三軒茶屋デンタルデザイン歯列矯正歯科を運営する医療法人D.D.Orthoが監修しています。
虫歯と矯正治療
2021年6月22日
こんにちは
矯正治療を進める際には、虫歯に注意する必要があります。
今回は、その理由と虫歯以外に注意すべき病気について説明します。
■虫歯と矯正治療
結論から申しますと、虫歯があると矯正治療はできません。
矯正治療をすると、矯正装置がお口に入ります。
そのため、矯正治療をしていないとき以上に、歯磨きがしにくくなります。
つまり、矯正治療が虫歯をさらに悪化させる要因となってしまうわけです。
確かに、インビザラインのようなマウスピース型の矯正装置であれば自由に取り外すことができますから、歯磨きをするとき外せば普通に歯磨きはできます。
しかし、マウスピースを装着している間、歯の表面は唾液の流れが遮断されます。
唾液には、汚れを洗い流す洗浄作用とともに、虫歯になった歯を修復する再石灰化作用があります。
唾液が作用しない歯の表面は、再石灰化作用が十分作用しません。
また、虫歯の穴とマウスピースの隙間にプラークが発生し、虫歯がさらに進行する可能性も高いです。
こうした理由から虫歯になっていると、矯正治療ができなくなるのです。
■虫歯だけじゃない
矯正治療ができなくなる原因は、実は虫歯だけとは限りません。
歯周病も同じく、矯正治療の大敵です。
歯周病になると、歯肉だけでなく歯を支えている歯槽骨という骨がダメージを受けます。
進行した歯周病にかかった歯がぐらぐらと動いてくるのは、骨がダメージを受けて減ってくるためです。
歯をいい位置に良好に移動させるためには、骨がしっかりとしていなければなりません。
歯を移動させてしまった結果、歯が抜けてしまったのでは話になりませんよね。
ですから、歯周病になっていた場合、矯正治療は受けられなくなるのです。

歯周病にも注意