三軒茶屋デンタルデザイン歯列矯正歯科を運営する医療法人D.D.Orthoが監修しています。
マルチブラケット
2021年8月12日
こんにちは。
矯正といえば目立つワイヤーを想像する方が多いと思います。
調べているとよく「マルチブラケット」ってみかけませんか?
今日はマルチブラケット装置についてお話していきます。
■マルチブラケット装置
歯の表面に歯科用接着剤で「ブラケット」という器具を貼り付け、その溝にアーチワイヤーを通して3次元に歯を移動させる代表的な矯正装置です。
ワイヤーの力を利用して歯を動かしていきます。
ブラケットには金属製のものから、目立ちにくいセラミックやプラスチックなどがあります。
■メリット
目立つけど矯正には欠かせない装置はなにがいいの?
- ほぼすべての不正咬合に対応できる。
- 精密に歯を移動させることができるので、見た目、嚙み合わせもより完璧に近い仕上がりを目指すことができる。
デメリットは装置が目立つ、治療が終わるまで外せないために虫歯リスクが高まります。

様々な不正咬合に対応し、完璧に近い仕上り
■矯正装置を装着する
どうやって装置はくっついていると思いますか?
食事をしてもすぐには外れない矯正装置。
どのようにくっついているの?
- 歯面のクリーニング
専門のペースト、ブラシで歯面をクリーニングします。
エナメル質表面のバイオフィルム(口腔内細菌によって作られている膜)を綺麗に除去します。 - エッチング
ブラケットを装着する歯の表面に、エッチング(リン酸処理剤)を塗布し、エナメル質表面を脱灰し接着剤がつきやすくします。 - エッチング後のエナメル質表面
歯の表面が白くなります。その部分が脱灰したエナメル質。治療後は速やかに再石灰化します。 - ブラケット装着
ブラケットと歯面に接着剤をつけます。 - 装着されたマルチブラケット
ブラケットにワイヤーを通して完成です。
■スタンダードブラケット法
それぞれの歯が連続的に並ぶようにブラケットに通すワイヤーを曲げて調整していきます。
すべての人が同じような歯の大きさや位置関係ではないので、もちろん1人1人ワイヤーの曲げ方は違います。
オーダーメイドの矯正治療とも呼ばれています。
■ストレートブラケット法
歯につけるブラケットにきれいに並ぶための平均的な凹凸や傾き、角度(ねじれ)などをすでに組み込んでおき、既成のアーチ型のワイヤーを入れればほとんど曲げないでいいよう工夫された方法です。
1回の治療時間が比較的短くすみ、緩やかな力によって痛みも少ないといった長所があります。
矯正治療にはとても興味があるけど、遅くまで診療している矯正歯科がないからあきらめていた方、治療期間が長くなるから通うのがめんどくさいと思っていた、という方はあきらめずぜひ!当院までお気軽にご連絡ください。