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この記事の監修者

三軒茶屋デンタルデザイン歯列矯正歯科を運営する医療法人D.D.Orthoが監修しています。

院長:内澤 朋哉

監修者
内澤 朋哉

経歴

2009年 北海道医療大学歯学部卒業
2009年 北海道医療大学院歯学研究科
2014年 北海道医療大学歯学部歯科矯正学講座
2015年 こうざき歯列矯正歯科クリニック勤務
2017年 三軒茶屋デンタルデザイン歯列矯正歯科開院

マウスピース矯正が続かない?ワイヤー矯正へ変更し過蓋咬合を改善した症例

2026年6月12日

「マウスピース矯正を始めたものの、装着時間を守ることが難しい」
「思ったように歯並びが改善しない」
「途中で治療が進まなくなってしまった」

このようなお悩みを抱えている方は少なくありません。

マウスピース型矯正装置は目立ちにくく取り外しができる反面、患者様ご自身による装着時間の管理が非常に重要な治療方法です。装着時間が不足すると計画通りに歯が動かず、治療期間の延長や治療目標の達成が難しくなることがあります。

今回は、他院でマウスピース型矯正装置による治療を開始したものの、継続が困難となったため当院へ転院され、ワイヤー矯正とアンカースクリューを用いて過蓋咬合を改善した症例をご紹介します。

マウスピース矯正 ワイヤー矯正


初診時の状態

初診時写真

患者様は他院にてマウスピース型矯正装置による治療を受けていました。

しかし、性格的にマウスピースの装着を継続することが難しく、十分な装着時間を確保できなかったため、治療が計画通りに進まないことに悩まれていました。

また、前歯の噛み合わせが深い「過蓋咬合」が認められ、上顎前歯の垂直的位置の改善も必要な状態でした。

患者様は「確実に治療を進めたい」と希望され、ワイヤー矯正による治療を希望して当院へ来院されました。


なぜワイヤー矯正へ変更したのか

マウスピース矯正は患者様の協力度によって治療結果が大きく左右されます。

一般的には1日20〜22時間程度の装着が必要とされており、装着時間が不足すると歯の移動が停滞することがあります。

一方でワイヤー矯正は、装置が常に歯に装着されているため、患者様の装着時間に左右されることなく継続的に歯へ力を加えることができます。

今回の症例では、患者様ご自身もマウスピース矯正の継続が難しいと感じていたため、より確実な歯の移動が期待できるワイヤー矯正へ変更することになりました。


セファロ分析の結果

セファロ分析

セファロ分析とは、頭部X線規格写真を用いて骨格や歯の位置関係を分析する検査です。

見た目だけでは判断できない骨格的特徴や歯の傾斜、口元のバランスなどを客観的に評価し、治療計画を立案する際に重要な役割を果たします。

本症例のセファロ分析では、下顎骨が後方に位置する Skeletal Class II と診断されました。

また、顔面の垂直的な成長傾向として ドリコフェイシャルタイプ(Long Face傾向)が認められました。

過蓋咬合の改善には歯を並べるだけでは不十分であり、前歯の垂直的位置を改善する必要があると判断しました。そのため、アンカースクリューを固定源として上顎前歯の圧下を行う治療計画を立案しました。


パノラマX線写真の分析

パノラマレントゲン写真

パノラマX線写真とは、歯や顎の骨の状態を一枚で確認できるレントゲン写真です。

歯の本数や歯根の状態、親知らずの有無などを総合的に評価するために撮影します。

本症例では、上顎左右第一小臼歯(4番)は前医の治療計画によりすでに抜歯されていました。

また、親知らずは左上のみに認められ、その他の親知らずは存在していませんでした。

歯根の長さは全体的に標準的であり、歯根吸収などの大きな異常所見は認められませんでした。

これらの検査結果から、ワイヤー矯正とアンカースクリューを用いた治療が可能であると判断しました。


アンカースクリューを用いた前歯の圧下

前歯圧下用アンカースクリュー アンカースクリューとは

過蓋咬合の改善では、単純に歯を並べるだけでなく、前歯の垂直的位置を適切にコントロールすることが重要です。

そこで本症例では、アンカースクリューを固定源として使用し、上顎前歯の圧下を行いました。

アンカースクリューとは、矯正治療専用の小さなチタン製スクリューであり、歯を効率的かつ正確に移動させるための固定源として使用されます。

アンカースクリューを使用することで、余計な歯の移動を抑えながら前歯を上方へ移動させることができ、過蓋咬合の改善に大きく役立ちます。


治療経過

ワイヤー矯正へ変更後、歯列の排列を進めながらアンカースクリューを埋入しました。

その後、アンカースクリューを固定源として上顎前歯の圧下を行い、前歯の噛み込みが深い状態を改善していきました。

治療中は歯並びだけでなく、上下の噛み合わせや口元のバランスも考慮しながら治療を進めました。


治療結果

治療後の写真

治療後は過蓋咬合が改善し、上下前歯の噛み合わせが適切な状態となりました。

また、歯列全体のバランスも整い、機能的にも安定した咬合を獲得することができました。

患者様からも「ワイヤー矯正に変更してから治療が進んでいることを実感できた」とのお言葉をいただきました。


マウスピース矯正が続かない?ワイヤー矯正へ変更し過蓋咬合を改善した症例について解説

主訴:八重歯・出っ歯を改善したい

診断名:叢生を伴う上顎前突

矯正装置:マルチブラケット矯正治(上下表側矯正)

治療方法:上顎第一小臼歯抜歯、下顎遠心移動にて配列スペースを確保し歯牙の配列

治療期間:2年6か月

費用:85万円(税込)

主なリスク・副作用:

  • 歯根吸収
  • 歯肉退縮
  • 虫歯・歯周病のリスク増加
  • 後戻り
  • 一時的な疼痛

 

動的治療後は、ちゃんとした歯並びや、咬合を維持できるように、透明で目立ちにくいマウスピース型の保定装置を、取り外しのできない歯の裏側にワイヤーを装着し、歯並びを維持できるように保定を行っています。

動的治療後6ヶ月ら12ヶ月は食事と歯磨き以外の時間は使用してもらい、動的治療1年半になったら就寝時使用と徐々に使用時間を減少させていく予定となっております。2年経過後は、定期的な通院をするかご希望を伺って確認しております。


マウスピース矯正が続かなかった場合でも治療は可能です

マウスピース矯正は優れた治療方法ですが、すべての患者様に適しているわけではありません。

生活スタイルや性格によっては、装着時間の確保が難しく、十分な効果を得られない場合もあります。

そのような場合でも、ワイヤー矯正へ変更することで治療を継続し、理想的な歯並びや噛み合わせを目指せるケースがあります。

当院では患者様一人ひとりのライフスタイルや治療への考え方を考慮しながら、最適な治療方法をご提案しています。

マウスピース矯正が続かない、思うように治療が進まないとお悩みの方は、お気軽にご相談ください。


矯正相談のご予約・お問い合わせ

歯列を矯正治療して上下顎前突 口ゴボ、八重歯の改善を検討されている方 なら、ぜひ当院にご相談ください。初めての方でも安心して治療を受けていただけるよう、患者様が感じる疑問や不安を解消するため、丁寧な説明と親身な対応を心がけサポートいたします。治療後は、自然で美しい笑顔が手に入ることを目標としております。また、特に女性に向けて、高く評価される治療内容を提供し、皆様の健康と美容をサポートします。気になることがあれば、いつでもお問い合わせください。クリニックのメニューをチェックして、あなたに適した治療法を見つけましょう。

お問い合わせやご予約は、当院のホームページ(三軒茶屋デンタルデザイン歯列矯正歯科)からお気軽にどうぞ。当院では口腔内スキャナーのi-teroを利用した口腔内情報を再得して、3Dプリントされた歯列模型の模型を使用して裏側矯正の装置を作成します。

矯正治療を通じて、トラブル、失敗を避け美しい笑顔と健康な歯を手に入れるために、私たちと一緒に一歩を踏み出しましょう。お待ちしております。

矯正治療の選択肢にはそれぞれの特徴があり、患者様のニーズに応じた適した方法を選ぶことが重要です。目立ちにくく取り外しのできるインビザラインやワイヤー矯正(内側に装置がつく裏側矯正、外側に装置がつく表側矯正)の違い、デメリットとメリットを理解することで、より納得のいく治療を受けることができます。当院では、子供から成人(大人)までの患者様のライフスタイルや歯並びの状態から、希望する治療結果に合わせた適した治療方法をご提案いたしますので、ぜひご相談ください。利用できる矯正装置も目立たないマウスピース型矯正装置、ハーフリンガル、裏側矯正などのワイヤー矯正装置、部分矯正、子供の矯正(小児矯正)も可能です。症例も開咬、八重歯、出っ歯、受け口、すきっ歯など様々な症例も対応します。治療後は保定装置(リテイナー)で綺麗な歯並びを最小限の変化で維持します。 矯正治療により口腔内の環境が変化します。矯正治療中は日常生活での歯ブラシの習慣が重要になってきます。

歯並びのことで質問やお悩みや不安などがある場合には、是非当院まで気軽にカウンセリングのご予約ください。

 

三軒茶屋デンタルデザイン歯列矯正歯科(clinic)

住所: 東京都世田谷区三軒茶屋1-32-14 園田ビル地下1階

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