三軒茶屋デンタルデザイン歯列矯正歯科を運営する医療法人D.D.Orthoが監修しています。
後戻りをふせぐ矯正装置
2017年12月4日
こんにちは、三軒茶屋デンタルデザイン歯列矯正歯科(東京都世田谷区)院長の内澤です。
以前の矯正相談にて、『矯正治療後のキレイな歯並びは、何もしなくても一生維持されますか?』と聞かれることがあります。
答えは、Noです。
その理由として、人間の体で変化しないところはないので、例えば皮膚、どんなに、メンテナンスをしていても、加齢と共にシワやシミが生じますよね?
歯も一緒です。
加齢変化によって、歯並び、かみあわせは常に変化します。
つまり、矯正していても、していなくても、なにもしていなければ加齢と共に凸凹が生じてきます。
特に、矯正治療にて積極的に歯を動かした後は、せっかく苦労して得たキレイな歯並びをなるべくキレイな状態で維持するために、取り外しのできる保定装置を使用します。ちゃんと使わないと、また凸凹が生じてしまいます。(後戻り)
一方、『たとえ取り外しができる装置としても、矯正後に保定装置は一生つけるの?』とも聞かれます。
理想的には、そうなります。しかし、ライフスタイルの変化もあるため、いつまで使用するかは患者さまご本人とご相談させていただいております。
また使用時間ですが、保定装置を使用する目的は、歯並びや、かみあわせの変化を最小限にとどめるためなので、変化しやすい時に長時間使用し、変化が小さい時には使用する時間を短くします。
歯を大きく動かした後(矯正装置を外した直後)は、歯を支えている歯槽骨や組織が安定しないため、保定装置は長期間の使用となります。
特に、約半年から一年程度は食事と歯ブラシ以外の使用となります。
また、そのあとは、在宅時しようとして、さらに除去から2年程度たつと
就寝時のみの使用をお勧めしております。
使用する取り外しのできる保定装置には、2種類あります。
使用する取り外しのできる保定装置には、2種類あります。
一つは、金属のワイヤーとプラスティックでできているもの(ベックタイプ)。
もう一つは、プラスティックのみでできているもの(マウスピース型)があります。
それぞれを比較したメリット、デメリトとして、
ベックタイプは、ワイヤーが入っているため、装置の強度が強いが、逆にワイヤーが目立ってしまいます。
マウスピース型は透明なため、目立たないが、歯と歯がかみ合うところまで材料があるため、歯ぎしりで装置に穴が開くことや、割れて壊れやたりします。
どちらを使うかは、それぞれを比較したメリット、デメリット、そしてライフスタイルを考慮して決定します。
以上が保定装置でした。