三軒茶屋デンタルデザイン歯列矯正歯科を運営する医療法人D.D.Orthoが監修しています。
口腔内スキャナーと矯正 | 三軒茶屋デンタルデザイン歯列矯正歯科
2018年4月27日
こんにちは、三軒茶屋デンタルデザイン歯列矯正歯科(東京都世田谷区) 院長の内澤です。
近年歯科治療でもデジタル化が進んでおり、少し前まではレントゲン写真もフィルム現像のアナログからデジタル現像へと変化しています。
さらには、医療機器も日々進化が進み、CT撮影も個人の歯科医院でも撮影することができるようになってきています。
近年では歯科治療では必須の型取りも口腔内スキャナーの発展によってアナログからデジタルへと進化しています。
つまり従来の方法では、型取りの材料をお口の中に入れて歯型を取り、とれた歯型に石膏をいれて歯型の模型を作成する手法が使用されてきましたが、口腔内スキャナーによって、歯並びおよびかみ合わせを三次元デジタルデータとして取得し、そのデータから三次元の歯型を作成することができます。
口腔内スキャナーの種類
口腔内スキャナーの種類としては、
3M™ から出ているトゥルー デフィニション スキャナー
朝日レントゲン工業株式会社から販売されているTRIOS(トリオス)
Sirona Dentalから出ているシロナコネクト
Itero(アイテロ)
などと多くのメーカーから口腔内スキャナーが提供されており、それぞれメーカーにより機能面、大きさ等に違いはあります。
Itero(アイテロ)の導入
今回当院ではこの中のItero(アイテロ)の導入をしました。
選択理由としては、口腔内スキャナーのなかで、日本国内では唯一Itero(アイテロ)のみがインビザライン(マウスピース型矯正装置)の認定接続ができること、また口腔内スキャナーの導入により精度の高い矯正装置が作成できることにあります。
マウスピース型矯正装置では必要枚数のマウスピースの交換を繰り返し歯の移動をさせます。このマウスピースは、三次元構築されたデジタルデーター上で治療前の歯並びから理想とする歯並びまでの歯の動きをシミュレーションされたそれぞれのステップのマウスピースを作成します。
そのため、治療前の歯並びの情報を正確に取得する必要があります。
治療前の歯並び情報の取得方法として2つあり
シリコン印象材を使用するかまたは口腔内スキャナーを使用して治療前の歯並び情報の取得を行う方法があります。
シリコン印象材を使用する方法では、
シリコン印象材で型取りを行った後、この印象をアメリカのアライン社に送ります。
輸送されたシリコン印象材はスキャナにてデジタル情報化されマウスピースが作成されます。
つまり、口腔スキャナーの使用によりシリコン印象材を使用するステップが単純に省略されるため、それだけマウスピース型矯正装置の精度が高まります。
そのため、口腔スキャナーを使用すると、精度の高いマウスピース型矯正装置(インビザライン)を作成することができます。
口腔スキャナーの使用のメリットとしてシリコン印象材は流動性が高く、また硬化まで時間がかかるため、嘔吐反射のある患者さんに比較的負担の少ない方法となります。
まとめ
当院ではこの中のItero(アイテロ)の導入をしました。
口腔スキャナーの使用によって快適かつ制度の高い矯正治療を行うことができます。