の進行がスムーズになり、期間が短縮される。
- 外科手術なしで歯列矯正が可能な場合も
- ガミースマイルや重度の出っ歯など、外科手術を要する症例でも、アンカースクリューを使用することで手術なしで治療ができる可能性がある。
矯正歯科用アンカースクリューのデメリットと注意点とは
- 脱落のリスク
- 成功率は80〜90%であり、骨の状態や口腔衛生によっては脱落することもある。脱落した場合は再埋入が必要になることがある。
- 感染リスク
- スクリューの頭が口腔内に露出しているため、清潔に保たないと感染の原因となる可能性がある。
- 歯根を傷つける可能性
- 埋入時に歯根を傷つけるリスクがあるため、慎重な処置が求められる。CTなどの精密検査を活用することでリスクを最小限に抑えられる。
- 埋入直後の腫れや痛み
- 局所麻酔を使用するため処置時の痛みはほとんどないが、埋入後に数日間腫れや痛みを感じることがある。
矯正歯科用アンカースクリューの使用が適応される症例
- ガミースマイルの改善
- 上の前歯を圧下することで、歯茎の露出を減らし、バランスの取れた笑顔を作る。
- 重度の出っ歯の矯正
- 抜歯したスペースを最大限活用し、奥歯を動かさずに前歯を後方に引くことが可能。
- 奥歯の移動
- 従来は困難だった奥歯の後方移動が可能になり、抜歯を回避できるケースが増える。
医療用アンカースクリューの費用
アンカースクリューの費用は、1本あたり2〜4万円程度です。脱落した場合の再埋入は無料で行われることが多いですが、クリニックによって異なるため、事前に確認が必要です。
神奈川県川崎市高津区在住の20代男性
かみ合わせが悪いと自分自身で感じており、前歯のでこぼこの改善がとてもしたく、当院の歯列矯正相談にご来院されました。
治療といては、適切に歯が並ぶ場所が不足していたため、今回は第一小臼歯の抜歯での治療となりました。
治療として使用する装置としては、マウスピース型のインビザラインと表側矯正と悩んだ結果、値段を抑えたいとのことで、表側矯正での治療となりました。
今回の場合、第一小臼歯抜歯後から全ての歯にマルチブラケット装置を装着しても、歯が並ぶスペースが前歯部にないため
治療初期は、奥歯に矯正装置を装着して、アンカースクリューも使用して犬歯の牽引を行いました。
治療開始10ヶ月で前歯にも歯が並ぶスペースができたので、全体に歯列矯正装置を装着して歯を並べ始め、約16ヶ月程度後には前歯でこぼこが改善してきます。
この後、咬合の調整を行うため、歯列矯正装置はしばらく装着されています。
動的治療終了後は、整った歯並びと咬合を維持するために、透明で目立ちにくいマウスピース型の保定装置を使用しています。また、取り外しができないワイヤーを歯の裏側に装着し、歯列の安定を図っています。
動的治療終了後の6ヶ月から12ヶ月間は、食事や歯磨きの時間を除いて保定装置を使用していただきます。その後、動的治療から1年半経過時点で就寝時のみの使用に切り替え、徐々に使用時間を減らしていく予定です。治療開始から2年経過後は、患者様の希望を確認しながら定期的な通院を続けていきます。
【リスクと副作用】
歯根吸収、歯肉退縮、後戻り、虫歯、痛み、歯肉炎、歯槽膿漏、歯周病などが挙げられます。
20代女性の患者様です。
ハーフリンガル(上顎:表側 下顎:裏側 のワイヤー)で噛み合わせの治療しています。
以下に治療の概要をまとめます。
特徴
・前歯部開咬。
使用した装置
・ハーフリンガル(上顎:表側 下顎:裏側 のワイヤー)
・アンカースクリュー
治療方法
非抜歯
治療期間約2.5年の期間でしっかりと咬合および歯の並びが改善したため、動的治療終了とした。
動的治療後は、ちゃんとした歯並びや、咬合を維持できるように、透明で目立ちにくいマウスピース型の保定装置を、取り外しのできない歯の裏側にワイヤーを装着し、歯並びを維持できるように保定を行っています。
動的治療後6ヶ月ら12ヶ月の期間は食事と歯磨き以外の時間は使用してもらい、動的治療1年半になったら就寝時使用と徐々に使用時間を減少させていく予定となっております。2年経過後は、定期的な通院をするかご希望を伺って確認しております。
リスクと副作用:歯根吸収、歯肉退縮、後戻り、虫歯、痛み、歯肉炎、歯槽膿漏、歯周病
20代女性の患者様です。
表側矯正(上顎:ホワイトワイヤー使用)で噛み合わせの治療しています。
以下に治療の概要をまとめます。
特徴
・前歯部でこぼこ、上顎前突
使用した装置
・表側矯正(上顎:ホワイトワイヤー)
・アンカースクリュー
治療方法
非抜歯
治療期間約21ヶ月の期間でしっかりと咬合および歯の並びが改善したため、動的治療終了とした。
動的治療後は、ちゃんとした歯並びや、咬合を維持できるように、透明で目立ちにくいマウスピース型の保定装置を、取り外しのできない歯の裏側にワイヤーを装着し、歯並びを維持できるように保定を行っています。
動的治療後6ヶ月ら12ヶ月の期間は食事と歯磨き以外の時間は使用してもらい、動的治療1年半になったら就寝時使用と徐々に使用時間を減少させていく予定となっております。2年経過後は、定期的な通院をするかご希望を伺って確認しております。
リスクと副作用:歯根吸収、歯肉退縮、後戻り、虫歯、痛み、歯肉炎、歯槽膿漏、歯周病
まとめ
アンカースクリューを用いた歯列矯正治療は、従来の治療法では難しかった症例にも対応できる新しい矯正方法です。治療期間の短縮や非抜歯矯正の可能性を広げるなど、大きなメリットがあります。一方で、脱落や炎症のリスクがあるため、適切なケアと歯科医師の技術が重要です。
アンカースクリュー矯正を検討している方は、歯列矯正専門の歯科医院で診断を受け、ご自身の症状に適用可能かどうか確認することをおすすめします。詳しい治療法については、関連情報の一覧もご覧ください。
■ワイヤー矯正とは?
ワイヤー矯正とは、歯にブラケットと呼ばれる装置を装着し、そこにワイヤーを通して力を加えながら歯を適切な位置へと移動させる矯正方法です。歯列矯正の中でも歴史が長く、最も一般的で広く認知されている歯列矯正治療のひとつです。そのため、多くの歯科医院で導入されています。
ワイヤー矯正には 表側矯正 と 裏側矯正 の2種類があり、裏側矯正は同じワイヤー矯正に分類されるものの、治療の難易度が高いため、対応できる医院は限られています。
歯科医院が「ワイヤー矯正」を提供していると記載していても、裏側矯正には対応していないケースもあるため、事前に確認することが大切です。
当院では 表側矯正 だけでなく、裏側矯正 にも対応しています。
○ワイヤー矯正の特徴
- マウスピース矯正に比べ、自己管理が不要
- 適用できる症例の幅が広い
- 歯列矯正装置を取り外すことはできない
- 金具を使用するため、矯正装置が目立ちやすい(特に表側矯正の場合)
■インビザラインとは?
インビザライン は、アメリカで開発された マウスピース型の歯列矯正治療 です。世界中で 1,200万人以上 が利用している実績のある矯正システムとして注目されています。
従来のワイヤー矯正では、装置が目立ちやすく、歯列矯正中の痛みを伴うことが多いですが、インビザラインでは 透明なマウスピース を使用し、少しずつ歯を動かしていくため、見た目の違和感が少なく、痛みのリスクも軽減できます。
■インビザラインのメリット
インビザラインで歯列矯正治療を行うことで、以下のような 4つのメリット があります。
○取り外しができる
ワイヤー矯正と異なり、インビザラインの マウスピースは自由に取り外し可能 です。
食事や歯磨きの際に外せるため、お口の中を清潔に保ちやすく 虫歯や歯周病のリスクを抑えられる のが大きなメリットです。
○目立ちにくい
インビザラインの 透明なマウスピース は、装着していてもほとんど目立ちません。
人前で話す機会が多い方や、結婚式や写真撮影など イベントを控えている方にも最適な歯列矯正方法 です。
○通院回数が少なく、診療時間が短い
ワイヤー矯正の場合、 6週間~8週間に1回 の頻度で通院が必要ですが、インビザラインでは 2~3ヶ月に1回程度 の通院で済むことが多いです。
仕事や育児などで 忙しく、頻繁に通院するのが難しい方にも適しています。
○痛みや口内炎などのトラブルが少ない
ワイヤー矯正では 金属製のブラケットが口内の粘膜を傷つけ、口内炎の原因となる ことがありますが、インビザラインは なめらかなマウスピース を使用するため、口腔内のトラブルが少なく、痛みも軽減できます。
このように、ワイヤー矯正とインビザラインにはそれぞれ特徴があり、患者様のライフスタイルや希望に合わせた治療法を選ぶことが重要です。
当院では、ワイヤー矯正(表側・裏側)とインビザラインの両方を提供 しており、患者様に最適な治療プランをご提案しています。
矯正相談のご予約・お問い合わせ
歯列矯正治療を検討されている方 なら、ぜひ当院にご相談ください。初めての方でも安心して後悔しない治療を受けていただけるよう、丁寧な説明と親身な対応を心がけています。お問い合わせやご予約は、当院のホームページ(三軒茶屋デンタルデザイン歯列矯正歯科)からお 気 軽にどうぞ。
当院では口腔内スキャナーのi-teroを利用した口腔内情報を再得して、3Dプリントされた歯列模型の模型を使用して裏側矯正の装置を作成します。
歯列矯正治療を通じて、トラブル、失敗を避け美しい笑顔と健康な歯を手に入れるために、私たちと一緒に一歩を踏み出しましょう。お待ちしております。
歯列矯正治療の選択肢にはそれぞれの特徴があり、患者様のニーズに応じた最適な方法を選ぶことが重要です。目立ちにくく取り外しのできるインビザラインやワイヤー矯正(内側に装置がつく裏側矯正、外側に装置がつく表側矯正)の違い、デメリットとメリットを理解することで、より納得のいく治療を受けることができます。当院では、子供から成人(大人)までの患者様のライフスタイルや歯並びの状態から、希望する治療結果に合わせた最適な治療方法をご提案いたしますので、ぜひご相談ください。多くの芸能人、YouTuberなどの目立たない歯列矯正を希望される方々も当院に来院いただいております。利用できる矯正装置も目立たないマウスピース型矯正装置、ハーフリンガル、裏側矯正などのワイヤー矯正装置、部分矯正、子供の歯列矯正(小児矯正)も可能です。症例も開咬、八重歯、出っ歯、受け口、すきっ歯など様々な症例も対応します。治療後は保定装置(リテイナー)で綺麗な歯並びを最小限の変化で維持します。 歯列矯正治療により口腔内の環境が変化します。歯列矯正治療中は日常生活での歯ブラシの習慣が重要になってきます。
歯並びのことで質問やお悩みや不安などがある場合には、是非当院まで気軽に無料カウンセリングのご予約ください
当院は三軒茶屋駅から徒歩2分に位置しアクセスも良好です。土曜日、日曜 も診療し、お仕事帰りの方でも通える時間の夜20:30まで診療しています。
診療日は月 水 木 金 土 日 の上
休診 休診日 は火と祝日です。
虫歯の保険診療やセラミックなどの被せ物やインプラント、ホワイトニングは、一般歯科での診療をお勧めしてます。親知らずの抜歯は口腔外科での受診をお勧めしております。
三軒茶屋デンタルデザイン歯列矯正歯科(clinic)
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