マウスピースのお手入れ
2021年7月21日
矯正のために使用するマウスピースが変色したり、匂いがキツくなっているなんてことはありませんか?
こんにちは
今日はインビザラインなどのマウスピース型矯正装置についてのケアの仕方について詳しく説明していきます!
基本的にワイヤーを使用している矯正方法は取り外しせずに歯に装着した状態でケアをするしかありませんが、インビザラインのようなマウスピースタイプの装置は取り外しするというのが前提のため、装置のメンテナンスがかなり重要です。
マウスピース装置の場合、口から取り外ししている間は、歯には何も装着されていないので、歯磨きを行ったり、フロスなどで口腔のケアができます。意外と装置のケア方法を知らない方がいらっしゃいます。
■日々のマウスピースのお手入れ
インビザラインは、マウスピースを装着することにより、歯を移動させられる治療方法です。ですから、多くの時間マウスピースをつけて過ごすことになります。そのため、できるだけ綺麗なものを使いたいところです。
この記事では、インビザラインのケア方法や管理の方法についてご紹介していきます。
インビザラインのマウスピースは、1日20時間以上つけなければなりません。
それを下回ると効果が得られません。約2~3週間のペースで通院し、マウスピースは同一のものをおよそ2週間装着します。
インビザラインを装着して飲食せずとも、長時間つけているとマウスピースにはたくさんの細菌が付着します。
友達との飲食など、外すことがあった場合、不衛生な状態のものは見せられませんよね。
なるべくならば、清潔な状態で使用し続けられるように、日常的なケアがかなり重要です。
清潔さの維持には日々のケアが重要
■洗浄方法
インビザラインを取り外した際は、その都度綺麗に洗ってください。
唾液が付着した状態で放置しておくと、石灰化しマウスピースが変色したり悪臭が発生しかねません。
清掃方法は基本的にブラシで磨いていただく必要があり、中性洗剤を使用することをお勧めします。お湯はマウスピースの変形の原因になりますから、使用はNGです。汚れが気になって、こすり洗いだけでは物足りないなら、柔らかいブラシを使用しましょう。マウスピースの表面を傷つけるリスクがあるので、歯磨き粉は使用しないでください。
その理由として、歯磨き粉には研磨剤が入っており、その研磨剤によって装置に傷がつき、傷が付いたことでさらに汚れが付きやすくなります。
マウスピースは多くの時間はめておくため、長時間外していることはそれほどないでしょうが、洗浄後は乾かしてからケースにしまってください。
濡れたままでケースに入れてしまっておくと、雑菌が増えてしまいます。
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術前術後シュミレーション
2021年7月20日
こんにちは
最近は、デジタル化がとても進んでいますよね。
コンピュータシミュレーションの技術がとても進み、世の中のいろいろな現象が将来どのように変化しているのか、かなりの精度で予測できるようになってきました。
歯の移動もシミュレーションで予測できたらいいと思いませんか。
映像で見える化できたらいいと思いませんか。
実は、矯正治療の治療前と治療後をシミュレーションする技術はすでに開発されています。
当院でも、シミュレーション技術を導入して、治療前と治療後をわかりやすく見える化しています。
今回は、矯正治療の治療前と治療後を比較するコンピュータシミュレーションについてお話しします。
■口腔内スキャナーiTeroElement
いろいろなシミュレーション技術がありますが、その先駆けとなったのが、マウスピース矯正のパイオニアであるインビザラインの開発したクリンチェックというアプリケーション・ソフトウェアです。
クリンチェックでは、まず、iTeroElement と名付けられた口腔内スキャナーという特殊なカメラを使って歯並びを撮影します。
この口腔内スキャナーには、1 秒間になんと 6000 枚もの画像を撮影する能力があります。
その上、スキャニング精度も高く、シリコン印象剤というかなり細かなところまで再現できる歯型取り剤があるのですが、シリコン印象剤に勝るとも劣らないほど歯の細かいところまでスキャンできます。
こうして撮影された歯並びは、すぐさまデジタルデータ化され、コンピュータに取り込まれ
ます。
クリンチェックで歯の移動を予測
■3D シミュレーション
デジタルデータ化された皆さんの歯並びは、コンピュータで解析されます。
解析が終わると、コンピュータのディスプレイ上に 3D で歯並びが表示されます。
治療前の歯並びから、つまり今の歯並びですね、歯を移動させて、どのようにして歯並びがきれいに整っていくのか、そして最後にどのような歯並びになるのかをわかりやすく見てもらえます。
どれだけの日数が必要かもわかりますから、矯正治療の治療期間も把握しやすいですね。
■シミュレーションの利点
矯正治療の治療前と治療後をシミュレーションでは、このような利点が得られます。
○治療結果の見える化
治療により歯並びがどのように変化していくのかを、映像で見ることができるため、長期に及ぶ矯正治療に不安がなくなり、治療に対するモチベーションがアップします。
○治療計画を理解しやすい
歯の移動を 3D で表示してくれるので、治療計画がわかりやすくなります。
○治療期間がわかりやすい
どれくらいの期間をかけて、どのように歯を移動させるのかがわかるので、治療期間もはっ
きりします。
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部分矯正だけでもやっちゃいます
2021年7月16日
こんにちは
矯正治療って、歯並び全体をきれいに整えるイメージがあると思います。
ですが、中には「歯並び全体が気になっているわけじゃない」「前歯のここのところだけきれいになれば十分」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そのような希望の方にとっては、歯並び全体を整えるのはオーバーに感じられることでしょう。そこで当院では、部分的に歯並びを整える部分矯正という矯正治療を取り入れています。部分矯正とはどのような矯正治療なのでしょうか。
■部分矯正ってなに?
部分矯正とは、私たち歯科医師の間ではMTM(MinorToothMovement)という限定的な範囲で行う矯正治療のことです。
プチ矯正とよぶところもあるようですね。
全ての歯を移動させるのではなく、気になるところに限って歯を移動させるのが、部分矯正の特徴です。
ブラケットとワイヤーで歯を移動させることもあれば、マウスピースを使って移動させることもあります。
■部分矯正のメリット
部分矯正にはこのようなメリットがあります。
○気になるところだけ整えられる
部分矯正の1番のメリットは、気になるところだけを選択的に歯並びをきれいに整えることができることです。
前歯の歯並びを整えたいという方が多いですが、歯磨きをしやすくするために小臼歯という少し奥の歯だけを部分的に整える方もいらっしゃいます。
○治療期間が短い
全体を整えるのと比べると、治療期間が短く抑えられます。
○費用が抑えられる
部分矯正も歯並び全体の矯正と同じく自費診療ですが、治療費は矯正装置をつける歯が少ないため、部分矯正の方が低めに設定されているところが多いです。
■部分矯正のデメリット
○適応外となることも
部分的に歯並びを整えようにも歯を収めるスペースがどうしても確保できない場合は、歯並び全体を整えなくてはなりません。
適応症例が限定的というのも部分矯正のデメリットです。
○治療後の仕上がり
歯並び全体を整えた場合と比べると、部分矯正の歯並びは仕上がりが劣る可能性が否めません。
○歯を削ることもある
歯並び全体を整える場合は、歯を並べるスペースを確保しやすいのですが、部分矯正では限られた範囲でスペースを確保しなくてはなりません。
そのため、歯の一部を削ってスペースを確保しなくてはならないこともあります。
部分矯正のメリット・デメリット
■部分矯正の適応となるのは
先にご説明した通り、部分矯正は適応症例が限られます。
詳しくは術前検査をしなければ判断できませんが、部分矯正で対応できる可能性のある歯列不正は以下の通りです。
- 前歯部のわずかな隙間
- 前歯を中心とした軽度の乱杭歯
- 数本以内の歯列不正・矯正治療を終えた後の後戻り
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矯正のデメリット
2021年7月15日
こんにちは
みなさん矯正治療のメリットは何ですかと聞かれれば、『見た目が良くなる』『噛み合わせが良くなる』など、いろいろ思いつくことでしょう。しかし、反対にデメリットについてはあまり知られていないのではないでしょうか。メリットがあるものには、デメリットもあるものです。デメリットというのは話しにくいものですが、今回は、矯正治療のデメリットを、正直に(笑)お話ししましょう。
■治療中の見た目
矯正治療のイメージとして思い浮かべられるのは、マルチブラケット法です。歯の表面にブラケットを装着し、ブラケットの溝に通した弾性ワイヤーの弾力性を利用して歯を移動させる治療法です。この治療法では、ブラケットや弾性ワイヤーなどの矯正装置がどうしても目立ってしまいます。また、ヘッドギアなどの顎外装置を併用すれば、なおさらです。矯正治療の方法によっては、矯正装置が目立ってしまうのもデメリットのひとつです。
■歯の痛み
歯並びをきれいに整えるためには、歯を移動させなければなりません。歯に適切な力を加えて、歯を少しずつ移動させていくわけです。多くの場合、矯正治療の初期段階だけですが、歯が動くときに痛みを感じることがあります。
■話しづらくなる
矯正治療では、歯を移動させるために矯正装置を装着します。しばらくすると矯正装置の異物感や装着感に慣れるようになりますが、慣れるまでの間は、話しにくくなります。
慣れるまで話しにくくなる
■虫歯や歯周病のリスクが高くなる
矯正治療が始まると、矯正装置が歯に装着されますが、矯正装置が装着された歯は歯磨きがしにくくなります。これはマルチブラケット法の場合で、特に顕著になります。虫歯や歯周病の原因は、歯の表面のプラークの中に潜んでいる細菌です。虫歯や歯周病を防ぐためには歯磨きが重要なことはご存知の通りですが、歯磨きがしにくくなりますから、矯正治療中は虫歯や歯周病のリスクが高まります。マウスピース矯正では、マウスピースを外すことで歯磨きはしやすくなりますが、マウスピースを装着している間、歯と歯の間への唾液の流れが悪くなるため、唾液の洗浄力や抗菌作用が十分に得られなくなり、やはり虫歯や歯周病のリスクは高くなります。
■虫歯や歯周病があると治療が受けられない
すでに虫歯や歯周病になっている歯があると、虫歯や歯周病が悪化するリスクがあるため、それらを治療してからでないと矯正治療を受けることはできません。
■治療費
我が国の健康保険制度では、病気の治療に対し保険の給付が受けられます。歯列不正に対する矯正治療は、病気の治療ではなく、美容医療とされているため、保険給付の対象外となっています。そのため、矯正治療は自費診療となり高額となります。
■治療期間が長い
矯正治療では、歯に弱めの適切な力を持続的に加えて歯を少しずつ移動させます。強い力で早く移動させようとすると、かえって歯が移動しなくなったり、骨や歯根が吸収されたりするリスクがあるからです。そのため、治療期間が長期化します。歯並びなどによって治療期間に差はありますが、2〜3 年かかることも珍しくありません。
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矯正治療のメリット
2021年7月14日
こんにちは
突然ですが、問題です。矯正治療のメリットって何でしょう。歯並びがきれいになるというのが、皆さんがまず思いつく矯正治療のメリットだと思います。実は矯正治療のメリットは、これだけではありません。今回は、矯正治療のメリットについてお話しします。
■見た目が良くなる
矯正治療の結果、歯並びが良くなると、口元がきれいになるだけではありません。お顔全体の印象までもよくなります。今まで口元やお顔に自信が持てず、コンプレックスから社交性が低下したり、心理的な問題を抱えていたような方も、外観に自信が持てるようになります。
■しっかり噛めるようになる
前歯には食べ物を噛み切る、奥歯には食べ物をすり潰す役割があり、これらの歯を上手に使って食べ物をかみます。歯並びが凸凹ですと、上下の歯がきちんと噛み合わせられませんから、歯は本来の役割を十分果たすことができません。歯並びをきれいに整えると、上下の歯の噛み合わせが良くなりますから、しっかりと食べ物を噛むことができるようになります。
矯正治療で噛み合わせが良くなる
■発音が良くなる
上顎の奥歯など、歯並びに隙間があると、そこから空気が漏れ出し、発音が不明瞭になることが知られています。矯正治療で歯並びがきれいに整えられると、歯並びの隙間がなくなりますから、発音も良くなります。
■虫歯や歯周病のリスクを減らせる
虫歯や歯周病の原因はお口の中の細菌ですが、これらの細菌が潜んでいるのが、歯の周囲についているプラークです。プラークを取り除くことを、プラークコントロールといい、虫歯や歯周病を防ぐための基本となっています。プラークコントロールをしっかり行うためには、日常の歯磨きがとても重要です。しかし、凸凹とした歯並びの場合、歯ブラシを隅々まで当てるのはとてもたいへんですから、プラークコントロールも難しくなります。
矯正治療で歯並びを整えれば歯磨きがしやすくなるため、プラークコントロールが良くなり、虫歯や歯周病のリスクも減らせます。
■歯の寿命が長くなる
歯並びが良くなると、噛み合わせたときに加わる力が、歯並び全体にバランスよく伝わります。噛み合わせの力は、意外と強く、なんとご自身の体重くらいの力とも言われています。どこか特定の歯に噛み合わせの力が強く加わると、歯が噛み合わせの力に耐えかねて割れたり、歯の周囲の骨がダメージを受けたりします。矯正治療を受けると、噛み合わせの力が歯並び全体で受けられるようになりますから、歯の寿命も長くなります。
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矯正治療のリスク
2021年7月13日
こんにちは
矯正治療を行えば、歯並びがきれいになりますね。これは矯正治療によって得られる利益といい変えることができます。しかし、残念ながら利益の裏にはリスクがあるものです。利益にリスクが伴うことは、矯正治療だけに限った話ではなく、どんなことにも当てはまります。当院では長年矯正治療を行ってきましたが、リスクを完全に無くすことはできません。そこで当院では利点だけでなく、リスクについてもきちんと理解していただいた上で、治療に取りかかることにしています。矯正治療を受けることに伴うリスクとはいったいなんなのでしょうか。
■矯正治療に関わる一般的なリスク
○歯の痛み
歯を移動させる際、歯に痛みを感じることがあります。多くの場合、歯の移動に伴う痛みは治療開始から数日程度で解消します。たとえ痛みが強い場合でも、歯の移動による痛みは、痛み止めの薬を使えば十分コントロールできます。
○口内炎
歯の表面に装着するブラケットや、それに通してある弾性ワイヤーなどの矯正装置が頬や舌、唇などに当たることで、口内炎が生じることがあります。口内炎が生じる場合は、当たっている矯正装置にワックスを貼り付けることで、自然に傷が治るようにします。なお、口内炎は矯正装置に慣れると生じなくなります。
○発音障害
矯正装置が舌に当たることで、言葉を発するのが難しくなることがあります。しばらくすると、矯正装置に慣れてくるため、発音障害は自然に解消されます。
○虫歯や歯周病
矯正装置がついていると、歯磨きが難しくなります。食べたものも引っかかりやすくなります。そのため、プラークコントロールが難しくなり、虫歯や歯周病を起こすリスクが生まれます。
○歯根吸収
歯根吸収とは、歯の根が溶けて短くなってしまうことです。歯根吸収は、『歯に加わる矯正力が強すぎる』、『歯を移動させるために必要のない動きをさせる』ことなどにより起こることが明らかになっています。
○歯肉退縮歯
肉退縮とは、歯ぐきが下がってしまうことです。歯肉退縮が起こると、歯が延びたように見えてしまいます。歯肉退縮は、歯槽骨という歯を支える骨の薄いところに生じやすい傾向があります。よくみられるのは、下顎前歯部の歯ぐきです。
○後戻り
後戻りとは、一度きれいな状態に整えられた歯並びが、元に戻ってしまうことです。そのため、矯正治療を終えた後は、後戻りを防ぐためにリテーナーという矯正装置を装着します。
矯正治療のリスクを正しく理解
■症例によって生じるリスク
○抜歯
歯並びをきれいに整えようとしても、顎の骨にそのためのスペースが足りないことがあります。そのようなときは、歯を抜いて歯をきれいに並べるためのスペースを確保します。多くの場合は、第一小臼歯という前から4番目の歯が対象となりますが、歯の状態によってはその後ろに生えている第二小臼歯を抜歯することもあります。
○顎矯正手術
歯列不正の原因が、上顎や下顎の骨にある場合、矯正治療で歯を移動させるだけでは歯並びをきれいに整えることはできません。上顎骨や下顎骨の骨切り手術を行い、顎の骨の形も理想的なものにする必要があります。
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半透明の矯正装置
2021年7月12日
こんにちは
歯並びを整える矯正治療といえば、歯の表面にブラケットという金具を装着し、その金具に設けられた溝に通す形で弾性ワイヤーを装着するマルチブラケット法という治療法が有名です。
矯正治療といえばマルチブラケット方がイメージされるほど、一般的な治療法です。
もちろん、当院でも行っています。
マルチブラケット法は、優れた矯正治療法なのですが、歯にブラケットや弾性ワイヤーを装着するのでどうしても目立ってしまうのがデメリットです。
そこで開発されたのが、当院でも採用している半透明のブラケットです。
今回は、半透明の矯正装置を使った矯正治療についてお話しします。
■半透明の矯正装置とは
○半透明の矯正装置が開発された経緯
マルチブラケット法で用いられるブラケットは、長い間金属で作られてきました。
金属製のブラケットは、強度も高い上に、接着剤との相性も良いという優れた性質を有しています。
しかも、矯正治療が終わった後に取り外すのも容易です。
ところが、金属製なので歯の白さと全く一致しないため、どうしても目立ってしまうのです。
目立つ理由が歯の色との不一致にあるため、金属色ではないブラケットにすればこのデメリットは解消できます。
○半透明の矯正装置の素材
新たに開発された目立ちにくいブラケットは、レジンやセラミックで作られています。
レジンは、虫歯治療でもよく使われるプラスチック製の歯科治療材料です。
セラミックは、審美性の高い被せ物などに使われる歯科治療材料です。
金属製のブラケットと異なり、どちらも歯の色に似た白色に作られています。
■半透明の矯正装置の特徴
では、半透明の矯正装置の特徴をご紹介します。
○半透明の矯正装置のメリット
レジン製やセラミック製のブラケットは歯の色合いと差が少ないため、目立ちにくいというのが、まず挙げられるメリットです。
矯正装置の材料が違うだけでマルチブラケット法という点には変わりありませんから、適応となる歯列不正の種類もほとんど変わりません。
素材自体の安定性も高く、アレルギーを起こすリスクもほとんどありません。
半透明の矯正装置は目立ちにくくアレルギーのリスクが低い
○半透明の矯正装置のデメリット
レジン製やセラミック製のブラケットは目立ちにくいですが、もちろん全く見えないわけではありません。
金属製のブラケットと比べると強度の点で劣っているため、レジン製やセラミック製のブラケットは壊れにくくするために金属製のブラケットよりも少し大きく作られています。
したがって、矯正治療中の違和感が大きくなってしまいます。
また、矯正治療が終わり、矯正装置を外すとき、金属製のブラケットの場合、破損することがほとんどなくそのまま外せます。
しかし、レジン製やセラミック製のブラケットは、外すときに破損することが多い傾向があり、金属製のブラケットと比較して外す手間がかかります。
コスト面では、レジン製やセラミック製のブラケットの方が高価なので、矯正治療の治療費も高くなります。
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光加速矯正(スピード矯正)|オルソパルス、アクセルデント、コルチコトミー
2021年7月2日
矯正治療を検討した場合、また始めようと考えた場合に、最初に行うことに矯正相談があります。
矯正相談では、相談内容として歯を抜く必要があるかどうか、また治療期間がどれくらいかを聞かれることも多くあります。
一般的に歯を抜く必要があるかどうかの判断基準として、八重歯などのでこぼこ量が多い場合や、上下顎前歯の前後的なバランスが大きくずれている場合などでは歯を抜いた治療方法が選択肢の一つになる場合もあります。矯正治療ではどのような歯並びになりたいかという希望を含め、治療前の歯並び、かみ合わせに合わせた一人一人に合った治療方法を立案し治療を行います。
■矯正治療での歯の動き、治療期間
一般的に歯を抜いたワイヤー矯正治療だと、月に一回の来院で約2年から2年半程度の治療期間がかかります。
また、この約2年から2年半程度の治療期間での歯の動きとしては
- でこぼこの改善
- 歯を抜いたことでできたスペースの閉鎖
- かみ合わせの最終調整
の流れとなります。
治療期間はそれぞれ、でこぼこの改善に6か月から1年程度 歯を抜いたことでできたスペースの閉鎖に約1年 かみ合わせの最終調整に数か月となります。
一般的な通院間隔は、1か月に1度の来院ですが、当院では治療に使用する材料にこだわったことで1から2か月に1度の通院となります(月一回の一般的な方法だと年12回の来院、1から2か月に1回の来院だと年に8回から9回の来院になります。)
つまり全体の治療期間は一緒でも来院間隔を延長することが可能となります。
■加速矯正(スピード矯正)/オルソパルス、アクセルデント、コルチコトミー
では次に、この治療期間を短縮できないかと考えます。
治療期間=お口の中に矯正装置が入っている期間となります。
つまり、装置自体の違和感や装置が入っていることにより歯磨きの難易度が上がりることで、虫歯や歯槽膿漏のリスクも上がります。そのため矯正装置はなるべく早く外せるように努力が必要となります。
そこで近年では加速矯正(スピード矯正)として、治療期間を短縮するために
コルチコトミー、オーソパルス(Orthopulse)、アクセルデント(AcceleDent)
などを使用しているクリニックも増加してきております。
○コルチコトミーとは
コルチコトミーは歯を支えている骨(歯槽骨)の表層(皮質骨)に刻みを入れ(外科的侵襲)歯が動きやすい環境を人工的につくりあげ歯の動きを速めます。
○アクセルデント(AcceleDent)とは
一日20分の歯に微細振動を加えることで歯の動きが速まることを期待します。
インビザライン(マウスピース型矯正)の場合5日交換での治療が可能になることがあります。
○オルソパルス(Orthopulse)とは
歯周組織に近赤外線1日10分を照射することで光バイオモジュレーション作用が生じさせます。光バイオモジュレーション作用によって口腔内の新陳代謝が促進され、歯の移動が加速させ、治療期間を従来の治療方法と比較して30%から50%程短縮されるとさています。
インビザライン(マウスピース型矯正)ではスピード矯正としてオルソパルスを使用することで歯の動きを活性化され、通常1から2週間で交換するマウスピースを3日から5日で交換することが可能となり治療期間の短縮を図ることも可能となるとされる。
このオルソパルス(Orthopulse)に関しては、インビザライン(マウスピース型矯正)のみではなくワイヤー矯正(裏側矯正。表側矯正)でも使用することができ、治療期間の短縮を図ることができます。
■まとめ
治療期間の短縮方法として、当院ではオルソパルスやPBMを使用し、治療期間の短縮を目指しております。
矯正治療の期間 裏側矯正
2020年8月6日
こんにちは、三軒茶屋デンタルデザイン歯列矯正歯科 院長の内澤です。
矯正治療を開始するにあたり、
患者様から矯正相談にて聞かれる項目として
矯正治療費がいくらかかるのか、矯正治療の期間がどの程度なのか、
抜歯をするとしたらどのタイミングなのか、
抜歯は矯正装置装着前か装着後なのか
矯正治療後のアフターケアは必要か、
矯正治療費はいくらかかるのか、など多岐にわたります。
そのなかで、
矯正治療の期間に関して、矯正装置の種類、選択によって治療期間の短縮、または延期するのかと聞かれます。
ネット上で裏側矯正治療の治療期間は長くなると書かれていたり、まわりで聞いたが本当か、などがあります。
ここで、判断しなくてはならないこととして2点あり、
ネットなどの情報がいつの話なのか、またどのような方法で行うのかが重要となります
成人の矯正治療で使用する装置は
成人の矯正治療で使用する装置は
裏側矯正、表側矯正、マウスピース型矯正装置などがあり
基本的に適切な矯正装置の使用を行うと適切な治療期間となります。
つまり、治療方法、治療手段、治療前の咬合状態によって適切な矯正装置があります。
そのため、表側の矯正装置が完璧な装置というわけではなく、表側の矯正装置でも適応しづらい歯並びもあります。
そのため、適応しづらい矯正装置だとしても、矯正装置をくみ合わせたり、また不十分であれば補助的な矯正装置を追加し、メインで使用する矯正装置の補助をすることで、装置選択による遅延の改善ができるようになっております。
1970年代に裏側専門の矯正が開発され、そこから発達し、今でも、治療方法は年々変化しており、以前はダイレクトにブラケットを歯に装着していた裏側矯正も、いまではセットアップを作成し、間接的に装置の装着を行ったり、デジタル化が進んでいたりします。
つまり、開発当初であれば、いろいろな困難があったのですが、現在では他の矯正装置の変わらない効果、結果をだす治療方法となっております。
インビザラインの特徴
2020年5月15日
こんにちは、東京都世田谷区の三軒茶屋デンタルデザイン歯列矯正歯科院長の内澤です。
矯正治療では色んな種類の矯正装置を使用して治療を行います。
そのなかで目立たない矯正装置には裏側矯正やマウスピース型矯正装置があります。
マウスピース型矯正装置には使用上の注意があります。
使用時間は20時間以上
基本的にマウスピース型矯正装置(インビザライン)の使用時間は20時間以上となります。
しかし、一般的な固定式で取り外しのできない矯正装置は24時間取り外しができない状態となります。
つまりマウスピース型矯正装置(インビザライン)は食事と歯磨きの時間は取り外すことができます。
そのため、矯正治療前と変わらない状態で食事をとることができます。
また、装置を取り外すことができることで、歯を磨きやすくなりますし
また装置は効率的に手に取って直接洗浄することができるため衛生的です。
アライナーチューイを使用する
マウスピース型矯正装置(インビザライン)では治療前の歯並びから理想とする歯並びまでの動きをデジタルでシミュレーションを行い、それぞれの動きごとにマ ウスピースを作成し,作成された必要枚数のマウスピースを交換しながら歯を動かします。
作成されたマウスピースは決まった期間(2週間以内)使用して新しいマウスピースに交換を行います。マウスピースを装着すると歯に矯正力が加わります。つまりマウスピースをはめることで、歯がマウスピースの歯の位置関係と一致する動きをするため歯は動きます。
つまり、新しいマウスピースをはめると、マウスピースの歯並びと実際の歯並びにギャップがあるため。最初のほうはマウスピースをはめても浮き上がってきます。
浮き上がったまま装置を使用すると、歯に適切な力がかからないためシミュレーション通りに歯は動きはしません
そこで、マウスピースの適合性を上げるため、アライナーチューイを使用します。
アライナーチューイの使用方法は、マウスピースを装着後にアライナーチューイをお口の中に入れていただき、ガムを噛むように一日20分以上間噛んでいただきます。
噛むことでマウスピースが押されて歯とマウスピースの密着度が高まります。
顎間ゴム
顎間ゴムは矯正治療で使用する補助装置の一つです。
上顎と下顎にゴムをかけることで前後的なかみ合わせの微調整に使用します。
まとめ。
目立たない矯正装置には裏側矯正やマウスピース型矯正装置があります。
その中で、マウスピース型矯正装には使用時間や使用上の注意があります。