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矯正治療をする前に知っておきたいこと~治療の目的や必要性についても解説~

2023年2月10日

こんにちは。世田谷区にある三軒茶屋デンタルデザイン歯列矯正歯科です。  

 

矯正治療はSNSや広告で目にする機会も増え、気になっている人も多いのではないでしょうか。しかし、治療名は聞いたことがあっても、種類やその違い、注意点など「わからないことがたくさんある…」「治療前に知っておくべきことは?」など、疑問や不安もありますよね。 

 

そこで今回は、矯正治療の目的や、矯正治療をする前に知っておきたいことをご紹介いたします!現在矯正治療が気になっている人はぜひ参考にしてみてくださいね。 

目次

■矯正治療の目的・必要性
■矯正治療をする前に知っておきたいこと
■まとめ

■矯正治療の目的・必要性


噛み合わせを改善する、良好にするというのが矯正治療の一番の目的です。上と下の歯がしっかりと噛み合い、しっかり機能する位置に歯を移動させます。目的は歯並びを良くして噛み合わせを良くすることではありますが、結果として審美的な面で美しくなるという大きなメリットも得られます。矯正治療をすることで機能性だけではなく審美性の改善も可能なのです。 

 

矯正治療を放っておくと歯並びが自然と良くなるということはないため、歯磨きをしても磨き残しが多くなってしまい、虫歯や歯周病になるリスクが高まります。また、噛み合わせが整っていないことで適切かつ効率よく食べ物を粉砕することができなくなり、唾液を上手に活用できなくなるなど、消化器官へ悪影響を及ぼすこともあります。 

 

また、歯並びは発音にも強く関連していると言われているため、歯並びが良くない状態だと言葉によっては正しく発音できないという問題も起こります。発音障害を改善したい人にとっても矯正治療は有効に働くケースが多いと言われています。さらに、小さなお子さまの場合は、顎の正しい運動を誘導できるため、顔や顎の正しい発育を促せます。顔のコンプレックスを解消したい人にとっても効果的な治療だと言えるでしょう。 

 

矯正で良い噛み合わせと審美的な美しさが得られる

矯正で良い噛み合わせと審美的な美しさが得られる

 

■矯正治療をする前に知っておきたいこと


○歯列矯正の種類

矯正治療とひとことで言っても、歯列矯正には種類があります。主にワイヤー矯正とマウスピース矯正に分けられ、さらにワイヤー矯正では表側矯正のほかに裏側矯正もあります。ワイヤー矯正は歯の表面にブラケットと言われる矯正装置を装着し、そこにワイヤーを通して力をかけることで歯を適切な位置に移動していきます。歯列矯正の先駆けとも言われ、一般的に広く知られている矯正方法です。しかし、この表側矯正に比べて、裏側矯正は難しい治療になるためワイヤー矯正を診療科目に掲げている歯科医院でも、対応していないケースもあります。 

 

マウスピース矯正は近年注目されている矯正方法で、歯の型取りをして制作した透明のマウスピースを装着することでゆっくりと歯を正しい位置に動かしていきます。1日20時間以上装着し、1〜2週間ごとに新しいマウスピースに交換していきます。ワイヤー矯正に比べて痛みが少ない、透明なので矯正していることを周囲に気づかれにくい、取り外しができるなどのメリットがあります。マウスピース矯正の中でも特に選ばれているのは、世界100か国以上の国々で提供され、世界的に認められているインビザラインです。 

 

○虫歯や歯周病がある場合は矯正治療をする前に治療する

どの種類の矯正方法を選択しても、治療を行う前には必ずカウンセリングや口腔内および歯の検査が行われます。検査の時点で歯周病や虫歯がある場合は、まずそこの歯の治療を完了させてから矯正治療に移行します。そのため自分が望んだ時期と、矯正治療開始の時期がずれてしまう可能性があることは視野に入れておく必要があります。 

 

○顎関節に関する問題

矯正期間中は歯が移動するため、全体の噛み合わせは一時的に崩れた状態になります。矯正治療が完了するまで正しい噛み合わせではない状態になってしまうので、顎関節への負担が増してしまうリスクがあります。治療期間中に顎の関節症に対する対応は困難になるため、顎関節の問題の有無は矯正治療開始前にしっかり確認し、対応しておくようにしましょう。 

 

○矯正治療中の痛み

矯正治療中の痛みの感じ方には、元の歯の状態も大きく影響するため、個人差があります。ワイヤー矯正の場合、歯の凹凸が激しかったり歯列が大きくずれている際は、強い力がかかるため、激しい痛みを感じることがあります。しかし矯正装置を装着した直後や、長くても通院後1週間ほどで痛みは徐々に軽くなっていきます。治療が進むうちに徐々に痛みは気にならなくなることがほとんどですが、長い期間継続した痛みがある場合は、すみやかに担当医に相談しましょう。また、痛みに対して強い不安をお持ちの人は、痛みの少ないインビザラインがおすすめです。なるべく痛みが少ない方法が良い、などの要望もカウンセリングで伝えるようにしましょう。 

 

○治療期間と費用

矯正治療には、矯正装置をつけて治療している歯を適切な位置へ動かす期間と、移動させた歯を安定した位置に固定しておくための保定期間があります。個人差もあるため、あくまで目安ではありますが、治療期間は大人の場合全体的な矯正でおよそ1〜3年、部分的な矯正で約3ヶ月〜1年半ほどの期間を要するとされています。保定期間はリテーナー(保定装置)を約2年間ほど装着する必要があります。長い時間をかけての治療になるので、開始する時期は慎重に決めましょう。 

 

費用は、歯科医院や個人差もありますが、下記を目安にしていただけるとわかりやすいでしょう。 

 

治療期間・費用は種類により異なる

治療期間・費用は種類により異なる

 

◇ワイヤー矯正

  • 表側矯正の目安:70~100万円 
  • 裏側矯正の目安:100〜150万円 
  • 部分的な矯正の目安:35~60万円 

 

◇マウスピース矯正

  • 全体的な矯正:約80万円~100万円 
  • 部分的な矯正:約10万円~70万円

 

矯正治療前に種類や費用を知っておくとよい

矯正治療前に種類や費用を知っておくとよい

 

■まとめ


今回は矯正治療の目的やメリット、矯正治療をする前に知っておきたいことについてご紹介してきました。矯正治療の大きな目的は噛み合わせを整えることですが、審美的な面での改善も大きく「横顔を綺麗にしたい」「自信をもって笑いたい」など、それ以外の悩みも解決できる、有効な治療です。 

 

しかし、メリットや得られる効果が大きい分、注意点も多く、徹底した自己管理も必要になります。矯正治療は一般的な歯科治療と比較すると、費用や時間も要するため、担当医としっかり相談して慎重に決めていくことが大切ですよ。 

 

矯正治療前には必ずカウンセリングや口腔内の検査が行われますが、その時に不安や要望、疑問点を担当医に伝えておくことで、治療中や治療後にギャップを感じたり、後悔するという問題を避けられますよ。 

 

自分の歯と口腔内、生活スタイルを総合して見極め、自分に合う矯正方法を見つけてみてくださいね。 

 

当院では、ワイヤー矯正での裏側矯正や、マウスピース矯正のインビザライン、アンカースクリューを用いた矯正など、患者様のご要望や悩みに応じて、幅広い矯正治療をご提案しております。  

 

矯正が気になっている人や歯並びの悩みを抱えている人がいらっしゃいましたら、ぜひお気軽にご相談くださいませ。 

 

公式ホームページからでも受け付けております!  

 

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ワイヤー矯正で注意すること~特徴・知っておきたいことについても解説~

2023年2月3日

こんにちは。世田谷区にある三軒茶屋デンタルデザイン歯列矯正歯科です。  

 

矯正治療には、ワイヤー矯正やマウスピース矯正などの種類があり、さらに、裏側矯正、表側矯正などにもわけられます。近年マウスピース矯正が注目を集めていますが、歯の状態によってはワイヤー矯正の方が適しているケースも存在します。 

 

そこで今回は、ワイヤー矯正をする際に注意することや知っておきたいことについてご紹介いたします! 

目次

■ワイヤー矯正とは?
■ワイヤー矯正で注意すること・知っておきたいこと
■よくあるトラブルは…
■まとめ

■ワイヤー矯正とは?


ワイヤー矯正とは、ブラケットと呼ばれる装置を歯に付け、そこにワイヤーを装着させて繋ぎ、力を加えることで歯を適切な場所へ移動していく方法です。ワイヤー矯正は、歯列矯正の先駆けとも言われ、一般的によく知られている最も伝統のある矯正方法です。そのため、多くの歯科医院で実施されています。 

 

しかし、ワイヤー矯正とひとことで言っても表側矯正や裏側矯正があり、裏側矯正は同じワイヤー矯正であるものの、難度が高いためまだ一般的ではありません。診療科目にワイヤー矯正を掲げている場合でも、裏側矯正を実施しているとは限らないので注意が必要ですよ。 

○特徴

  • マウスピース矯正に比べると自己管理は必要ない 
  • 治療期間が短くなるケースが多い 
  • 適応症例が多い 
  • 矯正装置の取り外しはできない 
  • 耐え難い痛みを生じることがある 
  • 金具を使用して歯列矯正するため、周囲にも気づかれやすい 

 

○治療期間

  • 全体矯正の場合の目安:1〜3年程度 
  • 部分矯正の場合の目安:2か月~1年程度 

 

○治療費用

  • 表側矯正の目安:70~100万円 
  • 裏側矯正の目安:100〜150万円 
  • 部分矯正の目安:35~60万円 

 

ワイヤー矯正はブラケットとワイヤーを装着する方法

ワイヤー矯正はブラケットとワイヤーを装着する方法

 

■ワイヤー矯正で注意すること・知っておきたいこと


○歯を締め付けられるような痛みについて

ワイヤー矯正はマウスピース矯正とは異なり、ワイヤーの力で歯を動かすため、痛みを伴うことが多いとされています。特に、装着・調整直後やその後1週間程度は継続的に痛みが生じることがあります。時間と共に痛みは落ち着きますが、生活スタイルや職業などによっては影響を考慮しておく必要があります。 

 

○周囲に気づかれやすい審美性について

ワイヤー矯正は主に金属製のブラケットを装着して矯正治療を行うため、矯正装置が目立つというデメリットがあります。周囲に気づかれずに矯正したいという方は、審美ブラケットと呼ばれるセラミックブラケットを選択するのがおすすめです。白色および透明の装置になるため、目立ちにくくなります。しかし、金属製と比較すると費用がかさむため、自分の予算と照らし合わせ、担当医と相談しながら決めましょう。 

 

○自宅での口腔内のケアについて

ワイヤー矯正はマウスピース矯正のように取り外しができないため、自宅での丁寧なケアが大切です。矯正装置は歯の間や溝には食べ物のカスや繊維が挟まりやすいため、毎日のケアを丁寧に行うことが重要です。矯正装置や歯をしっかりブラッシングできていないと、虫歯や歯周病になるリスクが高くなってしまいます。歯ブラシはもちろんですが、歯間ブラシやフロスも併用するのがおすすめです。ルーティン化されていることは適当になってしまいがちですが、後々大変な事態にならないよう、日々のケアが大切です。 

 

○口内炎や虫歯について

ワイヤー矯正では、装着している矯正装置の出っ張った部分が頬の内側や口腔内の粘膜を傷つけてしまうため、口内炎になるリスクが高くなってしまいます。一度口内炎ができてしまうと、矯正をしている間中は同じ部分に繰り返し装置が触れるため、治りにくくなってしまいます。 

 

さらに、矯正装置を歯に装着していることで磨き残しが多くなるため、装置の隙間や溝などに歯石が溜まりやすくなります。ワイヤー矯正中は矯正前よりも口腔内が虫歯にかかりやすい環境になってしまうため、注意が必要です。意識してケアしていても万が一虫歯ができてしまった場合、一度矯正装置を取り外して虫歯の治療を最優先で行うことになります。 

 

そうなってしまうと矯正治療を中断することになるため、治療期間は自ずと長引いてしまいます。計画通りに矯正治療を進めていくためにも、毎日の歯みがきを丁寧に行い、虫歯予防に努めていくことが大切です。 

 

○矯正中の食べ物について

矯正治療中は、ガムやキャラメルなどの粘着性の高い食べ物や繊維の多い食べ物を控えることが望ましいとされています。繊維の多い食べ物の例としては、ほうれん草やニラ、ネギ、きのこ類などがあげられます。また、コーヒーやカレー、キムチなど着色しやすい食べ物にも注意が必要です。 

 

■よくあるトラブルは…


○ブラケットが外れる

ブラケットが外れてしまった場合は速やかに歯科医院に連絡しましょう。 

口腔内の粘膜に触れて痛みが強く生じる場合はワックスで保護するのがおすすめです。 

外れたブラケットをなくしてしまうと費用がかかる場合があるため、 

完全に取れてしまった際は、保管して歯科医院に持ち込みましょう。 

 

○奥の方にある針金が抜けたり出てきてしまう

歯が適切に並び、凹凸がなくなってくるとアーチ表面の距離が短くなるため、固いワイヤーが奥歯から伸びて出てきてしまったり、抜けたりすることがあります。痛みが強い場合はすぐに歯科医院に連絡しましょう。 

 

○歯が計画通りに動かない

カウンセリングや治療前の検査は必ず行われますが、把握しきれない問題で予定通りに歯が動かないこともあります。場合によっては治療計画を再び練り直すこともあります。 

 

トラブル発生時は歯科医院に連絡

トラブル発生時は歯科医院に連絡

 

■まとめ


今回はワイヤー矯正の特徴と、ワイヤー矯正をする際に注意することや知っておきたいことをご紹介してきました。最近注目を集めているマウスピース矯正(インビザライン)は、見た目が気にならない、痛みが少ないなど、メリットがたくさんりますが、歯並びが大きく乱れている場合や自己管理が難しい場合などはワイヤー矯正の方が向いているとされています。 

 

どちらの矯正方法を選択しても、歯列矯正は費用も時間もかかるため、担当医と相談を重ね、慎重に判断していくことが大切です。要望を伝えたうえでしっかりと担当医の指示に従って治療をすすめていきましょう。 

  

歯列矯正の大前提にある目標は「歯並びの美しさの実現」「噛み合わせの機能性の回復」です。この記事ではワイヤー矯正についてご紹介してきましたが、一番大事なのは自分の歯と口腔内、生活スタイルを総合して見極め、自分に合う矯正方法を見つけることです。 

   

当院では、ワイヤー矯正での裏側矯正や、マウスピース矯正のインビザライン、アンカースクリューを用いた矯正など、患者様のご要望に応じてさまざまな矯正治療をご用意しています。  

  

矯正をお考えの方や歯並びについてお悩みの方がいらっしゃいましたらぜひお気軽にご相談くださいませ。 

 

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インビザラインと他のマウスピース矯正の違い~インビザラインに向いている人は?~

2023年1月27日

こんにちは。世田谷区にある三軒茶屋デンタルデザイン歯列矯正歯科です。  

  

近年マウスピース矯正のなかでもインビザラインが注目されており、希望する患者様も多くなってきました。「ほかのマウスピース矯正と何が違うの?」「注目されている理由って何?」と感じている方もいらっしゃると思います。  

  

そこで今回は、インビザラインと他のマウスピース矯正との違いと共に、インビザラインの特徴についてご紹介していきます! 

目次

■そもそもワイヤー矯正とマウスピース矯正は何が違う?
■ほかのマウスピース矯正とインビザラインとの違い
■インビザラインはどんな人におすすめ?
■まとめ

■そもそもワイヤー矯正とマウスピース矯正は何が違う?


矯正治療している歯ワイヤー矯正は、歯列矯正の先駆けとも言われ、一般的によく知られている矯正方法です。近年注目されているマウスピース矯正との違いは大きくわけて下記の3つになります。 

  • ワイヤー矯正は取り外しができないがマウスピース矯正は取り外しができる 
  • ワイヤー矯正は金属を使用するため審美的な面で目立つというデメリットがあるが、 マウスピース矯正は無色透明で金属を使用していない 
  • ワイヤー矯正は痛みが強く生じる場合はあるのに対し、マウスピース矯正では痛みが少ない、もしくは少ないケースが多い 

この違いだけ見てしまうと「絶対マウスピース矯正の方が良い!」と感じてしまうかもしれませんが、マウスピース矯正は取り外しができる分、自己管理能力が必要になり、治療期間も長くなるというデメリットも存在します。 

 

ワイヤー矯正・マウスピース矯正にはそれぞれの良さがある

ワイヤー矯正・マウスピース矯正にはそれぞれの良さがある

 

■ほかのマウスピース矯正とインビザラインとの違い


マウスピース矯正は、ワイヤー矯正と並んで、矯正装置の選択肢として認知度も広がってきていますよね。そのなかでもインビザラインはマウスピース矯正の代名詞と言われるほど有名であり人気を集めています。ではほかのマウスピース矯正とインビザラインではどのような違いがあるのでしょうか? 

 

インビザラインとほかのマウスピース矯正の違いは大きく「歯の型取りの回数」「治療できる範囲」「治療期間」「費用」の4つにわけられると言われています。  

○歯の型取りの回数

ほかのマウスピース矯正との最大の違いとも言えるのが、型取りの回数です。インビザラインでは歯の型どりは治療前の1回のみであるのに対し、多くのマウスピース矯正では、次の矯正装置につけ替えるタイミングで毎回歯の型を取る必要があります。 

 

○治療できる範囲

ほかのマウスピース矯正では部分的な治療を行うことが多く、症例は限定的となるケースが多いです。それに対し、インビザラインの場合は抜歯を伴う全体の矯正治療も可能とされています。アタッチメントなどの補助装置を使用することで、マウスピース矯正だけでは苦手とされている動きをカバーして治療できます。 

 

インビザラインかほかのマウスピース矯正か、どちらを選択しようか迷っている方は、自分の気になる部分を把握し、どちらが合うかのかをしっかり検討することが大切です。部分的な矯正で治るように見えても全体的な矯正が必要になる噛み合わせも存在するので要注意です。 

 

○治療期間

移動させる歯の数や量によって、治療期間は個人差もありますが、インビザラインは全体の治療となることにより治療期間は比較的長くなることが多いとされています。少なくとも1年以上かかることがほとんどです。しかし、ほかのマウスピース矯正は部分的な矯正になるため、治療期間は少なければ3ヶ月ほどと、少なくなることがほとんどです。 

 

○費用

インビザラインは、ほとんどが全体の治療となりますので、どこの歯科医院を選んでも、それなりの費用がかかります。それと比較すると、ほかのマウスピース矯正では、マウスピースを製作する費用がその都度かかることにより、コストを削減することが可能なため、比較的安価に済ませられます。 

 

■インビザラインはどんな人におすすめ?


○金属アレルギーがある人

冒頭でもお伝えしたように、ワイヤー矯正では金属製品を使用することになります。ブラケットに関しては、セラミックやプラスチックのものを選択すれば金属アレルギーのリスクを取り除けるケースもありますが、ワイヤーやアンカースクリューなどには、どうしても金属製品が必要になってきます。しかし、インビザラインで使用するのは透明なポリウレタン製のものなので金属アレルギーがある人や金属アレルギーを懸念している方にもおすすめです。 

 

○矯正中の見た目を気にする人

矯正治療を検討している人のなかには「治療中の見た目が気になる」という人もたくさんいらっしゃいます。ワイヤー矯正の場合は金属製品を使用しているため、笑ったときや会話の最中に周囲に気づかれることが多いですが、インビザラインは、透明な素材でできているため、周囲に気づかれることもほとんどなく、審美的な美しさを保つことができます。 

 

○自己管理がしっかりできる人

取り外しができるというのはインビザラインの大きなメリットでもありますが、その反面、しっかり自己管理が必要になります。汚れが付着したまま装着していると虫歯や歯周病のリスクも高まり、マウスピースを装着し忘れたりすると、歯列矯正が計画通りに進まなくなります。日常的に自己管理ができる人にインビザラインは向いていると言えるでしょう。 

 

○矯正治療中の痛みが気になる人

矯正治療は痛いというイメージをもっている人が多いと思いますが、ワイヤー矯正と比較すると、インビザラインではぎゅっと締め付けられるような耐え難いほどの痛みを伴うことはほとんどありません。痛みを生じたとしても装着直後から2日~3日ほどでなくなっていきます。「できるだけ痛みは少ない方が良い」「痛いのが怖くて矯正治療に踏み切れない」という人にもインビザライン矯正はおすすめですよ。 

 

インビザラインは金属アレルギーの人などにオススメ

インビザラインは金属アレルギーの人などにオススメ

 

■まとめ


今回はインビラインとほかのマウスピース矯正との違いについてご紹介してきました。この記事を読んでいただくとわかる通り、インビザラインはほかのマウスピース矯正と比較すると治療できる症例も多く、これまで矯正において懸念されていた悩みや不安を解消できるメリットがたくさんあることがわかります。 

 

歯列矯正は費用も時間もかかるため、担当医と相談を重ね、慎重に判断していくことが大切です。要望を伝えたうえでしっかりと担当医の指示に従って治療をすすめていきましょう。 

  

矯正治療の大前提にあるのは、「歯並びの美しさと、噛むという機能性を回復させること」です。この記事ではインビザラインについて詳しくご紹介していますが、ひとつの矯正方法だけを候補とするのではなく、自分の歯の状態を見極め、自分に合う矯正方法を見つけることもとても重要です。  

   

当院では、マウスピース矯正のインビザラインや見えない裏側矯正、アンカースクリューを用いた矯正など、患者様のご要望に応じてさまざまな矯正治療をご用意しています。  

  

矯正をお考えの方や歯並びについてお悩みの方がいらっしゃいましたらぜひお気軽にご相談くださいませ。HPからでも受け付けております!  

  

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絶対に抜歯は必要?「非抜歯」が可能な矯正とは~抜歯の基準・メリットなどを解説~

2023年1月13日

こんにちは。世田谷区にある三軒茶屋デンタルデザイン歯列矯正歯科です。

 

近年希望する患者様も多い矯正治療ですが、 「矯正するためには何本も歯を抜かなくてはならないの?」「抜くのが怖い」

と不安に思う方もいらっしゃると思います。

 

そこで今回は、当院で行っている可能な限りの「非抜歯」での矯正治療などをご紹介いたします。

目次

■歯を抜くか・抜かないかの基準
■非抜歯矯正のメリット
■非抜歯の可能性を高める術式について
■「非抜歯矯正」Q&A
■まとめ

■歯を抜くか・抜かないかの基準


非抜歯による矯正治療についてご紹介すると言いましたが、注意していただきたいのはすべての症例で非抜歯矯正をしていないという点です。

患者様のお口の状態をトータル的に診断して、歯を抜かずに可能な場合その方向で対応をし、 抜く必要がある際はきちんと理由を伝えて、適切な治療を実施します。

 

ここでは、当院での考え方や判断基準をご紹介します。

  • 非抜歯の基準 
    歯を抜かなくても、審美的・機能的に正しい咬合ができる
    歯を抜かなくても、美しい横顔ができる
  • 歯を抜く基準 
    歯を抜かなければ、審美的・機能的に正しい咬合ができない
    歯を抜かなければ、美しい横顔ができない

 

見ていただくとわかる通り、当院での判断基準はとてもシンプル。

具体的に歯を抜くことが必要なケースはどのような場合かを例と共にご紹介します。

 

無理をして非抜歯矯正を行うと一般的に「出っ歯」と一般的に呼ばれている 「上顎前突」になってしまう可能性があります。そうなると、美しくなるための矯正治療のはずが、審美性を大きく損ねてしまうことになってしまいます。

これは歯を並べるスペースが足りないのに、無理に歯を並べようとすることが原因で起きてしまう現象です。こういったリスクを回避するためにも患者様の歯並びの状態をしっかり把握して できること・できないことを判断していくことが大切になってきます。

 

無理に非抜歯矯正を行うと審美性を損なうことにつながる

無理に非抜歯矯正を行うと審美性を損なうことにつながる

 

■非抜歯矯正のメリット


歯を抜くことによる矯正も非抜歯矯正もそれぞれメリット・デメリットがありますが、

非抜歯矯正をすることによって生じるメリットを、端的に2つご紹介します。

○健康な歯を抜かなくて済む

当たり前のことを言っているように感じるかもしれませんが、 自分の健康な歯を残すということはとても大切なことです。

歯は1つの臓器。安易に歯を抜いてよいものではないため、きちんと判断をするべきなのです。

 

○歯を抜く際にかかる費用的負担/時間的負担/肉体的負担がなくなる

歯を抜く場合、平均5,000円~15,000円ほどの金銭負担がかかるため、歯を抜かないとなると金銭的な負担を減らすことができます。さらに、他院を紹介され歯を抜くとなると時間的な負担もかかってきますその他、歯を抜いた後の腫れや痛みなど、肉体的負担も生じます。

 

非抜歯矯正は健康な歯を抜かずに済み、様々な負担がなくなる

非抜歯矯正は健康な歯を抜かずに済み、様々な負担がなくなる

 

■非抜歯の可能性を高める術式について


可能な限りの非抜歯矯正を実施するため、当院で行っている「インプラントアンカーを使った矯正」「歯を薄く削るディスキング」という2つの手法をご紹介します。

○インプラントアンカーを使った矯正

そもそも歯を抜く理由は歯を並べるためのスペースを確保する必要があるためです。インプラントアンカーを利用することで、歯を抜く必要があるとされた歯並びでも、非抜歯の可能性を高めることが可能になりました。インプラントアンカーを利用すると、歯を抜かずとも歯を並べるためのスペースを確保できる可能性が高まり、非抜歯での矯正治療が可能になるのです。

 

○歯を薄く削るディスキング

こちらの治療法は歯を少しだけ削り、歯を動かすスペースを確保する治療法です。エナメル質は1〜2mmの厚みがあり、そのうちの1/3(0.3mm〜0.6mm)程を削ります。「健康な歯を削るの?」と不安に思う方や抵抗がある方も多いと思いますが、エナメル質の切削量をきちんとコントロールすれば、ほとんどリスクはない方法と言えます。

 

■「非抜歯矯正」Q&A


○Q:非抜歯矯正は、歯が後戻りしやすいの?

これは患者様からよくある質問ですが、事実ではありません。

歯を抜いても抜かなくても、動かした歯には「元に戻ろうとする力」が加わります。

怪我をした際でも1週間ほどで治癒するのと同様、 人間は「変化すること」に対し、「回復」させる力があるので、 これは歯にも当てはまる現象なのです。

 

そのため、後戻りを予防するために患者様には矯正治療後に保定装置(リテーナー)と呼ばれる装置を一定期間装着していただいております。

非抜歯が原因で歯が後戻りするのではなく、後戻りした方の多くは、この保定装置を使用していなかったのが一番の理由です。

矯正治療をした際は、歯科医院の指示にしっかり従って生活していきましょう。

 

○Q:非抜歯矯正は、治療期間が長くなると聞くけど本当?

事実ではありません。

もちろん、状態やケースにもよりますが、歯を抜いた場合と、歯を抜かなかった場合では大きな違いはありません。

非抜歯の方が治療期間が短くなることもあり、診断時に、伝えられる治療期間の目安を参考にしましょう。

 

■まとめ


今回は非抜歯での矯正治療についてご紹介してきましたが、注意していただきたいのは「非抜歯」で治療することが「目的」になってはいけないという事。
目的はあくまで矯正治療によって「歯並びの見た目と、噛む機能性を回復させること」です。

 

患者様の歯の状態を見極め、非抜歯が可能かどうかをしっかり判断して治療していくことが一番重要であり、我々歯科医院も大切にしております。

 

歯を抜かなくても矯正ができる場合は「歯並びの見た目と、噛む機能性を回復させる」 という目的を達成させるために非抜歯で対応し、歯を抜かずには難しいと判断した場合は歯を抜くことを提案致します。これらを踏まえた上で、患者様自身も医院選びの参考にして頂けたら幸いです。

 

矯正治療は歯並びを改善し、審美的な面だけを改善するものと思われがちですが、

実際には、口元の状態にも影響していたり、全身の健康維持にも影響したりと、機能面でも役立ちます。

 

そして、なによりも見た目も美しくなり、機能面も改善されると、患者様の気持ちも明るくなり、自分に自信を持つことができます。

当院では、マウスピース矯正のインビザラインや見えない裏側矯正、アンカースクリューを用いた矯正など、患者様のご要望に応じてさまざまな矯正治療をご用意しています。

 

矯正をお考えの方や歯並びについてお悩みの方がいらっしゃいましたらぜひお気軽にご相談くださいませ。HPからでも受け付けております!

 

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矯正治療のQ&A 〜納得して矯正治療を始めるために〜

2022年4月1日

こんにちは、世田谷区の三軒茶屋デンタルデザイン歯列矯正歯科です。

 

当院は患者様の歯並びや咬み合わせをはじめとする、お口まわりのさまざまなお悩みを解決するために、無料で個別相談を受け付けています。
さて、新年度、新学期を迎え、新しい生活をスタートさせた方も少なくないことと思います。新たな季節のスタートに歯の矯正を考えていらっしゃるかたもいらっしゃるのではないでしょうか。そこで、今日は矯正の治療を受ける際によく聞かれるご質問を集めてみたいと思います。

目次

■転勤の可能性がありますが、矯正歯科治療を始められますか?
■大人の治療は、子どもの矯正歯科治療とどう違うのでしょう?
■歯並びが正常か、専門機関で相談だけでも受けられますか?
■「歯並びと咬み合わせの専門家」の当院にご相談ください

■転勤の可能性がありますが、矯正歯科治療を始められますか?


転勤でこの町に来られたばかりの方にとって、新しい町での暮らしはワクワクすることと思いますが、一方でまたいつか転勤があるかもしれないかたもいらっしゃるでしょう。きっと転勤があるというかたも少なからずいらっしゃることと思います。
矯正歯科治療は長い期間がかかる、というお話を聞いたことのある方も少なくないと思います。定期的な転勤のある方にとっては、転勤にあたって矯正歯科治療がリスクになることとお察しいたします。
一般的には、矯正歯科治療はとても微妙で微細な歯の動きを長い期間コントロールすることになりますので、一つの医院で完結する方が望ましいです。ですから、転勤が具体的に決まっており、もしいそぎの治療が必要でない場合は、治療の開始時期を転勤後に合わせることも一考かと思います。ただし、急な転勤や進学等で転医を余儀なくされるケースも少なくありませんので、転勤の可能性が考えられる場合には、あらかじめ歯科医院にその旨をお伝えいただき、転医ができるかどうかご相談いただくのが確実かと思います。

ところで、矯正治療は3年以上かかるといったイメージをお持ちになっているかたがいらっしゃるかもしれません。ですが、当院では抜歯があるケースでも6ヶ月~3年ほどで治療を終了させることが可能です。すべての歯の歯並び、噛み合わせを改善した場合での平均治療期間は2年から3年です(※実際の矯正に必要な期間は検査・診断の結果により変わります)。

なぜ、当院でこのような短期治療ができるかと申しますと、「必要十分な治療を行う」「ライトフォース理論」の2つを取り入れているからです。

 

矯正治療に必要な期間

矯正治療に必要な期間

 

○必要十分な治療を行う

当院では必要な時期に必要な治療を行っています。デジタル機器を用いた精密検査・診断や、インビザライン®️をはじめとする最先端の技術、豊富な経験により、患者さまにとって必要十分となる治療を提供しています。

 

○ライトフォース理論

ライトフォース理論とは歯を締め付ける力を弱くすることで、歯の移動のもとになる骨代謝(骨の新陳代謝)を促進するという理論です。どれくらい歯を締め付ける力を弱くしているかというと、従来に比較して1/2~1/5になります。「歯に加える力を弱くすることで歯はしっかり動いてくれるのか?」という疑問が出ると思いますが、最近の研究では弱い力を継続的に加えることで、歯の動くスピードは速くなることが判明しています。詳細は当院のホームページ「短期間で痛みを抑えた矯正」(リンク)をご参照ください。

 

■大人の治療は、子どもの矯正歯科治療とどう違うのでしょう?


ひとことでいえば発達の状態が異なるため、治療方法が大きくかわってきます。
子どもの場合はあごの成長がまだ発育段階にあるため、矯正歯科治療ではその成長発育を促したり、抑制したりしながら正しい方向にリードしていくことで、歯とあごを自然で理想的な位置に整えながら進めていく治療法が中心になります。子どもの治療期間が大人より長くかかるのもそのためです。
大人の場合はすでに成長発育が止まりあごの大きさが完成しているため、それをベ−スに治療を行います。そのため、あごの大きさに対して歯が並びきらずデコボコしている場合や歯列が出ている場合などには、歯を抜いたうえで、抜いたスペースを利用して歯列をきれいに並び替えたり、前歯を後方に下げたりする手法をとることが少なくないといわれています。
しかし、当院ではお口の状態を総合的に分析し、非抜歯で対応できるケースはできる限り抜歯しない方向で対応します。どうしても抜歯が必要なケースでは理由を説明し、患者様の了承が得られれば抜歯をするという方針で、できるだけ歯を残す治療をおこなっています。

当院での抜歯の基準は「抜歯をすることで初めて審美的・機能的に正しい咬合が得られるか」「抜歯をすることで初めて美しい横顔ができるか」というポイントに絞っています。また、「インプラントアンカーを利用した矯正」、「歯を薄く削るディスキング」という2つの手法を用いることで、できうる限りの非抜歯矯正を実施しています。

 

■歯並びが正常か、専門機関で相談だけでも受けられますか?


もちろんできます。当院はもちろんのこと、矯正歯科を専門とする多くの歯科医院が相談を受け付けており、中には無料での対面相談、メール相談を受け付けています。
初診相談に要する時間は医院によって異なりますが、一般的には30〜60分程度です。来院にあたっては事前予約をお願いしているところがほとんどです。

一般的に、矯正治療を始める前には
矯正相談(お話を伺う) → 診断(データ分析) → 治療
のステップがあり、それぞれのステップに進むかどうかについては患者さまに意思決定をしていただきます。多くの医院では相談までは無料ですが、機械を使う診断については数万円程度の費用をいただいています。ですが、当院では治療に入るまでの費用はいただいていません。なぜなら、ひとりひとりの患者さまに見えない部分までを正確に捉えたうえで客観的な事実をお伝えすることで、患者さまに矯正することのメリットをご理解いただき、長い期間の矯正治療を主体的に、積極的に受けていただけることを祈っているからです。当院では、相談に乗っていただいたから治療をお願いしなければいけないのではないか、という遠慮はいっさい不要です。

他の歯科医院で矯正を断られてしまったり、期間の長さなどで納得いかない提案を受けたりしたケースでも、当院のご提案であれば満足できる可能性も少なくありません。セカンドオピニオンが欲しい場合でもぜひ当院にご相談ください。

当院のカウンセリングの特徴は、「患者様それぞれのライフスタイルを重視した、カウンセリング」にございます。
歯の矯正は少しずつ行われるものですので、良好な治療結果を得るためには定期的な通院が必要となります。治療の途中に長期での出張や留学といったイベントが入ってしまうとせっかくの治療が台無しになってしまう恐れがあります。当院では、何を優先するかを患者さまと一緒に考え、最終的には矯正治療に取り組んでよかったと感じていただけることを念頭に提案しています。

ご参考までに、当院のカウンセリングの流れをお伝えします。

 

カウンセリングの流れ

カウンセリングの流れ

 

■「歯並びと咬み合わせの専門家」の当院にご相談ください


新しい生活が始まり、矯正治療に興味が湧いてきたのだけれど、遅くまで診療している医院がないので諦めていた……。そのような方は是非、いちど当院にご相談ください。忙しい方は「トータルの治療期間」も気にされると思いますが、当院では必要十分な治療を行うことで治療期間を大幅に短縮していますので、この点もご安心いただければと思います。

 

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目立ちにくい裏側矯正治療について

2022年3月25日

こんにちは。世田谷区の三軒茶屋デンタルデザイン歯列矯正歯科です。
当院では患者様の歯並びや咬み合わせをはじめとする、お口まわりのさまざまなお悩みを解決するために、わかりやすくご説明する個別相談を行っております。

最近はだんだん暖かくなりましたね。
新生活のタイミングで矯正治療を始めたい方は多いのではないでしょうか?
目立ちにくいマウスピース矯正もありますが、状態によってはブラケットとワイヤーの矯正治療からまず始める方もいらっしゃいます。
本日はマルチブラケット法と、ブラケットを目立ちにくくする裏側矯正についてご紹介いたします。

目次

■マルチブラケット法
■リンガルブラケット
■裏側矯正のメリット・デメリット
■クリッピーシステム
■まとめ

■マルチブラケット法


一般的な矯正治療といえば、今も昔も「マルチブラケット法」です。
マルチブラケット法とは、歯の表面につけたブラケットとブラケットにある溝を通す1本の弾性ワイヤーで構成される矯正治療法で、ひとつひとつの歯に接着させたブラケットと呼ばれる小さな装置にワイヤーを通し、歯並びを整えていく方法です。みなさまが「歯の矯正」といって思い浮かぶイメージは銀の目立つワイヤーを使ったマルチブラケット法の矯正ではないかと思います。マルチブラケット法は、ほぼすべての症例に対応可能な、もっともスタンダードな治療方法ですし、患者様1人1人の状態に合わせ細やかな微調整もできるため、仕上がりも綺麗になります。
ところが、このマルチブラケット法は目立ってしまう、違和感が大きい、長期間の治療が終わるまでは外さないといった、いろいろな気になる点があります。
デメリットを解消するために開発された矯正治療法が、歯の裏側矯正(リンガルブラケット)です。

 

■リンガルブラケット


歯の裏側矯正は装置をつけていることが見えづらいため、矯正をしていることが気づかれにくく、接客業の方や、できるだけ目立ちにくい装置をご希望の方におすすめです。
リンガルブラケットでは、歯を抜いてスペースを生み出し、できたスペース分前歯を後ろ方向に動かします。この時、奥歯を固定源にして前歯を引っ張り、歯を後ろ方向へ動かします。
表面矯正は固定源の奥歯が逆に前に引っ張られてしまって、歯の動きの調整が難しいケースもあります。リンガルブラケットは装置の固定源となる歯を後方へ引っ込めることを得意としているため、前歯が引っ込みやすくなります。ですので比較的前歯の移動がスムーズになるのです。
裏側矯正装置は上下の歯につけることも可能ですが、上顎だけ裏側、下顎は表側に装置を付けることもできます。上の歯は普段生活しているときは他人から見られる部分になります。見えやすい部分は裏側から装置を付け、ふだんの生活ではそれほど露出しない下の歯には表側から装置を付けるコンビネーション、ハーフリンガルといわれる形です。

 

リンガルブラケットは気づかれにくい

リンガルブラケットは気づかれにくい

 

■裏側矯正のメリット・デメリット


裏側矯正のメリットとしては、「舌の癖を防止できる」ことが挙げられます。
いわゆる「出っ歯」になる理由の1つに舌の癖があります。
口を閉じてリラックスした状態の下の位置は上の歯の付け根から1cmくらいの奥に下がった「スポット」というところにあるのが一般的です。ですが、舌の癖がある場合は、舌は常に歯の裏側を押し続けて、リラックスしている時であってもスポットに舌は留まっていません。歯は頬と唇が内側に押す力、舌が外側に押す力の均衡する位置に並んでいます。舌が歯に圧力をかけ続けていると均衡が崩れてしまい、歯が前方へ傾いていきます。
この舌の癖を直さない限り、歯並びが綺麗になっても後戻りの現象が生じてしまいます。歯の裏に矯正装置がついているので、舌で歯を押し当てる癖を抑制する効果が期待でき、装置が舌の癖の防止の役割も担ってくれます。矯正治療中に舌の癖も改善されて、装置を外した後の後戻りのリスクを軽減させることもできるかもしれません。

一方、裏側矯正のデメリットとしては次の4点が挙げられます。

  • 発音がしづらい
    歯の裏の装置のせいで、舌を歯の裏側にあてて発音する言葉が不明瞭になる可能性も。
  • 装置の違和感を感じる
    裏側矯正は歯の裏側に装置をつけます。装置をつけたすぐあとは特に違和感をおぼえやすいかもしれません。
  • 食事のストレス
    食べ物が装置に絡みつく、噛みづらいといった食事のストレスは表側矯正も裏側矯正も同じように感じます。食べ物が装置に絡まり、口腔内に残りやすいというストレスを感じる方もいらっしゃいます。
  • 歯磨きがしづらい
    歯の裏は目に届きにくく、装置を着用していなくても歯磨きが困難ですよね。
    装置があることによってさらに困難になり、むし歯や歯周病の原因になります。普段よりも歯磨きを丁寧に行うことが必要です。
    どんなに頑張って磨いていても限界があり、定期的に歯科医院での専門的なクリーニングをするようにしましょう。

 

■クリッピーシステム


デメリットをお伝えしましたが、なるべくデメリットを回避したいですよね?
当院では「クリッピー」と呼ばれるシステムを利用しています。
簡単に特長をご紹介します。

○従来装置よりも快適

装置が薄いため違和感が少ないです。
そのため発音のしにくさも軽減されました。
ある程度装置になれるとほとんど気にならなくなりますが、下顎の装置が滑舌に影響しやすいと言われております。
そのためハーフリンガルにすることで、下顎の装置が唇側になるため、発音に対する不安が軽減します。

 

○治療期間が短い

痛みの軽減、期間の短縮のポイントが、ブラケットとワイヤーと言われる矯正装置間の摩擦です。この摩擦が小さければ痛みの軽減、短期治療を可能にできます。従来の矯正装置は、結紮線と呼ばれるもので、矯正装置を固定していました。結紮線を利用する際にブラケットとワイヤー間で摩擦が生じてしまい、痛みや治療の長期間化の原因となっていました。
結紮線を利用しないクリッピーシステムは痛みの軽減、治療の短縮を可能とします。

実際どのような矯正を行うかはプロの目線で客観的に診断させていただき、事実をお伝えいたしますが、装置の選択の基準としては笑ったり、話したりするときに、上下どちらかの歯が見えるかも考慮しております。笑ったときに下顎の歯がたくさん見える時には、上顎が裏側の矯正装置、下顎が表側のハーフリンガルは勧めませんが、もし使用する場合には笑い方の改善をお勧めします。
笑い方の改善とは、笑顔の関わりの強い口角をリフトアップする、口輪筋トレーニングを行います。

 

■まとめ


矯正装置にはたくさんの種類があります。装置の選択は目立ちづらさや値段、取り外すことができるのか、など患者様それぞれに合わせた要素を考慮してご検討いただければと思います。方法のメリットデメリットにつきましては、診断の結果を踏まえながらプロとしての見解をお伝えながらお知らせいたします。
矯正治療は一般の歯科治療と比べて費用が高額です。治療期間もどうしても長くなります。歯並びにコンプレックスをお持ちの方にとってどこの歯科医院で治療を行うのか、その選択は非常に重要なものです。たくさん悩んでいただき、ご自身が納得する歯科医院に診てもらうことをおすすめしております。
当院では、検査診断までも無料で行う初診「個別」相談を行っており、患者様が抱えていらっしゃるお口のお悩みや疑問・不安などにお応えする機会を設けております。どうぞお気軽にご相談ください。

 

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矯正治療時の歯磨き

2022年3月18日

こんにちは、世田谷区の三軒茶屋デンタルデザイン歯列矯正歯科です。

当院は患者さまのニーズに合わせたさまざまな矯正治療プランをご用意し、子どもからお年寄りまで多くの皆様によい歯並びや咬み合わせを取り戻していただけるよう日々取り組んでいます。
さて、矯正期間中に虫歯ができてしまったりすると、矯正治療が遅れてしまったり、時には中断しなければいけなかったりすることがあるため、期間中は一段と歯磨きに気を配らなければなりません。
そこで、今日は矯正装置をつけた際の歯磨き方法についてお話しいたします。

目次

■矯正装置の特徴
■ブラケット装置での歯磨き
■マウスピース装置での歯磨き
■ 「歯並びと咬み合わせの専門家」である当院にご相談ください

■矯正装置の特徴


矯正治療の装置は、患者さま自身がつけ外しができるかどうかで「固定式」「可撤式」の種類に分けられます。
患者さまがご自身で取り外せないタイプの装置が固定式です。代表的なものはマルチブラケット装置というもので、「ブラケット」と呼ばれる四角いボタンのようなものを歯につけその中にワイヤーを通し歯並びを改善する、昔からよく見られる矯正治療方法です。ブラケットとアーチワイヤーは、一般的にはゴムリングなどで縛って止められています。
もうひとつは患者さまがご自身で装置を取り外しできる可撤式です。代表的なものは現状の歯並びからゴールとなる歯並びを目指し、複数のマウスピース(アライナー)を作成、つけかえることで歯を徐々にうごかしていこうとするマウスピース型矯正装置です。

どちらもお口の中に大きな人工物が装着されますから、いつも以上に歯磨きがしづらくなりますし、同一箇所が毎回汚れている場合、虫歯や歯周病が発症しやすくなります。矯正治療を成功させるためにも、それぞれの矯正装置の特徴を理解して日頃の歯磨きに活かしましょう。

 

それぞれの矯正装置の特徴を理解して歯磨きする

それぞれの矯正装置の特徴を理解して歯磨きする

 

■ブラケット装置での歯磨き


歯の表面にブラケット装置にワイヤーが連結された状態になっていますので、歯ブラシの毛先が歯面に当たりにくくなります。歯間、ブラケットと歯の境目などにプラークや食べかすがたまりやすくなります。
ブラケット装置を装着している際は、装置の上と装置の下、装置の間に気を配りながら歯磨きを行いますと汚れを落としやすくなるでしょう。

 

磨き残しが起こりやすいのは言い換えると「ブラケットの周り」と「歯と歯の間」、それから「歯と歯ぐきの間」です。これらの部位を意識しながら工夫してブラッシングすることで、汚れをしっかりと取り、歯垢の残りにくい状態を維持することができます。

○装置の上側

ポイントは、歯と歯ぐきの間の汚れをきちんと落とすことです。斜め45度程度に傾けることで磨きやすくなります。1か所1か所丁寧に磨きましょう。

 

○装置の下側

斜め45度程度に傾けながら細かく歯ブラシを動かしていくことで、汚れを落としやすくなります。装置の上側に比べると比較的磨きやすいといえますが力をかけすぎないよう気をつけてください。

 

○装置の間

ワイヤーが通っているため、歯と歯の間はふだん以上に磨きにくくなります。歯間ブラシやデンタルフロス、タフトブラシという専用の小さいブラシを併用することもあります。詳しくは矯正治療時に歯科医院で説明を受けましょう。

 

■マウスピース装置での歯磨き


マウスピース装置は歯磨きの際は取り外します。ふだんの歯磨きと同じですのでブラケット装置よりも歯磨きを行いやすくなるのですが、矯正をしていない時に比べ唾液に触れる機会が著しく減ってしまうため、虫歯や歯周病のリスクは高くなってしまいます。
唾液は口の中をうるおすだけでなく、口腔内の細菌の増殖を抑え、口臭、虫歯、歯周病などさまざまなトラブルから私たちを守っています。マウスピース矯正では毎日20〜22時間も歯をマウスピースで覆うため、歯が汚れた状態でマウスピースをつけてしまうと細菌の活動性が高まってしまうのです。

○装置をつける前に歯を磨く

歯磨きをしないままマウスピースを付けますと、歯の汚れが付いたままになり、細菌も同様に密着している…ということになるでしょう。かといってマウスピースをつけないでいると矯正が思うように進まなかったり、後戻りしてしまう恐れがあります。外出先などで歯磨きができない場合も、うがいをしたりと口の中に食べかすを残さないよう心がけましょう。

 

○歯間の汚れをきちんと落とす

矯正中は歯が移動し歯間に隙間ができやすくなり、矯正をする前よりも食べ物が詰まりやすくなるはず。この隙間は正しい歯並びに移動するためのスペースです。詰まった食べかすをそのままにしておくと、歯が移動するために必要なスペースがなくなります。デンタルフロスや歯間ブラシなどで丁寧に取り除く習慣をつけましょう。

 

○外出先=うがい

外出時にはうがい薬やデンタルフロスなどを携帯し、できるだけ汚れを残さないように心がけましょう。マウスピースで覆われることで唾液の守りが得られないのは大きなリスクです。

 

○マウスピースはつけたまま

歯磨きができないからといってマウスピースを取ってしまうのは避けたいことです。矯正計画が乱れてしまうだけでなく、マウスピースの紛失や破損の原因にもなりかねません。うがいをしながら、ゆっくり歯磨き出来る状態になったら、しっかりと歯を磨いて、そしてフロスなども使って汚れを落とした後、再度マウスピースを装着してください。歯磨きしないで装着したマウスピースの洗浄も忘れずにお願いします。

 

■ 「歯並びと咬み合わせの専門家」である当院にご相談ください


当院では平日夜20時30分まで診療しています。また土日も夜18時30分まで診療しておりますので、お忙しい方も治療に通っていただけます。歯磨きの方法についてもお気軽にお尋ねください。
矯正をしいたいけど、遅くまで診療している歯科医院がなくて諦めていた、という方も、ご相談ください。

 

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歯列矯正時の痛みは成長の証?恐れず乗り切るために

2022年3月11日

こんにちは、世田谷区の三軒茶屋デンタルデザイン歯列矯正歯科です。

 

当院は患者様の歯並びや咬み合わせなど、お口まわりのいろいろなお悩みを解決するために、無料で個別相談を受け付けています。
以前、ブログで歯の矯正のしくみについてお伝えしました。今回は、矯正の際の痛みにフォーカスしてお話ししたいと思います。

目次

■矯正治療中に痛むのはどんな時か
■矯正治療中に痛む理由
■「歯並びと咬み合わせの専門家」である当院にご相談ください

■矯正治療中に痛むのはどんな時か


矯正治療の際に感じる痛みというのは、歯が動く時と、歯を動かすための矯正装置から生まれているのです。
大きくは次の3つの場面で痛みを感じやすくなります。

○装置をつけた時、交換した時

矯正治療は、少しずつ歯を押すことで骨の代謝が生まれ、その結果歯を動かすしくみです。歯を移動させる目的の矯正装置をつけたことにより発生する痛みは、歯を移動させようとする力がかかったゆえの痛みです。
ワイヤー矯正では、歯の表面に接着した装置にワイヤーを入れた結果、力が加わり歯が移動し始めます。マウスピース矯正は、マウスピースと患者様の実際の歯並びとの間に小さなズレが起きるように設計されていて、歯に力がかかることで歯が動き始めるしくみです。

矯正の期間中、絶え間なく歯を動かす圧をかけている間ずっと痛いというわけではなく、はじめは痛みを感じる方も、矯正に慣れると痛みが治まる場合が多いようです。痛いのは誰でも嫌ですし、不快な気持ちになることと思いますが、矯正がきちんと機能している表れでもあるのです。

 

○ものを噛む、上下の歯がぶつかった際の痛み

矯正装置によって歯を動かす圧力がかかっている状態の歯はとても敏感になっています。ですから、ものを噛んだり、何かが原因で上下の歯がぶつかるだけで、その衝撃によって痛みを覚えることがあるのです。とくに矯正をはじめたばかりの頃は、矯正装置に慣れず不快に感じることもあり、痛みを感じやすくなることもあるようです。
これはワイヤー、マウスピースによる矯正、どちらであっても発生する痛みです。痛みは個人差がかなりあり、比較的強く噛んだとしても痛みがない患者様もいます。

 

○口内炎ができたり、唇や口の中が傷ついたりすることによる痛み

ワイヤーでの矯正を行なっている方の中には、ワイヤーの装置が当たり傷を負ったり、口内炎ができてしまったりすることがあります。口の内側の粘膜はとてもやわらかく、ほんのわずかに装置が当たっただけでも傷ついてしまうのです。
ワイヤー矯正には歯の表側に付ける表側(唇側)矯正と、歯の裏側に付ける裏側(舌側)矯正があります。裏側矯正は矯正が目立たなくてよいというメリットがありますが、舌が当たりやすいため、唇や口腔内、頬の粘膜だけでなく舌も傷つける恐れがあります。もちろん、すべてのワイヤー矯正装置が痛むというわけではありませんし、治療現場ではさまざまな工夫がなされています。矯正装置が当たらないよう、カバーのようなものを付ける方法もあります。

 

○インビザラインでの痛み

当院がおすすめしておりますインビザラインをはじめとするマウスピースによる治療は、歯を全体的に覆うので、唇や口腔内を傷つけることはほとんどなく、この種類の痛みに悩まされる方はごくわずかです。

インビザラインは、およそ10日ごとに患者さんご自身でマウスピース(アライナー)を交換する矯正治療方法です。あらかじめ細かいシミュレーションのもとにたくさんの種類のアライナーを用意します。ワイヤー矯正より少ない幅で歯を段階的に少しずつ動かしていくことができるため、歯を動かそうとする圧力を強く感じにくいという大きなメリットがあります。ワイヤー矯正のように装置が歯茎や粘膜を傷つけるリスクが少ない点も、痛みの軽減に役立っています。
しかし、歯全体を覆うようなマウスピースタイプのインビザラインでは、歯が圧迫されている感じを受けやすく、そのことが不快感や痛みの原因になることがあります。

 

インビザラインは痛みが少ない

インビザラインは痛みが少ない

 

■矯正治療中に痛む理由


では、矯正治療によって歯を移動させる時、どうして痛みが出るのでしょうか。

私たちが痛みを感じる原因は、刺激が神経を通り脳に到達し、痛みの中枢へと伝えられ、「痛い」という信号を発することから生まれます。矯正治療の場合ですと、もともとあった場所からほんの少し歯が押され、歯に新たな圧力が加わることで骨の代謝を呼び起こす、言い換えると歯を支える骨に炎症反応が起きるためなのです。炎症は悪い存在ではありません。痛みを抑えるための役割を与えられているわけです。
痛みの感じ方は人によって違い、強さや持続する日数なども異なります。患者様の体調や精神状態などによっても違います。とくに、矯正装置をつけた時に生じる痛みにはばらつきがあり、中には痛みや不快感をほとんど感じられない患者様もいらっしゃいます。

このように、治療を受けている皆さまがすべての痛みを体験するとは限りませんが、痛いかもしれないと思われるだけでもたいへん不快なことと思います。決して短いとはいえない矯正治療の期間を乗り切るためにも、痛みが続く時はぜひ矯正歯科医院にご相談ください。

なお、その時にはできるだけ具体的に「どこが」「どのくらい」痛むかをお伝えいただくことで、歯科医院としても痛みの原因に早くたどりつけるようになります。とくに、歯が動き始めた時に痛みがあった時には、患者さまから“このような痛みがあった”というように、次の診療に行った時に矯正歯科医や歯科衛生士にお伝えいただけることで、対処のヒントにつながります。
なお、痛みがひどい場合やなかなかおさまらない場合は、次回の通院予約が先であってもお早めに歯科医院にご連絡ください。なんらかの対処ができることがあります。

痛みの感じ方や程度がさまざまであるように痛みの表現も実にさまざまです。
例えば、歯が動き始めた時の痛みを表現すると、通常、“がまんできる痛さ”、“食べ物が噛めない痛さ”が挙げられます。痛みに対して敏感な人は、“顔をしかめる痛さ”、“夜眠れない痛さ”などと表現されることもあります。

患者様の痛みは、本人しかわからないものです。痛みに耐えられなくなったあまり、治療自体をやめたくなってしまってはなんのために治療を始めたのかわかりません。ご自宅でできる方法を繰り返しても痛みが引かない場合は、ぜひ歯科医院にご相談ください。

 

■「歯並びと咬み合わせの専門家」である当院にご相談ください


当院では「ライトフォース理論」に基づき「痛みを抑えた」治療を実践しています。
https://www.sangenjaya-ortho.com/painless/
また、裏側矯正でも結さつ線を利用しないクリッピーシステムを用いることで痛みの軽減を図っています。
https://www.sangenjaya-ortho.com/invisible/

矯正中の痛みとは、まさに自分が変わっていこうとする証でもあります。
痛みをただ怖がるのでなく前向きに「手ごたえ」としてとらえていただくことで、長い矯正期間を乗り越える力に変えていただければとスタッフ一同、心から願っております。
すこやかで明るい人生を楽しむ上でも、今一度ご自身の歯がどれだけ大事かを見つめ、矯正治療という選択肢と向き合ってみてはいかがでしょうか?歯並びで気になることがございましたら、当院では無料相談を行なっております。まずはご相談ください。

 

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矯正が「痛くて時間がかかる」時代は終わり! ~ライトフォース理論に基づいた新しい治療方法~

2022年3月4日

こんにちは、世田谷区の三軒茶屋デンタルデザイン歯列矯正歯科です。
当院は患者様の歯並びや咬み合わせをはじめとする、お口まわりのさまざまなお悩みを解決するために、無料で個別相談を受け付けています。

このブログをお読みの皆さんは、歯並びの矯正は「痛いし、時間がかかるもの」というイメージをお持ちなのではないでしょうか。痛みや治療期間が心配で治療に踏み切れていないのであれば、ぜひこの記事を読んでみてください。
本日は矯正治療の「痛み」について、その種類や原因を詳しく見ていきましょう。
当院がご提供する「痛みを抑えた」治療についてもご紹介しておりますので、ぜひ最後までご覧ください。

目次

■矯正治療はなぜ痛い?
■ライトフォース理論
■目立ちにくい装置もご用意しております
■「歯並びと咬み合わせの専門家」である当院にご相談ください

■矯正治療はなぜ痛い?


歯の矯正は、痛みが伴うというイメージがあります。実際に、一般的な矯正治療は痛みを伴うものがほとんどでした。なぜ、矯正治療は「痛い」のでしょうか?
矯正治療の痛みには、大きく分けて「歯が移動する際の痛み」と「装置が口内の粘膜に接触することによる痛み」の2種類があります。

このうち、「歯が移動する際の痛み」は、物を噛んだ時に生じます。矯正治療を始めると、固いものが食べられなくなった等の話を聞くことがありますが、それはこの「歯が移動する際の痛み」が原因であることがほとんどです。

矯正治療で歯を動かすしくみについて、以前こちらのブログでご説明した通り、歯は歯槽骨という骨で支えられており、歯はこの歯槽骨の中を移動しています。歯が動く方向にある骨を吸収し、スペースを作りあげることから移動がスタートします。骨を吸収する際、痛みの原因物質がでます。これが、歯が動くときの痛みの原因です。
歯を動かすしくみについての記事をまだご覧になっていない方は、下記からぜひ読んでみてください。
↓↓↓

https://www.sangenjaya-ortho.com/blogs/archives/1568
歯科矯正で「歯を動かす」しくみ 〜歯の構造と矯正治療での動かし方

 

■ライトフォース理論


矯正治療においては、上記のような痛みが生じることは「仕方がない」と言われていました。歯を移動させるにはある程度の力を加える必要があり、痛みが出るというのは、きちんと歯が移動している証拠となるからです。

当院においては「ライトフォース」という治療法により「痛み軽減」と「期間短縮」を達成しています。ライトフォースというのは、「加える力を弱くする」というものです。一般的な治療と比較して5割~2割ほど、歯に加わる力を小さくしています。ですから、痛みに関する悩みは減っています。

 

ライトフォースは痛みの軽減・治療期間短縮が可能

ライトフォースは痛みの軽減・治療期間短縮が可能

 

ここまで読んでいただいたあなたの頭には、ある疑問がよぎったのではないでしょうか?
すなわち、
「歯に加える力を弱くしても、歯はしっかり移動するの?」
「歯が移動する速さが遅くなって治療する期間が長くなるのでは?」
という疑問です。

ごもっともなお考えです。

加える力が強ければ強いほど、歯がきちんと動き、そして期間も短縮されるイメージですよね。しかしまがら、これは「間違い」だと研究によってわかっています。

歯が動くしくみの記事でご説明したように、歯は骨の新陳代謝により移動します。ですから、代謝が促進されると、歯が移動するスピードは上がります。
代謝をより良くするには毛細血管が大切な役割を担いますが、一般的な治療では毛細血管による働きを阻害してしまうような強い力を用いていました。

我々が行っているものはライトフォース理論によるものですから、毛細血管の働きに関する心配も無用でしょう。これまでの方法と比較すると、痛みが軽くなり、さらに血のめぐりが阻害されないため、本来の骨代謝を促すことができ、歯が動きやすくなります。

「痛み」が原因で矯正治療になかなか踏み出せない、という方はぜひ一度当院にご相談ください。きちんとご納得いただけるまで、丁寧にその理由についてご説明させて頂きます。

下記がライトフォース理論による治療期間の目安です。

 

ライトフォース理論による治療期間の目安

ライトフォース理論による治療期間の目安

 

治療方法や年齢にもよりますが、従来の矯正は2年~3年かかることが当たり前でした。
それに比べると、ライトフォース理論に準じた治療方法では、相当の治療期間短縮が実現できていることがわかりますね。

 

■目立ちにくい装置もご用意しております


痛みが抑えられる仕組みはわかったけれど、矯正治療は見た目も気になる…という方のために当院では、「目立ちにくい装置」もご用意しております。
もちろん、すべてライトフォース理論に準じた設計がなされています。

○マウスピース型矯正装置

透明なマウスピース型の矯正装置です。
取り外しが気軽に可能で、素材が透明ですから目立ちにくいです。
当院では「インビザライン」と呼ばれる装置を使用しております。

 

マウスピース型矯正装置は透明で目立ちにくい

マウスピース型矯正装置は透明で目立ちにくい

 

○裏側矯正

よく知られている矯正は「歯の表側」に装置をつけるものでしょう
ですが、裏側矯正は、歯の裏側(舌側)に装置を取り付けるので、他の人に気づかれにくいです。上の画像を見て頂ければ一目瞭然ですね。

さらに当院の裏側矯正では、「歯が動くときに感じる痛み」と並んで矯正治療に付随する「装置が口内の粘膜に接触することによる痛み」を軽減する装置を採用しております。
「装置が口内の粘膜に接触することによる痛み」は、ブラケットとワイヤーの「摩擦」により発生します。従来の装置は、結さつ線で矯正装置を固定していました。結さつ線を使うと「摩擦」が発生して、痛みや治療の長期間化につながっていました。

 

歯の裏側に装置を取り付けるので気づかれにくい

歯の裏側に装置を取り付けるので気づかれにくい

 

当院が採用している「クリッピーシステム」は結さつ線を利用しないため痛みの軽減、治療期間の短縮を可能にします。また、クリッピーシステムは装置自体が薄いので、使用中の違和感が少なく、発音のしにくさも軽減されています。

各装置の詳細については、当院HPの「マウスピース型矯正歯科装置」「見えにくい裏側矯正」のページをご確認いただくか、ご来院された際にお気軽にスタッフにご相談ください。

 

クリッピーシステムは痛みの軽減・治療期間短縮が可能

クリッピーシステムは痛みの軽減・治療期間短縮が可能

 

■「歯並びと咬み合わせの専門家」である当院にご相談ください


本日は、矯正治療の痛みについてあらためてご説明させていただきました。なぜ従来の矯正治療では痛みが伴うのか、そして当院が提供するライトフォース理論に準じた治療がどうして痛みを軽減し、短期治療を実現するのかについて、ご理解いただけたのではないでしょうか。

当院では、患者さま一人ひとりの歯のバランスをていねいに測ってお伝えするため、「矯正相談」だけでなく「検査診断」までを無料で実施しています。検査診断は一般的には数万円かかりますが、矯正治療は一般の歯科治療と比べ治療期間も長く、費用もかさみます。患者様が納得して治療を始められるよう、当院ではできるだけご説明を差し上げたいと考えております。
いま一度ご自身の歯を見つめ直す、矯正治療という選択肢と向き合ってみてはいかがでしょうか。ぜひ一度、当院へご相談ください。

 

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歯の矯正治療期間に寄せる当院の想い

2022年2月25日

こんにちは、世田谷区の三軒茶屋デンタルデザイン歯列矯正歯科です。
当院では患者様の歯並びや咬み合わせをはじめとする、お口まわりのさまざまなお悩みを解決するために、無料で個別相談を受け付けています。加えて当院では、他の多くの医院様が3万円程度で行うことの多い検査、診断までも無料で行っております。実際に、検査や診断までを行っても矯正治療を行わない患者さまもいらっしゃいますので、どうぞご安心ください。

診断まで行うのはなぜか。それは、ひとえに矯正治療にかかる期間が長く、そのことが患者さまの負担になっているということに対する想いがあるからです。今日は矯正治療の期間について、当院が矯正治療に対して抱いている想いを含めお話しします。

 

患者様の心に寄り添い、情熱をもって理想を共有

患者様の心に寄り添い、情熱をもって理想を共有

 

目次

■歯の矯正にかかる期間はどのくらいか
■当院での3つの取り組み
■情熱を持って矯正治療に向き合います

■歯の矯正にかかる期間は2種類あります


基本的に治療期間は、お口の状況と、理想とする歯並びとのギャップがどれだけあるかによって変わってきます。
歯列矯正に必要な期間は、歯を動かす距離と現在の歯の状態で変わります。歯は歯槽骨の中に、歯根膜繊維によってハンモックのように吊り下げられています。骨の代謝を利用して、歯を立体的に少しずつ動かしていくことで、歯並びや歯の向きを機能的にかつ美しく整えることができます。
なお、虫歯が見つかった際は、原則として矯正治療の前に虫歯を先に治療しますので、さらに時間が必要になります。
歯を抜く場合はどうでしょう。歯を動かせるすき間が生じるために動かしやすくなるだろうとお考えのかたがいらっしゃるかもしれません。たしかにすき間はできるのですが、もともとあった歯がなくなってしまった結果、歯を動かす距離が増えますので、当院ではできるだけ矯正にあたっての歯を抜くことは避けるようにしています。
詳しくはリンクをご覧ください。

さて、移動させたら矯正完了、治療終了、というわけにもいかないのが矯正治療期間のわかりにくいところです。矯正によって一旦移動させた歯は、定着するまでは前の姿に戻ろうとするホメオスタシスと呼ばれる力が働きます。ホメオスタシスは生命活動の基本であり、これが働くことは必要で重要なことです。ですが、せっかく矯正治療を施した歯並びを後戻りさせるわけにはいかない。そのため、矯正治療の終了後、リテーナーと呼ばれる保定装置を装着する期間が生じます。
矯正治療をしたのに歯並びが崩れてしまったというケースの多くは、保定が不十分だったことから生じています。保定は一般的に矯正と同じ期間必要といわれますが、患者さまの歯並びや口周囲の筋肉・舌癖などの影響によって後戻りのしやすさは異なりますので、定期的に通院して主治医の判断を受ける必要があります。

まとめますと、歯科矯正にかかる期間には、矯正装置を使って治療する「歯を動かす期間」と、治療後に動かした歯を保定する「保定期間」の2つがあります。
また、歯は限られたスペースを使いごくわずかな力を使って動かしていきますので、目指す歯並びという理想と現実のギャップが大きいとそれだけ治療期間は長くなります。

 

■当院での3つの取り組み


保定期間も含めると長い期間の通院が必要となる矯正治療ですが、患者さまの負担を少しでも軽くするため、当院では3つの取り組みを行なっています。

○ライトフォース理論に基づいた矯正

当院では、骨の新陳代謝を促進する「ライトフォース理論」を取り入れています。これは、骨代謝に関係する毛細血管をつぶさないよう、血管の弾力より弱い力をかけて歯を動かすことで、代謝活動を妨げない、結果として歯の移動が従来の方法よりスムーズに行われるというものです。ライトフォース理論は加える力が従来より1/2~1/5程度に弱めているので、痛みも軽減されるというメリットがあります。

 

○マウスピース型矯正

針金を使う矯正に比べ、見た目が自然で気になりにくいことで選ばれやすいマウスピース型の矯正装置ですが、当院が採用しているインビザラインは、他のマウスピース型矯正歯科装置と比べ「来院回数を6〜8週間に1回程度まで短縮できる」特徴もあります。
インビザラインでは、歯の移動予測イメージをコンピュータで正確にシミュレーションしており、治療に必要なマウスピースをまとめて数十個単位で作成します。従来のマウスピース型矯正装置ですと、通院の度に型をとって作成する時間がかかってしまいましたし、歯型を取る作業も患者さまに負担になってしまっていました。当院はインビザラインでの治療実績がトップクラスのダイヤモンドプロバイダーで、他の歯科医院様で矯正がうまくいかなかったケースも治療できた実績を持っています。

 

○相談・検査・診断の3ステップの無料化

一般的に、矯正治療を始める前には相談・検査・診断の3つのステップがあります。それぞれのステップでどのようなことを行うかをご説明します。

◇相談

歯並び・咬み合わせやお口の中で気になっていらっしゃることについてカウンセリングを行い、矯正治療の概要についての説明させていただく機会です。多くの歯科医院様が矯正に関する無料相談・カウンセリングを受け付けています。

 

◇検査

精密検査を行い、歯や歯槽骨の状態、歯並びを構成する顎や口元、顎関節など顔全体の状態を詳しく把握します。当院では積極的にデジタル機器を導入し、精密かつ正確に患者さまの歯並びの状態を捉えています。

 

◇診断

精密検査の結果を分析し、どういった治療方針が立てられるかをご説明します。当院では、あくまでも客観的に診断し、事実をお伝えすべく、検査と診断までを無料で行なっております。時間も手間もかかる検査・診断プロセスは有料とする歯科医院が多い中、なぜ診断まで無料にしているかというと、患者さまにできるだけ必要な情報を多く届け、たくさん悩んでいただき、ご自身が「この医院、この先生に診てもらいたい!」と感じた上で治療を始めていただくことこそが治療の成功につながると確信しているからです。

 

当院の無料検査・診断についてはホームページでもご案内しております。

 

■情熱を持って矯正治療に向き合います


本日は、歯の矯正治療の期間についてお話しいたしました。矯正期間、保定期間、矯正を速やかに進めるため、ご自身の矯正計画を理解し、納得して臨んでいただくための当院でのさまざまな工夫についてこれまでにも何度かお伝えしてきました。矯正治療を望まれる方は、みなさんそれぞれの「理想」を抱いて歯科医院へ来られます。決して簡単ではない矯正治療に臨まれる際、その患者さまの現実と理想のはざまにいるお悩みは、歯並びと咬み合わせの専門家のひとりとして、いつも胸を打たれます。

矯正治療は「経験」「知識」「技術」「センス」があれば対応できますが、私はいつも「患者様の心に寄り添い、情熱をもって理想を共有できるか」を加えています。情熱というと少々古くさいかもしれませんが、患者さまの理想に向かって、スタッフ一同がともに治療期間を伴走し続けることこそが、決して簡単なことではない歯列矯正の成功と患者さまの満足という成果につながるのだと信じています。

矯正治療を始めるのは遅いということはありません。いま一度ご自身の歯を見つめ直す、矯正治療という選択肢と向き合ってみてはいかがでしょうか。ぜひ一度当院へご相談ください。

 

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初診「個別」相談へのご案内

当院では、患者さんが抱えていらっしゃるお口のお悩みや疑問・不安などにお応えする機会を設けております。どんなことでも構いませんので、私たちにお話ししていただけたらと思います。
ご興味がある方は下記からお問い合わせください。

電話でのお問い合わせ

03-6805-5765

住所

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